




広範囲をカバーできて接続も安定していると評判の、TP-link ArcherC6 Ver3.2。ネット上ではコスパのよさも評価されていますが、一方で「2階建てだと全部屋に飛ばない」「慣れていないと接続が難しい」といった口コミもあり、購入しようか迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、TP-link ArcherC6 Ver3.2を含むWi-Fiルーター全50商品を実際に使ってみて、通信速度・同時接続台数・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!

アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2022年09月までの情報です
TP-link ArcherC6 Ver3.2は、ワンルームにお住いの人・メッシュWi-Fiを構築したい人におすすめです。実際に検証した結果、設置場所付近では最大418.61Mbpsとそこそこ高速でした。壁を隔てると速度が落ちる傾向ですが、ルーター近くならオンラインゲームも快適に楽しめるでしょう。
ただし、10台同時接に接続すると、1台のときと比較して速度が34.69%まで落ち込みます。5台までなら大幅な減衰が見られないことからも、ファミリーより一人暮らし向けです。
付加機能は比較的充実していました。接続端末に集中して電波を送るビームフォーミングや、回線混雑の影響を受けにくいIPv6などを搭載。メッシュ機能があるため、同社中継機と組み合わせてWi-Fiエリアを拡大ですれば、戸建てや広いマンションでも家全体をカバーできます。
販売価格が5,000円以下と非常に安く、手に取りやすい1台です。専用アプリで初期設定や接続機器の管理ができ、初心者でも使いやすいので、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
TP-link ArcherC6 Ver3.2は、従来商品ArcherC6 Ver2から機能をアップグレードして2022年に発売されたモデルです。推奨利用環境は3LDK、最大接続台数は15台と謳っています。
最大の魅力は、カバーしたい範囲に合わせてWi-Fiエリアを拡大できること。メッシュWi-Fiを構築できるOneMeshに対応しているため、対応中継機を増やせば電波の届きにくかったエリアまでカバーできますよ。
無線LAN規格はWi-Fi5。理論上の通信速度が約1.4倍高速化したWi-Fi6が登場しているため、1世代前の規格です。
ただし、Wi-Fi6は最新規格ゆえに価格が高め。速さ重視で選ぶならWi-Fi6、価格重視で選ぶならWi-Fi5とするのが一般的です。デバイス側も同規格に対応していないと性能が発揮されないため、接続予定のPCやスマホ・ゲーム機のスペックも確かめましょう。
通信方式は次世代規格であるIPv6(IPoE)。従来規格のIPv4よりIPアドレスの総数が多く、通信混雑が起こりやすい時間帯でも、より快適に通信できます。光回線の契約内容もIPv6対応であることが条件となるため、事前に契約書を確認してみてくださいね。
周波数帯はデュアルバンドに対応しています。高速の5.0GHz帯はHD動画のストリーミングやオンラインゲーム用に、障害物があっても電波が途切れにくい2.4GHz帯は普段のネット用にと、使い分けができて便利ですよ。
セキュリティは、最新規格※のWPA3を採用。より強固になった暗号化システムにより、悪意ある第三者の攻撃からWi-Fiを守ります。本来デバイス側もWP3に対応していないとなりませんが、MIXモードに切り替えれば、WPA3・WPA2を同時に暗号化できますよ。
2022年5月 執筆時点
不正利用や個人情報の漏洩などの危険性に備え、Wi-Fiのセキュリティレベルは重要な指標です。総務省も「無線LAN(Wi-Fi)のガイドライン」を公開しているので、ぜひチェックしてみてください。
有線用のLANポート4つは、高速通信が楽しめるギガビットに対応しています。Wi-Fiと違って、有線なら電波の干渉による接続の不具合が起きません。仕事で使うPC・映画やドラマを楽しむための4Kテレビなど、安定した接続が必要なデバイスは有線にすると便利ですよ。
Wi-Fiアクセスポイントとして利用できるのもポイント。ブリッジモードに切り替えれば、プロバイダから送付される光回線終端装置(ONU)が有線接続専用であっても、本機を通じて無線化できます。
検証①:通信速度
検証②:同時接続台数
検証③:機能性
最初は、通信速度の検証です。
都内の3階建て一軒家を貸し切り、2階の書斎にWi-Fiルーターを設置し、ネットワーク環境を整えます。1~3階までの6地点で上り・下りの速度を3回計測し、地点ごとの平均値を算出しました。
PCは「ASUS ZenBook 15」、計測アプリは「LAN Speed Test」を使用しました
使用環境によって実効速度の値も変わるため、必ずしも検証結果と同じ数値が出せるとは限りません
ルーターを設置した2階書斎の実測値は、最大418.61Mbpsとまずまずの速度です。壁を隔てると100Mbps以下まで落ちる地点もありました。
