お手入れのしやすさと置きやすいデザインが売りの、ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-RXT523。「ちょうどよいサイズで加湿力がある」と評判です。しかし、「吹き出し口がカビ臭い」「タンクの水替えが面倒くさい」などの気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のシャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wや象印マホービンのスチーム式加湿器 EE-RS35とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-RXT523は、きれいな水でパワフルに加湿できる商品がほしい人におすすめです。トレイのお手入れは汚れたカバーを取り替えるだけで、水洗いの必要がありません。実際に7日間使用しても、加湿器内の水にはカビが一切発見されず。比較した商品では水を沸騰させるスチーム式のほうがカビが生えにくい傾向があったのに対し、ハイブリット式ながら清潔さを保てました。
肝心の加湿性能も優秀です。最大加湿設定の70%に設定し30分間稼働させると、湿度が72%まで上昇。比較したなかには、30分経ってもほとんど湿度が上がらない商品があったのに対し、トップクラスの加湿力を発揮しました。広い空間を一気にうるおせるでしょう。
使い勝手も良好。タンクが露出しているので水の量がひと目でわかり、比較した内蔵するタイプのようにわざわざタンクを引き出して確認する必要がありません。過剰に加湿するのを防ぐ自動コントロール機能も搭載されています。静音モードにも対応し、稼働音を戸建住宅地(夜間)ほどの36.8dB(参照:環境省)に抑えられていたのも利点。眠りを妨げることなく使えますよ。
しかし、給水は「タンクの水替えが面倒くさい」という口コミどおりの結果に。タンクの長さが33cmと高く、シンクに入り切らない可能性があります。設置の際は5kgの水が入ったタンクを上下にひっくり返す必要があるのも気になるところ。比較した半数近くの商品が向きを変えずにそのまま設置できました。
パワフルでありながら謳い文句どおり、電気代を抑えられるのは大きなメリットです。1時間稼働したときの消費電力は272Wと低く、節電しながら広い範囲で効果を感じられるでしょう。簡単なお手入れで清潔さを保て、口コミのように吹き出し口がカビ臭くなる心配も少ないですよ。とはいえ、給水や排水のしやすさを重視するなら、ほかの商品をチェックしてみてくださいね。
今回紹介するのは、お手入れがしやすくなる工夫がたくさん散りばめられたダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-RXT523です。業界初の簡単取り替えトレイカバーを採用(※)しており、水あかや汚れが気になるトレーのお手入れがカバーを捨てるだけで完了。メンテナンスが楽だと実感できると謳っています。
2021年4月メーカー調べ
販売元は、暖房機器や加湿器などの環境機器を取り扱う日本のメーカー、ダイニチ工業株式会社。開発から製造、販売までを一貫して行い、日本ならではの高品質な商品を提供しています。その結果、加湿器は全国有力家電量販店のメーカー販売金額シェア10年連続No.1(※)に輝きました。
2013~2022年度(年度=4月1日~3月31日)加湿器 メーカー別販売金額シェア ダイニチ/全国有力家電量販店の販売実績集計/GfK Japan調べ。
加湿器で心配なのが菌の繁殖です。本商品は水や空気のとおり道であるアタッチメント・トレイ・気化フィルター・エアフィルターの4つに抗菌加工を実施。水を入れるタンクの給水口が奥まで洗いやすい広口タイプなど、菌の繁殖を防ぎ清潔さをキープしやすい仕様です。
加湿方式は、気化式と温風気化式のハイブリッドである加熱気化式。湿度によってヒーターのON・OFFを切り換え可能。送風量を調節できるエコモーターと組み合わせることで電気代を抑えられると謳っています。また、吹き出し口が熱くならないのも利点。チャイルドロックにも対応しているので、好奇心旺盛な小さな子どもやペットがいる家庭でも使いやすいでしょう。
さらに、運転音が静かなのも自慢のひとつ。業界トップの静けさを謳い、公式サイトでは最小音は寝るときでも快適な13dB・最大音は仕事や勉強を妨げない30dBと記載されています。
モードは、標準・静音・eco・のど肌の4種類。湿度は50%・60%・70%の3段階から選択が可能です。朝の家を出る前の時間など素早く加湿したいときに便利な「ターボ」や心地よく眠れるように設定されたお「おやすみ快適」も搭載されています。
<スペック詳細>
サイズは幅37.5×奥行17.5×高さ37.5cmで、重量は4.6gとコンパクト。部屋の移動がしやすいように本体の上には取っ手がついています。カラーは、落ち着いた色合いのショコラブラン・サンドホワイト・ホワイト×ブラックの3色展開。部屋を選ばないデザインが高く評価され、グッドデザイン賞を受賞しました。
