コンパクトなボディで「どこへでも大画面を持ち出せる」と謳うモバイルプロジェクター、Anker Nebula Capsule II。ネット上では「画質がよく、使いやすい」と評判です。その一方、「バッテリーの持ちがあまりよくない」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の11個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のモバイルプロジェクターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、モバイルプロジェクター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
58,500円
おすすめスコア
明るさ
コントラスト比
色の鮮やかさ・再現性
解像感の高さ
映像の滑らかさ
音質
ネット機能の充実度
設置のしやすさ
バッテリーの持ちのよさ
天井投影のしやすさ
起動の速さ
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 163ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime Video、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
Anker Nebula Capsule IIは、きれいに投影できるコンパクトなモバイルプロジェクターを探している人におすすめです。ペットボトルサイズながら、映像の明るさは十分。投影面の明るさは163ANSIルーメンあり、暗室はもちろん薄暗い部屋でもくっきり投影できます。色の再現性に優れ、とくに色域の広さは比較した商品内でもトップクラスでした。色鮮やかでメリハリのある映像を楽しめます。
実際に80インチで投影したところ、解像感のよいきれいな映像でした。肌の質感まで再現し、素早い動きも滑らかに描写。立体感が足りない場面はあったものの、カクつきやぼやけは気になりません。音質がクリアで聞き取りやすかったのもよい点。音に包まれる感覚まではありませんが、一定の音の広がりや迫力がありました。
本体が小型なのでそれほど置き場所を取らず、家中のいろいろな部屋で使えます。自動台形補正機能があり、映像調整の手間も少なめ。起動時間は46.41秒と、比較したなかには1分以上かかる商品もあったなかスムーズでした。YouTube・Amazon Prime Videoなど主要なネット配信サービスに対応し、さまざまな映像を手軽に楽しめます。
しかし口コミにあったとおり、バッテリー持ちはいまひとつでした。動画を再生すると、90分で充電切れに。比較したなかには2時間以上使えた商品もありましたが、本商品は映画1本分持たないかもしれません。また、角度調節機能がないので、天井投影するためは三脚を用意する必要があります。
ECサイトでの価格は6万円台(※2025年2月時点)と、比較したなかには10万超えの商品もあったなか安いほうです。画質・音質ともに良好なので、自宅のいろいろな部屋で使いたい人にはよい候補になるでしょう。しかし天井投影したい人や、コンセントのない屋外で使いたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にAnker Nebula Capsule IIと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのモバイルプロジェクターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Anker Nebula Capsule IIの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
Anker Nebula Capsule IIは、500mL缶より小さなサイズに設計されたモバイルプロジェクターです。直径80×高さ150mmと小さなボディにバッテリーを内蔵しているので、電源のない場所でも使用可能。「あらゆる場所がシアターになる」と謳っています。
前モデルのAnker Nebula Capsuleに比べて、明るさは2倍の200ANSIルーメン、解像度は1.5倍のHD(1,280×720)に向上しました。投影サイズは20~100インチに対応しており、投影距離は0.58~3.08m必要です。映像をより大きく、より鮮明に投影できるよう進化しています。
Wi-Fi・Bluetoothによるワイヤレス接続が可能です。インターフェースはUSB Type‐C(給電のみ)・HDMI ・AUX・USB Type‐Aを搭載。スマホやiPadだけでなく、PS4・PS5などのゲーム機やBlu-rayプレイヤーの映像を投影できます。なお、付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はAnker Nebula Capsule IIを含む、人気のモバイルプロジェクターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のモバイルプロジェクターを比較検証したところ、Anker Nebula Capsule IIには7つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
<最大輝度の確認方法>
また、BT.2020の色域をどれくらいカバーできているか測定すると、78.90%でした。比較した商品の半数以上が30~70%程度だったなかトップクラスの数値で、後継モデルであるCapsule 3とも遜色ありません。色彩豊かでメリハリのある映像を映し出せます。
オーディオ・ビジュアルの専門家の折原氏からは「引いたカットでは不自然さこそないが、全体の立体感があと一歩」との評価が。解像度はHD(1,280×720)とあって、フルHDに対応する上位商品にはおよびませんが、80インチの大画面に投影しても粗さなどはなく、見やすい映像でした。
<解像感の高さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<映像の滑らかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
音質はクリアで、聞き取りやすさは申し分ありません。映画を視聴した専門家からは「声がクリアで聞き取りやすく、男性の声には厚みがある」と評価されました。モニターからも「BGMや効果音に邪魔されずに会話が聞こえる」「ため息もしっかり聞こえた」と好意的な意見があがっています。
低音の厚みやパワーも十分です。比較した一部商品では低音がこもって聞こえたのに対し、飛行機のエンジン音などがしっかり響きます。音楽視聴時にはボーカルの声が空間に広がり、周りで楽器が演奏されているような音の広がりが聞き取れました。
