「コンパクトで使いやすい」と評判の、EBL ポータブル電源。「アウトドアでも非常時でも使える」と高評価の口コミがみられる一方で、「重すぎる」といった気になる声もあり、購入に踏み切れない人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のポータブル電源とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ポータブル電源選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
EBL ポータブル電源は、キャンプや車中泊での使用には向いていますが、耐久性は物足りません。過放電・過充電を防止するBMSは搭載されていますが、バッテリーの負担を抑えるUPSは搭載していないうえ、バッテリーの種類は三元系リチウムイオン電池です。比較したリン酸鉄リチウムイオン電池の商品と比べて耐熱性が低く、発火や爆発のリスクが高いといえます。
一方で、定格出力は1,000Wと大きめ。災害用としては少し力不足ですが、実容量は730Whとキャンプ・車中泊にはちょうどよいサイズです。IHクッキングヒーターなど消費電力の大きな家電は使えないものの、小型の調理家電は稼動させられます。防塵・防水性能はないので、アウトドア時は屋内に置きましょう。
本体の充電と外部機器への給電を同時に行えるパススルー機能や、明かりとなるランタン機能と便利な機能を搭載しているのも利点です。容量の拡張はできないため、増やしたい場合は追加でポータブル電源の購入が必要になります。
重量は8.93kgと重すぎないかつ中心に片手用の持ち手がついており、持ち運びやすさの評価も上々でした。比較した同程度の容量の商品には重量が10kgを超えるものがあったことをふまえると、「重すぎる」との口コミに反して移動時に重さによる負担は気にならないでしょう。
出力ポートは、Type-C(急速充電対応)・Type-Aをそれぞれ2口ずつ搭載。AC給電ポートは2口と少ないため同時に使用できる家電の数は限られますが、複数のデバイスの充電ができるのは便利です。とはいえ上位商品にはより実容量が多く、耐久性の高いものもあったため、災害に備えたい人はほかの商品もチェックしてみてください。
<おすすめの人>
<おすすめできない人>
実際にEBL ポータブル電源と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したポータブル電源と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
EBL ポータブル電源の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
Anker
在宅避難用に。定格出力が高くほとんどの家電を使える
今回ご紹介するEBL ポータブル電源(定格出力1,000W)は、容量932Wh(※公称値)のバッテリーを搭載しているのが特徴です。充電方法はAC・ソーラーパネル・シガーソケットの3通りに対応しており、ACとソーラーパネルを併用すれば4.5〜6時間ほどでフル充電にできます。専用のソーラーパネル100も別売りされていますよ。
液晶には、視認性の高いスマートスクリーンを採用しています。バッテリー残量やポートの充電状態など使用状況をひと目で把握できるため、はじめてポータブル電源を使う人にも管理しやすいでしょう。
持ち運びやすさを考えて、本体サイズは幅29×奥行20.2×高さ20.2cm・重量は8.8kg(※公称値)とコンパクトに設計しているのも魅力です。付属品として、MC4-7909連続ケーブル・100-240VのACアダプター・12Vのカーチャージャーケーブル・取扱説明書の4つがセットになっています。
今回は、EBL ポータブル電源を含む人気のポータブル電源を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のポータブル電源を比較検証したところ、EBL ポータブル電源には3つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてください。
実際に計測した実容量は730Whと、比較した商品のなかでも中型サイズでした(※2025年1月時点)。キャンプや車中泊には十分な大きさです。定格出力は1,000Wあり、アウトドア時によく使うポータブル冷蔵庫や電気ケトルなどの小型の調理家電は動作できます。
ただし1,300Wを超えるパワフルな上位商品に比べると、使用できる家電はそれほど多くはありません。IHクッキングヒーターやオイルヒーターなど消費電力が大きな家電には対応できないため、注意しましょう。
持ち運びにもそこまで手間はかかりません。比較したほかの商品には本品と同程度の容量ながら重量が10kgを超えるものもあったなか、口コミに反して重量は8.93kgと重すぎません。
引いて移動できる車輪はないものの、中心には片手用の持ち手がついています。持ち運び時の負担が少ないため、キャンプなどのアウトドアでも使いやすいでしょう。
災害時に便利な機能も備えていました。本体の充電と外部機器への給電を同時に行えるパススルー充電に加えて、ランタン機能を搭載。非常時に明かりを確保できます。
容量を拡張する機能こそなかったものの、比較した商品内でも対応していたのはおよそ2割でした(※2025年1月時点)。容量を増やしたい場合は、ポータブル電源を追加で購入しましょう。
EBL ポータブル電源にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
災害時の備えとして、実容量は物足りません。災害が発生してから電力が復旧するまでには時間がかかるため、非常用の備えは3日間準備するのが理想とされており、容量で考えると1,200Wh以上が目安です。
しかし本品の実容量は730Whしかなく、30Wのサーキュレーターだと1日ほどしか使えません。比較した商品内には実容量が1,000Whを超える商品も多くあったため、長期間の停電に備えたい場合は実容量の大きさに着目してください。
