録画番組の視聴や検索・削除する時間を節約できると謳う全録ブルーレイレコーダー、東芝 REGZAタイムシフトマシン DBR-M3010。ネット上では「ボタンの反応がよくストレスなく使用できる」と評判です。一方で、「録画は3チャンネルまでしかDR画質に設定できない」という気になる口コミも存在するため、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のパナソニックの全録ブルーレイレコーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、全録ブルーレイレコーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
東芝 REGZAタイムシフトマシン DBR-M3010は、時短再生で多くの番組を効率よく視聴したい人におすすめです。比較したほかの商品は1.3倍だけでしたが、本品は1.3倍・1.5倍と2パターンの倍速再生に対応。番組をレコメンドする機能がないものの、ボタンひとつで見たいシーンを再生できます。「快適な時短生活」と謳うとおり、見る時間がない人によいでしょう。
本体の容量は3TBと少なめですが、比較したほかの商品は外付けHDDでの増設が最大4TBだったのに対し、本商品は唯一8TBまで増やせる仕様(※執筆時点)です。好みに応じて録画番組の容量を割り当てられるので、好きな番組をより多く録画できますよ。圧縮した録画映像も十分な画質でした。
実際に操作したモニターからは「ぱっと見で認識しにくい」と番組表のレイアウトの見にくさを指摘されましたが、録画予約自体はスムーズでした。過去番組表はサムネイルや詳細表示があり、番組内容が把握しやすいでしょう。
起動や動作のスピードは、頻繁に使う人だとやや遅いと感じるレベル。「ボタンの反応がよくストレスなく使用できる」との口コミとは異なります。スマホアプリも、モニターから「読み込みが遅い」との指摘がありました。
比較したパナソニック製の商品は時間・曜日・画質など全録設定の自由度が高かったのに対し、本商品はチャンネルごとに録画する時間帯を設定できません。口コミで指摘されていたとおり、放送画質で録画できるDRモードのチューナー数が3つと少ないのもネックです。録画機能の充実度や操作のスムーズさも重視したい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
そもそも全録ブルーレイレコーダーとは、指定したチャンネルを数日間自動録画できる機器のこと。好きな番組を見逃すことなく、いつでも視聴できるのがメリットです。録画は古い順から自動で削除されますが、残したい番組は簡単な操作でレコーダーへ保存できます。
今回ご紹介する東芝 REGZAタイムシフトマシン DBR-M3010は、シリーズ内でスタンダードモデルに位置する商品。メインエンジン以外に専用エンジンを搭載し、録画番組の再生・レグザリング・ディスクへの書き込みなどをマルチタスクでこなせるとしています。同シリーズからは、容量が3TBの「DBR-M3010」と4TBの「DBR-M4010」が販売中です。
販売元は、家電製品から産業用機器まで扱う日本の総合電機メーカーの東芝。東芝の全録ブルーレイレコーダーでは、自動でCMを削除してディスクに保存できる「おまかせダビング機能」やAIが試聴履歴から好みの番組を表示する「みるコレ」機能を搭載した機種などがラインナップされています。
こだわりの時短機能も注目ポイントです。録画した番組のジャンル別表示や、設定したフォルダーから録画番組を探すことが可能。録画した番組を残したいときは、自動スキップ再生モードで簡単にダビングできます。
録画は、最大7チャンネルに対応。3チャンネルまで同時録画できるため、見たい番組の時間が重なっても撮り逃しを防げます。放送画質で録画できるDR録画は、地上デジタルHD放送で約390時間、BS・CSデジタルHD放送で約276時間の録画が可能。外付けHDDは最大4台まで同時接続できるため、容量が足りない場合は増設もできます。
見たいシーンは、タレント名や時事用語などのキーワードからピックアップが可能。自動スキップ再生や1.5倍速再生・飛ばし見再生・ゆっくり再生など、さまざまな再生モードを搭載しており、自分の都合に合わせ効率的に視聴できますよ。
