小型ながら大容量なのが売りのポータブル電源、Anker Solix C1000 Portable Power Station。「1泊2日のキャンプには十分な容量」「アプリで状態確認と操作ができる」と評判です。しかし、「想像以上に重量がある」という口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のポータブル電源とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ポータブル電源選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Anker Solix C1000 Portable Power Stationは、在宅避難でほとんどの家電に対応できる1台がほしい人におすすめです。定格出力は1,500Wと高く、オイルヒーターや電気ケトルのような消費電力の大きな家電も使用可能。比較したなかには定格出力が300W以下の商品も多くあったのに対し、災害中にも温かいご飯を食べたり、寒さや暑さに備えたりしやすいでしょう。
実容量も954Whと十分。災害時に必要な目安である1,200Whには届かなかったものの、全体平均の633Wh(※2025年1月時点)を上回る電力量がありました。1泊2日のキャンプはもちろん家電の消費電力を30W程度に抑えれば、停電時にも3日程度は持つでしょう。パススルー機能付きで、シガーソケットやソーラーパネルで本体を充電しながら使えるのも魅力です。
ACコンセントは6つ・充電ポートはType-C・Type-Aともに2個ずつあり、使い勝手にも優れていました。比較した多くの商品になかった専用アプリにも対応しており、充電・給電状況を手元で確認できるのも便利です。本体正面には3段階で明るさを調節できるLEDライトがつき、ランタン代わりとして停電時やキャンプの際に役立つでしょう。
発火や爆発のリスクが低く、長寿命が期待できるリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載しているのもポイント。過充電・過放電を防ぐBMS機能や、バッテリーの負荷を抑えつつ充電と給電を行えるUPS機能など、耐久性を高める工夫も充実しています。実測重量は12.9kgと比較したなかではやや重いものの、両側に持ち手がついているため、持ち運びに困るほどではないでしょう。
比較したほとんどの商品と同じく、防塵・防水性能は非搭載。屋外で使用する場合にはテントや車内に入れておくか、別売りの防塵防水バッグを購入するなどの工夫が必要です。とはいえ、定格出力・実容量ともに高く、災害時に使いやすい機能も充実しているため、自宅用にぜひ購入を検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
Anker(アンカー)は、モバイルバッテリーや充電器・スピーカーなどを手がける中国のメーカーです。ポータブル電源も持ち運びしやすいコンパクトタイプから大容量タイプ・機能が充実したものなどさまざまなラインナップを展開しています。
今回ご紹介するAnker SolixシリーズのC1000 Portable Power Stationは、コンパクトながら大容量・高出力が特徴の商品。家庭用コンセントと同じ定格出力1500Wで、「アウトドア・防災・節電などすべてのシーンにこの1台だけで対応できる」と謳っています。
独自の急速充電技術HyperFlashを採用しているのもポイント。本体が満充電になるまでわずか58分(※)とスピーディで、突然の雷雨や台風で停電が起こりそうなときにもサッとスタンバイできるでしょう。
20℃のテスト環境下におけるAnker調べ。専用アプリで超急速充電モード設定時。通常モードでは約90分です。外気温や使用環境により充電時間は異なる場合があります
カラーはダークグレー・ブラック・ベージュの3種類。保証期間は1年半ですが、Anker Japanの公式サイトに登録すれば、5年間の延長保証が適用されますよ。専門スタッフのサポートや、使用済みポータブル電源の回収サービスなど、アフターサービスも充実しています。
今回はAnker Solix C1000 Portable Power Stationを含む、人気のポータブル電源を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
定格出力は1,500Wと高く、幅広い家電を使えるのが魅力。比較した商品には定格出力が200~300Wと低いものも多くありましたが、本品はオイルヒーターやIHクッキングヒーター・電気ケトルなど、消費電力が大きい家電も使用できます。
生活家電のほとんどに対応しているため、冬の災害時にも温かいご飯を食べたり、冷えた体を温めたりできるでしょう。
実容量も十分に備わっています。ワットモニターで計測した実容量は954Whと、比較した全商品の平均633Wh(※2025年1月時点)を超える電力量を記録しました。「1泊2日のキャンプには十分な容量」との口コミどおり、キャンプでの使用で電力が足りなくなることは少ないといえます。
災害時に必要な目安である1,200Whには届かなかったものの、消費電力30W程度の家電であれば3日間使用可能。例えば30Wのサーキュレーターなら、1日10時間半程度使えます。災害による停電時にも、使う家電を選べば電力復旧のめどが立つまで快適に過ごせるでしょう。
耐久性を高める工夫も豊富に採用されています。バッテリーには、発火や爆発のリスクが低いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載。比較した商品に多く搭載されていた三元系リチウムイオンバッテリーと比べてサイクル数も多く、長寿命が期待できます。
加えて、過充電・過放電を防ぐBMS機能や、バッテリーに負荷をかけずに充電と給電を行えるUPS機能を搭載しているのもポイント。機器に負担がかかりにくく、長く使えるでしょう。
災害時での使いやすさも高評価でした。充電しながら給電できるパススルー機能があり、車のシガーソケットや別売りのソーラーパネルで充電中にスマホの充電や家電の使用が可能です。本体正面には大きなLEDライトがつき、ランタン代わりにもなりますよ。
また、比較した多くの商品で非対応だった容量の拡張にも対応。別売りの拡張バッテリーを使えば、容量を2,112Whまでアップできます。