また、本体3年保証がついてきます。説明書どおり使用して正常に動かなくなった場合に無償で修理に対応するサービスです。長期的に利用しやすいですね。
今回はダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-RXT523を含む、加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、加湿性能の高さの検証です。温度20℃・湿度30%に設定した約2畳の恒温恒湿室に加湿器を設置。最強モードで30分間稼働させ、どのくらい加湿できるかチェックしました。
最大加湿設定の70%で30分間稼働させたときの湿度は、72%と非常に高い数値を記録。比較したなかには、30分経ってもほとんど湿度が上がらない商品があったのに対し、トップクラスの加湿力を発揮しました。「加湿力がある」との口コミどおり、広めの部屋でも素早く広げられるでしょう。
比較したうち、本商品と同じ加熱気化式の商品は加湿性が優れている傾向に。シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wをはじめ、比較したほかの多くの同タイプの商品が同様に素早く湿度が上がりました。
次は、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさの検証です。
1日1回水を継ぎ足しながら加湿器を7日間連続で使用。専門機関でタンクの水の中にカビ菌がいないか調べました。さらに、お手入れが必要な部品の多さやタンクの形状などを確認し、お手入れのしやすさも評価しています。
7日間使用した水には、カビ菌が一切発見されませんでした。「吹き出し口がカビ臭い」という口コミを払拭し、カビが怖くて加湿器に手が出せない人にもおすすめです。比較したうち、同様にカビが生えていなかったのは半数ほどありましたが、なかにはカビの数が多く繁殖しやすい商品もありました。
比較したなかでは、象印マホービンのスチーム式加湿器 EE-RS35のように水を沸騰させるスチーム式はカビの抑制力が強い傾向が。吹き出し口が熱くなるデメリットもある一方、本商品は細かい水の粒子をファンで広めるため、熱い水蒸気が出ません。小さな子どもがいる家庭でも清潔な水でうるおせます。
お手入れでは、トレイの水洗いが必要ないのが大きなメリット。カバーを1シーズンごとに取り替えるだけで完了です。汚れた場合も凹凸がないのでサッと拭き取れます。お手入れのタイミングも知らせてくれるので忘れにくく、清潔な状態をキープしやすいですよ。
加湿フィルターは水洗いや漬け置きなどが必要になり、比較したなかの非搭載の商品と比べると手間に感じますが、別売りでお手入れ不要で捨てるだけの抗菌気化フィルターが販売中(出典:公式サイト)。3か月に1度新しいのと取り替えるだけなのでグッと負担を減らせますよ。
また、タンクもシンプルな構造で柄の長いスポンジを使用すれば簡単に掃除が可能。お手入れが必要な部品は6か所とやや多めではあるものの、一つひとつのお手入れが簡単なので謳い文句どおり楽にメンテナンスできるでしょう。
次は、給水・排水のしやすさ、使いやすさの検証です。
給水や設置の方法、タンクの形状などをチェック。さらに、加湿量の自動調整機能の有無や稼働中に水量が把握しやすいかなどに注目して、使いやすさを評価しました。
また、設置する際5Lの水が入ったタンクをひっくり返す必要があるのもネックに。取っ手が2つあり持ちやすさは良好ですが、手の力が弱い人は手間に感じるでしょう。シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wをはじめ、半数近くの商品が向きを変えずにそのまま設置できました。
一方、使いやすさは水の量を把握しやすく高評価を獲得。タンクが露出しているので水の量がひと目でわかり、比較したほかの内蔵されているタイプのように確認のためわざわざタンクを引き出す必要がありません。給水時はランプが点灯してお知らせします。
また、窓ガラスの結露やカビの原因になる過度な加湿を防ぐ自動コントロール機能も搭載。過加湿状態は電子機器にも影響するので、部屋にパソコンなどがある人も注目してほしい機能です。
本体の上部に取っ手があり移動しやすいのもメリットです。掃除機やフローリングワイパーをかけるときもサッと持ち上げられますよ。
最後は消費電力の低さの検証です。ワットモニターを加湿器に接続。最も強いモードで稼働させ、消費電力を測定しました。
1時間稼働したときの消費電力は272Wと低め。比較した商品の高評価の基準値とした300Wを下回りました。なかには、適用畳数があまり変わらないのに本商品より電力が2倍以上消費する商品もありました。
パワフルでありながら謳い文句どおり電気代を抑えられるため、節約しながら広めの部屋を加湿したい人にも向いているでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-RXT523を効果的に使うには置き場所も大切です。窓際は直射日光や冷気の影響を受けやすく、結露の原因にもなるので避けましょう。また、直接暖房機やエアコンの風が当たる場所に置くと湿度が正しく表示されないことがあるので注意してくださいね。