対応しているレグザのテレビとの接続も可能。独自開発の「クラウドAIテクノロジー」と連携することで、高画質に処理されたきれいな映像を楽しめます。さらにスマホアプリを使用すれば、放送番組の視聴・番組予約も可能です。録画番組をダウンロードし、外出先でも視聴できます。なお、詳細は以下のとおりです。
今回は東芝 REGZAタイムシフトマシン DBR-M3010を含む、全録ブルーレイレコーダー全4商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、全録機能の使いやすさと起動・動作速度の速さの検証です。
画質変更・容量割り当ての自由度や外付けで増やせる容量など、柔軟性・自由度のポイントから使いやすさをチェックしました。
あわせて、リモコンの電源ボタンを押してからの起動時間・録画リストの番組選択から再生されるまでの時間・24時間分の番組表をスクロースする時間を計測。ストレスなく使えるか評価しました。
全録機能の使い勝手はいまひとつ。比較したパナソニック製の商品は時間・曜日・画質など全録設定の自由度が高かったのに対し、本商品はチャンネルごとに録画する時間帯を設定できない点が気になりました。
7チューナー搭載していますが、放送したままの画質で録画できるDRモードには3チューナーしか対応していません。「録画は3チャンネルまでしかDR画質に設定できない」との口コミどおりです。残りの4チューナーで録画すると画質が低くなるため、高画質で映像を楽しみたい人には不向きといえます。
録画先の自由度は高く、外付けHDDは4台まで増設が可能。本体の容量は3TBと少なめですが、比較したほかの商品は最大4TBの増設だったのに対し、こちらは唯一8TBまで増やせます(※執筆時点)。録画番組が多くなっても容量不足の心配は少ないでしょう。
好みに応じて録画番組の容量を割り当てられるのも魅力です。容量を節約しつつ、好きな番組をより多く録画できますよ。なお、詳細は以下のとおりです。
動作速度はいま一歩スピーディさに欠ける結果に。実際の起動までの時間は約4.2秒・再生までの時間は約2.5秒・スクロールにかかる時間は3.92秒でした。比較した全商品の平均がそれぞれ約3.05秒・約2.17秒・約3.34秒(※執筆時点)だったので、すべて平均値を上回っています。
「ボタンの反応がよくストレスなく使用できる」との口コミに反し、使用頻度が多いとやや遅さが気になりそうです。比較した結果、パナソニック製品はどの操作も反応がよい傾向がありました。とくにDIGA「DMR-2X301 DMR-2X301」は、サクサク操作できたため、快適さを重視したい人はあわせてチェックしてみてください。
次に、録画機能・再生機能と操作のしやすさを検証しました。
録画機能・再生機能は、オートチャプターの正確さや音声付き早見再生機能の有無・番組検索のしやすさなどをチェック。同時に、番組表や録画リストのみやすさ・録画予約のしやすさ・シーン再生機能の使いやすさなどから、操作性を評価しました。
再生機能は充実しています。とくにボタンひとつで見たいシーンを再生できるオートキャプチャー機能の精度が優秀でした。再生速度は通常の速さに加えて、1.3倍・1.5倍の倍速再生を選択できるのも魅力。自動スキップ再生や飛ばし見再生もできるので、視聴時間を短縮して好きな番組を楽しみたい人におすすめです。
ただし、番組検索ではレコメンド機能がないため、過去番組から見たい番組を探さなければなりません。比較した同じ東芝製品の「DBR-4KZ400」には、試聴履歴から好みの番組をAIが表示してくれる「みるコレ」機能が搭載されていました。おすすめの番組を見逃したくない人は、こちらも要チェックですよ。
操作性はおおむね良好でした。過去番組表はサムネイル表示で見やすく、再生する前に詳細表示で番組内容がわかります。録画リストはフォルダ分けされたものがサムネイル表示されるため、目当ての番組をすぐに探せます。録画予約はスムーズに行えるでしょう。
しかし、詳細設定の方法は初見だとわかりにくいとの声も。モニターからは「直感的に操作できたが、詳細設定のしにくさが気になった」といった意見が出ました。はじめのうちは説明書を読みながら使うのがよさそうです。
