「寝ころびながら楽しむあなただけの天井シアター」をコンセプトにした、BenQ(ベンキュー)モバイルプロジェクター GV30。ネット上の口コミでは「画質はいうことなし」と評判ですが、「明るい部屋の視聴は厳しい」「Netflixを見るのが少し面倒」との声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のXGIMIやAnkerなどのモバイルプロジェクターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、モバイルプロジェクター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
58,528円
BenQ モバイルプロジェクター GV30は、高画質な映像を手軽に投影したい人におすすめです。設置機能を確認すると、本体を回転させるだけで135度の角度調整ができ、天井投影も簡単でした。比較したなかには非搭載の商品もあったオートフォーカスのほか、垂直方向の自動台形補正にも対応しています。初心者でも使いやすいでしょう。
高コントラストで鮮やかな画質も魅力です。暗い部屋で、映像と音の専門家の協力のもと実際に映像を確認すると、解像感の高い映像を楽しめました。比較したなかにはフルHDでも画質が粗く感じる商品もありましたが、本商品はHD画質ながら評判どおりの画質のよさです。
明るい部屋でも、ラフに見るなら十分な画質です。暗いシーンがやや見にくく感じたものの、明るさの実測値は197ANISルーメンと良好。比較したなかには100ANISルーメン以下で明るい部屋では視聴そのものが難しい商品もあったの対し、口コミに反して視認性は良好でした。デイタイムモードを選べばより見やすくなりますよ。
サウンドもよく、くっきりとした厚みのある音が感じられました。ウーファーを内蔵した2.1チャンネルスピーカーの性能か低音も十分で、音の広がりも良好です。ジャンル分けされたサウンドモードも備え、高画質・高音質で没入感高く映像作品を楽しめるでしょう。
機能性も充実しています。Android TV9.0を内蔵し、動画配信サービスを自由に視聴可能。Chrome cast・Apple AirPlayでのスマートフォンのミラーリングのほか、音声入力にも対応しています。Netflixも視聴できますが、純正アプリには非対応。口コミどおり、視聴には操作がやや複雑になる点は注意してくださいね。
値段は公式サイトで税込79,800円(※執筆時点)。比較したなかではやや高めですが、簡単に天井投影できてBluetoothスピーカーとしても使えるなど、遊び心にあふれた魅力的な商品です。非日常を簡単に体験できるモバイルプロジェクターをお探しなら、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
そもそもモバイルプロジェクターとは、コンパクトで取り扱いやすく、壁に簡単に大画面を投影できるプロジェクターのこと。なかには天井投影ができ非日常感を味わえる商品や、OSを内蔵し手軽に動画視聴サービスを楽しめる商品もあり、機能性に富んだ様々なプロジェクターが販売されています。
今回紹介するGV30は、液晶モニターを主力にゲーミングモニター・プロジェクターなど数多くの製品を展開する台湾の電子メーカー、BenQが販売するモバイルプロジェクターです。
「寝ころびながら楽しむあなただけの天井シアター」を商品コンセプトに製造された、GVシリーズのスタンダードモデル。垂直方向に最大135度までの角度調整・オートフォーカス・自動垂直台形補正機能を搭載。天井・ロフトなど自宅のあらゆる場所がミニシアターになると謳っていますよ。
サウンド面では、4W×2のスピーカーに加えパワフルな8Wウーファーの計3基を搭載した2.1チャンネルスピーカーを内蔵。映画・劇場・スポーツ・ゲーム・音楽など、各種サウンドモードも搭載しています。繊細な音から迫力のある音まで再現し、様々なジャンルにフィットするサウンドを実現するとアピールしていますよ。
OSはAndroid TV 9.0を内蔵し、YouTubeや各種動画配信サービスを視聴可能。NetflixはGoole Playストアからのインストールには非対応ですが、ノートパソコンからのChrome castや、対応デバイスかHDMI・type-Cケーブルを介しての再生が可能です。
視聴距離に合わせて、最適な画面サイズに調整可能。また70cmの落下衝撃耐性により、万一テーブルの上から落下した場合も故障のリスクが少ないですよ。
デバイスをBluetooth接続すれば、モバイルスピーカーとしても使用可能。動画2.5時間・音楽4時間の再生が可能なバッテリーを内蔵し、持ち運びに便利なレザーストラップとキャリングケースもあらかじめ付属します。BBQやアウトドアイベントでも活躍するでしょう。
今回は、BenQ モバイルプロジェクター GV30を含むモバイルプロジェクター全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
画質
明るさ
音質
設置性
機能性
まずは、画質・明るさの検証です。
画質の検証では、映像と音の専門家である折原一也さんに協力いただき、同じ条件にした室内で80インチで標準画質で投影。映画・YouTube・ライブ映像の3種類の映像を視聴し評価しました。続いて明るさでは、壁面に80インチで白色を投影し、ANSIルーメンを算出して評価しました。
実際に明るい部屋で視聴すると、暗いシーンはやや見にくいものの、ラフに見るぶんには十分な画質に感じました。比較したなかには明るい部屋での視聴そのものができない商品もあったのに対し、明るく投影されます。「明るい部屋の視聴は厳しい」との口コミは払拭しました。
なお検証は標準画質で行いましたが、本商品は暗い部分を調整するデイタイムモードを搭載。活用すれば明るい部屋でもより見やすくなるでしょう。
暗い部屋では、美しい映像を楽しめました。コントラスト比100,000:1と謳うスペックのとおり、映像ははっきりと色濃く投射されています。
比較したなかには、フルHDのスペックでも解像感が足りず画面が粗く感じる商品や、輝度が足りず壁の凹凸が見える商品も。本商品はHD画質ながら「画質はいうことなし」との口コミどおり、高い解像度で立体感のある映像を視聴できますよ。
白色を投影し明るさを測定した結果は、197ANISルーメン。公称値である300ANSIルーメンには届きませんでしたが、比較したなかには40ANISルーメンほどの商品もあるなか、良好な明るさを記録しました。
約600ANISルーメンを記録した上位商品には及びませんでしたが、検証結果どおり明るい部屋でも視認性は十分です。日差しがある時間帯の映画鑑賞も楽しめますよ。
