手のひらサイズで最大120インチの大画面の映像を楽しめるモバイルプロジェクター、Xiaomi スマートプロジェクター L1。「画質がよい」と評判です。「日中や明かりをつけた部屋では視聴が難しい」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のモバイルプロジェクターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、モバイルプロジェクター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Xiaomi スマートプロジェクター L1は、予算を抑えながら高画質でネット配信サービスを堪能したい人におすすめです。手頃な価格帯でありながら、Google TVを搭載。比較したうち、本商品の3倍以上の値段でありながらネット配信サービスに非対応なものがあったのに対し、こちらは主要コンテンツに対応していました。ストリーミングデバイスなしで気軽に視聴できます。
解像度は現行のモバイルプロジェクターとしては最高のフルHDに対応(※2025年4月時点)。視聴したオーディオ・ビジュアルの専門家からも、自然な映像を楽しめる点が高く評価されました。立体感や肌の質感など細部まで表現され、「画質がよい」という口コミにも納得です。コントラストや鮮やかさは控えめですが色合いは正確で、違和感を覚えにくい映像を楽しめます。
投影面の明るさ(最大輝度)の実測値は212ANSIルーメンと、暗屋ならはっきりと映せる明るさ。「日中や明かりをつけた部屋では視聴が難しい」という口コミどおり、日中の鑑賞には不向きですが、暗室メインで利用するなら十分です。スポーツ観戦など動きが多い映像も比較的なめらか。比較したなかにはカクつきやすい商品があったのに対し、スローモーションもスムーズに映せました。
設置をサポートする機能も充実。全方向自動台形補正をはじめオートフォーカスや障害物回避、スクリーンフィットなどほとんどの設定が自動で行われるのが魅力です。比較した手動で調整する商品より手間を省けます。角度調整ができず本体のみで天井投影はできませんが、三脚を用意すれば可能。起動時間も平均34.31秒と速く、ストレスなく操作をはじめられるでしょう。
セリフを聞き取りやすい音質ですが、視聴したモニターからは「重低音があまり響かず、迫力に欠ける」との指摘が。臨場感のある映像を楽しむには物足りない場合があるでしょう。バッテリー非搭載で屋外で使いにくいのも惜しい点。26,980円(※2025年4月時点・公式サイト参照)と低価格帯ながら、多様なネット配信を楽しめるコスパのよい商品ですが、汎用性が高いものをお探しならほかの商品を検討してください、
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にXiaomi スマートプロジェクター L1と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのモバイルプロジェクターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Xiaomi スマートプロジェクター L1の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
そもそもモバイルプロジェクターとは、小型で軽量なプロジェクターのこと。据え置きタイプよりコンパクトなので、一人暮らしの部屋や寝室などの部屋に置きやすいのが魅力です。映像や明るさは据え置きタイプにはおよびませんが、価格は据え置きタイプの半分以下の商品が多く、はじめの1台にも向いています。
今回ご紹介するXiaomi スマートプロジェクター L1もそのひとつ。スマートフォンやスマートウォッチなどコスパが高い商品が評判のXiaomiから、2025年1月に発売されました。1920×1080PのフルHDに対応。投影方法は色の表現を得意とする液晶方式で、液晶ディスプレイを利用して映像を映し出します。
完全密閉型光学エンジンを採用しているのも特徴的。プロジェクター内部にホコリが侵入するのを防き、投影した画面にホコリが映りこまないよう工夫されています。静かに効率よく熱を排除するために内部にはデュアルループ冷却システムを搭載。騒音が鑑賞を邪魔しないように配慮された設計です。
本体サイズは幅118×奥行142×高さ176mmとコンパクトながら、投影サイズは最大120インチの大画面に対応。ただし、推奨投影サイズは60~100インチです。
<スペック>
今回はXiaomi スマートプロジェクター L1を含む、人気のモバイルプロジェクターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
26,980円(※)と手頃な価格帯でありながらGoogle TVを搭載し、手軽にネット配信サービスを楽しめるのが大きな魅力です。比較したなかには本商品の2〜3倍以上の値段でありながらそもそもネットサービスに非対応のものも。本商品は本体のみで視聴でき、ストリーミングデバイスを購入する費用も抑えられます。
2025年4月時点・公式サイト参照
ほとんどの主要なネット配信サービスに対応しているのもうれしい点。Netflix・Amazon Primeのほか、比較した一部商品が非対応だったU-NEXT・DAZNなどにも対応していました。Google TVを利用すれば、10,000を超えるアプリや400,000本を超えるコンテンツも楽しめます。
付属のリモコンには、比較した一部の商品にはなかったアプリのショートカットボタンを備え、操作性も優れています。ボタンを押すだけでNetflix・YouTubeにアクセスできますよ。Googleアシスタントも利用でき、音声で操作することも可能です。
スマホの画面を映し出すミラーリングもAndroid・iPhoneの両方に対応。思い出の写真やスマホゲームを大画面で見たいときにも便利です。本体にはHDMI端子があり、HDMIケーブルを用意すればPlay Station4・Play Station5・Nintendo Switch・Xboxなどのゲーム機と接続できます。
