低価格モデルながら基本機能が充実していると評判の、FANGOR プロジェクター F-JP601。プロジェクターデビューにもよいと口コミでは高く評価されていますが、一方で「画面が暗い」「音質が物足りない」といった意見もあり、購入するか迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、FANGOR プロジェクター F-JP601を含むモバイルプロジェクター全11商品を実際に使ってみて、画質・明るさ・音質・設置性・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2022年11月までの情報です
目次
FANGOR プロジェクター F-JP601は、お試し感覚で購入できる低価格のプロジェクター。販売価格は2万円以下と、今回比較した商品のなかではトップクラスの安さ。8400mAhのバッテリーが内蔵されているので、屋外でも自由に映像を楽しめます。
ただし、映像・音質ともに評価はそこそこ。実際に投影してみたところ、輝度・解像度ともに低く、暗い部屋でもはっきりと映りませんでした。専門家から輝度不足を指摘されたとおり、明るさの実測値も37lmと検証した商品のなかでも控えめです。内蔵スピーカーの音のこもりも気になりました。
フォーカス調整が手動のみなのも惜しい点。自動台形補正機能があるので斜めからの投影はできますが、天井への投影も別途三脚が必要です。取っ手つきで持ち運びはしやすいため、部屋間を移動して使いたい・キャンプなどに持っていきたい人には便利ですよ。
OS非搭載なので、動画配信サービスを視聴したいときはスマホが必要です。iPhoneはミラーリングにも対応しており、価格から考えるとスペックは十分といえるでしょう。予算を6~9万円台まで大幅に上げられる人は、迫力ある映像と音を楽しめる、ほかの商品を検討してみてください。
FANGOR プロジェクター F-JP601は、手頃な価格でプロジェクターにトライできる点が魅力。改めて、どんな特徴がある商品なのか解説します。
今回ご紹介するF-JP601は、主にWi-Fi機能付きのプロジェクターを取り扱う中国のメーカー・FANGORの商品です。
1万円台とリーズナブルな価格ながら、フルHD(1920×1080)の映像を最大200インチの大画面で楽しめるのが売り。8400mAhのバッテリーを内蔵していて、アウトドアや車の中など電源が確保できな
い場所でも使えます。無線・有線での接続もでき、映像やゲームなど幅広く活用できますよ。
プロジェクターの画質は明るさが重要。本商品は7,500ルーメンの明るさを公称しており、いつでもどこでも簡単に映画館のような気分を味わえると謳っています。
6m離れた位置からなら、最大200インチと大きく投影も可能。底面にネジ穴があるので、三脚や天吊り用の金具を用意すれば、より自由に設置できますよ。
スピーカーも内蔵しており、これ1台で映像と音響を同時に楽しめます。
より音質にこだわりたい人は、BluetoothやAUX出力端子から、外部スピーカーやヘッドホンに接続するのもおすすめ。せっかく大画面で映画を見るなら、スピーカーをそろえてサラウンド環境を構築するのも素敵ですね。
本体サイズは22.5×17.6×11cm・重量は1.58kgです。モバイルプロジェクターとしては比較的大きめで重量もある箱型モデルですが、移動時は取っ手を持てば大丈夫。庭先やキャンプ場での映画鑑賞、会議室などに持ち込んでのプレゼンなどにも活用できます。
付属品は、リモコン・電源アダプター・HDMIケーブル・取扱説明書の4点です。リモコンの電池は別売りなので、すぐに使いたい場合は用意しておいてくださいね。
画質
明るさ
音質
設置性
機能性
まずは、映像を楽しむうえで重要な画質と明るさの検証です。映像と音の専門家・折原一也さん協力のもと、解像感や明るさ・ノイズの有無などを評価しました。なお、今回は各商品を使って映画・YouTube・ライブ映像を鑑賞しています。
さらに100%白の映像を80インチサイズで壁に投影し、明るさを測定。画面を9分割してそれぞれ測定し、平均値に面積(平方メートル)を掛けて算出した数値で評価しました。
明るい部屋で投影したところ、明るさが足りず視聴が難しいという結果に。昼間に使うときは照明を消し、遮光カーテンで部屋を暗くするのがよいでしょう。
ただし、検証したほかの商品も明るい場所では見えにくいものがほとんどでした。明るい場所でも楽しめるものをお探しなら、明るさが150ANSIルーメン以上の商品を選ぶのがおすすめです。
部屋を暗くしても、画面全体の明るさが足りませんでした。明るい場所よりは見やすいものの、遮光する光が弱く壁の凹凸が見えています。口コミで「画面が暗い」と指摘されたとおり、没入感を得られる映像とは言い難い結果です。
フルHDの高画質を謳っているものの、解像感も低くドットが見えるシーンもありました。専門家からも、レンズの歪みによる左右の明るさの違いを指摘されています。
続けて、明るさもチェックしました。80インチに投影した白の映像を9ブロックにわけて測定したところ、実測値は37ANSIルーメンとかなり控えめ。公式では明るさ7,500ルーメンを謳っていますが、実際の数値とは大きな乖離がありました。
今回の検証での各商品の平均的な明るさは100lm前後。映画館のような美しい映像を楽しみたいなら、明るさが150lm以上ある機種を検討するのがおすすめです。
次に、音質の検証です。
映像と音の専門家・折原一也さんにご協力いただき、映画・YouTube・ライブ映像を鑑賞しました。聞き取りやすさ・音の広がりや臨場感といった、より一層映像を楽しめる音質なのかチェックします。
