アプリ連動でさまざまなレシピに挑戦できると評判の日立 ヘルシーシェフ MRO-W10Z。お手入れしやすい構造も評価されていますが、一方で「焼きムラができる」「あたため機能がイマイチ」などの口コミもあり、購入するか迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、日立 ヘルシーシェフ MRO-W10Zを含むスチームオーブンレンジ全31商品を実際に使ってみて、料理の手間と仕上がり・加熱ムラの少なさ・使い勝手のよさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
日立 ヘルシーシェフ MRO-W10Zは、あたためや解凍が得意な商品。センサーの精度が高く、検証では冷凍肉をきれいに冷凍前に近い状態に解凍できました。幕の内弁当はぬるめでしたが、レンジやオーブンの加熱ムラも少なめです。手動での調整いらずで、家事の手間を省けますよ。
オートメニューを使用して4品調理したところ、上位商品ほどのクオリティにはならず。ロースビーフや唐揚げは火が通りすぎて少し硬くなり、肉じゃがも味の染み具合はいまひとつでした。茶碗蒸しも表面が崩れてしまったのが惜しい点です。仕上がりの設定を弱くするなど工夫しましょう。
操作はわかりやすく、全268のレシピを搭載しながらも簡単に設定する項目を見つけられました。主婦モニターからは「メニューの50音順検索ができたりと探しやすい」と満足の声が寄せられています。ただし、レシピをアプリでしか見れず、調理中に確認する際に少し煩わしい印象でした。
庫内のお手入れは、底のトレーを取り外せるので簡単です。清掃や水抜きといった自動清掃メニューも搭載されていました。
執筆時点のECサイトの販売価格は8万円台。スマホ連携ができる高級機としては、比較的手が出しやすい価格ですよ。もっと自動調理の仕上がりにこだわりたい人は、ほかの商品も検討してみてください。
日立 ヘルシーシェフ MRO-W10Zは、表面温度と重さをはかる2つのセンサーで、幅広いメニューの自動調理ができるのが魅力。改めて、どのような商品なのか解説します。
今回ご紹介するMRO-W10Zは、白物家電を中心に多くのユーザーから支持されている日立から、2021年10月に発売されたスチームオーブンレンジ。同社の人気シリーズ・ヘルシーシェフの最上位モデルですが、2022年7月には新型MRO-W10Aも発売されました。
レンジ・オーブン・グリル・スチーム・過熱水蒸気と5つの調理法に対応。重さと温度を感知する「Wセンサー」搭載で、火加減や調理時間も自動でコントロールできます。最大1,000Wの大火力で一気に調理するため、水分を逃さず野菜のシャキシャキ感をキープできると謳うパワフルな商品です。
レンジ・オーブン・グリル・スチーム・過熱水蒸気と、5種の加熱方法をレシピに合わせて使い分けます。揚げ物・煮物・蒸し物・焼き物・ボウル調理でパスタや炒め物まで幅広いレシピに対応できる、忙しい家庭に心強い商品です。
重さと温度を感知するWセンサーによって、より繊細な調節が可能に。自動で3品まとめて調理もできるので、これ1台でおかずの調理が完結します。シリーズではじめて、チンジャオロウスー・野菜炒めなど野菜をシャキシャキに仕上げるレシピも搭載されました。
オートメニュー数も、初期設定で268種類と充実。耐熱ボウルひとつで完結する「簡単プラボウルメニュー」や、食品メーカーやクックパッドとコラボしたメニューなどレシピ数が多く、飽きがこないのも魅力です。
ヘルシーシェフアプリには、新しいメニューも随時配信されます。レシピを選んで送信すると、本体を操作することなく調理の設定ができて便利です。説明書も閲覧できるので、操作方法やお手入れ方法の確認もスマホで完結しますよ。
食材やジャンルを指定してのレシピ検索や献立の提案機能で、毎日の食事作りをサポート。スマホ通知で調理が終了したタイミングがわかり、調理中にほかの家事でキッチンを離れていてもすぐに対応できます。ヘルシーシェフをさらに便利にするアプリなので、購入後は連携しておきましょう。
本体は幅497×奥行442×高さ375mmで、容量は30Lで2段調理もできる大容量サイズです。ドアはたて開きタイプで、開放時の奥行寸法は716mm。左右・背面を壁に密着できる仕様ですが、比較的奥行きがあるタイプなので、購入前に設置場所の寸法を確認しておきましょう。
カラーはブラック1色。大きなカラー液晶が印象的ですが、主張しすぎないのでオープンキッチンでもよくなじみます。付属品は、レンジ用テーブルプレート・オーブン用黒皿2枚・焼網の4点。レンジ使用時の吹きこぼれも、テーブルプレートを入れておけばサッと落とせます。
今回は日立 ヘルシーシェフ MRO-W10Zを含む、スチームオーブンレンジ全31商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、料理の手間と仕上がりの検証です。