一度に複数台の家電を使用できるのもよい点です。AC給電ポートは6つと比較したなかでもトップクラスで多く、ヒーターで暖まりながらケトルでお湯を沸かすといった作業もスムーズに行えます。ワイヤレス充電には非対応ですが、充電ポートはType-C・Type-Aともに2個ずつあるため、家族分のスマホも効率よく充電できますよ。
専用のAnkerアプリに対応しており、遠隔操作ができるのも長所。比較した商品には非搭載のものも多くありましたが、充電・給電状況を確認したり設定を変更したりと便利です。
「想像以上に重量がある」との口コミどおり、実測重量は12.9kgと重め。比較した全商品の平均9.8kg(※2025年1月時点)をやや上回っており、車輪もついていないので屋外で頻繁に移動させるような用途では使いづらいかもしれません。
とはいえ、両側に持ち手があり安定して持てるのはうれしいポイント。自宅や庭先でのちょっとした持ち運びであればさほど負担は感じないでしょう。
比較したほとんどの商品と同様に、防水・防塵機能は非搭載。屋外に持ち出す際は、雨風が当たらない場所に設置する必要があります。
なお、公式サイトでは別売りで「Anker Solix C1000 専用防塵&防水バッグ」が販売されています。アウトドアで使う予定がある人は、こちらの購入も検討してみてください。
ACポートの定格出力 | 1,500W |
---|---|
電池の実容量 | 954Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
---|---|
カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、ソーラーパネル |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | 0~40℃ |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 両手専用の持ち手 |
充電時間(公称値) | 約1時間 |
幅 | 37.6cm |
奥行 | 20.5cm |
高さ | 26.7cm |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Anker Solix C1000 Portable Power Stationは、公式サイトのほか、Amazonや楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトで購入できます。価格は139,900円です(※2025年1月時点・公式サイト参照)。
Anker Solixシリーズにはソーラーパネルや防塵防水バッグ・拡張バッテリーなど、各種アクセサリーも充実しています。必要にあわせてチェックしてみてください。
<各種アクセサリーの価格>
2025年1月時点・公式サイト参照
最後に、Anker Solix C1000 Portable Power Stationとは違った魅力を持つ商品をご紹介します。
屋外で使うなら、ECOFLOWのDELTA 3 Plus EF-DL-H10-4がおすすめです。比較したなかでも珍しい防塵・防水性能付きでアウトドアにぴったり。給電・充電ポートも多く、パススルー機能や静音設計など利便性にも優れています。定格出力は1,500W・実容量も840Whと多かったので、災害時でも生活に必要な家電を使えますよ。
Jackeryの1000 Plusも利便性に長けた1台。豊富な給電・充電ポートに加え、パススルー機能やランタン機能・アプリでのリモート操作が可能です。定格出力は2,000W・実容量も1,115Whと検証トップクラスで高かったので、災害時や車中泊などさまざまシーンで使えるでしょう。保証期間も最大5年と長く、不具合の際にも安心感があります。
ACポートの定格出力 | 1,500W(サージ3,000W) |
---|---|
電池の実容量 | 840Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
---|---|
カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、シガーソケット、ソーラーパネル、DC |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット、DC5521 |
対応周波数 | 50、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | 20~30°C |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 両手専用の持ち手 |
充電時間(公称値) | AC充電:56分/ソーラー充電:70分(500W×2)、約2時間(500W×1)/800W走行充電器:約1.3時間/発電機充電:56分/ACとソーラーパネルとのハイブリッド充電:56分 |
幅 | 39.76cm |
奥行 | 20.2cm |
高さ | 28.36cm |
EcoFlow ポータブル電源 DELTA 3 Plusの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
ACポートの定格出力 | 3ポート 2,000W |
---|---|
電池の実容量 | 1,115Wh |
良い
気になる
ソーラーパネル充電対応 | |
---|---|
カーチャージ機能 | |
入力ポートの種類 | AC、シガーソケット、ソーラーパネル、DC |
出力ポートの種類 | AC、USB Type-A、USB Type-C、シガーソケット |
対応周波数 | 50Hz、60Hz |
出力波形 | 純正弦波 |
使用可能温度 | -10~45℃ |
パススルー機能 | |
LEDライト機能 | |
BMS搭載 | |
UPS搭載 | |
車輪あり | |
遠隔操作が可能な連携アプリあり | |
取っ手の種類 | 中心についた片手用の持ち手 |
充電時間(公称値) | 約1.7時間(AC充電) |
幅 | 35.6cm |
奥行 | 26.0cm |
高さ | 28.3cm |
Jackery ポータブル電源 1000 Plusの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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