コンパクトながら明るく画質もよいと評判の、Acer モバイルプロジェクター C250i。有線・無線接続に対応している点も好評ですが、「映像のチラつきがすごい」「ストリーミング規制で動画配信サービスが見られない」など気になる口コミもあり、購入をためらっている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、Acer モバイルプロジェクター C250iを含む11商品を実際に使ってみて、画質・明るさ・音質・設置性・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
視聴スタイルを選ばない形状も魅力。特徴的な12面体をコロコロ転がすことで自由に角度調整できます。向きを問わず設置できるよう、充電口を2か所設けているのも好印象でした。ピント合わせは手動ですが、垂直方向の台形補正も自動です。
ただし、輝度が足りず暗所でも暗く映りました。壁の凹凸が見えていたり、ノイズが気になったりと、上位商品ほど美しいとはいえません。サウンドも歪みがあり、映像と音のズレが気になるシーンもありました。映像に没入するというよりは、カジュアルに楽しみたい人向けです。
OS非搭載のため、ストリーミング端末がないと動画配信サービスも視聴できません。販売価格は税込54,800円(公式サイト参照/執筆時点)と特別高くないもの、ミラーリングを前提とした商品です。動画視聴の選択肢を増やすなら、ほかの商品もチェックしてみてはいかがでしょうか。
Acer モバイルプロジェクター C250iは、スマートフォンの画面を大画面に映し出すことをコンセプトにした商品です。ここでは改めて、性能や特徴について解説します。
2020年12月に発売されたC250iは、Acerが取り扱うモバイルプロジェクター のなかでは最も高額なモデル*です。家の中はもちろん、外出・旅行先への持ち運びを前提に設計されています。
2022年11月執筆時点
スマートフォンの映像を大画面で投影するためのミラーリング機能をメインに据えているのが特徴です。動画配信サービスの利用にはあまり向かないものの、12面体という構造を活かし、設置の向きや角度が自由自在に行えるフリースタイルさを魅力としています。
角度が360度フリーアングルで設置できるため、水平・垂直方向の映像の台形補正ももちろん搭載。垂直方向は30度自動で調整を行います。オートフォーカスには非対応です。
スマートフォンの画面をミラーリングする際、オートポートレートモードを使えば余白をなくしてフルスクリーンで投影が可能に。縦長のスマホに合わせたミラーリングが行えます。
充電口が2か所あり、縦向き・横向きどちらで使用してもケーブルを気にせずに使えます。底面に三脚の取付けもでき、視聴スタイルを問いません。
出力端子としてヘッドホン端子が備わっているので、直接有線で繋げることも可能です。時間帯や周囲を気にせずに視聴でき、Bluetoothで生じがちなタイムラグも防げますよ。
バッテリーは9,000mAhと大容量。モバイルバッテリーとしても使えるので、小まめに充電しておけば急な停電時などにも備えられますよ。
Bluetoothスピーカーとしての利用も可能です。同社のノートパソコンなどにも搭載されているAcer TrueHarmonyが内蔵され、臨場感がアップしたスマホの音を楽しめます。
縦にも横にも設置でき、角度も自在に調整できるフリースタイルな形状です。スタンド不要ながらどの角度でも安定する12面体のボディで、マルチアングル投写が行えます。
本体サイズは直径104×高さ190mm、重量は775gです。持ち運びに便利なポーチが付属しているので、本体を傷つけずに収納して運べます。9,000mAhの内蔵バッテリーで、スピーカー使用時は5時間、ECOモードなら3時間、標準で1時間再生できます。
今回はAcer モバイルプロジェクター C250iを含む、モバイルプロジェクター全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
明るさについては、壁に投影した100%白の映像から中心照度(ルクス)を測定し、そこからANSIルーメンを算出。その結果を比較して評価しました。
投影した映像越しに壁の凹凸が見えてしまい、昼の明るい時間帯の使用には適していません。
壁の凹凸も気になるほどだったので、可能であればスクリーンや凹凸のない壁面に映すことが望ましいでしょう。スペックがフルHDと高いだけに、映像の美しさが活かせていないのが惜しい点でした。
今回の検証では平均値が約100lmだったので、一般的な明るさです。凹凸がある面でもきれいな映像を楽しみたいなら、明るさ150lm以上のものを検討しましょう。公称値とズレがある場合もあるので、実測値をチェックしてみてくださいね。
音と映像の専門家である折原一也さん協力のもと、映画・YouTube・ライブ映像の3種類を視聴。聞き取りやすさや音の広がり、ボーカルのクリアさなどの評価項目を設定し、総合的に音質を評価しました。
音質の評価も伸び悩みました。音の歪みが気になるほどで、明瞭さに欠けます。映像と音がズレて再生されることもあり、没入感があるとはいえません。
