Anker 521 Portable Power Stationを徹底レビュー！実際に使ってわかったよい点・気になった点は？

比較したAnkerの商品には実容量600～900Whのものもありましたが、本商品は季節家電を一晩中使えるほどの容量ではありません。しかし、小型家電への充電用など最低限の容量でよい人であれば便利に使えるでしょう。

充電方法はACコンセント・USB充電器・ソーラーパネル・シガーソケットと豊富です。容量の拡張はできませんが、パススルー機能に対応。ポータブル電源へ充電しながらほかの家電へ給電できるので、いつでも使えて便利ですよ。なお、USB充電器・ソーラーパネルは別売りなので必要な人は合わせてチェックしてください。

過充電・過放電を防ぐBMSを搭載しており、バッテリー消耗を軽減できるのも魅力です。比較した商品の半数は非対応なUPSを搭載し、非常用電源としても使用可能。停電時は自動的にバッテリーを切り替えて接続機器に給電し続けます。しかし防水・防塵性能はないので、屋外で使うなら突然の雨に注意しましょう。

定格出力が300W・瞬間最大出力も450Wと低く、使える家電が限られるのがネックです。消費電力の目安が500～1,200Wのオイルヒーター・600Wの電子レンジなど、大型家電やキッチン家電はほとんど使えません。口コミで指摘されていたとおり、ドライヤーやホットプレートなどは動かせないでしょう。

実容量は227Whなので、停電時・車中泊を快適に過ごしたい人には不向きです。比較した商品には実容量が900W以上と多く、消費電力56Wの電気毛布を10時間以上使えるものもありましたが、本商品は3～4時間程度しか使えません。真夏・真冬に長時間涼んだり暖を取ったりするのは難しいでしょう。

出力ポートは計5つなので、家族などで複数の家電を使いたいときには足りない可能性があります。搭載されている出力ポートは、ACコンセントが2個・USB Type-Aが2個・USB Type-Cが1個です。比較したなかには出力ポートが10個以上の商品があったことをふまえると、充実しているとはいえません。

また、連携アプリがなく、遠隔で充電残量の管理や出力操作などができません。静音設計ではなく、ワイヤレス充電にも非対応です。機能が少なく、使い勝手はいまひとつといえるでしょう。ただしType-Cポートの出力は最大60Wに対応しているので、急速充電は可能です。