手書き入力機能を備えた電子書籍リーダー、Amazon Kindle Scribe。「画面が大きくて見やすい」「付属ペンの書き心地がよい」と評判です。しかし、「読書用には重たすぎる」との口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の電子書籍リーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、電子書籍リーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ノートのスタイルも白紙・罫線・Todoリストなど豊富。スケッチをしたりやることリストを作成したりと、使い勝手の幅が広いといえます。PDFデータに書き込んでメールでシェアできるので、仕事用の資料のやり取りにも便利でしょう。
ディスプレイは10.2インチと大きく、自動調光機能や色温度調整機能がついています。読書中に気になった言葉を調べられる辞書や本のリスト化など、電子書籍リーダーならではの機能も充実。フル充電時から6時間放置したあとの電池残量は71%で、バッテリーの持ちもよいとわかりました。
動画編集ソフトでページをめくる時間を計測した結果、小説は平均0.09秒で次のページに遷移。比較した商品は平均で0.43秒(※執筆時点)かかっていたことを思うと、タイムラグが少なくサクサク読めるといえます。なお、漫画の場合は平均0.93秒と少しラグを感じました。
重量は436gと重ため。比較した10インチクラスの商品には400g以下のものもあったため、「読書用には重たすぎる」との口コミにも頷けます。入浴中に読書をしたい人には防水機能がない点もネックでしょう。防水仕様かつ軽量な電子書籍リーダーがほしい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
実際にAmazon Kindle Scribeと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ電子書籍リーダーと、次のページに変わる速さ・ページの見やすさ・バッテリー性能・本体の軽さ・読書用機能の充実度・読書以外の多機能さそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Amazon Kindle Scribeの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
Amazon
遅延を感じず快適に読みたい人に。明るいディスプレイも魅力
2022年秋に登場したAmazon Kindle Scribeは、Kindleシリーズで初めて手書きメモ機能を搭載。本物の紙のような読み・書き心地にこだわっており、読書だけでなくノートや日記としても活躍するモデルです。
そもそもスマホやタブレットではなく電子書籍リーダーで読書するメリットは、目の疲れにくさにあります。電子インクという特殊技術を用いており、ブルーライトが発生しないのが特徴です。
紙の本とは違い、1台に数千冊もの書籍を入れておけるのもメリット。蔵書の置き場所がなくなってきた人にもぜひ検討してほしいアイテムです。
<Kindle Paperwhite>
<Kindle Paperwhite シグニチャーエディション>
<Kindle Oasis>
<Kindle Scribe> ※本コンテンツで紹介
今回は、Amazon Kindle Scribeを含む電子書籍リーダー全13商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
Amazon Kindle Scribeを実際に試した結果、5つものよい点があるとわかりました。購入を考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね!
ペンの種類は蛍光ペン・万年筆・サインペン・鉛筆から選べるので、書きたいものに合わせて使い分け可能。ノートの作成機能も充実しており、罫線付き・白紙・やることリストといったさまざまなスタイルを選べ、スケッチブックや日記として活躍します。
PDFデータをインポートして書き込めるため、仕事用の資料チェックんも役立ちそうです。作成したノートや書き込み済のPDFデータをメールでシェアできるのもうれしいですね。
画面の質感がiPadなどのツルツルとした質感とは違い、ペーパーライクな程よい摩擦があるので滑らずに文字を書けました。タブレットだと感覚が違って上手く文字を書けないことが多いですが、普段、紙にボールペンで描くような感覚で書けますよ。
付属ペンの遅延もそこまで感じません。また、ノート機能のテンプレートの種類が豊富なのも利点。白紙や罫線などのスタンダードなものだけでなく、Todoリストのテンプレートも入っているので、ノート機能をフル活用したい人にとってはうれしいでしょう。
ページの見やすさも十分です。光の反射を抑えたディスプレイを採用しているほか、明るさ自動調節機能や色温度調整機能を搭載。昼間の屋外や明かりを落とした寝室など、どんな環境でも画面が見やすいといえます。
ディスプレイと枠(ベゼル)の間に段差がないのもポイント。スワイプや画面に書き込む際に手が引っ掛からず、スムーズに操作できますよ。
解像度は300ppiで、漫画の小さなコマも潰れず読みやすいといえます。比較したなかには解像度が212ppiと低いものがありましたが、本商品ならとくに不満は感じないでしょう。なお、ディスプレイの仕様は以下のとおりです。
