風が部屋の隅々まで行き渡る感じがすると評判の、無印良品 360度首振り機能付きサーキュレーター。「心地よく、音も気にならない」と高く評価されていますが、「ボタンの位置が押しづらい」といった口コミもみられ、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のサーキュレーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、サーキュレーター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
無印良品 360度首振り機能付きサーキュレーターは、電気代を抑えながら広範囲に風を届けたい人におすすめです。実際に通常モードで稼動した場合の5m先の風量は合計33.7m/sを記録。比較したなかでも40m/sを超えた上位商品にはおよびませんが、10畳程度の部屋であれば空気をしっかり循環させられます。
体に当たる風はやさしく、実際に使用したモニターからは「体全体にムラなく当たる」「心地よい」と好評でした。1日あたりの電気代は約5.9円と、比較した全商品の平均約15.4円(※執筆時点)よりも安い結果に。公式サイトでの販売価格も執筆時点で税込6,990円と全体のなかでも手頃なため、初期費用やコストを抑えられます。
稼動音も静かです。実際に測定した強モードの騒音値は41.4dBと、図書館の館内ほどの大きさでした(参照:環境省)。またサイズがコンパクトかつ重量は約2kgと軽量なため、省スペースに設置できるのも利点です。手入れ時には工具なしで分解でき、羽根も取り外せます。細部の掃除にも手間はかかりません。
一方で、使いやすさの評価は伸び悩む結果に。「ボタンの位置が押しづらい」との口コミどおり、ボタンは位置が低く、操作のしづらさを感じました。風量は3段階に切り替えられますが、調節するにはボタンを連打する必要があります。リモコンも付属していないため、遠隔操作できないのも気になりました。
ランニングコストを抑えられるうえに、360度の首振り機能搭載で広範囲に風を送れるのは魅力です。部屋干しした洗濯物を乾かすのに便利ですが、上位商品には遠くから操作が可能なものも。使いやすさを重視する人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
そもそもサーキュレーターとは、扇風機と同様に風を送り出すアイテム。扇風機は風が広がりながら届くのに対し、サーキュレーターは風が直線的に届きます。強い風が遠くまで届くため、部屋の換気や衣類の乾燥に使えるのが魅力です
今回ご紹介する360度首振り機能付きサーキュレーターは、生活雑貨などシンプルなデザインのアイテムを手がける無印良品から販売されています。室内の空気を効率よく循環させるため、360度の首振り機能を搭載しているのが特徴です。上下は45〜90度・左右は90〜360度の範囲で動きます。
新型である2024年発売の本品は、より手入れがしやすいようリニューアル。旧モデルは背面ガードの取り外しにドライバーが必要でしたが、2024年モデルは工具不要で分解が可能です。消費電力も改善されており、強モード使用時の消費量は旧型の半分にあたる15Wと謳っています。
本体中心部に、アロマキャップ・アロマケース・アロマパッドを内蔵しているのも魅力です。アロマパッドにエッセンシャルオイルを2〜3滴垂らして運転すれば、アロマの香りを楽しめます。
また、設定した角度・風量を記録する機能も搭載。電源をOFFにすると自動で正面に戻り、再稼動時には記録した設定内容で運転を開始します。なお、詳しい商品情報は以下のとおりです。
サイズは幅21.8×奥行28.2×高さ34.3cm・重量は約2.0kg。カラーは、ホワイト1色のみの展開です。検証では18畳用を使用しましたが、6畳用も販売されています。
シンプルな見た目でインテリアに馴染みやすいので、部屋の大きさにあわせて選んでくださいね。
今回は無印良品 360度首振り機能付きサーキュレーターを含む、人気のサーキュレーターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のサーキュレーターを比較検証したところ、無印良品 360度首振り機能付きサーキュレーターには6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
