薄くて軽く、持ち運びしやすいと人気の15インチノートパソコン、LG gram 15Z90RT-MA53J。「処理速度が速い」「大画面で画質もきれい」と評判です。しかし、「キーボードの配置が使いづらい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の11個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の15インチノートパソコンとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、15インチノートパソコン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
LG gram 15Z90RT-MA53Jは、電源のない場所でさまざまな作業をサクサクこなしたい人におすすめです。バッテリー性能は非常に優秀で、動画を9時間40分も連続で再生できました。比較した半数以上の商品が4時間程度しか持たなかったのに対し、外出先でも長時間作業しやすいといえます。重い作業中の発熱やファンの音も気になりにくかったので、静かな環境でも気兼ねなく使えますよ。
処理性能も申し分ありません。メモリは16GBと十分な容量があり、CPUマルチコアは全体平均の6,528pts(※2024年10月時点)を大きく超える平均8,086ptsを記録。複数のアプリを立ち上げても作業をスムーズに行えるスペックがあります。ストレージ性能も読み込み439.6MB/s・書き込み393.6MB/sと高く、アプリの起動やデータのコピーも素早く行えるでしょう。
フルHDの有機ELディスプレイは明るく鮮やかで、明暗差を補正するHDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応。スピーカーも中・高音はしっかり出ており、動画や音楽も十分楽しめる性能です。内蔵マイクではノイズをしっかりカットできており、人の声もバランスよく聴き取れました。オンラインコミュニケーションもスムーズに進むでしょう。
キーボードはパチパチとした浅めの打鍵感。モニター間では「押し心地が好み」「浅くて打ちづらい」とやや好みが分かれたものの、キーの間隔やタッチパッドの感度は好印象でした。US配列のため、日本語配列と配置が異なる点には注意してくださいね。サポート体制は、電話やメール・チャット・LINEと相談窓口が多く、パソコンに不慣れな人でも困りにくいでしょう。
一方で、Webカメラの解像度はHDとやや暗く、肌もグレーがかって映ったのがネック。オンライン会議を頻繁にする人は、外付けのWebカメラを検討するのが無難です。インターフェースの種類も少なくHDMI・Type-A・LAN端子には非対応なので、必要な人は別途ハブを用意しましょう。とはいえ、基本性能の高い1台なので、上記が気にならない人はぜひチェックしてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
韓国に本社を置く総合家電メーカー・LGエレクトロニクス。日本でもテレビやパソコン・衣類ケア家電など、幅広い機器を展開しています。
今回は、コンパクトデザインに加え耐久性や長時間駆動を叶えるLG gramブランドから、LG gram 15Z90RT-MA53Jをご紹介します。薄さ10.99mm・重量約990gと、持ち運びしやすい薄型軽量ボディが大きな特徴。航空機のボディなどで使用される頑丈なマグネシウム合金を使用しているほか、米国国防総省「MIL-STD-810H」準拠のテストを7項目クリアし、高い耐衝撃性が期待できる設計です。
画面は15.6インチの有機ELディスプレイを新搭載。「高コントラストかつ鮮やかな色彩で圧倒的な視聴体験を実現する」と謳っています。さらにアンチグレア低反射パネルを採用することで、明るい場所でも見やすいよう工夫されていますよ。
CPUには、第13世代インテル® Core™ i5-1340P プロセッサーを採用。バッテリー持ちの公称値は最大13時間(※)と、電源のない場所での長時間駆動もアピールされています。
JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.2.0)による測定結果です。使用する環境、使用状況、周辺機器の接続状況等に応じて大きく変わります。
サイズは幅356×奥行227.45×高さ10.99~12.55mm。本体だけでなく、充電アダプタも持ち運びしやすいよう小型化されています。カラーは、高級感のあるネプチューンブルーです。
今回はLG gram 15Z90RT-MA53Jを含む、人気の15インチノートパソコンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
処理性能は優秀です。CPUにはマルチタスクを快適に行えるとされるCore i5 1340Pを搭載しており、ベンチマークソフト「Cinebench R23」で測定したCPUマルチコアは平均8,086ptsを記録。全体平均の6,528pts(※2024年10月時点)を上回り、一般的なデスクワークはもちろん、簡単な動画編集もこなせる性能を備えていました。
メモリは16GBと、同時作業を快適に行うのに十分な容量を搭載。メモリのベンチマークスコアも全体平均2591(※2024年10月時点)を大きく上回る3186を記録しました。ブラウザのタブをたくさん開いて作業する人にもおすすめですよ。
アプリの起動やデータのコピーに関わる、ストレージの性能も高め。専用ソフト「CrystalDiskMark」で計測したところ、読み込み速度は平均439.6MB/s・書き込み速度は平均393.6MB/sをマークしました。比較した商品には読み込み・書き込みともに200~300MB/sほどにとどまったものも少なくないなか、OSやアプリの起動もスムーズにこなせますよ。
ストレージ容量は256GBと比較的小さめなものの、ワードやエクセルなどでの作業がメインであれば問題ないでしょう。
大きな負荷をかけた際に、ファンの音や発熱が気になりにくいのも魅力です。5分間の負荷テストの間に測定したファンの音の大きさは、わずか平均44.3dB。比較した商品の平均約48dB(※2024年10月時点)より小さく、静かな環境でも気兼ねなく使用できるでしょう。