料理家の風間章子さんご協力のもと、ローストビーフ・茶碗蒸し・唐揚げ・肉じゃがの4品を実際に作って試食します。簡単にすぐできて、見た目も味もおいしく仕上がる商品ほど高評価としました。
オートメニューで調理は簡単だったものの、味や見た目が上位商品に及ばず評価が伸び悩む結果に。検証上位にはレンジにおまかせでもプロ級の味に仕上がる商品もあったので、やや物足りなく感じました。
ローストビーフは中まで火が入りすぎて、柔らかさに欠ける印象。とくに小さめのお肉で作る場合には、火が通りやすいので注意が必要です。レアが苦手な人には向いているでしょう。
レシピ集によると、加熱時間の目安は50分ほど。ローストビーフは初期設定で本体にオートメニューとして登録されており、下ごしらえをした肉を庫内にセットしてボタンを押すだけなので簡単です。過熱水蒸気も使うので、給水タンクに注水もしましょう。
肉じゃがもオートメニューで簡単に完成。具材に芯が残る商品も多いなか、「じゃがいもがほっくりしている」と専門家からも好評でした。
ただし、味の染み具合はあと一歩。加熱後に味を染み込ませる時間を長めに取るなど、もうひと手間でさらにおいしくなるでしょう。公式レシピによると、加熱時間は約58分。耐熱ボウルにすべての材料を入れてボタンを押すだけなので、非常に簡単でした。
完成した唐揚げを試食すると、中まで火が通りすぎたのか若干の硬さを感じました。ローストビーフも中までしっかり火が通ってしまったので、柔らかさがほしい肉料理では、仕上がりの設定を弱めにするなどの調整が必要です。
公式レシピでは、加熱時間は約23分。オートメニューには通常の鶏の唐揚げに加えて、しょうゆ唐揚げ・手羽先の唐揚げ・脱脂バージョンまで登録されていました。油で揚げる手間や危険がなく、人気メニューの唐揚げが楽しめるのはうれしいポイントです。
蒸し料理の実力はまずまずの結果に。実際に茶碗蒸しを作ると、表面はところどころ崩れている部分がありました。ただし、検証したなかにはボソボソしてしまったり、固まらなかったりする商品も多数あり、家族で食べるぶんには十分な仕上がりです。
自動レシピで加熱時間は約22分。ほかにもシュウマイや酒蒸しなどが登録されており、蒸し器を使うのは面倒に感じてしまいがちな蒸し料理のハードルが下がりそうですね。
次は、加熱ムラの少なさの検証です。今回は、実際にレンジやオーブン機能を使って、あたためムラ・焼きムラ・解凍ムラを検証します。
検証の結果、レンジ・オーブン・解凍機能ともに加熱ムラは少なめであるとわかりました。とくに冷凍肉の解凍は精度が高く、解凍状態はトップクラスのきれいさです。お弁当はややぬるめの仕上がりだったものの、卵やホットケーキはほぼ均一に温まり、加熱性能が高い商品といえます。
500Wのレンジで6分間加熱した卵白は、ところどころ爆発したものの、全体的にあたたまっていました。サーモグラフィー画像からは、中心部分や端の温度が高いことがわかります。
一方、幕の内弁当は全体的にぬるめの仕上がりで評価は伸び悩みました。パッケージに記載された温度・時間で加熱したところ、モニターからは「温まっているとはいい難い」との声が。手動で加熱を追加したほうがよいでしょう。
<幕の内弁当のあたためムラについてのコメント>
コメントは一部抜粋
ホットケーキの生地を200℃のオーブンで20分間加熱したところ、全体的にしっかり焼けました。口コミでは「焼きムラが気になる」と指摘されていましたが、角に焼き色が少しつきやすい程度で、気になるレベルではありません。
冷凍肉の解凍では、冷凍前の状態にきれいに戻りました。やや水分は多い印象ですが、キッチンペーパーで軽く拭き取れば問題ありません。
「薄切り肉」「牛・豚ブロック肉」「魚の刺身・切り身」など、解凍メニューが10種類に分類されていて最適な解凍方法を選べるのが魅力。発泡スチロール製のトレーに載せたまま加熱できますよ。
最後は、使い勝手のよさの検証です。30~50代の主婦モニター5人が操作性・お手入れのしやすさをチェックしました。
検証の結果、オートメニューの検索方法が充実していて使いやすいと好評でした。タッチパネルの操作性も良好です。お手入れについては、庫内のレンジトレーを外して水洗いできる点が高く評価されました。
多機能レンジは使いにくい印象を持っていた主婦モニターも満足の使いやすさでした。食材やジャンル・50音順など、オートメニューの検索手段が豊富で、「メニューを見つけるのに困らない」と好評です。
操作はカラーのタッチパネル式。モニターからは、「わかりやすく操作しやすい」と液晶パネルの使いやすさを評価する声も寄せられています。
ただし、レシピは本体と連携したスマホアプリでしか確認できません。はじめてのレシピに挑戦するときなどは、何度もスマホを確認するのが手間に感じる場合があるでしょう。
