「ぐっすり眠ったはずなのに、なんだか疲れが取れない…」と感じる理由、実は毎日使っている寝具にあるかもしれません。とくに、多くの人がなんとなくで選びがちなマットレスと敷布団。「結局、どっちを選べばいいの?」や「マットレスの上に敷布団を敷いてもいいの?」といった疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、マットレスと敷布団の違いやそれぞれのメリット・デメリットを解説。正しい使い方やタイプ別のおすすめ寝具も紹介するので、自分に合うものを選んで睡眠環境を整えましょう。

大手製薬メーカーにて8年間、衛生用品の研究開発職とマーケティング職に従事。なかでも人のヘルスケアをサポートする新商品開発を専門とし、日本と海外を合わせて10製品以上の新製品発売に携わる。 マイベスト入社後はこれまでの開発経験や商品知識を活かし、ヘルスケア商品全般の比較検証を担当。「ユーザーが知りたいことを適切な検証に基づきわかりやすく提供する」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。
高反発マットレスおすすめTOP5
一見似ているようで、マットレスと敷布団には明確な違いがあります。主な違いである、厚み・素材・用途の3点を見ていきましょう。
マットレスは一般的に10cm以上と分厚く、体全体を支えられるため、底(床)に体がつく心配がありません。
一方、敷布団は収納性を考えて5〜10cm程度と薄めに作られているため、1枚で使うと床の硬
さが体に伝わりやすく、腰への負担につながることがあります。
体圧を分散しやすいのはマットレス、衛生さを保ちやすいのは敷布団です。
マットレスの内部には、スプリング(コイル)やウレタンフォームといった、体を支えるための構造的な素材が使われています。体の凹凸に合わせて沈み込むことで体圧を分散させる仕組みです。
対して敷布団は、ポリエステル綿や羊毛などの「中綿」が詰められています。多くのポリエステル綿や羊毛綿は洗濯機での丸洗いも可能なため、衛生的に保ちやすいですよ。
マットレスは単体で体を支える機能を持つため、ベッドフレームの上で使うことが前提です。
対して敷布団は、日本の住環境に合わせて、畳やフローリングの上で使うことを想定して作られています。マットレスと敷布団のメリットを兼ね備えた折りたたみマットレスもありますが、そもそもの用途は異なるものです。
マットレスは、体をしっかり支える機能性に優れているのが特徴です。快適さを追求するなら第一候補となりますが、考慮すべき点もあります。
寝起きが楽で、床のホコリや冷気の影響を受けにくい
マットレス最大の魅力は、体圧を均等に分散させ、理想的な寝姿勢を保ちやすくする点です。とくに腰痛に悩む人にとっては、睡眠中の負担を大きく軽減してくれます。敷布団に比べてへたりにくく耐久性が高いのも特徴です。品質のよいものであれば10年以上使えることもあります。
敷きっぱなしのため、日々の上げ下ろしも必要ありません。また、高さがあるため、立ち座りの動作が楽になり、起き上がるときの腰や膝への負担も減らせます。 床から距離があり冬場の底冷えを感じにくく、睡眠中に床付近のホコリを吸い込むリスクを低減できるのも、衛生面で大きなメリットです。
機能性が高い反面、価格や設置スペース、メンテナンスの手間が課題となります。
敷きっぱなしによる湿気対策が必須
機能性が高い分、敷布団に比べて価格は高くなる傾向があります。一度設置すると移動が大変なほど重く、部屋のスペースを占有してしまう点も考慮が必要です。ベッドフレームとセットで考える必要があり、買い替えの際には、処分に手間や費用がかかることも念頭に置いておきましょう。
