YOSHINO B600 SSTを徹底レビュー！実際に使ってわかったよい点・気になる点は？

ワットモニターで計測した実用量は519Whと、キャンプに持って行くのには十分。比較したほかの商品には250Wh以下のものもあったなか、スマホ・パソコンやLEDランタンの充電はもちろん、短時間であれば小型ヒーターも使用可能です。60Wのポータブル冷蔵庫であれば約7時間は使用できるので、暑い夏にも重宝するでしょう。

車中泊をするには実用量がやや少ないので、キャンプ用のポータブル電源を探している人の候補となるアイテムといえます。

重量は7.7kgとやや重く車輪もついていないものの、両手なら持ち運べるレベル。比較したところ大容量なモデルはそのぶん重い傾向があり、なかには15kgを超える商品もありました。

対して本商品は中心に片手用の持ち手があるので、キャンプでの移動時にも持ち運びやすいでしょう。「コンパクトで軽い」との口コミが寄せられるのにも頷けます。

使い勝手も悪くありません。ワイヤレス充電はできませんが、ACコンセントが3個・USB Type-A・USB Type-Cがそれぞれ2個とポート数は十分そろっています。Type-Cの1つは急速充電に対応。家族分のスマホを一度に充電できるうえ、スマホを充電しながらLEDランタンなどの家電も使用できますよ。

比較した多くの商品で非搭載だったアプリ連携に対応しているのも利点。電源の状態・充電残量・稼動時間などさまざまな設定をスマホで遠隔操作できて便利です。静音設計なので就寝中に充電したいときにも音が気になりにくいでしょう。

1. 操作が可能な専用アプリ：〇
2. AC給電ポート：3つ
3. TypeC充電ポート：2つ
4. PD充電ポート：1つ
5. TypeA充電ポート：2つ
6. 静音設計：〇
7. ワイヤレス充電：×

安全性が高く、長寿命が期待できる点もメリット。固体電池を搭載しているモデルで、負荷をかけても発火リスクが低く、損傷した際の有毒ガスの発生も抑えられます。-10～60℃の広い温度範囲で動作する設計なので、気温の変化が激しい冬や夏のキャンプでも頼りになるでしょう。

フル充電からフル放電までをどのぐらい繰り返せるかを示すサイクル数は4,000回以上と多め。比較した多くの商品に搭載されていた三元系リチウムイオンバッテリーは500～1,500回ほどだったなか、長期間使い続けられます。

災害時に使いやすいのもよい点です。容量の拡張ができないのは惜しいところですが、比較した一部商品にはなかったパススルー機能を備えています。本体を充電しながらほかの家電にも給電でき、タイミングを気にせず使えて便利ですよ。

本体の前面には「LEDライトバー」も搭載しています。暗がりでも操作しやすく、夜のキャンプや停電時にも活躍するでしょう。

ソーラーパネルのセット購入ができるのも魅力。それぞれを単品で買うより1,000円ほど安く購入できますよ（※2025年1月時点）。ソーラーパネルによってコネクタ部分が異なるため、確実に給電できるよう同じメーカーでそろえるのがおすすめです。

災害時にポータブル電源の充電がなくなってもソーラーパネルで給電できるため、電力確保に役立ちます。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。

アメリカのインテリアデザイナーが手がけた、スタイリッシュなデザインにも注目したいポイントです。航空機にも使用されているアルミニウム合板を使用しており、比較したほかのポータブル電源にはないレトロでやわらかな見た目が魅力。室内に置いても違和感が少なく、デザイン性で選びたい人にもおすすめですよ。

定格出力が600Wと低めで、消費電力が大きい季節家電や調理家電を短時間しか使用できないのがネックです。比較した上位商品には定格出力が1,300W以上と高く、さまざまな家電に対応できるものもありました。

対して本商品はスマホ・パソコンなどが複数回充電できる程度で、使用できる家電が限られます。災害時の体温調節や温かいご飯の調理ができるよう備えたい人は、ほかの商品を検討しましょう。

実容量519Whでは災害用として物足りないのも懸念点です。比較したほかの商品には900Wh以上と、家電の消費電力が30W程度であれば3日間使用できるものもあったのに対し、複数の家電を使用すると災害時の電気復旧目安である3日間までもたないでしょう。

停電中も快適に過ごしたいなら、容量1,200Wh・定格出力1,300W以上のパワフルな商品を検討してください。