続いて、音質の検証です。
画質の検証に続き、専門家である折原さん協力のもと映画・YouTube・ライブ映像それぞれの動画を視聴し音質を評価しました。
音質も満足度は高く、高評価を獲得しました。映画・音楽はもちろん、YouTube動画の視聴でもはっきりと聞こえます。比較したなかには音声のバランスが悪く映画のセリフが聞きとりにくい商品もありましたが、クリアで重量感のある音声でした。
音の広がりもまずまず良好で、ウーファーを内蔵した2.1チャンネルスピーカーのおかげか、低音もしっかり感じます。映画鑑賞の際の臨場感も十分でしょう。
最後に、設置性・機能性の検証です。
設置性では、80インチサイズの画像を投影できる距離・台形補正機能・角度調整幅・天井投影のしやすさ・オートフォーカス機能それぞれをチェックし、設置のしやすさを評価しました。
機能性では、内蔵OSで動画視聴サービスを使用できるか、音声入力・HDMI端子・ミラーリングの対応の有無をチェック。総合的にみて機能が充実しているかを評価しました。
設置性は、比較したなかでもトップクラスです。ホイール状の本体は垂直方向に135度動くうえ、オートフォーカスにも対応しています。比較した商品には天井投影ができないもの・三脚が必要なものも多かったのに対し、本体を回転させるだけで簡単に天井投影ができるのも便利です。
台形補正は自動で垂直方向に調整可能。水平方向には調整できないものの、天井投影をマストに考えている人には大きなメリットでしょう。
80インチの画面を投影するのに必要な距離は実測値で2.17mで、比較した商品の平均値2.28m(※執筆時点)よりも近距離から投射できます。端子・スピーカーが本体横にあって、角度調整の妨げになりにくい点もポイント。非常にスムーズに映像を見られますよ。
機能性も充実しています。比較したなかにはストリーミング端末を別途用意する必要がある商品もあったなか、Android TV9.0を内蔵。YouTubeをはじめ主要な動画配信サービスをほとんど視聴可能です。
Googleアシスタントでの音声入力にも対応しています。Chrome cast・Apple AirPlayでスマホからのミラーリングもできるなど、基本的な機能をしっかり網羅していました。
ただし、Netflixの純正アプリには非対応。公式サイトではNetflixの視聴にはChrome castやHDMI・USB-C端子を利用することが推奨されています。「Netflixを見るのが少し面倒」との口コミどおり、やや視聴に手間がかかる点は注意してくださいね。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
BenQ モバイルプロジェクター GV30は、公式オンラインショップであるBenQ Direct Shopで販売中です。値段は執筆時点で税込79,800円(公式サイト参照)でした。
そのほかにも、Amazon・Yahoo!ショッピング・楽天市場などの各取扱店舗で販売されています。公式ショップも各ECサイトに出店しているので、確認してみてくださいね。
最後に、ほかの魅力的なモバイルプロジェクターをご紹介します。
XGIMIのHalo+は、明るい部屋でも高画質な映像を楽しめる商品です。高輝度かつコントラスト豊かな発色で、サウンドも音声の細かなニュアンスも再現できるほどの高音質でした。オートフォーカス・垂直水平2方向の台形補正も搭載され、設置も簡単です。映画館気分をいつでも味わえますよ。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 511ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 170分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 48:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR10、HLG |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 145mm |
幅 | 114mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.6kg |
XGIMI Haloプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
連続再生時間 | 不明 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
解像度 | フルHD |
対応デバイス | スマホ |
明るさ(ANSIルーメン) | 不明 |
明るさ(ルーメン) | 161ANSIルーメン |
種類 | 不明 |
明るさ(公称値) | 500ANSIlm |
端子位置 | 不明 |
40インチ投影に必要な距離 | 1.06m |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.12m |
コントラスト比 | 不明 |
100インチ投影に必要な距離 | 2.66m |
白輝度 | 不明 |
120インチ投影に必要な距離 | 3.18m |
黒輝度 | 不明 |
最小投影画面サイズ | 不明 |
色の正確さ | 不明 |
最大投影画面サイズ | 不明 |
OS搭載 | 不明 |
最短投影距離 | 不明 |
最長投影距離 | 不明 |
対応ネットサービス | 不明 |
コントラスト比 | 不明 |
オートフォーカス | 不明 |
アスペクト比 | 16:9 |
障害物自動回避 | 不明 |
台形補正 | 不明 |
OS搭載 | |
入力端子 | HDMI、USB-A、USB-C |
オートフォーカス. | 自動 |
光源 | 不明 |
3D対応 | |
スピーカー出力 | 4W |
Wi-Fi対応 | |
特徴 | スマホ対応 |
台形補正機能 | 自動垂直/手動水平 |
設置方式 | ポータブル |
バッテリー搭載 | 不明 |
ゲームモード | |
HDR対応 | HDR10 |
Bluetooth対応 | |
内蔵スピーカー | |
短焦点 | |
天井投影可能 | |
稼動時騒音 | 30dB以下 |
バッテリー付属 | |
幅. | 192mm |
奥行. | 192mm |
高さ. | 59mm |
重量 | 1.5kg |
アンカー・ジャパン Nebula Vega Portableをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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