「クリエイティブなプロのニーズに応える」と謳う4Kモニター、ASUS ProArt PA279CV-J。ネット上の口コミでは「デザインワークをする時に繊細な表現が見れる」「縦画面にできるのが便利」と評判です。しかし、実際はどうなのか気になり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の4Kモニターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、4Kモニター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ASUSのProArt PA279CV-Jは、仕事用のモニターがほしい人におすすめです。実際に色の誤差を測定したところ、平均1.44dEと差異はかなり小さめでした。比較した商品には5dE以上も誤差が出たものもありましたが、こちらはトップクラスの精度です。色域も非常に広く、超広色域であるBT.2020を72.4%カバー。「デザインワークをする時に繊細な表現が見れる」との口コミにも納得の性能でした。
インターフェースが充実しており、PCやオーディオ機器など幅広いデバイスと接続できる点も魅力です。比較した一部商品は非対応だったUSB Type-Cポートがあり、1本で出力と給電が完結します。付属のスタンドは、高さと上下左右の角度の調整が可能。「縦画面にできるのが便利」との口コミどおりピボット機能もあり、縦長のコンテンツを閲覧しやすいでしょう。
12種類のカラーモードを搭載しており、好みの色に調節しやすい点も特徴です。ただし、画面の調整はボタンで行います。比較した商品にはジョイスティックで直感的に操作できるものもありましたが、こちらは慣れるまで扱いにくいでしょう。
コントラスト比の実測値が218:1と低めな点も惜しいところです。メーカー公称値の1000:1を大きく下回っており、メリハリに欠ける点が気になりました。迫力ある映像を楽しみたい人には不向きです。
ECサイトの値段は、55,000円前後(※2024年11月時点)。デザイン向けのモニターとしては非常にお手頃価格なので、デザイン制作・動画編集用に色の表現力に優れたモニターがほしい人には候補となるでしょう。使い勝手のよさやコントラスト比の高さを重視したい人は、ほかの商品も検討してみてください。
<おすすめの人>
実際にASUS ProArt PA279CV-Jと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得した4Kモニターと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ASUS ProArt PA279CV-Jの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
Philips Consumer Electronics
120Hz・1msで色も正確。ゲーム・デザイン制作兼用ならコレ
EIZO
色の精度が極めて高く、デザイン制作向き
今回ご紹介するASUS ProArt PA279CV-Jは、178度と視野角の広いIPSパネルを採用した4K対応のモニターです。「クリエイティブなプロのニーズに応える」と謳っており、色精度や解像度の高さを売りとしています。色域を素早く調整できる複数のプリセットを搭載しており、動画編集や写真の加工などコンテンツに応じて簡単にモードの切り替えが可能です。
なお、「PA279CV」には2つの型番があり、販売店によって末尾がJまたはRになります。どちらもスペックは同じです。詳細なスペックは以下をご覧ください。
販売元は、台湾のPCやスマホ・その周辺機器を手掛ける総合エレクトロニクスメーカーのASUSです。PCの中心パーツであるマザーボードは、世界でもトップクラスのシェアを誇っています。
今回はASUSのProArt PA279CV-Jを含む、4Kモニターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
ASUS ProArt PA279CV-Jには4つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
色域は、4Kモニターとして十分な広さです。表示できる色の鮮やかさを示す色域を測定したところ、超広色域であるBT.2020を72.4%カバーできました。比較したなかには60%ほどしかカバーできないものもありましたが、こちらは満足の基準値とした70%を上回る記録です。
表現できる色の幅が広いため、鮮やかな映像を楽しめます。「デザインワークをする時に繊細な表現が見れる」との口コミどおり、細かい色の差異も表現できるので、デザイン制作に使用したい人にぴったりですよ。
比較した商品には5dE以上と差異が大きく、色味に違和感があるものもありましたが、こちらはリアルな色を再現できる性能です。デザイン制作などのプロ向けの用途に活用したい人にもおすすめですよ。
