2017年に発売され、本体だけでも通話・通信ができるようになった、Apple Watch Series 3 MTF22J/A。ネット上では「値段のわりに機能が充実している」と評判ですが、「画面が小さくて見にくい」「バッテリー持ちがいまひとつ」など気になる口コミもあり、購入をためらっている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のAppe Watchとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、Apple Watch電源選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Apple Watch Series 3 MTF22J/Aはお試しとして使うのであれば候補にはなりますが、機能性を重視する人には物足りません。心拍数や睡眠、月経周期の記録はできますが、比較した上位機種にあるような血中酸素濃度機能・心電図・皮膚温センサーなどは非搭載。実際に専門機器の測定結果と比べたところ、心拍センサーは約5%の誤差があり、比較したApple Watchのなかでは精度が低めでした。
黒縁(ベゼル)が太いデザインでサイズのわりに画面が小さいため、「画面が見にくい」という口コミどおりといえます。Series 9やUltraシリーズなど画面が大きい機種に比べると、画面に収まる文字数も制限されます。通知確認の際に腕を上げると画面が点灯しますが、やや反応が遅く、ほかの機種と比べて多少待たされました。
画面の常時点灯や急速充電には対応しておらず、新しい機種に比べると使い勝手もいまひとつ。Series 5以降は盤面(ウォッチフェイス)が300種類以上選べるのに対し、本商品のバリエーションは130種類以上と少なめです。盤面のカスタマイズを楽しみたい人には物足りないでしょう。
バッテリー持ちは公称値で最大18時間。バッテリー持ちの短さを指摘する口コミもありますが、Ultraシリーズを除くほかの機種と同等です。普通に使うぶんにはバッテリーは丸1日持つため、大きな不満はないでしょう。ただし、低電力モードには対応していないので注意してください。
また2022年にリリースされたwatchOS 9以降のOSには対応していません。長い目で見ると最新機種のほうがおすすめです。気になる人は、Series 8やSeries 9などの新しい機種もチェックしみてくださいね。
2015年に発売されて以降、着々と進化を遂げているApple Watch。Series 8やSeries 9など健康管理機能が充実した高性能モデルはもちろん、あえて機能を省いて手頃な価格を実現したSEシリーズも人気です。近年はハイスペックモデルであるUltraシリーズが登場し、ラインナップがさらに充実しました。
今回ご紹介するのは、2017年に発売されたSeries 3。携帯通信機能を搭載したセルラーモデルが追加され、近くにiPhoneがなくても通話・通信ができるようになった(※)のが特徴です。2022年に公式販売は終了しましたが、現在もECサイトや中古市場では高い人気を誇っています。
携帯電話機能を利用するには、通信サービスプランへの加入が必要です
従来モデルより70%高速になったデュアルコアプロセッサと、発売時点で新型のワイヤレスチップを搭載。従来モデルよりアプリケーションの起動時間や画面のなめらかさが向上したうえ、音声アシスタントのSiriも内蔵スピーカーを使って話せるよう進化したと謳っています。
Wi-Fi接続は85%高速化し、BluetoothとWi-Fi接続時の電力効率も従来モデルより50%アップしたのも特徴。最大18時間持続する大容量バッテリーも搭載しながら、従来モデルとほぼ同じサイズをキープしています。
<スペックの詳細>
心拍数アプリケーションが新しくなり、安静時・ワークアウト時・ワークアウト後の回復時・ウォーキング時・呼吸セッション時など、より詳しく心拍数を把握できるようになりました。本モデルから気圧高度計も追加されてり、登山やハイキングの際に標高の計測・記録も可能です。
さらに、ワークアウトアプリもアップデート。新しいカスタムの高強度インターバルトレーニング(HIIT)のワークアウトメニューや、水泳のワークアウトでセットを自動的に記録する機能が追加されています。
ミュージックアプリケーションのデザインも刷新。My New Music Mix・My Favorites Mix・ユーザーが最もよく聴いている音楽など、プレイリストが自動的に同期されます。セルラーモデルでは音楽のストリーミングも可能になり、Apple Musicにあるお気に入りの楽曲を手首の上で楽しめますよ。もちろんAirPodsとのペアリングも可能です。
単独でも通信可能なセルラーモデルと、iPhoneとの連動で通信するGPSモデルの2種類をラインナップ。画面サイズは38mm・42mmの2種類です。
ケースのカラーは、GPSモデルがゴールド・シルバー・スペースグレイの3色。セルラーモデルは、シルバーとスペースブラックステンレススチールも含む5色から選べますよ。
サイズさえ合っていれば、バンドはApple Watchシリーズ共通でつけ替えが可能。スタイリッシュなメタル素材やスポーツ用のシリコンバンドなど、さまざまな種類のバンドが販売されています。純正以外のバンドも充実しているので、その日の気分や服装に合わせてカスタマイズを楽しんでくださいね。
今回は、Apple Watch Series 3 MTF22J/Aを含むAppe Watch全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、ヘルスケア機能の検証です。
血中酸素濃度や心電図機能、心拍数計測機能など幅広い身体・健康データを測定できるものを高評価としました。
ヘルスケア機能は、最近の機種と比べると物足りない結果に。Series 8やSeries 9など新しい機種に搭載されている、血中酸素濃度機能・心電図・騒音モニタリングなどは非搭載でした。詳細は以下のとおりです。
