人感センサー搭載で電気代を節約できると謳う、LAOGOT セラミックファンヒーター YP2208。「軽量で使いやすい」と評判です。その一方、「暖まるまでに時間がかかる」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のセラミックファンヒーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、セラミックファンヒーター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
LAOGOT セラミックファンヒーター YP2208は、コストを抑えて寒さ対策ができる、コンパクトな商品を探している人におすすめ。「暖まるまでに時間がかかる」という口コミに反し、実際に使うと暖房性能は優秀でした。温度が1℃上昇するのに要した時間は、吹き出し口から30cm地点で32秒・60cm地点では52秒。比較した商品の約半数は1分運転しても温度が上昇しなかったので、本商品は素早く暖められるパワーがあるといえます。
暖房範囲も広く、体全体を暖められました。膝あたりの高さで測定すると、10分間で温度が13.1℃から41.7℃へと上昇し、真冬でも頼もしい暖かさ。吹き出し口が低い位置にある商品は、腰より上が温まりにくい傾向がありましたが、本商品は頭を想定した位置でも44.10℃を記録しました。上半身まで暖められるので、立ち仕事にも向いているでしょう。
電気代も安く、10分間の運転では強モードが5.4円・標準モードは2.7円でした。人がいなくなると自動で電源が切れる人感センサーを搭載しているので、無駄な電力消費を防ぎやすいですよ。
口コミどおり小型で軽量なので、移動も楽ちんです。比較した商品の約8割は重さが2kg以上ありましたが、本商品は1.8kgでした。トイレ・寝室など、いろいろな部屋に持ち運んで使えます。空気清浄効果を謳うマイナスイオン機能や切タイマーなど、機能が豊富なのも魅力です。送風モードもあり、夏場は扇風機としても活躍しますよ。
価格は執筆時点でECサイトにて、5,000円台です。比較したなかでもリーズナブルですが、確かな暖房性能を備えています。ただし、吹き出し口の温度が144℃と高温になる点には要注意。チャイルドロックもないので、小さい子どもがいる家庭はとくに気をつけましょう。上位にはより安全面に配慮された商品もあったので、ぜひ比較してみてくださいね!
実際にLAOGOT セラミックファンヒーター YP2208と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイセラミックファンヒーターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
LAOGOT セラミックファンヒーター YP2208の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
パナソニック
加湿ができ、暖房性能も高い!2台買うより電気代を減らせる
そもそもセラミックファンヒーターとは、電気による加熱で作り出した温風をファンで送りだす暖房機器。部屋全体を暖めるパワーはありませんが、小型でスリムな商品が多く、換気の必要がない点がメリットです。メイン暖房の風が届きにくい、脱衣所やトイレ・デスク下などの狭い場所でスポット暖房として活躍しますよ。
今回ご紹介するLAOGOT セラミックファンヒーター YP2208は、人感センサーを搭載したモデルです。人が近づくと自動で電源がONになり、5分以上いなくなると自動でオフに。電源操作が必要ないので、消し忘れやムダな運転を減らして電気代を節約できるとアピールしています。
販売元のLAOGOTは、中国に本社を持ち、扇風機やセラミックファンヒーターを多く販売している会社です。
マイナスイオン機能を搭載しているのも魅力です。温風とともにマイナスイオンを放出することで、静電気の軽減・空気中のチリ・ホコリの除去など空気清浄効果があると謳っています。
静音設計なのもうれしいポイントです。稼働音は45dB以下に抑えられ、就寝時や仕事の邪魔にならないとアピールしています。
<スペックの詳細>
本体のサイズは幅189×奥行110×高さ295mm、重量は約1.8kgです。比較した商品の約7割は幅もしくは奥行が200mm以上だったことをふまえると、メーカーが謳うようにコンパクトといえます。本体背面には取っ手がついており、持ち運ぶ際に便利です。
カラーは、ブラック・ホワイト・ブラウンの3色展開。ブラック・ホワイトはシンプルで、木目調のブラウンは落ち着いたデザインが魅力です。お部屋のインテリアに合わせて、選んでみてくださいね!