<上り(5.0GHz)の通信速度一覧 単位:Mbps>※()内は全商品の平均
アンテナが上向きだからか、1階寝室も今回検証した全商品の平均を大幅に下回りました。反応速度が重要なオンラインゲームでも100Mbpsあれば十分ですが、接続が不安定になるリスクを踏まえて、ワンルームで使うのがよいでしょう。
さらに距離を離すと、オンラインゲームは厳しい速度に。ルーターを1階に移し、最も遠い3階で計測した結果は下り44.38Mbpsでした。同条件下で100Mbps程度を維持できた上位商品もあり、評価は伸び悩んでいます。
あまり広い部屋向きの商品ではないため、戸建てや部屋数の多いマンションで使うなら、メッシュWi-Fiを構築するのがおすすめです。
続いて、同時接続台数の検証です。
スマホ・PC・ゲーム機を5台・10台接続した場合をそれぞれ計測し、1台の場合と比較して通信速度の減衰率を算出しました。通信速度の低下が少ない商品ほど高評価としています。
複数台同時に接続すると、速度は大幅に減衰しました。詳しい検証結果は以下のとおりです。
今回検証した商品には、10台同時でも減衰率を80%前後に抑えられた商品もあり、速度低下が目立ちました。5台同時のときはそれほど速度が落ちていないので、どちらかというと一人暮らし向けの商品です。
最後に、機能性の検証です。
実際の使用感や公式サイト・取扱説明書の商品情報をもとに、あると便利な機能について加点方式で評価をしました。今回検証した項目は以下のとおりです。
付加機能が充実しており、今回検証した商品のなかでも上位クラスの評価でした。
<検証結果一覧>
初期設定や日々の通信速度の管理は専用アプリで行います。スマホから手軽に操作できるので、初心者でも扱いやすいでしょう。
メッシュ機能に対応しているのが最大のポイント。メッシュWi-Fiを構築できるOneMesh対応中継機を購入すれば、ルーター1台ではカバーしきれない範囲までエリアを拡大できます。
通信規格こそ1世代前のWi-Fi5ですが、混雑時間帯も接続が安定しやすいIPv6は搭載されています。複数台の同時接続でも通信速度を安定させるMU-MIMO機能、接続端末のある方向へ集中して電波を飛ばすビームフォーミング機能にも対応していました。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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TP-link ArcherC6 Ver3.2は、低価格ながら高い機能性を誇りますが、最後に1台で広範囲をカバーできる商品をご紹介します。
バッファローのWXR-6000AX12Sは、一軒家にお住まいの人におすすめです。ルーター付近での実測値は707Mbpsと非常に高速。1階から3階と条件を厳しくしても、160Mbps台をキープしました。10台同時に接続しても速度の低下はほとんど見られず、家族人数が多くても快適に通信できますよ。
ASUSのWi-Fiルーターは、オンラインゲームをする人におすすめです。通信の優先順位を決められるAdaptive Qos機能があり、遅延の影響を最小限に抑えられます。3階戸建てで行った検証では、最速686Mbpsを記録。距離を離しても十分な速度が出ていて、一軒家でも使いやすい商品です。
| 推奨利用環境 | 戸建て3階建、マンション4LDK |
|---|---|
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
| 専用中継機数 | 不明 |
| 給電方法 | 不明 |
| 転送速度 | 最大4803+1147Mbps |
| 最大通信速度(理論値) | 4803+1147Mbps |
| 最大通信速度(2.4GHz) | 不明 |
| 最大通信速度(5.0GHz) | 不明 |
| 最大通信速度(6.0GHz) | 不明 |
| 周波数帯 | デュアルバンド |
| 周波数 | 2.4GHz、5.0GHz |
| アンテナの種類 | 外付けタイプ |
| アンテナ数 | 8×8 |
| 重量 | 1580g |
| 幅 | 不明 |
| 奥行 | 不明 |
| 高さ | 不明 |
| LAN端子 | 不明 |
| INTERNET端子 | 不明 |
| LANポート | 最大10Gbps×1、最大1Gbps×3 |
| コア数 | 不明 |
| ビームフォーミング機能 | |
| MU-MIMO機能 | |
| メッシュ機能 | |
| QoS機能 | 不明 |
| 中継機能 | 不明 |
| IPv6対応 | |
| VPN対応 | 不明 |
| バンドステアリング機能 | 不明 |
| ファームウェアの自動更新機能 | 不明 |
| コンバーター機能 | 不明 |
| 専用アプリ | |
| セキュリティサービスあり | 不明 |
| キッズタイマー機能 | 不明 |
| ネットフィルタリング機能 | 不明 |
| 検証時の6GHz下り最大通信速度 | 不明 |
| 5GHz下り最大通信速度(検証時) | 707.66Mbps |
