エントリーモデルでありながら、最大1300Paとパワフルな吸引力を繰り出すロボット掃除機、Eufy RoboVac 11S。ネット上では「稼動音が静か」と評判です。一方で、「同じところばかり掃除することがある」「障害物へのあたりが強い」など気になる口コミ存在しており、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Eufy RoboVac 11Sを含むロボット掃除機を実際に使って、掃除性能の高さ・賢さ・お手入れのしやすさ・音の静かさを比較してレビューします。購入を検討中の方はぜひ参考にしてみて下さいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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目次
Eufy RoboVac 11Sは、静音性が高く手入れがしやすい商品です。静音性は比較した商品の平均(※執筆時点)を下回る61dBを記録。夜間でもほとんど音を気にせず使えるでしょう。ダストケースは水洗いに対応しており、使った後はダストケースを本体から外してフタを外し、ごみ箱に捨てるだけと楽に行えます。
ただし上位商品には、本品にはなかったダストステーションがあり、高い静音性と手入れのしやすさの両方を備えているものがあったことをふまえると、購入の決め手としては弱いかもしれません。
肝心の掃除性能も、高価格帯の上位モデルと比べると物足りないといえます。高さ7.2cmの極薄設計で家具の下にも潜り込む点や、2cmのカーペットも乗り越えて掃除できる点は魅力的ですが、床に撒いた30gのごみのうち9gを残す結果に。髪の毛は青砂は引きずったりしていました。とくにカーペットの掃除が苦手といえます。
賢さに関しては、障害物検知のための赤外線センサーがついていますが、テーブルを押すほど勢いよくぶつかりました。侵入禁止エリアの設定ができない点やマッピングができない点もデメリットといえます。一方で、格安機ながらスケジュール機能・リモコン操作・落下防止機能がついている点は便利といえるでしょう。
総合的に見て比較的低価格で手に入る点や手入れのしやすさ・静音性が高い点は魅力ですが、本品を上回る賢さ・掃除性能の高さを備えた商品もあるので、そちらを検討してみてはいかがでしょうか。
中国に本社を置く電機メーカー、アンカーのスマートホームブランドEufy。そんなEufyから2018年8月に発売されたRoboVac 11Sは、高さ7.2cmの極薄設計です。そのため、普段手の届きにくい家具の下などにも入り込むと謳っています。
また、前モデルであるRoboVac 11と比較すると吸引力を30%アップさせたと掲げており、パワフルな吸引力が期待できます。
アンカーの独自技術「BoostIQテクノロジー」を搭載。フローリングからカーペットに移動したときなど、床環境の変化に合わせてぴったりの吸引力に自動で調整します。約1.5秒の速さで最大1300Paの吸引力を発揮することができると謳っています。
また、標準の吸引力モードを使用している場合は最大で100分の稼働が可能。さらに、3層構造のフィルターを搭載しているので排気もきれいだといいます。
掃除モードは全部で5種類。通常の掃除であれば自動モードに設定しておいて、特定の場所を重点的に掃除したい場合は、そのほかのモードを使い分けるとよいでしょう。
また、掃除が完了したときや充電が少なくなったときは、自動で充電ステーションに戻ってくれるのでパワー残量を気にせず使用できますよ。
使い方はいたってシンプル。本体の電源ボタンか、リモコンのAUTOボタンまたはスタートボタンを押せば、自動モードで運転がスタートします。予約機能もあり、好きな時間を設定しておけば時間どおりに掃除をしてくれますよ。専用のリモコンも付いてくるので、操作は簡単です。
ゴミが溜まったら、ダストケースを取り外して中身をゴミ箱に捨てるだけ。ダストケース・プレフィルター・フォームフィルターなど汚れやすいパーツは、すべて水洗いが可能です。
カラーバリエーションはブラック・ホワイトの2色。本体上面には、傷がつきにくいよう強化ガラスカバーを採用しており、つややかで高級感のある仕上がりです。
部屋に出しっぱなしにしておくロボット掃除機は見た目も重要ですが、本商品は無駄を省いたシンプルなデザインなので、インテリアの邪魔をしないでしょう。
付属品は以下のとおりです。
のちのち買い足さなくても、はじめから交換用の部品がついてくるのはうれしいポイントですね。
今回は、Eufy RoboVac 11Sを含むロボット掃除機全53商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、最も重要な掃除性能と賢さの検証です。
家具やカーペットを設置した約12畳の部屋にごみをまき、1時間でどれくらい吸引できたかをチェック。1gを下限として基準を設定し、吸い残したゴミの量が少ないものほどおすすめとしています。あわせて、段差を乗り越えられるか、効率よく走行できているかなどの賢さも確認しました。
掃除性能は、比較した商品のなかでは低い結果に。床に撒いた30gのごみのうち、9gを残しました。折り紙ごみを吸うのは得意でしたが、髪の毛が苦手だったり青砂を引きずってしまっていたりするのが気になるポイントといえます。
ただしカーペットの上も端の部分以外は掃除できた点は、手に届きやすい値段を考慮すると十分でしょう。
障害物を感知する赤外線センサーを搭載していますが、期待通りの回避能力とはいえず、テーブルを押してしまうほど勢いよくぶつかりました。
また、侵入禁止エリアの設定やマッピングもできない点は大きなマイナスポイントといえます。入ってほしくない場所には物をおいて通れなくしたり、掃除できていない場所を集中して掃除したいときは自動モード以外を使い分けたりするのがよいでしょう。
一方で、2cmの高さのカーペットを乗り越えられるのは優れた点といえます。スケジュール機能やリモコン操作ができる点、落下防止機能が付いている点は高評価でした。
続いて、お手入れの楽さと音の静かさの検証です。実際にごみを捨て、簡単に捨てられたかどうか、お手入れは楽かなどをチェックポイントとしました。加えて、稼働するロボット掃除機から1m離れた地点で騒音計を用い、音の大きさを計測しました。なお、もともとの部屋の騒音レベルは40dBです。