発熱もほとんどなく、キーボードの上部がほんのり温かくなった程度にとどまりました。比較したなかには、キーボードの広い部分が50℃近くまで上がった商品もあったのに対し、実使用には問題ないといえます。
バッテリー持ちは、比較したなかでもトップクラスの高評価を獲得しました。YouTubeの動画を連続視聴したところ、持続時間は9時間40分。比較した半数以上の商品が4時間程度しか持たなかったのに対し、電源のない場所でも長時間作業しやすいでしょう。
出先で仕事や勉強に使いたい人も、バッテリーいらずで持ち運べますよ。
ディスプレイの性能も悪くありません。フルHDの有機ELディスプレイを採用しており、最大輝度は400ニトと高め。比較したほとんどの商品が最大輝度は270二トだったなか、画面が明るく発色が鮮やかに映ります。
最大表示色は1677万色・リフレッシュレートは60fpsと、比較したほとんどの商品と同様のスペックでした。明暗差を補正するHDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応しており、動画鑑賞にも十分活躍するでしょう。
マイクの性能も高く、62Hz以下・16,000Hz以上のノイズに聞こえる周波数帯はしっかりカットできていました。1,000〜4,000Hzの音圧もブーストされていて、人の声もバランスよく聴き取れる印象です。比較したなかにはノイズが起きやすい商品もあったのに対し、オンラインでの会話もスムーズに進むでしょう。
スピーカーの音質も良好です。出力したピンクノイズを測定用マイクで録音して分析すると、低音はやや控えめながら中高音は十分に出ていることを確認できました。比較した商品には音域にばらつきが見られたものも多くありましたが、本商品は動画や音楽を試聴する際にも満足できる音質といえます。
パソコンに不慣れな人にうれしい、サポートが充実しているのも強みです。公式サイトと取扱説明書には設定の方法が記載されており、電話やメール・チャット・LINEでの相談も受け付けています。比較した多くの商品についていた故障に対する保証はありませんが、出張修理・宅配修理にも対応していますよ。
わからないことはすぐに聞けるので、はじめてパソコンを購入する人も困ることは少ないでしょう。
キーボードの打ちやすさについては、実際に使用したモニター間でやや意見が分かれました。
キーの大きさは、モニターから「Enterキーが小さく若干押しづらかった」とのコメントがあがったものの、間隔は一般的なパソコンと大きな差はなし。比較したなかには間隔が広かったり狭かったりと、慣れるまでに時間のかかる商品も多くありましたが、本商品はブラインドタッチの際の打ち間違いも少ない印象です。
打鍵感は浅めで、モニターからは「ポコポコとした柔らかい押し心地が好み」「キーストロークが短く打ちづらかった」と好みが分かれる結果に。パチパチとした、浅めの打鍵感が好きな人に向いているでしょう。タッチパッドはサラサラとした感触で感度もよく、カーソルをスムーズに動かせました。
なおUS配列のため、日本語配列と比べて記号の位置が異なります。配置の使いづらさを指摘する口コミがあったとおり、若干使い勝手が異なる点にも注意しましょう。
<キーボードの打ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
内蔵カメラの性能はあまりよくありませんでした。マネキンを映してみると、目の光は明瞭で画角も正常だったものの、解像度はHD(720p)とやや暗く鮮やかさが物足りない印象。画像を見てもわかるとおり、肌がグレーのような不自然な色味に映り、ナチュラルさに欠けました。
比較したなかには明るく鮮やかに映る商品も。顔の印象をよくしたい人やオンライン会議が頻繁にある人は、外付けのWebカメラを検討するのがよいでしょう。
インターフェースの種類も豊富とはいえません。搭載しているインターフェースは以下のとおりで、HDMI出力・Type-A端子・LAN端子には非対応。比較したなかにはすべて備わっている商品も多かったなか、必要な人は別途ハブを用意してくださいね。
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ここからは、LG gram 15Z90RT-MA53J以外のおすすめ商品をご紹介します。
内蔵カメラの性能にもこだわりたいなら、NECのPC-N1577HALがおすすめです。実際に試したところ、カメラの映像は明るく、被写体の目の光までしっかり捉えられました。マイクのノイズもかなり低減できており、オンラインでも快適にコミュニケーションを取れるでしょう。
CPUマルチコアの実測値も平均7,496ptsと高く、マルチタスクをスムーズにこなせるスペックを発揮しました。ストレージの読み書き速度もトップクラスで速かったので、作業効率の向上が期待できます。
キーボードはやや幅広ですが、キーにはクッション性があり打鍵感はモニターからも好評。電話やチャットサポートに加え出張設定サポートもあり、パソコンに不慣れな人でも始めやすいですよ。
富士通のFMVA77G2Bは、インターフェースが充実しており汎用性の高い商品です。USB Type-C・Type-A・HDMI・有線LANなど基本的なものに加え、Blu-rayドライブやSDカードスロットも搭載。高画質で映画を楽しみたい人や、写真のパックアップに使いたい人にも便利です。
CPUマルチコアも平均8,800ptsと非常に高く、複数のアプリを開いたままでの作業も快適でしょう。高負荷をかけても発熱や騒音が抑えられたので、負荷にも強いといえます。サポートの充実度も高く、電話でもチャットでも相談できますよ。
Webカメラでは肌の色味をしっかり表現でき、マイクでは雑音もカットできました。オンライン会議にも十分使えるでしょう。
LG gram 15Z90RT-MA53Jは、公式サイトのほか、Amazonや楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。公式サイトでの価格は258,000円ですが、ECサイトでは15万円台(※2024年10月時点)で販売されているところも。店舗によっては中古品の取り扱いもあるので、購入前にサイトを見比べてみてくださいね。
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