検証した商品のなかには、小型のモバイルプロジェクターとは思えないほどの迫力や、臨場感が感じられるものもありました。映画や音楽鑑賞を目的とするなら、音響メーカーの監修を受けているものを探してみるのもおすすめです。
設置の自由度が高いものを高評価とするため、台形補正機能や角度調整などを評価ポイントとしてチェックしました。また、操作機能やミラーリングなど、機能性についても評価ポイントを設定し、総合的に評価しています。
【メーカー公称値】
垂直方向(30度)は自動・手動の両方、水平方向(15度)は手動で台形補正ができます。ただし、オートフォーカスは非対応なので、ピント合わせは自分で行いましょう。
スマホからのミラーリングを重視しているため、機能性の評価は伸びませんでした。AirPlayやクロームキャストには対応していますが、OSは非搭載。ミラーリングだと著作権の関係上、動画配信サービスの映像視聴ができない場合があります。
自分で撮影した映像を大画面で見たり、スマホを大画面で共有したりといった目的にはうってつけですが、選択肢を広げるならストリーミング端末を用意した方がよいでしょう。
XGIMIのHalo+なら、映画館のような没入感を味わえます。モバイルとは思えぬ明るさで、照明のついた部屋でも映像はくっきり。Harman Kardon社のスピーカーを内蔵しており、迫力のある低音と繊細なニュアンスまでも楽しめました。Android TV 10.0搭載なので、動画配信サービスも視聴可能です。
Nebula Vega Portableは、空間全体に広がる音と高解像な映像が魅力です。メリハリのある明るい映像が特徴で、暗い部屋で見るとまるでミニシアター。Android TV 9.0を内蔵しており、音声操作やスマホ画面のミラーリングにも対応しています。頻繁に移動させないなら、使い勝手のよいモデルですよ。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 511ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 170分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 48:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR10、HLG |
Bluetooth対応 | |
幅 | 114mm |
奥行 | 145mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.6kg |
XGIMI Haloプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
連続再生時間 | 不明 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
解像度 | フルHD |
対応デバイス | スマホ |
明るさ(ANSIルーメン) | 不明 |
明るさ(ルーメン) | 161ANSIルーメン |
種類 | 不明 |
明るさ(公称値) | 500ANSIlm |
端子位置 | 不明 |
40インチ投影に必要な距離 | 1.06m |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.12m |
コントラスト比 | 不明 |
100インチ投影に必要な距離 | 2.66m |
白輝度 | 不明 |
120インチ投影に必要な距離 | 3.18m |
黒輝度 | 不明 |
最小投影画面サイズ | 不明 |
色の正確さ | 不明 |
最大投影画面サイズ | 不明 |
OS搭載 | 不明 |
最短投影距離 | 不明 |
最長投影距離 | 不明 |
対応ネットサービス | 不明 |
コントラスト比 | 不明 |
オートフォーカス | 不明 |
アスペクト比 | 16:9 |
障害物自動回避 | 不明 |
台形補正 | 不明 |
OS搭載 | |
入力端子 | HDMI、USB-A、USB-C |
オートフォーカス. | 自動 |
スピーカー出力 | 4W |
光源 | 不明 |
3D対応 | |
特徴 | スマホ対応 |
Wi-Fi対応 | |
バッテリー搭載 | 不明 |
台形補正機能 | 自動垂直/手動水平 |
設置方式 | ポータブル |
ゲームモード | |
HDR対応 | HDR10 |
Bluetooth対応 | |
内蔵スピーカー | |
短焦点 | |
天井投影可能 | |
稼動時騒音 | 30dB以下 |
バッテリー付属 | |
幅. | 192mm |
奥行. | 192mm |
高さ. | 59mm |
重量 | 1.5kg |
アンカー・ジャパン Nebula Vega Portableをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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