解像度は現行のモバイルプロジェクターとしては最高のフルHDに対応(※2025年4月時点)。実際に「標準モード」の画面設定で映画を視聴したオーディオ・ビジュアルの専門家である折原さんからは、「画面全体に自然な解像感があり、エッジ強調などがないところがよい」という声があがり、自然な映像を楽しめる点が高く評価されました。
迫力や立体感は飛び抜けてよいとはいえないものの、比較した一部の商品のようにぼやけや再現度の物足りなさなどの指摘もありません。
視聴した20〜60代の男女のモニターからも好評で、10人中9人が解像度の高さに「満足」と回答。「肌の質感や肌が光に当たったときのツヤまでしっかり再現されている」「画面には奥行きが感じられ、立体感があった」と細部の表現力の高さを称賛する声があがりました。ノイズもほとんど気にならず、「画質がよい」という口コミにも納得です。
<解像感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
動きが多い映像も比較的なめらかでスポーツ観戦にも十分な画質です。画面設定を「標準モード」のままサッカーのハイライト映像を視聴したオーディオ・ビジュアルの専門家から「全体的に自然な動き」という声があがりました。比較したうち、カクつきが気になる商品がありましたが、こちらはスローモーション映像もスムーズに映せます。
激しい動きや引きの映像ではやや荒さを感じるモニターもおり、映像のなめらかさに「満足」と回答したモニターは10人中3人にとどまりました。とはいえ、全体的に選手やボールの動きに残像感は少なく、問題なくボールも目で追えます。番号も遠目だとわかりにくいものの、アップだとしっかりと確認できるでしょう。
<映像の滑らかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
投影した映像は、明るさ・色合いともに暗い部屋なら問題なく視聴できるレベルでした。
実際に投影する壁面から投影面の明るさ(ANSIルーメン)を算出したところ、最大輝度は212ANSIルーメンを記録。比較したなかには400ANSIルーメンを超えるものもあったのに対し、「日中や明かりをつけた部屋では視聴が難しい」との口コミを否定できませんでした。
中央とほかの区分の明るさの輝度の差を比較したところ、輝度ムラは65%と大きめ。比較した全商品の平均約90%(※2025年4月時点)を下回っています。 最大輝度と最小輝度の平均を割り算出したコントラスト比も、24:1と控えめです。差が大きいほどはっきりと映せるなか、比較した商品の平均約42:1(※2025年4月時点)には届きませんでした。
一方、色の正確さは比較したなかでトップクラスです。色差の程度を表すΔEの実測値は数値が低いほど再現度が高いなか、6.2を記録。比較した商品の全平均ΔEの約10(※2025年4月時点)を下回りました。国際規格のBT.2020の色域カバー率は実測値で29.8%と低く、色鮮やかとはいえませんが、正確な色合いを表現しやすいでしょう。
3万円以下の低価格帯であることをふまえれば、明るさ・コントラスト比ともに許容できる範囲内。色の鮮やかさには欠けるものの、再現性に優れていて、部屋をしっかり暗くした状態で視聴するぶんには大きく見づらさを感じるほどではないでしょう。10万円を超える高価格帯の上位商品ほどの汎用性には期待できないものの、家庭で試しに使ってみたい人には向いています。
起動時間は比較的速めです。実際にリモコンで電源を押して、リモコンで操作可能になるまでの時間を3回測定すると、平均34.31秒を記録しました。比較したなかには60秒近くかかる商品があったのに対し、高評価の基準値である40秒よりも素早く立ち上がる結果に。待たされる感覚は覚えにくく、ストレスなく操作をはじめられるでしょう。
設置をサポートする機能が充実している点も見逃せません。全方向自動台形補正を搭載し、正面はもちろん斜めから投影しても視覚的に歪まないよう自動で調整してくれます。加えて、自動で焦点をあわせるオートフォーカス機能にも対応。プロジェクターを移動しても素早く焦点を合わせられ、比較した手動で調整が必要な商品より手間を省けます。
比較した商品の約半数が非対応だった障害物回避機も完備。自動で壁にある時計などを避けて投影する便利な機能です。光学ズームやデジタルズームはないものの、スクリーンを認識して自動で投影サイズを調整するスクリーンフィットに対応。ほとんどの設定が自動で行われ設置に不安がある初心者にもぴったりです。
しかし、角度調整ができないのは惜しい点。比較した商品の半数以上が10〜30度調整できたのに対し、本商品は非対応。豊富な自動調整機能でカバーできるところもあり、不便さを強く感じることは少ないと思いますが、気になる場合は三脚を用意しましょう。
本体のみで天井投影ができないのは気になるところ。比較したなかには角度調整の幅が広く、レンズをグルっと天井に向けられる商品もありました。一方本商品は、角度調整機能には非対応。背面に電源などをつなげる端子があるため、背面を直接床に置くこともできません。
寝ながら見たい人は三脚を自分で用意する必要があります。比較した本体だけで天井投影ができる商品と比べると、手間に感じるでしょう。眠る前など寝ながら鑑賞するのをメインに使用したい人は注意してくださいね。
バッテリーを内蔵していないので、アウトドアで利用しにくいのもネック。使用するには必ず電源が周りにある必要があります。比較したなかには、パワフルなバッテリーを搭載し、電源がない場所でも4時間以上使える商品がありました。対してこちらは、キャンプや車中泊での使用には不向きです。
本商品のACアダプターは3ピンタイプを採用しています。使いたいコンセントが接地端子付きではない場合、変換器が必要になる点も覚えておきましょう。
音質は全体的に軽く、迫力や臨場感が物足りません。実際に映画・音楽ライブ映像を鑑賞したオーディオ・ビジュアルの専門家からは、「サウンドバランスとして低音がやや足りず映画用としては迫力が足りない」「音の広がりが足りない」という厳しい意見があがりました。
映画を鑑賞したモニターからも「重低音に重みがなく、エンジン着火や加速時に迫力が物足りない」という声が寄せられています。サラウンドサウンドを生み出す技術のDolby audioに対応していますが、音楽ライブ映像を見たモニターのなかで、臨場感に「満足」と回答した人は10人中1人と少なめ。ライブ会場にいるような迫力は味わえませんでした。