空気の撹拌力を確認するために、本品から5m離れた36か所で風速を計測したところ、通常モードでの合計値は33.7m/sでした。比較した全商品の平均値である約33.8m/s(※執筆時点)と大きな差はなく、良好な結果といえます。
比較したなかでも合計40m/sを超えた上位商品に比べると、20畳ほどの広い部屋に風を行き渡らせるには物足りませんが、半分の10畳であれば十分な強さの風が届きます。
また、360度首振り運転が可能なのも利点です。広範囲に風を送れるため、部屋干しした洗濯物の乾燥にも活用できるでしょう。
次に風の感じ方をチェックしたところ、モニター13人中9人が「心地よい風」と回答しました。比較したほかの商品には、風が局所的に当たることで風量が強く感じられるものもありましたが、本品は体全体にやわらかい風が当たります。
モニターからは「心地よい風で冷えを気にせず過ごせる」「ムラなく風が当たった」と好意的な声も。長時間当たっていても不快感はほぼないため、扇風機のようなやさしい風が好みの人におすすめです。
<風の心地よさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
設置に大きなスペースを取らないのもメリットです。据え置き式ですが、サイズは幅21.8×奥行28.2×高さ34.3cmとコンパクト。重量は比較した全商品の平均2.5kg(※執筆時点)よりも軽い、2.0kgでした。
省スペースに設置できるうえに、移動にも手間はかかりません。どんな部屋にも置きやすいですよ。
手入れのしやすさでは高評価を獲得。比較したほかの商品には分解にドライバーが必要なものもあったなか、前面ガードはスライドさせるだけで取り外せ、背面カバーのナットも手でゆるめる・しめるといった動作が可能でした。
羽根は3枚と少なく、取り外して掃除できます。工具を使わなくとも手軽に手入れできるため、ズボラな人にもぴったりです。
静音性も申し分ありません。実際に測定した強モードの稼動音は41.4dBと、比較した全商品の平均である約49.8dB(※執筆時点)を大きく下回りました。弱モードは27.8dB・中モードは36.2dBと、ほかのモードの稼動音も控えめといえます。なお、詳しい検証結果は以下のとおりです。
40dBは図書館の館内ほどの音量(参照:環境省)のため、時間帯を気にせず使えます。夜間や寝室での使用を考えている人におすすめです。
電気代の安さも魅力です。実際に電気代を調べたところ、1時間あたり約0.2円・1日あたり約6.0円でした。比較した全商品の1日あたりの電気代が約15.4円(※執筆時点)だったことをふまえると、ランニングコストを抑えられます。
なお検証では、ACモーターよりもDCモーター搭載の商品のほうが電気代が安い傾向があり、なかには20円近くも差が出たものも。本品もDCモーター搭載機のため、電気代をそこまで気にせず長時間使用できるでしょう。
無印良品 360度首振り機能付きサーキュレーターにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
使いやすさは惜しい結果に。「ボタンの位置が押しづらい」との口コミどおり、ボタンは低めの位置についており、スムーズに操作できませんでした。比較したほかの商品にはダイヤル操作で直感的に風量の調節が可能なものもありましたが、本品はボタン式のため連続して押す必要があります。
リモコンも付属しておらず、遠隔で操作できないのも懸念点です。ボタンのランプは光を弱くできないため、敏感な人は就寝時に気になるかもしれません。なお、詳しい検証結果は以下のとおりです。
しかし、左右に360度・上下に90度動く自動首振り機能を搭載しているのは利点。現在の設定状況はランプで表示されるため、ひと目で確認できます。
使用中の設定を記録するメモリー機能も備わっており、再設定の手間はかかりませんよ。
首振り角度 | 左右:90・120・180・360度/上下:45・90度 |
---|---|
搭載モーター | DCモーター |
1日あたりの電気代 | 約6.0円 |
適用畳数 | 18畳 |
良い
気になる
最大風速(実測値) | 1.5m/s |
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首振り(360度) | |
手動首振り可能(上下) | |
手動首振り可能(左右) | |