お手入れに関しては、ダストケース・プレフィルター・フォームフィルターを水洗いするだけでOK。衛生的に保つことができます。ただし、高性能フィルターまで洗ってしまうと吸引力が落ちる危険性があるので注意が必要です。
また、集じん容量は約0.6Lと多めなので、それほど頻繁にごみ捨てしなくても大丈夫でしょう。お手入れにかかる手間は少ないといえます。
静音性は非常に優秀です。騒音値はわずか61dBと、比較した全商品の平均である68.4dBを大きく下回っています。メーカーの謳い文句どおり音は非常に静かなので、夜間帯でも気兼ねなく使えるでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
21,848円
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販売価格:22,048円
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Eufy RoboVac 11Sは、Eufyのロボット掃除機のなかでも安価なモデルです。上位モデルと比べて吸引力・機能は劣りますが、静音性やお手入れのしやすさはさほど変わらず、約2万円という安さを考慮すれば健闘しています。価格重視の人には選択肢の1つになり得るでしょう。
吸引力を重視するなら、Eufy RoboVac X8 Hybridがおすすめ。パワフルな吸引力で、掃除が難しい家具の脚周りにもゴミを残しませんでした。マッピングの精度や障害物の回避性能も高く、部屋中を効率よく走行。水拭き機能つきで約6万円とリーズナブルですが、吸引力・賢さは他社の10万円超えのモデルにも匹敵するほどハイレベルです。
ダストステーションつきのモデルがほしいという人には、最上位モデルのEufy RoboVac L35 Hybrid+がおすすめ。約2か月分のゴミを溜めておけるので、ゴミ捨ての手間を軽減できますよ。水拭き機能やマッピング機能など機能も充実しており、肝心の吸引力も優秀。約7万円と価格は上がりますが、ダストステーションを搭載した製品としては破格の値段です。
走行方式 | マッピング方式 |
---|---|
ダストステーションの機能 | 自動ゴミ収集 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 平均52.3dB |
水拭き対応 | |
本体高さ(実測値) | 10.4cm |
良い
気になる
充電時間(公称値) | 3〜4時間 |
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自動充電(自動帰還)機能 | |
Wi-Fi対応 | |
清掃エリア設定機能 | |
サイドブラシ本数 | 2本 |
洗剤対応 | |
モップの使い捨て | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
モップを持ち上げ可能 | |
メインブラシに毛が絡まない | |
ペットのフンを回避可能 | |
本体重量 | 3.2kg |
本体幅(実測値) | 34.5cm |
本体奥行(実測値) | 34.5cm |
ダストステーション幅 | 22.0cm |
ダストステーション奥行 | 24.5cm |
ダストステーション高さ | 39.4cm |
Anker Eufy RoboVac L35 Hybrid+をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | ロボット |
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走行方式 | マッピング方式 |
コードレス対応 | |
集じん方式 | ダストボックス |
操作方法 | アプリ、音声操作(Amazon Alexa対応) |
ダストステーションの機能 | 不明 |
標準モードの連続使用時間(公称値) | 3時間 |
ヘッド種類 | 回転ブラシ |
衝突防止機能 | |
充電時間(公称値) | 4〜5時間 |
落下防止機能 | |
自動充電(自動帰還)機能 | |
騒音値(公称値) | 不明 |
ゴミ自動収集時の騒音値 | 不明 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 64.4dB |
Wi-Fi対応 | |
標準モードの運転音 | 不明 |
最強モードの運転音 | 不明 |
形状 | 丸型 |
コードの長さ | 不明 |
ブラシ種類 | 回転ブラシ |
集じん容積 | 0.4L |
清掃エリア設定機能 | |
スケジュール機能 | |
消費電力 | 60W |
サイドブラシ本数 | 2本 |
吸込仕事率 | 不明 |
からまり防止機能 | |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | 不明 |
洗剤対応 | 不明 |
モップの使い捨て | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
ランニングコスト | 不明 |
自己位置認識機能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
乗り越えられる段差(今回の検証結果) | 2cm |
コンパクト | |
乗り越えられる段差 | 2cm |
ゴミセンサー付き | |
ペットのフンを回避可能 | 不明 |
メインブラシに毛が絡まない | 不明 |
モップを持ち上げ可能 | 不明 |
特徴 | 不明 |
静音モード搭載 | 不明 |
節電モード搭載 | 不明 |
10cmの隙間に差し込める | 不明 |
付属品 | 充電ステーション、ACアダプタ、水タンク、モッピングクロス、防水パッド、交換用フィルター、サイドブラシ、ケーブル結束バンド |
本体重量 | 3.6kg |
本体幅(公称値) | 34.5cm |
本体奥行(公称値) | 34.5cm |
本体高さ(公称値) | 9.7cm |
ダストステーション幅 | 不明 |
ダストステーション奥行 | 不明 |
ダストステーション高さ | 不明 |
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