防滴仕様でアウトドアでも使いやすいと評判の、BenQ LEDモバイルプロジェクター GS50。インターネット上では「発色が鮮やかでコントラストが高め」などと好評ですが、「日中の使用には力不足」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、BenQ LEDモバイルプロジェクター GS50を含むモバイルプロジェクター全11商品を実際に使ってみて、画質・明るさ・音質・設置性・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
結論からいうと、BenQ LEDモバイルプロジェクター GS50は、野外でも使える防滴仕様・堅牢な設計が魅力。画質や音質は上位商品に一歩及ばないものの、暗い部屋では、発色豊かな映像と解像感の高いサウンドを楽しめました。キャンプや庭先など、屋外で映像を楽しみたい人にはうってつけです。
画質の検証では、とくに中間色をきれいに映せる色の表現力が高評価。昼間使うには明るさが足りないものの、部屋を暗くすると映像の奥行までも感じられます。音質も広がりがやや足りない程度で、セリフの細かなニュアンスをしっかりと聞き取れるほどの解像度でした。
自分で微調整は必要ですが、垂直は自動で、水平は手動での台形補正に対応。本体を倒すだけで天井投影もでき、視聴場所を選びません。Android TV9.0内蔵で主要な動画配信サービスが楽しめ、音声検索など機能面も充実。Chrome cast / Apple Airplayでミラーリングもできますよ。
ただし、価格は執筆時点で税込み128,000円(公式サイト参照)と、比較した商品のなかでも高額です。水濡れの心配がない室内での使用が多いなら、予算を変えず画質・音質のクオリティが高い商品が選べます。ほかの商品とも比較して、使い方に合うプロジェクターを選んでくださいね。
BenQ LEDモバイルプロジェクター GS50は、頑丈な設計でアウトドアでも楽しめるのが魅力。改めてどのような商品なのか解説します。
液晶モニターや電子黒板、スピーカーなどで知られる台湾の電機メーカーBenQ。モバイルプロジェクターは、タイマー機能などが付いたファミリー向けのGS2・丸い形が特徴的なGV30など、目的別に数種類を展開しています。
今回ご紹介するGV50は、防水規格IPX2の防滴性能と70cmの落下衝撃耐性を備えた高級モデル。スピーカーは防滴フィルムで保護されており、小雨や飲み物をこぼした程度なら本体の外に排出される仕組みです。
子どもが近づくと自動的にライトをオフにする、アイプロテクトセンサーが内蔵されているのも特徴です。チャイルドロックや利用時間を制限するペアレンタルコントロール機能など、小さな子どもがいても使いやすい設計が評価され、2022年にはキッズデザイン賞を受賞しました。
コンパクトでも公称値500lmと明るく、高コントラストのメリハリある映像を実現。周囲の光量に応じて明るさの自動調節を行い、昼も夜も見やすく、長時間視聴しても目にやさしいと謳われています。
オートフォーカス機能でピントを素早く合わせ、自動台形補正機能により画面の歪みを修正。角度は15度まで調節可能なうえ、箱型なので天井に投影するのも簡単です。
スピーカーには、特許を取得した独自のプロセッサーを内蔵。270度という広い範囲に音を届けられる2.1チャンネルスピーカーに、重低音に強いウーファーまで備え、繊細かつ臨場感のあるサウンドを実現しています。
サウンドモードは、映画・劇場・スポーツ・ゲーム・音楽の5つです。視聴する映像に適したモードを選べるのはうれしいですね。
本体サイズは幅186×高さ154×奥行146mm・重量は約2.3kg。軽量とはいえませんが、キャリーバッグが付属されているため、持ち運びしやすいでしょう。バッグに電源アダプター・電源コード・リモコンなどをまとめて収納できるのも便利ですね。
キューブ型のシェイプと、グリーン&ホワイトをメインにしたカラーも魅力的。自然になじむ配色で、アウトドアシーンにもなじみます。バッテリーは約2.5時間駆動と、映画約1本分が見れるほどの容量です。
今回は、BenQ LEDモバイルプロジェクター GS50を含むモバイルプロジェクター全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
画質
明るさ
音質
設置性
機能性
はじめに、プロジェクターを選ぶ際に重視したい、画質と明るさを検証します。
画質の検証は、映像と音の専門家・折原一也さん協力のもとに実施。80インチに統一した画面サイズで映画・YouTube・ライブ映像をそれぞれ視聴。明所・暗所の両方で見比べ、色の再現・解像感・ノイズ・コントラスト・バランスなどをチェックし、評価を行いました。
明るさの検証では、白の映像を80インチの画面サイズで壁に投影。その画面を9分割し、各ブロックの中心照度(ルクス)を計測。さらにANSIルーメンに算出し、評価しました。
実際に明るい部屋で投影したところ、映像全体が暗く視聴が難しいという結果に。「日中の使用には力不足」との口コミどおり、映像を楽しめるレベルには達していません。YouTube動画はそれなりに見えたものの、映画・ライブ映像は厳しい印象です。
ただし、今回検証した商品の多くが明所では見づらい結果となりました。投影するという仕様上、明るいと見えにくいため、昼間はしっかりと遮光カーテンで室内を暗くしましょう。
暗所での映像は、中間色がしっかり表現されているのが好印象でした。コントラスト比が100,000:1とハイスペックなので、発色豊かな映像を楽しめます。
画面全体の遠近法のバランスもよく、フルHDの解像感にも満足できました。映画のように暗いシーンが多い映像もきれいに投影できており、世界観に入り込めますよ。
80インチの画面サイズで白の映像を映し、中心部の照度(ルクス)を測った結果、明るさの実測値は約91lm。平均的な明るさの数値100lmを若干下回り、平均よりも明るさが足りないとの評価になりました。
一般的に150lm以上の明るさがあれば、壁の凹凸も目立たず、映像に没入できるとされています。今回検証した中には実測値約592lmを記録した商品もあり、高級機にしては明るさが物足りない結果となりました。
続いて、映画やゲームではとくに重要な音質を検証します。
