ソフトボールほどのサイズに十分な機能が搭載されていると人気の、Anker Nebula Astro D2400521。口コミではコンパクトさがとくに評価されていますが、「画質はあまり高くない」「暗い部屋での使用に限られる」など気になる評判もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、Anker Nebula Astro D2400521を含むモバイルプロジェクター11商品を実際に使ってみて、画質・明るさ・音質・設置性・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2022年11月までの情報です
目次
音質はまずまずで、本来の声質とは変わってしまうものの音はハキハキと聞こえました。スマホと繋げればBluetoothスピーカーとしても使えます。2時間の充電で、動画なら約2.5時間、音楽なら約14時間の連続再生が可能です。1台2役と考えれば、コスパは良好といえるでしょう。
ただし、画質は輝度が足りず全体的に暗めでした。明所での視聴は難しく、暗所でも人物の肌色がグレーのように見えます。ドットも見えており、解像感も物足りません。Android OSは内蔵されているものの、YouTubeしか見れないのも惜しい点。ミラーリングもiPhoneのみの対応でした。
ピント合わせや水平方向の補正も手動です。天井投影を楽しむには、別売りの三脚も必要になるなど、機能面もあまり充実しているとはいえず。予算を7~9万円台まで上げれば、より美しい映像・音楽を楽しめます。価格とのバランスを見て、ほかの商品も検討してみてください。
Anker Nebula Astro D2400521は、かわいらしいリンゴ型のフォルムが特徴です。ここでは改めて、詳しい機能について紹介します。
Nebula(ネビュラ)は、世界100か国以上で製品販売をしているAnker社が立ち上げた、プロジェクターブランドです。据え置き型や天井照明にもなるシーリングタイプなども取り扱い、プロジェクター市場をけん引しています。
今回紹介するのは、Nebulaから2020年9月に発売されたNebula Astro D2400521。3万円程度とお手頃価格で、子どもと一緒に大きな画面で映像を楽しむことをコンセプトにしています。
持ち運びしやすい円形の小さなプロジェクターですが、最大100インチと大画面での投影が可能。充電できるので、好きな場所がミニシアターに早変わりします。子どもの目を守るアイガード機能や、パスワード設定ができるペアレンタルコントロール機能が搭載されているのも特徴です。
投影距離は0.58~3.08mで、20~100インチの画像を投影できます。解像度は854×480画素、アスペクト比は16:9です。検証では実際投影して映像の見え方を確認したので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フォーカス調整はマニュアルなので、設置したら手動でピントの調整が必要です。台形補正は垂直方向は自動または手動での補正が行えますが、水平方向はマニュアルのみとなります。
プロジェクターモードで使用する際は、Bluetoothスピーカーまたはヘッドホンを接続することが可能です。Bluetoothでヘッドホンに繋げば、時間帯や周囲を気にせずに音楽も楽しみながら視聴できます。
USB‐Cのほかに、HDMIケーブル(別売)を用いればHDMI再生機器に接続することも可能です。TVボックス・TVスティック・DVDプレーヤー・セットトップボックス・ゲームコンソールなど、お手持ちの再生機器の映像を投影できますよ。
プロジェクターモードのほかに、Bluetoothスピーカーモードにも対応しています。スマホとBluetooth接続することで、最大で約14時間の音楽再生が可能に。スマホを音源に大音量で楽しみたいときにうれしい機能です。
付加機能として、ペアレンタルコントロール機能も搭載。パスワードが設定できるため、子どもが使用できるアプリや使用時間に制限をかけられます。
本体は、片手で持てるリンゴサイズのコロンとした形状です。大きさは約91.2×82×89.2mmで、重さも約380gと軽く、持ち運びにもうってつけ。約2時間の充電で、動画なら約2.5時間再生できます。
本体の接続端子はUSB‐Cタイプ。購入時は本体のほかに、リモコン(単4×2付属)・USB充電器・USB-A&USB‐Cケーブルが付属します。天井投影時に必要な三脚は、プロジェクターアクセサリーとして公式サイトでも発売中。合わせてチェックしてみてください。
今回はAnker Nebula Astro D2400521を含む、モバイルプロジェクター全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、画質と明るさを検証します。映像と音の専門家である折原一也さんに協力してもらい、映画・YouTube・ライブ映像の3種類の映像を視聴。色の再現や解像感・コントラストなど、それぞれの映像において重要な要素を評価ポイントとし、同一の視聴環境で評価しました。
さらに壁に100%白の映像を投影して測定した明るさから、ANSIルーメンを算出。結果を比較評価しました。
明るい部屋で視聴したところ、映像はほぼ判別できませんでした。映画・YouTube動画・ライブ映像など、視聴する映像を変えても見え方は変わりません。
モバイルプロジェクターは明所に弱く、今回の検証では多くの商品が評価を下げる結果に。一部商品は映像として楽しめるレベルだったので、昼間によく使用するなら、輝度の高い商品の検討をおすすめします。