底のトレーが白く汚れを見つけやすい点や、トレー自体を取り外して洗える点が、モニターから支持されました。肉汁や調味料で汚れやすい底面がしっかり洗浄できるので、安心感があります。
汚れのこびりつきを防ぐコーティングは施していませんが、庫内側面には汚れが見えるように明るい塗装がなされていました。清掃メニューも、蒸気で汚れを落としやすくする「清掃」と「水抜き」「脱臭」の3種類を搭載しています。
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日立 ヘルシーシェフ MRO-W10Zは、豊富なオートメニューを搭載しつつも、使い勝手が良好な商品でした。最後に、ぜひ一緒に検討していただきたい商品をご紹介します。
パナソニック NE-UBS10Aは、使いやすく料理もおいしい欠点ほぼなしの高級モデル。自動調理は見た目・味ともに検証トップクラスの高評価で、ローストビーフは絶妙なレア感を楽しめました。解凍の精度も高く、冷凍肉を1枚ずつ剥がせるほど。タッチパネルもわかりやすく、サクサク使えました。
シャープ AX-RA20-Hは、型落ちにより10万円以下で買えるヘルシオの2021年上位モデル。自動調理の精度が高く、煮物モードで肉じゃがもホクッと仕上がりました。冷凍肉もムラなくきれいに解凍でき、あたため性能も良好です。シンプルなダイヤル式の操作パネルも使いやすいと好評でした。
オートメニュー数 | 333 |
---|---|
幅 | 494mm |
高さ | 370mm |
奥行 | 435mm |
良い
気になる
ドア開閉方向 | 縦開き |
---|---|
設定可能レンジ出力 | 800W、600W、500W、300W、150W(相当) |
2品同時あたため | |
庫内形状 | フラット |
スチーム方式 | 過熱水蒸気式 |
最大レンジ出力 | 1,000W |
発酵機能 | |
2段オーブン | |
ピッタリ設置可能 | |
電源コードの長さ | 1.3m |
待機時消費電力ゼロ | |
10秒単位で時間設定可能 | |
定格消費電力 | レンジ・オーブン:1,400W、グリル:1,350W |
付属品 | ヒートグリル皿、角皿(2枚)、レシピブック |
重量 | 19.9kg |
センサー種類 | 赤外線センサー、温度センサー |
操作方法 | タッチパネル式、ボタン式 |
チャイルドロックあり | |
電源(周波数) | ヘルツフリー |
特徴 | おしゃれ |
パナソニック スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
庫内容量 | 30L |
---|---|
庫内容量 | 30L |
オーブン・グリル機能 | グリル、熱風コンベクション |
ドア開閉方向 | 縦開き |
設定可能レンジ出力 | 1000W、600W、500W、200W相当 |
タイプ | スチームオーブンレンジ |
2品同時あたため | |
庫内形状 | フラット |
ヘルツ | ヘルツフリー |
スチーム方式 | 過熱水蒸気式 |
幅 | 500mm |
最大レンジ出力 | 1000W |
水のセット方法 | タンク式 |
奥行 | 435mm |
発酵機能 | |
高さ | 390mm |
2段オーブン | |
庫内有効高さ | 不明 |
オーブン最低温度 | 100℃ |
庫内有効奥行 | 不明 |
ノンフライ調理可能 | |
オートメニュー数 | 148 |
庫内有効幅 | 不明 |
ピッタリ設置可能 | |
自動あたため機能 | |
電源コードの長さ | 不明 |
自動お手入れ機能 | 不明 |
お手入れ機能 | 不明 |
ドア開閉方向 | 縦 |
庫内コーティング | 脱臭クリーンコート |
重量 | 不明 |
オーブン最高温度 | 300℃ |
待機時消費電力ゼロ | |
最大出力 | 1,000W |
庫内形状 | フラット |
幅 | 390mm |
定格消費電力 | レンジ1460W、オーブン1410W、グリル1410W |
操作方法 | 不明 |
高さ | 500mm |
付属品 | ワイド角皿2枚、ハーフ調理網2枚、メニュー集、取扱説明書 |
オートメニューの種類 | 不明 |
奥行 | 435mm |
ノンフライ機能 | 不明 |
重量 | 24kg |
センサー種類 | 赤外線センサー、湿度センサー、温度センサー |
ミラー仕上げ | 不明 |
アプリ連携可能 | 不明 |
センサー種類 | 赤外線センサー、温度センサー、湿度センサー(蒸気センサー) |
チャイルドロック機能 | 不明 |
操作方法 | ダイヤル式、ボタン式 |
庫内の段数 | 不明 |
チャイルドロックあり | 不明 |
電源(周波数) | ヘルツフリー |
最高温度 | 不明 |
特徴 | おしゃれ |
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