インターフェースは非常に充実していました。USB Type-C・USB Type-A×4・HDMI×2・DisplayPort・オーディオ端子を搭載しており、PCやオーディオ機器など幅広いデバイスと接続できます。
比較した約半数の商品は非搭載だったUSB Type-Cに対応している点も特徴です。USB Type-C1本で出力と給電が完結できるため、PCの給電用の充電器やケーブルを用意する必要はありません。デスク周りをすっきりできますよ。
スピーカー機能も搭載しており、ヘッドホンなしでも音楽を楽しめます。なお、詳細な検証結果は以下をご覧ください。
原因は不明ですが、HDMI接続をした際にカラーモードの切り替えができない不具合がありました。再起動を繰り返し、一定時間がすぎたら使えるようになりましたが、立ち上げ時は調子が悪い可能性もあります。
付属のスタンドは、使い勝手のよい構造です。高さは0~150mmの間、画面は上下-5度〜+35度、左右-45〜45度まで調整が可能。モニター台やアームがなくても、用途や好みに応じて細かく画面の位置を設定できます。
ただし、奥行きは22.782cmあるため、デスク上ではやや幅を取るでしょう。VESA規格に対応しているので、デスクが狭い人はアームの活用も検討してみてください。
ベゼルの下部に目盛りがついており、画面上の要素のサイズや位置を正確に把握するのに便利でした。デザインや印刷物の制作時に役立つでしょう。
コントラスト比が低いとメリハリに欠けるため、迫力ある映像を楽しみたい人には不向きです。
なお、カラーモードは、標準・sRGBモード・読み取りモード・暗室モード・HDRなど、全12種類と豊富。好みの色合いに調整しやすい点も魅力的です。
ピボット機能に対応している点もよいところ。「縦画面にできるのが便利」との口コミもあったように、縦長のコンテンツを閲覧する際に役立つでしょう。PC側の設定では、90・180・270度に設定が可能です。
色域の広さ | 72.4% |
---|---|
色の正確さ | 1.44dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | IPS |
応答速度. | 5ms |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
最大輝度(公称値) | 400cd/m2 |
リフレッシュレート | 60Hz |
インターフェース | USB Type-C、USB Type-A×4、HDMI×2、DisplayPort、オーディオ端子 |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
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ここでは使い勝手のよい商品や、エンタメも楽しめるアイテムをご紹介します。ASUS ProArt PA279CV-Jの気になる点をカバーできる商品なので、ぜひチェックしてみてください。
Lenovo ThinkVision P27u-2は、4Kモニターがほしいすべての人におすすめです。色の正確さに優れており、どの色もほぼ誤差なく再現できます。超広色域であるBT.2020の75.5%をカバーできるほど色域が広く、デザイン制作をするうえでも十分なディスプレイ性能です。
8種類のカラーモードが搭載されているので、好みの色を選べます。画面調節はボタン式ですが、アイコンがあるため比較的迷わず操作できました。
スタンドは高さだけでなく、上下左右の角度の調節も可能です。ピボット機能があるので、縦画面でも使用できますよ。
給電・出力ともに対応しているType-Cや、マウスやキーボードと接続できるType-A×3を搭載しており、インターフェースも充実しています。モニター側に接続端子を集められるので、ドッキングステーションもなくせますよ。
4K映像を楽しみたい人は、HUAWEIのMateView 4K+ウルトラHD モニターも要チェックです。ベゼルの細いスマートなデザインで、画面比率は3:2。コントラスト比の実測値はスペックを上回る1402:1を記録しました。高輝度で映像を楽しめ、暗い部屋でも見やすいでしょう。
ほとんどの色に誤差がなく、色の正確性も優秀でした。色域が広く、超広色域のBT.2020を75.3%もカバーできています。カラーモードは3種類しかありませんが、汎用性の高いsRGBや色域の広いDCI-P3の選択が可能です。
付属のスタンドは、高さと上下の角度を調節できます。左右は固定されていますが、奥行きが約18cmとかなりスリムなので、使い勝手は良好です。インターフェースは、HDMI・USB Type-A・USB Type-C・ミニDP・オーディオ端子がそろっています。
ASUS ProArt PA279CV-Jは、Amazonの公式ストアで購入できます。
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