心拍センサーは最新機種(※執筆時点)より2世代前のもので、専門機器と比べると約5%の誤差がありました。Series 9やUltraシリーズなどの上位機種は誤差が1%未満だったことをふまえると、Apple Watchのなかでは精度が低いといえます。
とくにSeries 8では、健康・生活の改善を提案するヘルスケア機能が大幅に強化されました。健康・運動・睡眠の管理目的でApple Watchを導入したい人は、できるだけ新しい機種を選びましょう。
続いて、画面の見やすさと通知機能の検証です。
画面の見やすさについては、直射日光下でも画面が見やすく、通知内容も読みやすいかどうかをチェック。通知機能は、画面に表示できる文字が読みやすいものを高評価としています。
「画面が小さくて見にくい」という口コミのとおり、画面が見やすいとはいえません。画面周辺の黒縁(ベゼル)が太いため、本体サイズに対して画面が小さく感じられました。
盤面を見ようとしたときの画面点灯の反応もやや遅く、見たいと思ったときに少し待たされます。Series 5以降(SEを除く)に搭載されている画面の常時点灯機能もないため、時計としての使い勝手もよいとはいえません。
なお、画面の最大輝度は1,000ニトと、Series 8までの機種と同じです。比較したなかではUltra2の輝度が最大3,000ニトと最も明るく、強い日差しの下でも視認性が高い機種でした。
通知機能もいまひとつの評価に。比較した機種のなかでは画面が小ぶりなため、通知で1行に表示できる文字は少なめです。Series 9やUltraシリーズなど画面が大きい機種と比べると、通知が読みづらいといえます。
先述のとおり画面点灯の反応がやや遅く、通知を確認するまでにやや時間がかかるのも気になるところ。すぐに通知を確認したいなら、画面の常時点灯機能がある機種がおすすめです。
次に、使いやすさとバッテリーの持ちを検証しました。
使いやすさについては、本体の軽さや防水・防塵機能の有無、盤面のバリエーションなどで評価しています。バッテリー持ちは、バッテリー消費が少ない設定(低電力モード)でのバッテリー持続時間を比較し、充電なしで丸2日以上使えるものを高評価としました。
近年発売された機種に比べて便利な機能が少なく、使いやすさの評価も伸び悩みました。詳細は以下のとおりです。
バンドを外した状態の重さは34.9gと、比較した機種のなかでは軽めです。とはいえ、Ultraシリーズ以外の機種は重さの違いが数グラムしかないため、つけていて大きな差は感じないでしょう。
ファッション性もいまひとつ。Series 5以降は盤面(ウォッチフェイス)が300種類以上選べるのに対し、本商品は130種類以上と少なめでした。盤面のカスタマイズを楽しみたい人は、やや物足りなさを感じるでしょう。
バッテリー持ちは公称値で最大18時間と、Ultraシリーズを除くほかのモデルと同様です。「バッテリー持ちがいまひとつ」という口コミもありましたが、実際に使ったところ丸1日は持ちました。
ただし、急速充電には対応していません。SEシリーズやSeries 7より前の機種も同様に急速充電に非対応なので、ヘビーに使う人はバッテリー残量に注意してこまめに充電する必要があります。
2022年にリリースされた「watchOS 9」から低電力モードが追加されましたが、本商品はアップデートの対象外。バッテリー残量が低下しても、低電力モードで稼働時間を伸ばすことはできないため注意しましょう。
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Apple Watch Series 3はすでに生産が終了しているため、現在はECサイトでの購入が中心です。
ネット上の取扱店舗は、楽天市場やYahooショッピングなどのECサイトをはじめ、各種オークションやフリマサイトなど多数。値段はモデルや状態によって異なりますが、中古なら1〜2万円が相場です。
最後に、ヘルスケア機能が充実したApple Watchをご紹介します。
Apple Watch Ultra 2は、心拍数の測定精度が高いうえ、ヘルスケア機能も批評に充実しています。本格的なアウトドアスポーツに適した最上位機種だけあって、高度計や耐水性も非常に優秀。明るく大きな画面や、最大72時間持続するバッテリーも大きな魅力です。
Ultraシリーズほどの頑丈さが必要なければ、Apple Watch Series 9もおすすめ。Ultra 2と同じく血中酸素濃度・心電図・睡眠時の皮膚温測定に対応し、ヘルスケア機能や各センサーの性能は同等です。音声入力やフリック入力、急速充電など便利な機能も充実しており、日常使いにはぴったりですよ。
ヘルスケア機能の種類 | 心拍数測定、消費カロリー計算、睡眠トラッキング、血中酸素濃度計測、ストレス値測定、皮膚温度測定、心拍数異常の警告、月経周期モニタリング、歩数計測、心電図計測、移動距離測定、睡眠時無呼吸の通知 |
---|---|
連続稼動時間 | 最大36時間(低電力モード:最大72時間) |
電子決済の種類 | Suica、PASMO、iD、QUICPay、PayPay |
LINE返信 | |
LINEの返信方法 | テキスト、音声入力、定型文 |
良い
気になる
モデル | Ultra 2(GPS+Cellularモデル) |
---|---|
CPU | S9 SiP |
画面サイズラインナップ | 49mm |
最大輝度 | 3000ニト |
自動調光機能 | |
充電方法 | Apple Watch磁気高速充電 |
低電力モードあり | |
高速充電 | 約1時間で0%から80%まで充電 |
防水性 | |
防塵性 | |
GPS内蔵 | |
音楽再生 | |
音楽保存 | |
通知機能 | |
通話機能 | |
ワークアウトの自動検出 | |
SOS発信 | |
転倒検出 | |
衝突事故検知機能 |
Apple Watch Ultra 2の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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