敷きっぱなしにするとマットレスの底面に湿気がこもり、カビの原因となる点も注意が必要です。ベッドフレームで通気性を確保したり、定期的に立てかけて風を通したりといった対策が欠かせません。商品によっては中材まで丸洗いできるものもありますが、シーツの洗濯や表面の掃除機がけ、壁に立てかけての陰干しなど、手入れも限定的です。
日本の暮らしに馴染み深い敷布団は、扱いやすさと省スペース性が魅力です。しかし、手軽さゆえに、寝心地や耐久性の面で注意が必要な部分もあります。
収納のしやすさや手入れの手軽さに優れた作りなのがメリットです。
比較的手ごろな価格で選択肢が豊富
落下のリスクがなく、子どもでも安心
敷布団の最大のメリットは、折りたたんで押入れに収納できる省スペース性です。部屋を広く使いたい一人暮らしの人や、来客用の寝具に向いています。
天気のよい日に干すことで湿気を飛ばし、ふかふかの寝心地を取り戻せるなど、手入れのしやすさも特徴的。床との距離が近いため、寝相が悪くてもベッドから落ちる心配がなく、小さな子どもと一緒に寝る場合でも安心して使えます。
価格は数千円からと安く、素材や硬さの選択肢も豊富です。
床の冷気が伝わりやすい
注意点は、薄い敷布団1枚だと床の硬さが体に直接伝わる「底付き感」があること。腰への負担も大きくなりがちです。冬場は床からの底冷えも感じやすくなります。
衛生的に使うために推奨される、毎日の上げ下ろしを負担に感じる人もいるでしょう。毎日体重がかかることで中綿が潰れやすく、数年で買い替えが必要になるなど、長期的なコストパフォーマンスではマットレスに劣る場合があります。
それぞれの寝具の性能を最大限に引き出すために、正しい使い方を確認しましょう。
マットレスは、ベッドフレームと組み合わせて使うのが基本です。ベッドフレームはマットレスの底に空気の通り道を作り、湿気を逃がしてカビを防ぎます。その上に汗を吸収するベッドパッドやシートを敷くと、マット本体が汚れるのを防ぐことが可能です。
敷布団は、畳やフローリングの上に敷きましょう。床の硬さが気になるときは、アンダーマットレスを敷いてから敷布団を重ねます。湿気対策として除湿シートを敷くのもおすすめです。最後にシーツで覆い、汚れや汗から守ります。
マットレスの上に敷布団を重ねる使い方は、実は両方のメリットを打ち消してしまうため、原則としてNGです。
マットレスは体の凹凸に合わせて沈み込むことで機能しますが、上に敷布団を重ねるとその繊細な動きが妨げられます。結果、体が正しく支えられず、かえって腰痛を悪化させる原因になりかねません。
寝具の間に湿気がこもり、逃げ場がなくなります。人の体温と寝汗による湿度は、カビやダニが繁殖するのに最適な環境を作り出してしまい不衛生です。
体が柔らかい敷布団に過剰に沈み込むことで、睡眠中に体の歪みを整える寝返りが妨げられます。スムーズな寝返りができないと、血行不良や翌朝の体の不調につながりかねません。
マットレスを床に直接置くのは、カビのリスクが非常に高まります。基本的にベッドフレームに置いて使うものなので、直置きは推奨されていません。
その最大の理由は湿気です。人は寝ている間にコップ一杯分(約200mL)もの汗をかくといわれています。汗から発生した湿気はマットレスの底面に溜まるため、直置きすると湿気が逃げる隙間がありません。床との間に結露が発生し、あっという間にカビが繁殖します。
どうしても直置きせざるを得ない場合は、徹底的にカビ対策をしましょう。
ここまで解説した特徴を踏まえ、マットレスと敷布団どちらを選ぶべきか、タイプ別にご紹介します。
マットレスは、快適な睡眠を追求し、体の負担を根本から解決したい人に向いている寝具です。
<おすすめの人>
敷布団は、生活空間を重視できて手軽な寝具です。
<おすすめの人>
ただし、腰への負担を考えるなら、十分な厚みのあるものや、下にアンダーマットレスを敷くことを強く推奨します。
高反発マットレスおすすめTOP5