また、家具や壁から十分に離す必要もあります。上部は1m以上、前後左右は30cm以上間を取ってください。
菌が繁殖しやすい加湿器を快適に使うには、正しいお手入れが必須です。お手入れを怠ると菌だらけの水をそのまま噴き出し部屋に広めてしまうことも。ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-RXT523の正しいお手入れ方法をご紹介しますね。
週に1回のお手入れが必要なのが吸気グリル。掃除機などでほこりを吸い取ります。汚れがひどい場合は、吸気グリルを外せばエアフィルターの汚れを直接掃除機で吸うことも可能です。
お手入れサインが点滅したときはトレイと気化フィルターのお手入れをします。トレイは、トレイ仕切板を外し水洗い。トレイ自体はカバーを1シーズごとに取り替えるだけで、水洗いは必要ありません。
気化フィルターは点滅ごとに水洗いし、2回に1回はクエン酸洗浄が必要です。5シーズンごとに新しいものに取り替えるようにしましょう。
ダイニチ工業 ハイブリッド式加湿器 HD-RXT523は、楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトで販売されています。ECサイトでの販売価格は執筆時点で21,000円前後です。普段貯めているポイントやキャンペーンを利用して賢く購入できますよ。取り扱い店舗により値段や送料が異なるため、チェックしてみてくださいね。
最後に、毎日の給水がラクな商品をご紹介します。
シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wは、本体の上から水を入れられるのが魅力。タンクを運ばずに簡単に給水ができますよ。タンクはバケツ型を採用し、ひっくり返さずそのまま設置可能です。わずか30分で湿度が100%になり、加湿性能はパワフル。リビングなど広い部屋にぴったりです。
シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S55は、給水の手間をはぶく工夫が豊富です。本体上からも直接水を注ぐことが可能。4.0Lと大容量タンクで、水を継ぎ足す回数が少なく済みますよ。タンクはバケツ型でシンクに収まりやすいのも利点です。加湿性能も高く、30分で湿度が99%まで上昇しました。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 9畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 15畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 22cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.2kg |
幅(実測値) | |
奥行(実測値) | |
高さ(実測値) | |
重量(実測値) | |
電源コードの長さ | 約1.8m |
タンク容量 | 4.0L |
加湿量 | 静音:200mL/h、強:550mL/h |
連続加湿時間 | 強:7.2時間、静音:約19時間 |
連続加湿時間(給水持ち) | 強:7.2時間、静音:約19時間 |
連続加湿時間(バッテリー持ち) | |
1日あたりの電気代目安 | |
消費電力(公称値) | 190W(強) |
電源 | 電源コード式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 不明 |
タンクの奥行 | 不明 |
タンクの高さ | 不明 |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
静音設計 | |
給水タンク形状 | タンク式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部 |
2Way給水可能 | |
用途 | リビング、寝室 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 6時間 |
減灯・消灯機能 | |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
ヒーターオフ機能 | |
吹き出し口の温度 | |
最小稼動音 | 23dB |
最大稼動音 | 37dB |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 | 長方形(縦長型) |
使い捨てフィルター対応 | |
マグネットプラグ式 | |
キャップ取り付け式 | |
デザイン |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S55の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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