サーキュレーターと扇風機の違いは？消費電力の違いや使い方について解説

部屋全体を効率よく涼しくしたいときは、サーキュレーターがおすすめです。直進性の高い風を送り出すことで、室内の空気をスムーズに循環させ、エアコンと併用すれば冷房効率をぐっと高められます。

エアコンと併用するときは、風下にサーキュレーターを置いて、冷たい空気を送りたいほうに向きを調整しましょう。2部屋一度に涼しくしたいときは、風向きを隣の部屋へ向けます。

ロフトに使うときは2台使いがおすすめです。1台はエアコンの風を受けて送る役割、冷気は下に溜まるのでもう1台はロフトに上向きで配置して熱気を逃がす役割として使うと、上下の空気が循環します。

以下のコンテンツでは、サーキュレーターの空気の攪拌力や設置力の高さなどを比較しているので、参考にしてください。

扇風機は、暑さをダイレクトに和らげたいときにおすすめです。汗で濡れた体に風を当てると、液体が蒸発するときに周りの熱を奪う気化熱によって体の熱が引き、すぐに涼しさを感じられます。

ただし、冷たい風を長時間浴び続けると体調を崩す可能性があるので注意が必要です。風量を抑えたり、タイマー機能を使ったりしましょう。就寝中やデスクワーク中など、動かず同じ場所にいるときには、首振り機能付きの扇風機を使用するのがおすすめですよ。

以下のコンテンツで、首振り機能付きの扇風機を含めた各商品の風の強さや使いやすさなどを比較しているので、参考にしてくださいね。

消費電力を抑えたいなら、DCモーター搭載のサーキュレーターや扇風機がおすすめです。DCモーターは回転数を細かく制御できるため、ACモーターよりも消費電力を抑えられます。

ACモーターは最大消費電力が約20～50Wなのに対し、DCモーターは約10～20Wと低めです。実際に電力料金の目安単価31円（参照：全国家庭電気製品公正取引協議会 令和4年7月22日）で電気代を算出すると、1日8時間使用した場合では1か月の電気代に差が出ます。

＜1日8時間×30日使用した場合＞

1. ACモーター｜約149～372円
2. DCモーター｜約74～149円

1日中稼動する場合には500円以上差が出る場合もあるので、電気代を抑えたいならDCモーター一択です。

回転数を抑えられる分、静音性が高い商品が多いのもDCモーターの特徴。なかには最小風量運転時の稼動音が10dBという商品もあります。40dBが図書館と同等の騒音レベル（参照：全国環境研協議会）とされていることを考えると、就寝時でも使いやすい静かさといえるでしょう。

風量も5段階以上や無段階で調整できるモデルが多く、シーンに合わせた使い方が可能です。しかし、高価格帯の商品が多いというデメリットもあります。コストと機能のバランスをふまえて選びたい人は、以下のコンテンツもチェックしてくださいね。

本体の安さを重視するなら、ACモーター搭載のサーキュレーターや扇風機を検討しましょう。価格帯は6,000円以下の商品が多く、DCモーター搭載の商品よりも安価で手に入ります。

シンプルな構造で直感的に操作できるのも魅力です。風量切り替えは3～4段階と少ないものが多いので、家電に不慣れな人でも扱いやすいでしょう。

デメリットは、DCモーターと比べて消費電力が高いこと。上述したように1日8時間だけ使うと想定しても、1か月の電気代は2倍近く高くなる場合があります。稼動音も大きい傾向があるため、就寝時など静かに使いたいときには向いていません。

機能がシンプルなものがよい人や購入費用を抑えたい人は、下記コンテンツでACモーターを採用しているサーキュレーター・扇風機をチェックしてみてください。