こちらの検証にも、音と映像の専門家である折原一也さんに協力を依頼。映画・YouTube・ライブ映像を視聴し、聞き取りやすさ・声のニュアンス・音の広がり・臨場感・楽器の音の自然さなどをチェックしました。
音質はかなり優秀。とりわけ解像感の高さが際立っており、人の声がクリアで聞き取りやすいと高評価でした。細かい音のニュアンスまで拾っていて、臨場感・迫力に着目したYouTube視聴の評価はトップクラスです。
やや惜しかったのが、スピーカーから音が鳴っていることがわかり、音の広がりをあまり感じられなった点。ライブ映像ではもう少し音に包み込まれる感覚が欲しいものの、全体的にはハイレベルといえるでしょう。
最後は、設置性と機能性の検証です。
80インチサイズの画像を投影できる最短距離のほか、台形補正機能・角度調節・オートフォーカス機能などの有無をチェックして設置性を確認。
機能性の検証では、内蔵OSで主要サービスが視聴できるか・音声入力が可能か・HDMI端子が備わっているか・スマホからのミラーリングに対応しているかを着目点に、使い勝手のよさを評価しました。
80インチの投影に必要な距離を測った結果は約2.27mでした。公表値の2.1mよりは距離が必要でしたが、ほかの商品と比べて特別遠くはありません。理想的な視聴環境がつくれる、80~100インチの公表値は以下のとおりです。
【メーカー公表値】
投影自体は30インチから対応しているので、車やテントの中など、狭い場所でも映像を楽しめます。
設置の自由度も比較的高めでした。箱型なので倒すだけで天井に投影できます。端子が隠れるため、事前に充電は必要ですが、調整不要ですぐに映せるのは便利ですね。
自動でピントを合わせるオートフォーカスと、垂直方向の自動台形補正も搭載。自分で操作しなければならないものの、水平も±40度の範囲で調整でき、斜め横からの投影にも対応できます。下のスタンドを引き出して、15度の角度調整も可能です。
機能性は、かなり充実していました。Android TV9.0が内蔵されており、周辺機器がなくてもさまざまなコンテンツが楽しめます。Netflixが完全には見れませんが、Googleアシスタントの音声操作にも対応。入力しなくても声だけで検索できて便利ですよ。
HDMI端子があり、多様なデバイスとの接続も可能。Chromecast / Apple AirPlayで、スマホ画面のミラーリングも容易です。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
51,000円
(最安)
販売価格:68,000円
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最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
XGIMIの最上級モデルHalo+は、モバイルプロジェクター屈指の明るさが魅力です。実測値337lmと非常に明るく、明所でもはっきりと映像が見えました。暗所はより色鮮やかで、まるで映画館のような没入感。サウンドも重厚感があり、全身に響くような低音を楽しめました。
BenQのGV30は、簡単に設置できて映像も美しい商品。ホイール状のデザインが特徴で、本体を回転させるだけですぐに投影できます。明所では暗いシーンが少し見づらいものの、色合いが濃いので流し見するには十分です。専用ケース付きで持ち運びもしやすく、使い勝手がよいですよ。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 511ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 170分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 48:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR10、HLG |
Bluetooth対応 | |
幅 | 114mm |
奥行 | 145mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.6kg |
XGIMI Haloプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
連続再生時間 | 不明 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
解像度 | HD(1280×720) |
対応デバイス | PC、タブレット、スマホ |
明るさ(ルーメン) | 197ANSIルーメン |
明るさ(公称値) | 300 ANSI lm |
40インチ投影に必要な距離 | 不明 |
60インチ投影に必要な距離 | 不明 |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
120インチ投影に必要な距離 | 不明 |
最小投影画面サイズ | 30インチ |
最大投影画面サイズ | 120インチ |
最短投影距離 | 不明 |
最長投影距離 | 不明 |
コントラスト比 | 100000:1 |
アスペクト比 | 16:9 |
OS搭載 | |
入力端子 | HDMI、USB-C |
オートフォーカス. | 自動 |
スピーカー出力 | 4W×2/8W(ウーファー) |
光源 | LED |
3D対応 | |
特徴 | スマホ対応 |
Wi-Fi対応 | |
台形補正機能 | 自動垂直 |
設置方式 | ポータブル |
ゲームモード | 不明 |
HDR対応 | 不明 |
Bluetooth対応 | |
内蔵スピーカー | |
短焦点 | 不明 |
天井投影可能 | 不明 |
稼動時騒音 | 通常:29dBA/エコ:27dBA |
バッテリー付属 | |
幅. | 120mm |
奥行. | 185mm |
高さ. | 196mm |
重量 | 1.6kg |
BenQ モバイルプロジェクター GV30をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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