番組表の視認性が低いのも気が刈る。表示部分が狭く配色も見にくいため、「ぱっと見では認識しにくい」との声が聞かれています。比較したなかでも再生シーンが文字でわかりやすく記載されるモデルは、見たい場所を探しやすい傾向にありました。対して本商品は、単語での記載のため目的のシーンに飛びにくいでしょう。
<過去番組表・番組表の見やすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、画質の検証です。
画質の影響が出やすい、圧縮モードで録画した番組を実際に視聴。オーディオ&ビジュアルライターの折原一也さんに解像度やノイズの有無・安定感・残像度をチェックしてもらいました。
専門家によると画質は良好。実際に圧縮した録画映像を視聴したところ、3倍圧縮時はノイズも気にならず比較的きれいな画質でした。
比較したなかで東芝製レコーダーは、10倍圧縮時に画像がやや粗くなる傾向が。本商品も東芝製ですが、10倍に圧縮しても解像度が極端に低くなることはありませんでした。ややノイズが出るものの問題ないレベルです。
なお、比較したところ、商品ごとの画質の差はそれほどありませんでした。しかし、大型テレビは画質の違いがわかりやすいため、少しでも画質がよいものも選ぶとよいでしょう。
最後に、スマホ連携機能の使いやすさを検証しました。
5人のモニターに実際に商品を使用してもらい、機能の使いやすさを検証。番組表の見やすさ・録画予約のしやすさのほかに、おすすめ・ランキングの見やすさをチェックしました。
スマホ連携機能は使いやすいものの、気になる点もありました。番組表はタイトルのみ表示され、番組の内容が把握できないのがネック。番組をタップすればサムネイル・番組情報が表示されますが、好みの番組を発見するまでやや手間がかかります。実際に使用したモニターからは、「特定の番組を録画したい!という意欲がないと使いにくいと感じる」というコメントが寄せられました。
比較したなかでも東芝製モデルは、番組が表示されるまで多少時間がかかる傾向に。本商品もモニターから「読み込みの遅さが気になる」という指摘が多くあがっています。サクサクと操作したい人には不向きでしょう。
一方、おすすめ・ランキングはジャンル分けが豊富なうえ、サムネイル・タイトル表示がわかりやすく、興味のある番組を見つけやすい点が好評でした。録画予約画面のUIもシンプルで、簡単な操作で予約できますよ。
<番組表の見やすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
2021/03/05 発売
同時録画可能数 | 3チューナー(地上デジ×1、BS×1、CS×1) |
---|---|
容量 | 3TB |
チューナー種類 | 地デジ、BS、CS |
チューナー数 | 7チューナー(タイムシフトマシン専用:地上デジ/BS/CS×1、地上デジ×1、/通常録画・タイムシフトマシン兼用:地上デジ/BS/CS×1) |
---|---|
幅 | 430mm(突起部含む) |
奥行 | 219mm(突起部含む) |
高さ | 59mm(突起部含む) |
対応OS | iOS/Android |
再生可能メディア | BD-R/DVD-R/DVD-RAM/DVD-RW/BD-RE/BD-R DL/BD-R XL/BD-RE DL/BD-RE XL/DVD-R DL |
録画可能メディア | BD-R/DVD-R/DVD-RW/BD-RE/BD-R DL/BD-R XL/BD-RE DL/BD-RE XL/DVD-R DL |
ネットワーク | 有線LAN/無線LAN |
入出力端子 | HDMI×1/LAN×1/USB×3 |
対応SDカード | SDカード/SDHCカード/SDXCカード |
SeeQVault対応 | |
4Kアップコンバート | |
4Kチューナー | |
外付けHDD |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
88,900円
(最安)
販売価格:88,900円
ポイント:0円相当
送料別
(46件)
105,968円
(+17,068円)
販売価格:105,968円
ポイント:0円相当
送料無料
(88件)
106,452円
(+17,552円)
販売価格:106,452円
ポイント:0円相当
送料無料
(219件)
112,904円
(+24,004円)
販売価格:112,904円