<検証結果詳細>
バッテリー性能も優秀です。明るさを最高値にして6時間放置した結果、100%から76%までしか減っていませんでした。
同時に比較したKindle Oasisは6時間で41%までバッテリーが減ったことを思うと、かなり長持ちするといえます。1~2日であれば充電せず使えるでしょう。
読書用機能も豊富でした。とくに、知らない単語が出てきても辞書機能ですぐに調べられる点は電子書籍リーダーならでは。お気に入りの本をリスト化できるため再読リストを作るのもよいでしょう。
なお、シリーズ内でページの進む・戻るボタンを備えていたのはKindle Oasisのみ。そのほかの機能はどのモデルも共通でした。なお、チェックした項目の詳細は以下にまとめています。
<検証結果一覧>
ページが変わる際、タイムラグが少ない点も魅力。動画編集ソフトでページをめくる指が離れてから次のページへ完全に切り替わるまでの時間を計測した結果、小説の場合は平均0.09秒を記録しました。
比較した商品は平均で0.43秒(※執筆時点)かかっていたことを思うとかなりのスピードです。これなら、紙の本をめくるのと同じ感覚で読み進められそうです。
総じて高評価といえるものの、気になった点も3つありました。購入に踏み切る前に、自分に合う商品なのか確認しましょう。
小説をめくるスピードは速いものの、漫画は若干のタイムラグを感じました。動画編集ソフトでの計測結果は平均0.93秒で、比較した商品全体の平均0.75秒(※執筆時点)を上回っています。
比較した商品は全体的に漫画のほうがページをめくるのに時間がかかっていましたが、なかには漫画も0.1秒程度で次のページへ移るものも。よく漫画を読む人はほかの商品を検討してもよいでしょう。
なお、比較した10インチクラスの商品には400g以下のモデルもありました。片手で持っても疲れにくいものを探しているなら、ほかの商品も視野に入れましょう。
比較した商品には防水仕様のものがあったなか、本商品は防水機能がついていませんでした。入浴中に読書をしたりアイデアを書きとめたりしたい人にはおすすめできません。
2024/12/04 発売
対応ストア | Kindle |
---|---|
画面サイズ | 10.2インチ |
ページめくり速度(小説) | 0.09秒 |
ページめくり速度(漫画) | 0.93秒 |
防水機能 | |
書き込み機能 |
本体容量 | 64GB |
---|---|
6時間後のバッテリー残量(実測値) | 76% |
解像度 | 300ppi |
ネットワーク接続 | Wi-Fiモデル |
PDF閲覧機能 | |
辞書機能 | |
タッチペン付属 | |
ライト搭載 | |
幅 | 19.60cm |
奥行 | 23.00cm |
厚さ | 0.58cm |
本体重量(実測値) | 436g |
画面は8.0インチと大きいものの、重量は239gと比較的軽量でした。片手で持っても負担になりにくいので、長時間の読書も快適でしょう。
ページをめくる速度も申し分ないうえ、明るさをMAXにして6時間放置してもバッテリーが100%から減っていませんでした。1日数時間使うのであれば1週間程度充電しなくて済みます。手書き可能モデルを探している人は、ぜひ候補に加えてみてください。
どちらのタイプも充電やペアリングいらずで使え、プレミアムペンには消しゴム機能やペンとマーカー切り替えなどを設定できるショートカットボタンがついています。スタンダード・プレミアムペン共通のペン先も販売しているので、消耗してきたら交換できますよ。
今後、書き込みツールが進化し、新しいブラシタイプが選べたりコピー・ペーストツールが使えたりするとのこと。また、ノートの整理が楽になるオプションやMicrosoft Wordから直接ドキュメントを送信する機能も追加されるようです。ますます便利になるKindle Scribeから目が離せませんね。
なお、Kindle Unlimiteつきを選ぶと、3か月間Amazonの読み放題サービスを使えます。読書家の人はこの機会に試してみてはいかがでしょう。
カバーを閉じると本体がスリープモードに、開くと自動で画面がオンになるのも魅力的。余計なアクションなく本の続きを読んだり書いたりできますよ。ペンホルダーがついているので紛失する可能性も低いでしょう。
電子書籍リーダーの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。AmazonのKindle Scribe以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
対応ストア | 楽天ブックス |
---|---|
画面サイズ | 8.0インチ |
ページめくり速度(小説) | 0.09秒 |
ページめくり速度(漫画) | 0.93秒 |
防水機能 | |
書き込み機能 |
本体容量 | 32GB |
---|---|
6時間後のバッテリー残量(実測値) | 100% |
解像度 | 300ppi |
ネットワーク接続 | Wi-Fiモデル |
PDF閲覧機能 | |
辞書機能 | |
タッチペン付属 | |
ライト搭載 | |
幅 | 16.1cm |
奥行 | 18.1cm |
厚さ | 0.76cm |
本体重量(実測値) | 239g |
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