




華麗な黒と鮮やかな色彩を表現できると謳うモバイルプロジェクター、アンカー・ジャパン Nebula(ネビュラ)Vega Portable。ネット上の口コミでは「映像がとてもきれい」と評判ですが、「明るい部屋には不向き」「スピーカーは少し物足りない」との声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のXGIMIやBenQなどのモバイルプロジェクターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、モバイルプロジェクター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2023年10月までの情報です
目次
アンカー・ジャパン Nebula Vega Portableは、夜に映画鑑賞したい人におすすめです。実際に視聴したところ、暗所では映画館のような高画質を楽しめました。比較したなかには映像がぼやける商品もあったのに対し、視聴した映像と音の専門家が「肌の質感がわかる」と答えるほど。謳い文句どおりの映像美で、「映像がとてもきれい」との口コミにも頷けます。
しかし、明るさの実測値は約161ANSIルーメンと、明るい部屋で見るには物足りず。暗い部屋では十分な明るさですが、上位商品には200~300ANSIルーメンを記録したものもありました。とくに暗いシーンが見えにくくなるため、昼間に映画鑑賞をするときは遮光カーテンを活用するのがよいでしょう。
音質は非常によく、スピーカーの位置を感じさせないほどの広がりを感じられました。比較した結果、「Harman/Kardon」「Dolby」といったブランド入りの商品は音質がよい傾向があり、本商品もDolby® Digital Plusを採用。「少し物足りない」との口コミに反し、専門家から立体感や低音の迫力が評価されました。外部スピーカーがなくても、臨場感あるサウンドを楽しめます。
設置もスムーズでした。80インチを投影するために必要な距離は2.16mと、近い距離からの投影が可能。台形補正は垂直・水平に対応しているうえ、底面のフラップでの角度調整もできます。天井投影に三脚が必要なのは惜しいものの、オートフォーカスも搭載されていました。すぐにセッティングが完了しますよ。
機能もとても充実していました。OSにAndroid TV 9.0を内蔵しており、比較した大半の商品が非対応だったNetflixも視聴できます。ただし、純正アプリではないため、画質が劣化する点は留意しておきましょう。音声操作やスマホのミラーリングもでき、機能面で困ることはなさそうです。
執筆時点で税込79,990円(公式サイト参照)。比較したなかでは高額ですが、10万円を超えるものもあるハイエンドモデルとしては入手しやすい価格帯です。高画質・高音質で機能も充実したモバイルプロジェクターで、没入体験をしてみてはいかがでしょうか。
そもそもモバイルプロジェクターとは、持ち運びもできるサイズで取り扱いやすいプロジェクターのこと。商品のなかには天井にも投影できたり、デバイスに繋がなくてもYouTube・Amazon Prime Videoなどを視聴できたりと、機能性に優れたものも多く販売されています。
デバイス関連機器をはじめさまざまな製品を世界100ヶ国以上で展開する中国系メーカー、Ankerグループ。今回紹介するNebula Vega Portableは、Ankerの日本法人であるアンカー・ジャパンが販売するモバイルプロジェクターの最上位モデルです。
明るさは公称値で500ANSIルーメン。HDR10に対応したフルHDで、華麗な黒と鮮やかな色彩を表現できると謳っています。表現が難しい黒色も、深みと濃さをダイナミックに映し出す設計です。
オートフォーカスがあり、ピントを手動で合わせなくて済むのも便利なポイント。設置場所を移動する際も、簡単に投影できます。連続再生約3時間のバッテリーを内蔵しており、映画1本程度ならコンセントのない場所でも作品を楽しめますよ。
OSはAndroid TV 9.0を搭載。Goole PlayストアやAmazon Prime Videoといったサブスクに対応しているので、自分が加入するサービスをスムーズに視聴できます。なお、NetflixのみGoogle Playストア上で「Nebula Manager」をインストール後、アプリ上で操作が必要です。
商品サイズは幅192×奥行192×高さ59mm、重量は1.5kg。圧迫感のない薄型デザインで、インテリアとしても調和しやすいでしょう。
本体にはUSB-CやHDMIポートがあるほか、Bluetoothにも対応。様々なデバイスを接続できますよ。リモコンやPD対応充電器もあらかじめ付属します。USB-Cを使用すれば急速充電も可能です。
今回はアンカー・ジャパン Nebula Vega Portableを含むモバイルプロジェクター全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、画質・明るさの検証です。
画質では映像と音の専門家である折原一也さんに協力いただき、同一の条件下で商品を使用して映画・YouTube・ライブ映像の3種類の映像を視聴。映像ごとにポイントをわけてそれぞれの商品を評価しました。続いて、白の映像を投影し明るさを測定。測定値をANSIルーメンに算出して評価しました。
明るいシーンの視聴は問題なかったため、ながら見であればよいでしょう。作品にしっかり入り込みたいときは、電気を消して遮光カーテンをするといった対策をしてくださいね。
暗い部屋での画質は、比較したなかでもトップクラス。映画館のような映像体験ができました。フルHDと高解像なため、「映像がとてもきれい」との口コミどおり、専門家も「肌の質感がわかる」と答えるほどの解像感に優れています。
比較したなかには暗い部屋でも輝度不足を感じたり、映像がぼやけたりした商品もあったのに対し、メリハリがあって色鮮やか。「華麗な黒と鮮やかな色彩を表現できる」との謳い文句にも頷けます。検証では標準画質で投影したため、HDR10に対応したコンテンツであれば、より高画質で視聴できるでしょう。
上位商品は実測値でも200~300ANSIルーメンを記録し、昼間でもくっきり映像を映せたものがありました。実測値で150ANSIルーメンあれば、壁の凹凸などが気にならない程度の明るさですが、昼間に投影するには物足りない結果です。
続いて、音質の検証です。
画質と同様に音と映像の専門家である折原一也さんの協力のもと、3種類の映像を視聴。各映像それぞれでポイントを設定し、総合的な音質を評価しました。
