Fenadek セラミックヒーターを検証レビュー！セラミックファンヒーターの選び方も紹介

Fenadekの「セラミックヒーター」は、小型である程度広い範囲を暖められるものがほしい人なら候補になります。軽量で移動させやすく、低価格で購入できるのも魅力的ですが、足元が温まりにくいため、冷え性の人には不向きです。

検証では、特に速暖性の低さが目立つ結果に。吹き出し口が高い位置にあり、床に置いた場合は、すねから頭まで熱がくるようなイメージで緩やかな温度上昇にとどまりました。その分温まる範囲は広くカバーできますが、惜しくも足先までは届かず。狭い部屋で空間全体を広く暖める用途に限定されそうです。

付加機能はタイマーのみとシンプルで、使い勝手もよいとはいえません。温度センサーがないため、自分で管理する手間がかかります。

強モードで運転すると、10分あたりの電気代が約4.0円と高くはないものの、弱モードにしてもあまり安くならないところが惜しい印象。電気代を気にして出力を調節しても、効果を感じにくく手間になるだけでしょう。運転音は控えめでしたが、静音性重視ならほかのものを検討するのが無難です。

運転中のファンや操作パネルは高温になりにくく、転倒オフ機能と過熱防止機能が搭載されているのは魅力。広範囲を暖めたい場合は検討の余地がありますが、速暖性や電気代の安さを優先したいならあえて選ぶ理由は見当たらないでしょう。