耐久性の評価はいまひとつ。比較したなかではバッテリーがリン酸鉄リチウムイオン電池の商品ほど発火や爆発のリスクが少ない傾向があったのに対し、三元系リチウムイオン電池が使われています。自然放電も多く、使用しない間に電池が減りやすいのもネックです。
過放電・過充電を防ぐBMSは搭載されていますが、バッテリーへの負荷を抑えるUPSはついていません。防塵・防水性能もないため、屋外での使用は不向きといえます。
AC給電ポートの搭載は2口と、少ないのは惜しいポイントです。比較したなかには、本品と同じくらいの容量で、ACポートを3口以上搭載した商品もありました。2つまでしか家電を同時に動作できないため、一度に3台以上の家電を使いたい人には物足りないでしょう。
また、ワイヤレス充電・アプリでの遠隔操作・静音設計にも非対応で、利便性はいまひとつ。とはいえ、60Wでの急速充電が可能なType-Cを2口・Type-Aを2口・DC5525が4口とシガーソケットを搭載し、最大11台の機器を同時に使えます。
ACポートの定格出力 | 1000W |
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電池の実容量 | 730Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
---|---|
カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、シガーソケット、ソーラーパネル |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット、DC5525 |
対応周波数 | 不明 |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | 放熱温度範囲:-10~40℃、充電温度範囲:0~40℃ |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 中心についた片手用の持ち手 |
充電時間(公称値) | AC充電:5~7時間、ソーラー(200W)充電:6~9時間、DC(8~12V)充電:9~11時間、AC+ソーラー充電:4.5~6時間 |
幅 | 29cm |
奥行 | 20.2cm |
高さ | 20.2cm |
EBL ポータブル電源は、Amazon・楽天市場といったECサイトにて購入できます。なお、ECサイトでの販売価格はおよそ70,000円です(※2025年1月時点)です。検証結果を参考にぜひ検討してみてください。
最後に、ほかの魅力をもった商品をご紹介いたします。
災害時に備えたい人には、Jackeryポータブル電源 1000 Plusがおすすめです。定格出力は2,000Wと非常に高いうえに実容量は1,115Whと大きく、停電時でも多くの家電を使用できます。AC給電ポートが3つ以上あるのもうれしいポイント。容量の拡張も可能なため、家族の人数など必要に応じて増やせますよ。
AnkerのSolix C1000 Portable Power Stationは、耐久性の高さに優れています。バッテリーには、発火や爆発のリスクが低いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。BMSやUPSも備わっていました。実容量は954Whと十分な大きさなので、消費電力が30W程度の家電であれば3日間程度は使用できるでしょう。
ACポートの定格出力 | 3ポート 2000W |
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電池の実容量 | 1115Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
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カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、シガーソケット、ソーラーパネル、DC |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | -10~45℃ |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 中心についた片手用の持ち手 |
充電時間(公称値) | 1.7時間(AC充電) |
幅 | 35.6cm |
奥行 | 26.0cm |
高さ | 28.3cm |
Jackery ポータブル電源 1000 Plusの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
ACポートの定格出力 | 1500W |
---|---|
電池の実容量 | 954Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
---|---|
カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、ソーラーパネル |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | 0~40℃ |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 両手専用の持ち手 |
充電時間(公称値) | 58分 |
幅 | 37.6cm |
奥行 | 20.5cm |
高さ | 26.7cm |
Anker Solix C1000 Portable Power Stationの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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