ブルーレイディスクやDVDの再生のほか、テレビ番組の録画と再生など、便利な機能を兼ね備えているブルーレイレコーダー。いざ使用する際に不具合が起こると、視聴できなかったり気になるテレビ番組を録り逃したりと弊害が生じるので、あらかじめ耐用年数を把握しておきたいと考える人も多いでしょう。
そこで今回は、ブルーレイレコーダーの寿命は何年くらいなのか解説します。故障する原因や処分方法、長持ちさせるコツも紹介するので、ブルーレイレコーダーを使用している人はぜひチェックしてくださいね。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
ブルーレイレコーダーの寿命は、平均すると5~10年程度です。ただし、使用頻度・使い方・メーカーによって異なります。保証期間を最大5年間に設定しているメーカーが多いので、期間内に壊れた場合は修理、期間外であれば買い替えるとよいでしょう。
なお、メーカーで部品を保管している期間は、製造終了から8年としている場合が多いもの。部品供給期間をすぎている場合は、修理に使えるパーツがないので修理できなくなると認識しておきましょう。保証期間を過ぎている場合は、新しく買い替えることも検討してみてくださいね。
ブルーレイレコーダーが寿命を迎えると、音や映像が乱れたり、正常に動作しなくなったりするので要注意。ここでは、故障の原因と買い替えどきのサインを紹介します。
故障の前兆として、ブルーレイディスクの再生中に音や映像が乱れたり、途切れたりすることがあります。読み取り部のレンズなど、ブルーレイレコーダー内部についた傷や汚れが原因です。
うまく再生されないときは、本体内部をクリーニングして様子を見ましょう。メーカー推奨のレンズクリーナーでゴミやホコリを拭き取ると、改善する可能性があります。ディスクの読み取り面に傷や指紋がついている場合もあるので、あわせて確認してくださいね。
音声や映像の乱れは、テレビ本体に問題がある可能性もあります。地上波の番組などが正確に映るか確認して、どちらに原因があるのかチェックしましょう。
リモコンを押しても正常に動作しない場合や、ディスクトレイの開閉がスムーズにできない場合は、寿命が近いと考えられます。部品の劣化・接触不良・配線のトラブルなどが起こり、反応が鈍くなるためです。
不具合を感じたら、まずリモコンの電池交換や入れ直し、ディスクの強制排出などを試しましょう。強制排出は、ブルーレイレコーダーの電源を切り、トレイの開閉ボタンを押しながら電源コードを繋ぎ直すと実施されます。メーカーによって方法は異なるので、説明書を確認してくださいね。
リモコンの故障なら、リモコン本体を交換すれば対応できる場合もあります。ただし、落下や水濡れなどによる故障は、保証対象外になることもあるので注意しましょう。
電源が入らなくなったり、録画ができなくなったりすることもあります。ブルーレイレコーダー本体が正常に動作していない場合があるので、電源のオンオフやコンセントの抜き差しを試しましょう。ソフトウェアの更新ができる機器もあるので、最新の状態かも確認してくださいね。また、初期化を行うと改善する場合もあります。
録画機能が付帯しているブルーレイレコーダーは、HDDの容量不足が寿命を縮める原因になることもあるので要注意。定期的にデータ整理を行い、容量に余裕を持たせましょう。
ブルーレイレコーダーの修理は、メーカー・購入した店舗・修理業者のいずれかに依頼しましょう。修理費用はそれぞれ異なるので、目安を確認したうえで、どこに依頼するか検討してくださいね。
<メーカーの修理費用目安>
<店舗での修理費用目安>
<修理業者の修理費用目安>
自宅に引き取りに来たうえで、修理完了後に届けてもらえる出張修理を依頼する場合は、別途出張費がかかるので注意しましょう。メーカー保証の期間外で修理費用が高額になる場合は、機器を買い替えたほうが安く済む場合もあります。修理費用の見積もりを取ったうえで、買い替えるべきか比較してくださいね。
修理しない場合は、買い替え先の下取り・不用品回収業者・リサイクルショップで処分できます。下取りは、買い替えを前提に使っていた製品を店舗に売却する取引のこと。新しいブルーレイレコーダーを購入する際にスタッフに下取りを申し入れれば、値引き価格で購入できる可能性があります。
不用品回収業者は、自宅まで回収に来てもらったうえで処分できるサービス。ほかにも処分する家具家電があり、まとめて引き取ってもらいたいときに便利です。公式サイトから申し込み、手数料を支払って利用しましょう。
リサイクルショップであれば、壊れていても部品目的で買値がつくことがあるでしょう。状態がよく、最新型に近いモデルほど高値で売れる可能性があります。
粗大ゴミまたは不燃ゴミとして捨てる方法もありますが、自治体によって分類が異なるので要注意です。住んでいる地域の公式サイトをよく確認してから、処分してくださいね。
ブルーレイレコーダーは使い方やお手入れ次第で、故障を防ぎやすくなります。長持ちさせるコツを紹介するので、修理や買い替えたあとは実践してくださいね。
ブルーレイレコーダーの本体やリモコンは、こまめにお手入れしましょう。ホコリやタバコのヤニによって通気口が塞がると熱がこもり、故障の原因につながります。
お手入れは、ディスクを取り出しケーブルをすべて外したうえで、背面のファン吹き出し口・側面・底面にある通気口などに付着したホコリを掃除機で吸い取ってください。皮脂などは、メガネ拭きなどの乾いた柔らかい布でそっと拭き取りましょう。
定期的に使うことも大切です。使わない期間が長くなると部品の劣化を進めてしまうので、ディスクの再生やテレビ番組の録画と再生などで、使用する機会を増やしましょう。
設置する際は、湿度や室温が高い空間は避けましょう。ブルーレイレコーダーは精密機器であり、湿気や高熱には弱いので注意が必要です。直射日光が当たる場所・通風口を塞ぐ場所・風通しの悪い場所は寿命が縮みやすいので、加湿器の付近や毛足の長い絨毯の上は避けましょう。
電源を入れておくだけでも熱が発生するので、使用しないときは電源を切ることも意識してくださいね。落下による衝撃を防ぐために、安定した場所に置くことも大切です。
レンタルDVDやレンタルブルーレイディスクの再生は、可能な限り控えましょう。多くの人が使用している分、ディスク自体に汚れや傷がついている場合が多いためです。
傷や汚れのあるディスクは、ブルーレイレコーダーの内部の損傷や汚れの原因につながります。内部に傷がつくと、再生時の音や映像が乱れやすくなるので注意が必要です。ブルーレイレコーダーを長持ちさせたいなら、新品で購入したディスクのみ再生するよう心がけましょう。
修理の保証期間をすぎてしまったブルーレイレコーダーは、買い替えることをおすすめします。修理するよりも費用を抑えられる可能性があるうえに、新型モデルであれば機能性や操作性もアップしていますよ。
どれを選ぶべきか悩んでいるなら、ブルーレイレコーダーのおすすめランキングを要チェック。ブルーレイディスクの再生機能は不要で、テレビ番組の録画だけしたいなら外付けHDDのおすすめランキングを参考にしてくださいね。