モバイルプロジェクターは据え置き型よりも音質の劣るものが多い傾向がありますが、比較したなかにはコンパクトながら映画館のような満足感を得られた商品もありました。一方本商品は、画面のサイズに見合ったサウンドを求めるなら、サウンバーやBluetoothスピーカーの併用をおすすめします。
とはいえ、セリフの聞きやすさは悪くありません。専門家から「中高域が強すぎる」と指摘があったものの、モニター10人中8人が「満足」と回答。「セリフは聞き取りやすく、ニュアンスも伝わる」というプラスの声が多数寄せられました。YouTubeなどの動画コンテンツは違和感なく見られそうです。
<音質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
2025/01/23 発売
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 212ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+ |
良い
気になる
連続再生時間 | |
---|---|
投影方式(光源) | 液晶方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.59m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.12m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.6m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 24:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 142mm |
幅 | 118mm |
高さ | 176mm |
重量 | 1.2kg |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
29,680円
(最安)
販売価格:29,980円
ポイント:300円相当
送料無料
Xiaomi スマートプロジェクター L1は、公式サイトで購入できます。値段は2025年4月時点で26,980円(※公式サイト参照)です。公式サイトでは、原則受領後14日以内なら返品が可能。ネットで購入するのが不安な人も利用しやすいでしょう。
Amazonや楽天市場など大手ECサイトにも取扱店舗がありました。普段貯めているポイントやイベントを利用してお得に購入してくださいね。
最後に、より高画質・高音質で映画を楽しめた商品をご紹介します。
ASUSのZenBeam L2は、くっきりした映像と臨場感あるサウンドが魅力。爆発音などの再現度も十分で、音の広がりも感じられました。加えて、画面は明るく薄暗い部屋でもくっきりと映せます。映し出される画像の色の鮮やかさや正確さ、コントラストも良好。バッテリーが搭載され、外出先でも映画館のような空間を作れますよ。
購入費用を抑えたい人には、DangbeiのNeoもおすすめです。コンパクトな本体ながら、音質は想像できないスケール感。音の広がり・迫力・情報量のすべてに長けており、高評価を獲得しました。解像度も高く、肌の質感や髪の1本1本までしっかりと再現。投影面の明るさも503ANSIルーメンと非常に明るく、日中に映画を楽しみたい人にぴったりです。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 336ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 201分 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.5m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.0m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.5m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 54:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HLG |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 132mm |
幅 | 132mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.57kg |
ASUS ZenBeam L2を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
解像度 | フルHD |
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明るさ(ANSIルーメン) | 503ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Netflix、Amazon Prime Video、YouTube |
良い
気になる
連続再生時間 | |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.2m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 37:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI 、USB |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR 10、HLG |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 157mm |
幅 | 199mm |
高さ | 100mm |
重量 | 1.4kg |
Dangbei Neoを徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
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