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ゆうちょの定額貯金の裏ワザとは?金利活用で損しない方法を解説

ゆうちょの定額貯金の裏ワザとは?金利活用で損しない方法を解説

最長10年まで預け入れでき、6か月をすぎればいつでも自由に引き出せることで人気の、ゆうちょの定額貯金。満期まで引き出さないことを前提としている定期貯金よりも柔軟性が高いので、余剰資金を預けておくのに便利です。しかし、「デメリットはないの?」「裏ワザがあると聞いたけれど本当?」など、疑問がある人も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、ゆうちょの定額貯金の仕組みや定期貯金との違いから、メリットを最大限に活かす方法や損しないための実践的なポイントまでをわかりやすく解説します。預け方を少し工夫するだけで、同じ元本でも受け取れる利息が変わってきます。ゆうちょの口座を効果的に活用したい人は、ぜひ参考にしてください。

大島凱斗
ガイド
元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当
大島凱斗

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。

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ゆうちょの定額貯金とは?

定額貯金は、多くの人に利用されているゆうちょ銀行の人気金融商品です。どのような商品なのか、まずはその特徴から見ていきましょう。

定額貯金はゆうちょ銀行だけのオリジナル金融商品

定額貯金はゆうちょ銀行だけのオリジナル金融商品

定額貯金は、ゆうちょ銀行だけのオリジナル商品です。一般の銀行にあるのは、原則として「定期預金」のみですが、ゆうちょ銀行には定期貯金と定額貯金があります


これには、歴史的な背景があります。もともとをたどると、ゆうちょ銀行が「郵便局」だった国営時代に、「国民が長期で、かつ安心して小口のお金を貯められるように」という目的で開発された商品が定額貯金です。「半年後ならいつでもペナルティなしで解約できる」というほかにはない便利さで大ヒット商品となり、現在もゆうちょ銀行の看板商品として引き継がれています。


最新のゆうちょ銀行の決算データ(2026年3月末時点)を見ると、定額貯金はゆうちょ銀行の総貯金残高の3割近くを占めており、約50兆円規模の資金が今も預けられています(参照:2026年投資家説明会資料60ページ)。

定額貯金の魅力とは?一般の定期預金とは何が違う?

定額貯金の魅力とは?一般の定期預金とは何が違う?

ゆうちょの定額貯金の預入期間は最長10年ですが、6か月経てば通常貯金(一般の銀行の普通預金にあたるもの)と同じようにいつでもATMで必要な分だけ引き出せます。金利の高さだけで比較するとより魅力的な商品が多いにもかかわらず、定額貯金が多くの人に利用されている理由は、この自由度の高さにあるといえるでしょう。


自由度は通常貯金とほぼ変わらないのに、通常貯金より高い金利の恩恵を受けられるという、ある意味中間的な商品が定額貯金。振込先をゆうちょ銀行にしている人の給与の残りなど、通常貯金になんとなく貯まったままにしている資金があるなら、定額貯金に移した方がお得です。


なお、定期預金は期間を決めて預ける預金で、原則として満期までは引き出せません。そのぶん金利は定額貯金より高いので、当面使う予定のないまとまった資金を預けて増やしたいときに向いています。一般の銀行の定期預金に当たるゆうちょの定期貯金の預入期間は、1か月・3か月・6か月・1年・2年・3年・4年・5年・10年の9種類です(2026年6月現在)。

ゆうちょの定額貯金の基本的な仕組み

ゆうちょ銀行の定額貯金は、一般の定期預金とは異なるユニークな仕組み。お得に利用するためには、それをしっかり理解しておくことが大切です。とくに金利と口数の制度を正しく知っておきましょう。

金利の仕組み:半年複利と段階金利で、長期保有するほどお得

金利の仕組み:半年複利と段階金利で、長期保有するほどお得

ゆうちょの定額貯金の金利は、「半年複利」と「段階金利」を組み合わせた仕組みです。6か月ごとに利子が元本に組み込まれ、次の6か月分の利子計算に反映されるので、預入期間が長くなるほど複利効果が積み重なっていきます。それにくわえて、以下の段階金利が適用されるので、その点でも長期保有するほどお得です(参照:ゆうちょ銀行)。


  1. 6か月以上〜1年未満:0.310%

  2. 1年以上〜1年6か月未満:0.340%

  3. 2年以上〜2年6か月未満:0.410%

  4. 3年以上〜最長10年:0.510%

2026年6月24日現在・ゆうちょ銀行公式サイトに掲載の金利

たとえば、通常貯金に50万円の余剰資金があるとしましょう。3年間預けた場合、もらえる利子(税引前)は以下のようになります。


  1. 通常貯金(金利0.300%)にそのまま置いた場合
    1. 1年間でもらえる利子:毎年約 1,500円
    2. 3年間での合計:約 4,500円
  2. 定額貯金に預け入れた場合
    1. 半年複利で計算。1年目は低いが、3年目には高い金利が適用される
    2. 3年間での合計:約 6,500〜7,000円前後

最長の10年間になれば、差はより大きくなります。「6か月は確実に使う予定がないお金」があれば、通常貯金にそのまま置いておくより、定額貯金に移す方が断然お得です。定額貯金の受取金額は、ゆうちょ銀行公式サイトで簡単に試算できますよ(参照:定額貯金のお受け取りシミュレーション)。