自動首振り可能(上下) | |
自動首振り可能(左右) | |
風量調節段階数 | 3段階 |
リズム風機能 | |
高さ調節機能 | |
羽根の枚数 | 3枚 |
羽根の直径 | 23.0cm |
風速 | 約2.8m/s |
運転音(公称値) | 45dB未満(最大風量運転時) |
カバー取り外し可能 | |
バッテリー容量 | |
リモコン付き | |
コードレス | |
消費電力(50Hz) | 弱:7W/中:11W/強:15W |
電源コードの長さ | 1.5m |
温度センサー | |
人感センサー | |
チャイルドロック付き | |
消臭・脱臭機能 | |
メモリー機能 | |
空気清浄機能 | |
イオン発生機能 | |
制御方式 | 不明 |
タイマー機能 | |
オンタイマーあり | |
オフタイマーあり | |
タイマーの設定可能時間 | 2・4・8時間 |
アロマ機能 | |
除菌機能 | |
特徴 | |
電源 | コンセント |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ここでは、無印良品 360度首振り機能付きサーキュレーター以外のおすすめ商品をご紹介します。購入を迷っている人は、参考にしてみてくださいね。
使いやすさにこだわる人には、スリーアップのDCターボサーキュレーター CF-T2459WHがおすすめです。リモコンが付属しており、風量の調節などを遠隔で操作可能。風量は11段階と細かく調節でき、自分好みの風を見つけられます。
空気の攪拌力も高く、5m離れた場所の風量は合計33.1m/sを記録しました。10畳程度の部屋であれば、全体へ風を送れます。十分な風量がありながら体に当たる風はやさしいため、心地よく過ごせるでしょう。
sirocaの3Dサーキュレーター SF-A161は、シーンごとに使い方を変えられるのが魅力です。おやすみ・衣類乾燥のほか、ランダムに風量を切り替えるリズム・室温に合った風量に調節するみまもりと全部で4つのモードを搭載しています。
風は柔らかで心地よく、モニターからは「しっかり風が当たっているのに肌心地はやさしい」と好評でした。本体サイズは幅21.8×奥行21.8×高さ30.8cmとコンパクトかつ重量も約1.8kgと軽いので、部屋間をこまめに移動させたい人にもぴったりですよ。
無印良品 360度首振り機能付きサーキュレーターは、全国にある実店舗・公式ネットストアのほか、Amazon・楽天市場といったECサイトでも取扱店舗が確認できました。なお、公式サイトでの値段は18畳用が税込6,990円・6畳用が税込4,990円です(※執筆時点)。
公式サイトでは店舗の在庫状況が確認できるので、実物を見てから購入したい人はチェックしてみてください。
せっかくサーキュレーターを購入しても、正しい使い方をしなければ十分な効果を得られない可能性があります。そこでここでは住環境の専門家である札幌市立大学の齊藤雅也教授に取材をしてわかった、より効果的に使用するための2つのポイントをご紹介。ぜひ参考にしてみてください。
サーキュレーターで部屋の空気を循環させたい場合は、あえて首振り機能はOFFにしましょう。首振りをするとサーキュレーターから出る風と跳ね返ってきた風がぶつかり、かえって空気が流れにくくなってしまいます。
また、夏場の使用する場合は床と平行になるように設置し、窓に向けて風を当てるのがおすすめです。サーキュレーターの風により、窓ガラスやサッシなどの熱を取り除けます。さらにエアコンの下に置くと、床付近に溜まりやすい冷たい空気をうまく循環させられますよ。
無印良品 360度首振り機能付きサーキュレーターの手入れ時には、前面ガード・背面ガード・羽根の3か所の掃除が必要です。詳しい掃除方法をご紹介するので、購入前に確認してみてください。
<掃除方法>
①本体を真上に向け、前面ガードを反時計回りに回転させて取り外す
②羽根・背面ガードの順番に上へ引いて取り外す
③よく絞った濡れ布巾で3つのパーツを拭き掃除する
④汚れが落ちない場合は、薄めた台所用洗剤に浸した濡れ布巾で拭き取る
(参照:公式サイト)
3つのパーツにホコリなどの汚れが多量に付着すると、風量の低下・騒音・振動が発生する恐れも。快適に使い続けられるよう、定期的にメンテナンスしましょう。
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