セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カードは個人でも申し込める？実際の評判をもとにメリット・デメリットを解説

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カードは、開業したばかりの人やあまり費用をかけたくない人におすすめ。比較したなかでは半数以下にとどまった、年会費が無料の法人カードです。開業したばかりで資金に余裕がない人・カードの維持費を抑えたい人の強い味方になるでしょう。

「開業前でも持てる便利なカード」との口コミどおり、開業・独立直後でも申し込める点にも注目。審査されるのは個人なので、一般的に法人カード申込時に求められる決算書・登記簿の提出が不要です。開業直後からクレカで経理業務を効率化でき、重宝するでしょう。

経費管理のしやすさも上々。比較した多くの法人カード同様、人気の会計ソフトであるfreee・弥生会計・マネーフォワードクラウドの3つに連携できます。カードの利用明細が会計ソフトに反映されるので、簡単に確定申告ができますよ。

ただし、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カードは、会計ソフト会社が提供する法人カードではありません。freee Mastercardやマネーフォワード ビジネスカードのように自社の会計ソフトと連携できる法人カードと比べると、連携のしやすさはあと一歩の印象です。

比較した一部の法人カードが備えていた、利用明細のリアルタイム反映や追加カードの即時ロックにも非対応。即時ロックができないと、不正利用時やカード紛失時の対応に、時間を要します。経費管理のしやすさを最重視する人は不向きといえるので、ほかの法人カードを検討したほうがよいでしょう。

比較したほとんどの法人カードと同様に、ETCカードを年会費無料で発行可能。5枚まで作成できるため、車移動が多い企業なら重宝するでしょう。

一方、一部の法人カードが作成できたバーチャルカードには非対応。バーチャルカードなら何枚でも発行できますが、リアルカードしか発行できないため枚数に限りがあります。従業員が多いと、回収・貸出など管理に手間がかかる点がネックです。

付帯特典が多い法人カードを選びたい企業・個人事業主にもおすすめ。会員限定の優待「ビジネス・アドバンテージ」で、航空輸送料金・貸し会議室・ビジネス雑誌の購読などが、お得に利用できますよ。特典詳細は以下のとおりです。

＜ビジネス・アドバンテージの特典内容＞

1. アフォーダブル料金（事前予約割引料金）よりさらに10%オフ
   
2. 電話代行サービスe秘書®：月額基本業務料12%オフ
   
3. DHLエクスプレスワールドワイド：輸送料金10%オフ
   
4. TKP研修ネット：宿泊研修プラン5%オフ
   
5. TKP貸会議室ネット：会議室室料10%オフ
   
6. PRESIDENT：年間購読料46%オフ
   
7. 週刊ダイヤモンド：年間購読の優待

ビジネス・アドバンテージのほかにも、レンタルサーバーのエックスサーバー・会計/給与クラウドサービスのかんたんクラウド（MJS）・法人向けモバイルWi-FiのNo.1MOBILEなどが優待価格で使えます。

事業に必要な様々な経緯が削減できれば、浮いた資金をより重要な領域に投資できるでしょう。

限定サービスや海外での利用で、お得にポイントが貯まる点が目を惹きました。通常ポイント還元率は0.50％と、比較したなかでは特別高くはありません。

しかし、特定の加盟店利用で、ポイント還元率が2.00%に。通常の4倍になるので見逃せません。限定サービスの一覧は以下のとおりです。

＜ポイント4倍の限定サービス一覧＞

1. アマゾン ウェブ サービス（AWS）
2. エックスサーバー
3. お名前.com
4. クラウドワークス
5. cybozu.com
6. さくらインターネット
7. マネーフォワード
8. かんたんクラウド（MJS）
9. モノタロウ
10. Yahoo!ビジネスセンター

効率的に貯めたポイントは、請求額の支払いや備品購入・出張費用の支払いなどに充当できるので、経費節約に役立てるとよいでしょう。

海外でのショッピング利用におけるポイント還元率も、2倍に。また、国民年金保険料やふるさと納税、光熱費の支払いでもポイントが貯まる点も魅力的です。ただし、「支払いが1,000円以下だとポイントが付かない」との口コミどおり、1,000円利用ごとにしかポイントが貯まらない点は注意しましょう。

セゾンカードの特典も利用できる点が魅力。セゾンカードの優待のあるお店で提示すると、優待特典や割引サービスが受けられます。対象店は全国に約25,000か所あるので、支店・出張先などでもお得にサービス利用や買い物ができるでしょう。

また、セゾンポイントモールを経由してネットショッピングをすると、ポイントが最大30倍貯まります。オフィス用品や、事業に必要な物品購入に活用すればポイントが大量に貯まり、実質的なコスト削減に効果的でしょう。

ある程度貯めてからポイントを使いたい人や、ポイントの管理が苦手な人にもおすすめ。セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カードは、ポイントに有効期限がありません。計画的にポイントを貯めて、好きなタイミングで使えますよ。

ポイントの使い道は、JAL・ANAのマイルへの交換や、Amazonギフトカード・Uberギフトコードへの交換など、多岐にわたります。クレジットカードの支払いに充てることも可能です。

永久不滅ポイントでポイント価値を最大化できれば、予期せぬ経費発生や事業投資への対応力を高められるでしょう。

トラベル優待で、お得に旅を楽しみたい人にもおすすめ。セゾンカードの特典で、国内外のホテルを優待料金で利用したり、朝食無料サービスを受けたりと、お得に楽しめます。

セゾンカード会員専用の旅予約サービスtabiデスクも利用可能。WEBからなら24時間、大手旅行会社のパッケージプランを最大8%OFFで申し込めますよ。

比較した一部の法人カードに付帯していた、各種空港サービスには非対応。世界のVIP空港ラウンジに入場できる、プライオリティ・パス特典はありません。また、カード会社のラウンジ利用もできませんでした。

手荷物宅配・クローク・手荷物預かりサービスも、割引や無料特典がない点は惜しいところ。出張が多く空港での快適さを重視したい人には、ほかの上位カードの検討をおすすめします。

選べる国際ブランドがアメックスのみで、利用できるサービス・お店が限られる点が気がかりです。

国内では、JCB加盟店であればアメックスのカードを使える可能性が高い傾向が。しかし、どこでも使いやすいと言い切れないのが実態です。決済時に不便や制約が生じる可能性が気になる人は、VISAやMasterCardを選べるほかの法人カードを検討したほうがよいでしょう。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カードは、補償の手厚さを重視する人には不向きといえます。国内・海外旅行傷害保険やショッピング保険が付帯しません。

比較したなかで、国内外の旅行保険・国内外のショッピング保険が付帯するカードは、それぞれおよそ半数でした。クレカ付帯の保険を使いたい人は、よく確認してから申し込みましょう。