今回はLAOGOT セラミックファンヒーター YP2208を含む、セラミックファンヒーター全28商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、速暖性と暖房範囲の検証です。
速暖性の検証では、セラミックファンヒーターの吹き出し口から30・60cm離れた位置に温度ロガーを設置。最大出力で3分間運転し、1℃上昇するのにかかった時間を計測しました。あわせて、最大出力の風速を測定しています。
暖房範囲の検証では、吹き出し口から50cm離れた場所に積層品緩衝材を設置。緩衝材には人が座った時の足・膝・胸元・頭に当たる10か所に温湿度ロガーをセットし、各部位の暖まり具合をチェックしました。
なお、どちらの検証も室温12℃±2℃、湿度60%±5%に管理した約2畳の恒温恒湿室で行っています。
「暖まるまでに時間がかかる」という口コミがありましたが、実際は本体から離れた場所も素早く暖められました。奥行110mmとコンパクトなので、脱衣所に置けばヒートショック対策としても活躍するでしょう。詳しい検証結果は以下のとおりです。
<検証結果>
1℃上昇するまでに要した時間は、吹き出し口から30cm地点が32秒・60cm地点が52秒でした。比較した商品の約6割は30cmの位置の温度が上昇するのに1分以上かかったことをふまえると、本商品の速暖性は高いといえます。寒いと感じたときに素早く暖められるので、真冬に重宝するでしょう。
風速は強モードだと5.69m/s・標準モードでは3.08m/sです。比較した商品の約7割は強モードでも風速が4m/sに満たなかったので、パワフルだといえます。サーモカメラの画像を見てもわかるように、遠くまでしっかりと温風を届けられますよ。
各部位の暖まり具合をチェックしたところ、暖房範囲の広さは比較したなかでもトップクラスです。足元から頭まで、体全体をまんべんなく暖められました。検証結果の詳細は以下のとおりです。
<検証結果>
サーモカメラの画像を見ると、足全体がしっかり暖められているのがわかります。10分間の運転で、膝・すねの温度は13.1℃から41.7℃へ上昇しました。比較した商品の約8割は足元の温度が30℃に達しなかったことを考えると、本商品は非常にパワフルといえます。
下半身だけではなく、上半身もしっかり暖められました。比較したところ、吹き出し口が低い位置にある商品、腰より上は暖まりにくい傾向がありましたが、本商品は頭を想定した部分も44.10℃を記録。体全体を暖められるので、立ち仕事をしているときにも活躍するでしょう。
比較した結果、本商品のように風速が強い商品は、広い範囲を暖められる傾向がありました。ある程度離れた場所にも温風を届けられるので、脱衣所やトイレだけでなく、キッチン・寝室などどこに置いても暖かさを感じられるでしょう。
次は、電気代の安さの検証です。
最大出力と最小出力で10分間運転し、ワットモニターを使用して、それぞれの積算電気料金を計測しました。2つの値を平均し、電気代が安いものほどおすすめとしています。
10分運転したときの電気代は、強モードで5.4円・標準モードは2.7円。強と標準の平均値は4.05円でした。比較した商品の約6割は平均が4円前後だったことをふまえると、ほかの商品と比べても電気代はそこまで差がありません。
標準モードの電気代は2.7円と経済的だったので、少しでも節約したい人は標準モードを使用しましょう。
とはいえ、一般的にセラミックファンヒーターの電気代は、エアコンなどのほかの暖房機器よりも高額になりやすいとされています。本商品を標準モードで1時間運転すると電気代は約16円。10畳用のエアコンで6円程度とされているので、電気代は控えめといえどつけっぱなしには注意しましょう。
なお、本商品は人感センサー搭載モデルなので、人がいないときは自動で電源がオフになります。トイレや脱衣所など、人の出入りが頻繁な場所での消し忘れを防ぐのに役立ちますよ。
続いて、使い勝手の良さの検証です。
人感・温度センサーの有無・タイマー設定可能時間・暖房の出力切り替え段階数などをチェックして、使い勝手のよさを評価しました。
コンパクトなので、いろいろな部屋に持ち運んで使用できます。比較した商品の約8割は重さが2kg以上だったのに対して、本商品は1.8kgと軽量でした。背面上部に取っ手もついているので、楽に持ち運べるでしょう。
機能面では人感センサーを搭載しており、人がいなくなると5分ほどで電源がオフになる仕組みです。タイマー機能は切タイマーのみですが、1時間ごとに最大7時間まで設定できます。就寝前から寝つくまで暖かくできるので、寝室に設置して使用するのもおすすめですよ。
そのほかの機能としては、比較したなかでも約2割の商品にしかついていなかった空気清浄機能を搭載。マイナスイオンを放出することで、チリ・ホコリを除去すると謳っています。送風モードを搭載しており、夏は卓上扇風機としても使用可能です。
<検証結果>
最後に、安全性への配慮の検証です。
運転中の本体温度や、転倒オフ・過熱防止・チャイルドロック機能の有無を確認し、安全性への配慮が十分なされているか評価しました。
安全面では、基本的な機能がそろっています。チャイルドロックはないものの、比較したほかの商品と同じように転倒オフ・過熱防止機能を搭載していました。転倒したときや加熱しすぎたときに電源が切れるので、事故のリスクを軽減できますよ。