口数の仕組み:1口1,000円から細かく分けて預けられる

口数の仕組み:1口1,000円から細かく分けて預けられる

小口に分けて預けられることも、ゆうちょの定額貯金のメリットです。1口の預入金額は、1,000円・5,000円・1万円・5万円・10万円・50万円・100万円・300万円の8種類と決まっています。このように、金額が固定されている(=定額である)ことから「定額貯金」という名前がつけられました。


預け入れ自体は 1,000円以上・1,000円単位で自由にできますが、自動的に上記の口に分けて管理されるという仕組みです。たとえば、7万円を預けた場合、「1万円×7口にする」「5万円×1口と1万円×2口の3口に分ける」などが可能。ほかにも、8種類の組み合わせであれば、自分で自由に分割方法を決められます。

  

なお、ゆうちょ銀行のATMやネットバンキングを使って総合口座に定額貯金を預ける場合は、「1口=1,000円」に自動分割される仕組みので注意してください。1,000円単位で細かく引き出せるようにという意図の仕組みですが、口数が増えると管理しにくくなる場合もあるので、自分で分割の仕方を決めたい場合は店舗の窓口に行くとよいでしょう。

ゆうちょの定額貯金に裏ワザはある?賢く活用するためのポイント

SNSなどで、「ゆうちょの定額貯金の裏ワザ」が話題になったことがありますが、実際には特別なテニックがあるわけではありません。しかし、仕組みを理解したうえで預け方を工夫すれば、使い勝手や金利のメリットが大きくなります。以下にそのポイントをご紹介しましょう。

小口に分割して預け入れると解約時の損が小さくなる

小口に分割して預け入れると解約時の損が小さくなる
定額貯金の口数の仕組みは先に説明のとおりですが、店舗でまとまった額を預けるときには自分で口数を設定できるので、小口に分割しておくと損が少なくなります

たとえば100万円を1口で預けると、10万円だけ必要になった場面でもすべてを解約しなければなりませんが、10万円ずつ10口に分けておけば必要な分だけ解約でき、残りの9口は継続して利子を積み上げられます。細かく分けすぎても把握しにくくなるので、管理のしやすさと解約の可能性を踏まえて口数を設定しましょう。

金利上昇期には預け替えよう。満期後の放置にも注意

金利上昇期には預け替えよう。満期後の放置にも注意
定額貯金は、預けた日の金利が最長10年間固定される仕組みです。金利が上がっている時期には、そのまま放置していると損をするので気を付けましょう。 

たとえば6か月の据置期間を超えた定額貯金があり、預入時より現在の金利が上がっている場合は、一度解約して新しい金利で預け替えるのがおすすめです。これを行うだけで、中途解約のペナルティを受けることなく、より高い金利に付け変えられます。


また、これからまとまった資金を預ける場合は、一度に全額を預け入れるのではなく、数か月ごとに預入日を意図的にずらすのも賢い方法です。今後さらに金利が上がった場合、後半に預ける分ほど、値上がりした高い金利を適用できます。


10年の満期をすぎると適用金利が低い通常貯金相当に切り替わるため、満期後の放置にも注意し、定期的に見直す習慣をつけましょう。

「自動貸付」には注意。利用したら、できるだけ早く返済しよう

「自動貸付」には注意。利用したら、できるだけ早く返済しよう

総合サービス(総合口座)で定額貯金を利用する場合、自動貸付を付加できます。自動貸付とは、通常貯金の口座残高が不足したとき、定額貯金を担保に自動的に貸付が行われる仕組み。たとえば公共料金の引き落としの日に残高が足りなかった場合、定額貯金を担保に自動的に貸し付けが行われます。


金利を受け取りつつ、いざというときだけ借りる仕組みとしては心強いサービスだといえるでしょう。ただし、貸付利率は定額貯金の金利より高いため、気づかずに借入が続くと利息負担が増えるので、注意が必要です。


自動貸付けは、ATMなどで通常貯金に入金すると自動的に返済されます。通常貯金がマイナスであると気づいたら、放置せずに通常貯金にお金を補填するか、定額貯金を一部解約して、無駄な利息を払うのを防ぎましょう。 なお、自動貸付機能をプラスするかどうかは契約時に選択できるほか、後から変更も可能です。

ほかの金融商品との組み合わせで、インフレ対策や長期の資産形成を!

ゆうちょの定額貯金は、普通預金のような出し入れのしやすさを持ちながら、より高い金利の恩恵を受けられるのが魅力です。しかし、定額貯金の金利は預ける期間によって年0.310%〜0.510%程度にとどまるため、物価が年2%上がると、お金の実質的な価値は目減りします。


そのため、定額貯金はあくまでも生活防衛費の「安定した保管手段」として利用し、残りの余裕資金は新NISAやiDeCoといった投資へ積極的に回して、インフレに備えるのが現実的です。


具体的には、中期的に使うお金はネット銀行の高金利な定期預金や個人向け国債で安定的に増やしつつ、長期の資産形成には新NISAやiDeCoで備えるモデルが合理的。貯蓄と投資のバランスをうまく取りながら、効率的な資産形成を目指しましょう。以下のコンテンツも、ぜひ役立ててくださいね。

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