「音質が物足りない」との口コミどおり、音質の検証でも評価は伸び悩みました。専門家からは「拡張機を通したような、スカスカでこもった音」との指摘が。本体スピーカーだけでは、思ったとおりの音が聞けないでしょう。
音の強弱のバランスも苦手で、セリフが聞き取りにくいこともしばしば。音にもこだわりたいなら、BluetoothやAUX出力端子から外部スピーカーやヘッドホンを使用することをおすすめします。
最後に、設置性・機能性の検証です。80インチの投影に必要な距離や台形補正機能の有無・天井投影のしやすさなど、設置の自由度の高さをチェックしました。
さらに、HDMI端子やスマホのミラーリングへの対応状況など、機能性についても検証。搭載OSで各種動画サービスがプロジェクター単体で視聴できるのかも確認しました。
80インチの投影に必要な距離は、実測値で2.42m。比較した全商品が2mを超えたものの、2.17mで投影できたものもあり、少し距離が必要な印象です。
【メーカー公表値】
80インチ以外は実測値を計測していませんが、最大200インチと超大画面での投影が可能。100インチまでしか投影できない商品もあるなか、広さが確保できれば大人数での映画鑑賞も楽しめます。
垂直方向の台形補正に対応しており、斜めからの投影もデジタル修正されます。ただし、オーフォーカスは非搭載。本体のダイヤルで毎回フォーカスを調節する必要があります。
天井投影には、別途三脚が必要です。本体のサイズが大きく、バランスがとりづらいので十分に気をつけながら設置しましょう。
OS非搭載のため、スマホなどのストリーミング端末を接続しないと、動画配信サービスは視聴できません。Apple AirPlayに対応しているので、ミラーリングでiPhoneの映像を投影することはできますよ。
接続端子は汎用性の高いHDMI端子。Switch・PS5などのゲーム機やDVDプレーヤーなど、さまざまなデバイスを接続できます。テレビがない部屋でゲームを楽しむ、子どもの寝かしつけに使うなど、活用シーンが広がりますね。
FANGOR プロジェクター F-JP601は、リーズナブルながら200インチの大画面で映像を楽しめる商品でした。最後に、一緒に検討していただきたい商品をご紹介します。
XGIMIのHalo+は、映画館のような高画質・高音質を体験できる商品。検証では337ANSIルーメンの明るさで、明暗所ともに色鮮やかな映像を楽しめました。専門家も、重厚で深みのある音響を評価。Android TVも搭載しており、これ1台あれば動画配信サービスも存分に楽しめます。
BenQのGV30なら、簡単に設置できて迫力ある映像を楽しめます。検証では、濃く鮮明な色合いの映像とクリアで厚みのある音響で、映画の世界に没入できると好評でした。ホイールを回転させて135度の角度調整ができ、天井投影も簡単。Android TVも搭載されているので、活用の幅が広がります。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 511ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 170分 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 48:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
Bluetooth対応 | |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR10、HLG |
幅 | 114mm |
奥行 | 145mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.6kg |
XGIMI Haloプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
連続再生時間 | 不明 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
解像度 | HD(1280×720) |
対応デバイス | PC、タブレット、スマホ |
明るさ(ルーメン) | 197ANSIルーメン |
明るさ(公称値) | 300 ANSI lm |
40インチ投影に必要な距離 | 不明 |
60インチ投影に必要な距離 | 不明 |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
120インチ投影に必要な距離 | 不明 |
最小投影画面サイズ | 30インチ |
最大投影画面サイズ | 120インチ |
最短投影距離 | 不明 |
最長投影距離 | 不明 |
コントラスト比 | 100000:1 |
アスペクト比 | 16:9 |
OS搭載 | |
入力端子 | HDMI、USB-C |
オートフォーカス. | 自動 |
スピーカー出力 | 4W×2/8W(ウーファー) |
光源 | LED |
3D対応 | |
特徴 | スマホ対応 |
Bluetooth対応 | |
Wi-Fi対応 | |
設置方式 | ポータブル |
台形補正機能 | 自動垂直 |
ゲームモード | 不明 |
HDR対応 | 不明 |
内蔵スピーカー | |
短焦点 | 不明 |
天井投影可能 | 不明 |
稼動時騒音 | 通常:29dBA/エコ:27dBA |
バッテリー付属 | |
幅. | 120mm |
奥行. | 185mm |
高さ. | 196mm |
重量 | 1.6kg |
BenQ モバイルプロジェクター GV30をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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