一方、暖房性能が高いためか、運転中の吹き出し口の温度は141℃と非常に高温でした。うっかり触れるとやけどする可能性があるので、使用中は吹き出し口から離れるように心がけましょう。
全体の傾向として吹き出し口は高温になりやすく、比較した約7割の商品で吹き出し口の温度が90℃を超えましたが、なかには40〜50℃に抑えたものも。小さな子どもやペットがいる家庭ではとくに、吹き出し口の温度もチェックしてみるとよいでしょう。
<検証結果>
消費電力(公称値) | 30~1200W |
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1時間あたりの電気代 | 16.2〜32.4円(実測値) |
温度センサー付き | |
人感センサー付き |
良い
気になる
本体幅(公称値) | 18.9cm |
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タイマー設定可能時間(最小) | 1時間 |
本体奥行(公称値) | 11.0cm |
タイマー設定可能時間(最大) | 7時間 |
本体高さ(公称値) | 29.5cm |
首振り機能 | |
最大適用畳数の目安(木造). | |
最大適用畳数の目安(コンクリート). | |
風量調整段階 | 3段階 |
特徴 | 小型 |
イオン機能 | |
加湿機能 | |
空気清浄機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携機能 | |
チャイルドロック機能 |
LAOGOT セラミックファンヒーター YP2208の取扱店舗は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトです。
値段は執筆時点で5,000円台でした。サイトによって値段は異なるので、購入の際はそれぞれ比較してみてくださいね!
最後に、より安全面に配慮した商品をご紹介します。
スリーアップ CH-T2236は、素早く足全体を暖められるのでおすすめ。運転開始から26秒で温度が1℃上昇しました。暖房範囲も広く、両足をまんべんなく暖められるでしょう。吹き出し口の温度は79.5℃とLAOGOTよりは抑えられており、転倒オフ・過熱防止機能を搭載しています。
価格を抑えたいなら、アイリスオーヤマ PDH-1200TD1-Wがおすすめ。チャイルドロック機能が搭載されており、子どもが誤操作するリスクを減らせます。吹き出し口の温度も76.7℃と、比較的抑えられていました。吹き出し口が広く、風速7.1m/sの強風で足全体を暖められるのも魅力です。
消費電力(公称値) | パワフル暖房:1200W(50Hz)、1100W(60Hz)/暖房:1100W/節電:700W |
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1時間あたりの電気代 | 1.62〜30.78円(実測値) |
温度センサー付き | |
人感センサー付き |
良い
気になる
本体幅(公称値) | 48.0cm |
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タイマー設定可能時間(最小) | 1時間 |
本体奥行(公称値) | 15.0cm |
タイマー設定可能時間(最大) | 8時間 |
本体高さ(公称値) | 41.0cm |
首振り機能 | |
最大適用畳数の目安(木造). | |
最大適用畳数の目安(コンクリート). | |
風量調整段階 | 3段階 |
特徴 | 大型 |
イオン機能 | |
加湿機能 | |
空気清浄機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携機能 | |
チャイルドロック機能 |
スリーアップ ヒートワイドスリム CH-T2236をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
消費電力(公称値) | 1200W |
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1時間あたりの電気代 | 16.2〜30.78円(実測値) |
温度センサー付き | |
人感センサー付き |
良い
気になる
本体幅(公称値) | 26.0cm |
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タイマー設定可能時間(最小) | |
本体奥行(公称値) | 13.5cm |
タイマー設定可能時間(最大) | |
本体高さ(公称値) | 38.5cm |
首振り機能 | |
最大適用畳数の目安(木造). | 3〜6畳 |
最大適用畳数の目安(コンクリート). | 4〜8畳 |
風量調整段階 | 2段階 |
特徴 | 小型 |
イオン機能 | |
加湿機能 | |
空気清浄機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携機能 | |
チャイルドロック機能 |
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