5Gの高速通信を利用できるドコモのホームルーター、home 5G。導入を検討しているものの、住んでいる地域で利用できるのかがわからずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、home 5Gの提供エリアを確認する方法を解説します。利用する際の注意点や提供エリア外だったときの対処法も紹介するので、契約する前にぜひチェックしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
home 5Gは、5Gエリアだけでなく4G/LTEエリアでも利用可能です。
5Gの高速通信は5Gエリア内に限られます。ただし、5Gエリア外であっても、4G/LTEエリア内であればhome 5Gが使えることを覚えておきましょう。5Gエリアと4G/LTEのどちらにいるかは自動で判別されるので、5G通信と4G/LTE通信を手動で切り替える必要もありません。
4G/LTE通信の最大通信速度は、データダウンロード時で1,000Mbpsを超えます。Mbpsとは、1秒間に送受信可能なデータ量のこと。高画質動画を視聴する場合でも、15~20Mbps程度あれば十分快適に利用できるとされています。
利用する環境によって通信速度は変動するものの、普段使いの範囲内であれば4G/LTEエリアでも問題なく利用できるでしょう。古い回線の3G/FOMAエリアには対応していないので注意してください。
次に、ドコモhome 5Gを利用できる提供エリアの確認方法を紹介します。エリアマップをチェックしたり、窓口に問い合わせたりする方法があるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ドコモhome 5Gの提供エリアは、公式サイトで公開されているエリアマップから確認できます。
まずは、公式サイトにアクセスし、home 5Gを利用したい地域の住所を入力するか都道府県を選択してください。該当の地域が表示されたら、マップ左側の「サービスの種類」が5Gに選択されているかを確認しましょう。
地図上の赤色が5G対応エリア、黄色が4G/LTEエリアです。オレンジ色は5Gエリアではあるものの、実際の通信速度は4G/LTEと変わりません。赤・黄・オレンジに分類されていない場所では、home 5Gが使えないと考えてください。
今はhome 5Gが使えなくても、将来的に対応エリアになる可能性はあります。「エリア拡充予定」を操作すれば、2か月後と5か月後の対応エリアが表示されるので、気になる人は一度確認してみるとよいでしょう。
ドコモhome 5Gの提供エリアは、問い合わせ窓口へ連絡することでも確認できます。主な問い合わせ方法は、メールもしくは電話の2種類です。home 5Gを利用したい場所の住所を伝えれば、提供エリアかどうか回答してもらえます。
メールの場合は、まず専用ページの「知りたい場所がある」を選択し、メールアドレスを登録してください。問い合わせフォームのURLが送られてくるので、電波状況が知りたい場所の住所などを入力して送信しましょう。
電話の場合は、インフォメーションセンターに連絡します。電話は繋がりにくい場合もあるため、時間に余裕をもって連絡してください。
インフォメーションセンター:0120-800-000(受付時間9:00~20:00 年中無休)
ドコモhome 5Gの提供エリアに関する注意点を3つ解説します。契約してから後悔しないように、あらかじめ確認しておきましょう。
ドコモhome 5Gの提供エリア内でも、時間帯によっては通信速度が遅くなることを覚えておきましょう。利用者が多くなる時間帯は回線が混雑し、データの送受信に時間を要してしまいます。
特に、夕方から深夜にかけては通信速度が低下しやすいので注意してください。映画などの大容量のデータをダウンロードする際は、できるだけ日中に済ませておくなどの工夫が必要です。
周りの環境によっては電波をうまくつかめず、通信が不安定になる点にも注意が必要です。電波には、物理的な障害があると徐々に弱まったり、ほかの電波と干渉したりする特性があります。地下の部屋やビルに挟まれた家、山間部などでは繋がりにくくなるかもしれません。
5Gエリアと4G/LTEエリアの境界にいる場合も、うまく電波をつかめない可能性があります。境界付近で5G通信と4G/LTE通信の切り替えが頻繁に起きると、通信が安定しません。
境界付近にいる場合は、使用する回線を4G/LTEに固定すれば解決できます。webの設定画面から操作できるので、取扱説明書を確認してみましょう。
提供エリア内であるにも関わらずhome 5Gを使用できない場合、8日以内に申告すれば契約をキャンセルできます。8日以内キャンセルは、電波状況が不十分な場合に対象となる制度です。
まず、契約後にhome 5Gを使えないことがわかった時点で、「電波状況に関するお問い合わせ先」に連絡しましょう。状況を伝えると、電波の改善策を提案してくれます。
問い合わせ先:0120-800-000(受付時間9:00~20:00 年中無休)
改善策を試してみても状況が変わらない場合、契約した店舗またはキャンセル受付センターに申告してください。申告内容の事実確認が行われたあと、8日以内キャンセルが適応されます。
キャンセル受付センター:0120-580-130(受付時間10:00~18:00 年中無休)
最初の連絡や改善策実施後の連絡は、それぞれ8日以内に行う必要があります。期日に遅れると受け付けてもらえないので、早めに行動することが重要です。
8日以内キャンセルを利用しても、日割りの料金は請求されます。提供エリアは入念に確認したうえで、申し込むようにしましょう。
ここからは、ドコモhome 5Gの提供エリア外だった場合に取るべき対処法を解説します。インターネットを利用する方法はほかにもあるので、状況に応じたものを選択しましょう。
home 5Gが提供エリア外で使えない場合、他社のホームルーターを検討してみましょう。
ホームルーターで使用される回線は、大きく分けてドコモ・ソフトバンク・WiMAXの3種類です。それぞれ提供エリアが異なるため、他社のホームルーターなら使える可能性があります。提供エリアは基本的に公式サイトで公開されているので、気になるホームルーターがあれば確認してみてください。
しかし、ホームルーターの種類は豊富にあるため、どれを選んでいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。以下の記事では、おすすめのホームルーターをランキング形式で紹介しています。料金や通信速度などをもとに各製品を徹底比較しているので、悩んだときはチェックしてみてください。
ドコモhome 5Gの提供エリア外だったときは、光回線の導入も視野に入れましょう。
光回線は光ファイバーを自宅に直接引き込むことでネット環境を構築するため、電波状況に左右されることなく、高速で安定した通信を期待できます。ただし、光回線は開通工事に時間がかかるため、すぐにネット環境を整えたい人には向きません。
提供エリアは事業者によって異なるので、契約前のエリア確認は必須。NTTのフレッツ光や、フレッツ光の回線を利用した光コラボであれば、ほぼ全国で利用可能です。
以下の記事では、人気がある光回線のサービス内容を徹底比較しています。対応しているエリアや選び方のポイントなども解説しているので、光回線の導入を検討する場合はぜひ参考にしてください。
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