専門家からは「スピーカーの位置から音が鳴るので、部屋を音楽で満たすようなライブ感はあまりない」と指摘され、音に包み込まれるような感覚とまではいきません。しかしのっぺりとした平坦な音ではなかったので、映像の迫力や臨場感を音からも楽しめるでしょう。
<音質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
後継モデルのCapsule 3とは違い、リモコンにアプリショートカットボタンはありません。しかしリモコン操作・音声操作で手軽に使えるのは魅力です。iPhone・Androidのミラーリングにも対応し、スマホ画面の投影も可能。見たいものを投影できずに困る心配は少ないといえます。
Anker Nebula Capsule IIにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
比較した後継モデルのCapsule 3は2時間以上使えましたが、本商品は映画1本を見ようと思っても、途中で止まる可能性があります。自宅などで使うぶんには問題ないものの、コンセントのない屋外などで使いたい人にはやや不向きです。
角度調節機能がないので、単体では天井投影できません。比較したほかのNebulaシリーズの商品と同様に、天井投影するためには三脚が必要です。端子が背面にあるので、配線に手間取る場合もあります。天井投影して寝ながら大画面を楽しみたい人は、三脚を用意するかほかの商品をチェックしましょう。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 163ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime Video、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 90分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.7m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.5m |
100インチ投影に必要な距離 | 3.0m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 51:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 80mm |
幅 | 80mm |
高さ | 150mm |
重量 | 0.7kg |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
58,500円
(最安)
販売価格:58,500円
ポイント:0円相当
送料別
(37件)
Anker Nebula Capsule IIは、Amazonや楽天市場などの大手ECサイトから購入できます。価格は6万円台(※2025年2月時点)です。サイトによってはタイムセールを開催したり、クーポンを配布したりしています。よく使うサイトであれば、貯まったポイントで安く購入できるでしょう。
アクセサリー品として、三脚スタンド・トラベルケースが展開中です。公式サイトやECサイトから購入できるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
最後に、Anker Nebula Capsule IIの気になる点をカバーする商品をご紹介します。
電源のない場所で使いたいなら、ASUSのZenBeam L2がおすすめ。バッテリーは3時間以上持ち、映画1本分は余裕で見られます。最大輝度は336ANSIルーメンと高く、薄暗い部屋でもくっきりしたきれいな映像を投影できました。角度は30度まで調節できるので、背の低い机の上などにも設置しやすいでしょう。
天井投影したい人には、JMGOのPicoFlix J61-7K5がぴったり。角度を最大127度まで調整できるので、三脚なしで簡単に天井投影できます。明るさが358ANSIルーメンと高かったのもうれしいポイント。暗室だけでなく薄暗い部屋でも見やすいでしょう。連続で4時間以上再生できたため、電源がなくても長時間視聴できます。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 336ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 201分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.5m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.0m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.5m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 54:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HLG |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 132mm |
幅 | 132mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.57kg |
ASUS ZenBeam L2を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 358ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime、YouTube、Disney+など |
良い
気になる
連続再生時間 | 250分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.6m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 62:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR 10 |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 80mm |
幅 | 80mm |
高さ | 240mm |
重量 | 1.3kg |
JMGO PicoFlixの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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