ポイント:0円相当
送料無料
(326件)
138,000円
(+49,100円)
販売価格:138,000円
ポイント:0円相当
送料無料
(43件)
東芝 REGZAタイムシフトマシン DBR-M3010は、Amazon・楽天市場・Yahoo!など、ECサイトで販売しています。取扱店舗によって値段が異なるため、お得に入手したい人は購入前に比較しましょう。
なお、公式サイトではDBR-M3010の販売は終了しています(※2023年12月現在)。機能は変わらず、容量が4TBの「DBR-M4010」のみ販売中のため、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。
最後に、使い勝手に優れたほかの商品をご紹介します。
多くの番組を全録したい人は、4K放送の全録が可能なパナソニック DIGA DMR-4X1000がおすすめです。最大10チャンネルの全録に対応。全チャンネルがDR画質で録画できます。シーン再生機能も優秀で、見たいシーンがすぐ見つかりますよ。過去番組表から好みの番組を見つけるのも簡単です。
価格と性能のバランスを重視するなら、パナソニック DIGA DMR-2X301がぴったり。全録はDR画質に非対応なものの、最大6チャンネルを同時全録が可能です。録画時間帯や画質設定もでき、好みに合わせて容量を節約できます。手に取りやすい価格帯ですが、機能性・使いやすさに優れたモデルです。
同時録画可能数 | 8チューナー/BS・CS:3チューナー(チャンネル録画専用×8/チャンネル録画・通常録画切換×2/通常録画専用×1) |
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容量 | 10TB |
チューナー種類 | 不明 |
チューナー数 | 11チューナー(地上デジ・BS・CS/BS4K・110度CS4K×2/地上デジ/BS/CS×4/地上デジ専用×5) |
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幅 | 430mm |
奥行 | 239mm |
高さ | 66mm |
対応OS | iOS/Android |
再生可能メディア | Ultra HD Blu-ray/BD-R/DVD-R/DVD-RAM/DVD-RW/BD-RE/BD-R DL/BD-R XL/BD-RE DL/BD-RE XL/DVD+RW/DVD+R/DVD+R DL/DVD-R DL |
録画可能メディア | BD-R/DVD-R/DVD-RAM/DVD-RW/BD-RE/BD-R DL/BD-R XL/BD-RE DL/BD-RE XL/DVD-R DL |
ネットワーク | 有線LAN/無線LAN |
入出力端子 | HDMI×2/LAN×1/USB×3 |
対応SDカード | 不明 |
SeeQVault対応 | |
4Kアップコンバート | |
4Kチューナー | |
外付けHDD |
同時録画可能数 | 通常録画:最大3番組/チャンネル録画:最大6番組 |
---|---|
容量 | 3TB |
チューナー種類 | 地上デジタル、BS、CS |
チューナー数 | 7チューナー(地上デジ/BS/CS×6/地上デジ専用×1) |
---|---|
幅 | 430mm |
奥行 | 199mm |
高さ | 60mm |
対応OS | iOS、Android |
再生可能メディア | BD-RE、BD-R、BD-Video、DVD-RAM、DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW、DVD-VIDEO |
録画可能メディア | BD-RE、BD-R、DVD-RAM、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW |
ネットワーク | Wi-Fi Direct対応、有線LAN、無線LAN、DNLA |
入出力端子 | HDMI、LAN、USB |
対応SDカード | 不明 |
SeeQVault対応 | |
4Kアップコンバート | |
4Kチューナー | |
外付けHDD |
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