| 検証時の6GHz上り最大通信速度 | 不明 |
| 5GHz上り最大通信速度(検証時) | 268.95Mbps |
| 検証時の5GHz下り最大通信速度 | 707.66Mbps |
| 2.4GHz下り最大通信速度(検証時) | 不明 |
| 検証時の5GHz上り最大通信速度 | 268.95Mbps |
| 2.4GHz上り最大通信速度(検証時) | 不明 |
| 検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 不明 |
| 検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 不明 |
| 最高下り実効速度 | 不明 |
| 最低下り実効速度 | 不明 |
| 通信速度規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| 最大通信速度 | 4803+1147Mbps |
| 設置方法 | 縦置き |
| セキュリティ規格 | WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA/WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WEP(128-bit / 64-bit)、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限(最大登録許可台数:64台) |
| 無線LAN接続用ボタンの種類 | 不明 |
| メーカー保証期間 | 1年間 |
| 消費電力 | 35.9W |
| 同時接続可能 | |
| 同時接続台数 | 不明 |
| セット売り | 不明 |
| 有線接続可能 | 不明 |
バッファロー WXR-6000AX12Sをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
| 推奨利用環境 | 戸建て3階建、マンション4LDK |
|---|---|
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
| 給電方法 | ACアダプター |
| 転送速度 | 不明 |
| 最大通信速度(理論値) | 4804+574Mbps |
| 最大通信速度(2.4GHz) | 不明 |
| 最大通信速度(5.0GHz) | 不明 |
| 最大通信速度(6.0GHz) | 不明 |
| 周波数帯 | デュアルバンド |
| 周波数 | 2.4/5GHz |
| アンテナの種類 | 外付けタイプ |
| アンテナ数 | 6×6 |
| 重量 | 600g |
| 幅 | 不明 |
| 奥行 | 不明 |
| 高さ | 不明 |
| LAN端子 | 不明 |
| INTERNET端子 | 不明 |
| LANポート | 最大1Gbps×4 |
| ビームフォーミング機能 | |
| MU-MIMO機能 | |
| メッシュ機能 | |
| QoS機能 | 不明 |
| 中継機能 | 不明 |
| VPN対応 | 不明 |
| バンドステアリング機能 | 不明 |
| ファームウェアの自動更新機能 | 不明 |
| 専用アプリ | |
| セキュリティサービスあり | 不明 |
| キッズタイマー機能 | 不明 |
| 検証時の6GHz下り最大通信速度 | 不明 |
| 5GHz下り最大通信速度(検証時) | 300 |
| 検証時の6GHz上り最大通信速度 | 不明 |
| 5GHz上り最大通信速度(検証時) | 300 |
| 検証時の5GHz下り最大通信速度 | 不明 |
| 2.4GHz下り最大通信速度(検証時) | 不明 |
| 検証時の5GHz上り最大通信速度 | 不明 |
| 2.4GHz上り最大通信速度(検証時) | 不明 |
| 検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 不明 |
| 検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 不明 |
| 最高下り実効速度 | 不明 |
| 最低下り実効速度 | 不明 |
| 通信速度規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
| 最大通信速度 | 4804+574Mbps |
| 設置方法 | 横置き |
| セキュリティ規格 | AiProtection、Router Security Assessment、Malicious site blocking、Two-Way IPS、Infected Device Prevention and Blocking |
| 無線LAN接続用ボタンの種類 | 不明 |
| メーカー保証期間 | 2年間 |
| 消費電力 | 不明 |
| 同時接続可能 | |
| セット売り | 不明 |
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