音質は、映画・YouTube・ライブ映像すべてで非常に優秀。部屋全体の音の広がりを感じ、スピーカーの位置に関わらず高い臨場感がありました。
比較したなかには音がスカスカに感じる商品もありましたが、専門家は包まれるような立体感とパワーのある低音を高く評価。「スピーカーは少し物足りない」との口コミに反し、作品に没入できるサウンドでした。
最後に、設置性・機能性の検証です。
設置性では、80インチの投影がどれだけ短い距離でできるか・台形補正機能・角度調整のしやすさ・天井投影のしやすさ・オートフォーカス機能をチェックしました。
機能性では、内蔵OS・音声入力・HDMI端子・ミラーリングそれぞれの有無を確認し、機能が充実しているかを評価しました。
台形補正はオートの垂直方向に加え、手動の水平方向にも対応。壁正面のスペースがなくとも斜め・横方向からも投影が可能です。底面のフラップで角度を約15度調整できるので、低い場所からも見やすい位置に投影できますよ。
オートフォーカスに対応しているのもポイント。非対応の商品と比べ、本体を移動させたり投射の方向を変える場合もスムーズなピント合わせができます。なお、天井投射には大きめの三脚が必要で、単体では投影できませんでした。
内蔵OSにはAndroid TV 9.0を搭載し、YouTubeやAmazon Prime Videoなど、様々なサブスクサービスを視聴可能。Googleアシスタントからの音声操作にも対応しています。Chromecast・Apple AirPlayでスマホからのミラーリングも可能です。
本商品を含むAnkerのNebulaシリーズは、Netflixを視聴できます。ただし、視聴するには専用アプリから複雑な操作が必要です。画質も大幅に落ちるため、Chrome castやFire TV stickを接続したほうがよいでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ほかにも、Yahoo!ショッピング・楽天市場にて販売が確認できました。公式ショップも出店しているので、取扱店舗を確認してみてくださいね。
最後に、そのほかの魅力的なモバイルプロジェクターを紹介します。
明るい部屋でも高画質で視聴したいなら、HGIMIのHalo+がおすすめです。高輝度なうえにコントラストもよく、映画館のような没入感を味わえました。サウンドも重厚感があり、まるで持ち運ぶ映画館。オートフォーカスや自動台形補正を備え、三脚いらずで天井投影もできますよ。
様々な場所に移動させて使いたいなら、BenQのGV30がおすすめ。135度の角度調整ができる丸型のデザインが特徴で、本体を回転させるだけで簡単に天井への投影できます。カジュアルに視聴するには十分な画質・音質で、テレビなどのディスプレイで見るのとは違う映像体験を気軽に楽しめますよ。
| 解像度 | フルHD |
|---|---|
| 明るさ(ANSIルーメン) | 511ANSIルーメン |
| 対応ネットサービス | Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
| 連続再生時間 | 170分 |
|---|---|
| 投影方式(光源) | DLP方式 |
| 60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
| 80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
| 100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
| OS搭載 | |
| オートフォーカス | |
| コントラスト比 | 48:1 |
| 障害物自動回避 | |
| 台形補正 | 自動 |
| 入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
| Bluetooth対応 | |
| バッテリー搭載 | |
| HDR対応 | HDR10、HLG |
| 幅 | 114mm |
| 奥行 | 145mm |
| 高さ | 172mm |
| 重量 | 1.6kg |
XGIMI Haloプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
| 連続再生時間 | 不明 |
|---|---|
| 投影方式(光源) | DLP方式 |
| 解像度 | HD(1280×720) |
| 対応デバイス | PC、タブレット、スマホ |
| 明るさ(ルーメン) | 197ANSIルーメン |
| 明るさ(公称値) | 300 ANSI lm |
| 40インチ投影に必要な距離 | 不明 |
| 60インチ投影に必要な距離 | 不明 |
| 80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
| 100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
| 120インチ投影に必要な距離 | 不明 |
| 最小投影画面サイズ | 30インチ |
| 最大投影画面サイズ | 120インチ |
| 最短投影距離 | 不明 |
| 最長投影距離 | 不明 |
| コントラスト比 | 100000:1 |
| アスペクト比 | 16:9 |
| OS搭載 | |
| 入力端子 | HDMI、USB-C |
| オートフォーカス. | 自動 |
| スピーカー出力 | 4W×2/8W(ウーファー) |
| 光源 | LED |
| 3D対応 | |
| 特徴 | スマホ対応 |
| Bluetooth対応 | |
| Wi-Fi対応 | |
| 設置方式 | ポータブル |
| 台形補正機能 | 自動垂直 |
| ゲームモード | 不明 |
| HDR対応 | 不明 |
| 内蔵スピーカー | |
| 短焦点 | 不明 |
| 天井投影可能 | 不明 |
| 稼動時騒音 | 通常:29dBA/エコ:27dBA |
| バッテリー付属 | |
| 幅. | 120mm |
| 奥行. | 185mm |
| 高さ. | 196mm |
| 重量 | 1.6kg |
BenQ モバイルプロジェクター GV30をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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