「画質はあまり高くない」との口コミどおり、解像感が物足りないのも残念でした。フルHD搭載の商品も多いなか、解像度は854×480。ドットが見えるほど画面は粗く、きれいな映像を期待している人には不向きです。
今回の検証では100lm前後が平均値だったので、実際に見た映像の印象どおり暗め。壁の凹凸を気にせず映像を楽しむなら、150lm以上は欲しいところです。
引き続き音と映像の専門家・折原一也さんに協力してもらい、映画・YouTube・ライブ映像の3種類を視聴します。聞き取りやすさや音の広がり・ボーカルのクリアさなど、それぞれの映像において重要な要素を評価ポイントとし、総合的な音質を評価しました。
とはいえ、検証では臨場感や迫力まで感じられるものもありました。音質の進化は、モバイルプロジェクターのトレンドともいえる要素。音楽重視で映像を楽しむなら、音響メーカーのブランド入り製品をチェックするのがおすすめです。
最後に、設置性・機能性を検証します。台形補正機能や角度調整の自由度などを確認し、部屋のレイアウトに左右されない商品を高評価としました。
機能性の検証では、音声入力やスマートフォンのミラーリングなどの操作性や、動画配信サービスの視聴可否について調査。便利な機能が充実している商品を高評価としています。
【メーカー公称値】
天井投影には、別売りの三脚も必要です。とはいえ、本体が380gと非常に軽いので、底面の穴に三脚を固定するのは簡単ですよ。
Chromecastはサポートされておらず、iPhoneからのApple AirPlayでのみストリーミング再生ができます。付加機能として、スマホと繋いでBluetoothスピーカーとしても使用可能です。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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XGIMIのHalo+は、価格以上の映像体験が味わえます。価格は約10万円と高いものの、モバイルとは思えぬ画質・音質で映像に没入できました。底面にはスタンドがあり、角度調整や天井投影も三脚なしで可能。オートフォーカスや垂直・水平方向の自動台形補正にも対応していて、使い勝手がよいですよ。
BenQのGV30は、ホイール型の本体を回転させるだけで天井投影が可能。自動でフォーカスを合わせ、垂直方向の台形補正も行います。はっきりした色合いで画質も良好なうえ、音質もクリアです。明るい部屋でも流し見を楽しむ程度なら問題なく、手軽に映像を楽しめます。
解像度 | フルHD |
---|---|
明るさ(ANSIルーメン) | 511ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 170分 |
---|---|
投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 48:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
Bluetooth対応 | |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR10、HLG |
幅 | 114mm |
奥行 | 145mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.6kg |
XGIMI Haloプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
連続再生時間 | 不明 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
解像度 | HD(1280×720) |
対応デバイス | PC、タブレット、スマホ |
明るさ(ルーメン) | 197ANSIルーメン |
明るさ(公称値) | 300 ANSI lm |
40インチ投影に必要な距離 | 不明 |
60インチ投影に必要な距離 | 不明 |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
120インチ投影に必要な距離 | 不明 |
最小投影画面サイズ | 30インチ |
最大投影画面サイズ | 120インチ |
最短投影距離 | 不明 |
最長投影距離 | 不明 |
コントラスト比 | 100000:1 |
アスペクト比 | 16:9 |
OS搭載 | |
入力端子 | HDMI、USB-C |
オートフォーカス. | 自動 |
スピーカー出力 | 4W×2/8W(ウーファー) |
光源 | LED |
3D対応 | |
特徴 | スマホ対応 |
Bluetooth対応 | |
Wi-Fi対応 | |
設置方式 | ポータブル |
台形補正機能 | 自動垂直 |
ゲームモード | 不明 |
HDR対応 | 不明 |
内蔵スピーカー | |
短焦点 | 不明 |
天井投影可能 | 不明 |
稼動時騒音 | 通常:29dBA/エコ:27dBA |
バッテリー付属 | |
幅. | 120mm |
奥行. | 185mm |
高さ. | 196mm |
重量 | 1.6kg |
BenQ モバイルプロジェクター GV30をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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