上から注ぐだけで簡単に給水できる、スリーアップ 上部給水式 スチーム加湿器 ハイジェニック ST-T2139。「スピーディにたっぷり加湿できる」と評判ですが、「お手入れはかなり手間がかかる」「ファンの音がうるさく寝室向きではない」などの口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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目次
スリーアップ 上部給水式 スチーム加湿器 ハイジェニック ST-T2139は、広めの部屋もうるおすパワフルな加湿力と、清潔さを重視したい人におすすめです。1週間稼働させてから加湿器内部の水を培養しても、カビや細菌はまったく繁殖していませんでした。比較したほかのスチーム式商品と同様に、加熱して蒸気で加湿する仕組みのため清潔に保ちやすいといえるでしょう。
加湿力も非常に高く、比較したなかではトップクラスのパワフルさ。2畳の恒温恒湿室でパワフル運転を行ったところ、湿度は30分間で最大101%まで上昇しました。比較したなかで加湿性能が高い傾向があった気化式や加熱気化式に引けをとりません。同じスチーム式の商品には湿度がほぼ変化しないものもあったなか、高い加湿効果を感じられるでしょう。
構造がシンプルなので、お手入れが必要なパーツも4か所と少なめです。「手入れはかなり手間がかかる」との口コミに反し、清掃に手間がかかる加湿フィルターもありませんでした。掃除がしやすいバケツ型タンクは、上部から水を注いで給水できるという手軽さも兼ね備えます。
稼働中に残水量は確認できませんが、タンクは5.5Lと大容量。おまかせ運転に設定するだけで加湿量の自動調節が可能です。電気代が高くなりがちなスチーム式ながら、すべての水を沸騰させないことで安全かつ消費電力を251Wと低めに抑えていました。懸念点は48.1dBとやや大きめの稼働音。「寝室向きではない」という口コミどおりの結果でした。
操作ボタンの文字は小さくやや見えづらいものの、無駄のないシンプルなデザインで部屋に溶け込みます。公式サイトの値段は税込15,180円(※執筆時点)と導入しやすい価格設定ながら、「スピーディにたっぷり加湿できる」との口コミどおり加湿性能が高い一台ですよ。寝室でも使える静音性に優れた商品をお探しなら、ほかの商品も検討してみてくださいね。
大阪に本社を置くスリーアップ(THREEUP)は、主にデザイン家電の季節商品を開発・販売している会社。さまざまな加湿方式に対応した、バラエティ豊かな加湿器のラインナップを揃えています。
今回紹介するハイジェニック ST-T2139は、スチーム式の加湿器。5.5Lの大容量タンク搭載で、上から注ぐだけの簡単給水で部屋全体にうるおいを届けられるのが特徴です。
運転モードは、連続運転・おまかせ運転・エコ運転・パワフル運転・洗浄モードの5種類。5%刻み、40~70%の範囲で湿度をコントロールできます。
チャイルドロック機能はありませんが、転倒時自動オフスイッチや温度の異常上昇時に自動で停止する安全装置など、安全面にも配慮されていますよ。
<スペック詳細>
給水は上部のカバーを外して上から水を注ぐだけ。タンクには取っ手がついているため、取り出して蛇口から直接給水することも可能です。
内容物は、着脱式のマグネットプラグと消耗品のフェルト2枚。リモコンも付属しており、2m程度まで離れた場所からの操作も可能です。リモコンを使わない場合は本体側面にくっつけられるので、紛失を防げます。
今回はスリーアップ 上部給水式 スチーム加湿器 ハイジェニック ST-T2139を含む、加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
湿度設定を70%にして稼働させてみても、実際の湿度は90%まで上昇するなど加湿性能はかなり高めです。比較したなかで加湿性能が高い傾向があったのは、気化式・加熱気化式の商品。こちらと同じスチーム式の商品には湿度がほとんど変わらないものもあったなか、非常にパワフルなのが魅力です。
公式サイトによると、適用畳数は木造和室で10畳・プレハブ洋室で17畳。「スピーディにたっぷり加湿できる」という口コミのとおり加湿力が高いので、リビングなど広い部屋でも加湿効果を感じられるでしょう。
次に、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさを検証しました。
1週間稼働させ続けてもカビ菌が発生しないかを確認するため、1日1回水を継ぎ足しながら7日間連続で稼働。その後、専門機関にて加湿器内の水を寒天培地で培養し、カビの有無をチェックしました。
また、お手入れの手間が少なく済むことを基準として、部品の数やお知らせ機能・フィルター交換の頻度などを確認しています。
比較したところ、本商品のようなスチーム式はカビの原因となる菌がほとんど繁殖しないことがわかりました。一方で、超音波式の商品はカビの原因菌が繁殖しやすい傾向があります。スチーム式の商品なら、手入れになかなか手間をかけられない人でも使いやすいでしょう。
本商品は週2回のお手入れが推奨されていますが、バケツ型のタンクを採用しているため、お手入れ自体は簡単です。「かなり手間がかかる」という口コミは払拭したといえます。ただし、お手入れのタイミングを知らせる機能はありません。忘れないように気をつけましょう。
なお、交換や掃除が必要な加湿フィルターは非搭載ですが、ヒーター部に置くフェルトは消耗品です。フェルトはは水洗いできますが、汚れが落ちなくなった場合は交換が推奨されています。
続いて、給水・排水のしやすさと使いやすさを検証しました。
給水や排水のしやすさとして、取っ手の有無や形状、給水の方法などを定めたポイントごとにチェック。また、自動で加湿量が調整でき、持ち運びや水量の把握がしやすいものを使いやすいとして評価しました。
ただし、タンクは30cmと高さがあるため、シンクに入りきらない可能性もあるかもしれません。比較したところ、高さ20cm以下を目安にすると給水しやすい傾向がありました。事前にシンクの高さを確かめておくのがおすすめです。
比較した一部商品のように、給水後にタンクをひっくり返す手間なくセットできるのは利点。水をこぼす心配は少ないでしょう。
タンク容量は5.5Lと大容量のため、水を継ぎ足す回数は少なくて済みます。なお、手入れなどで排水する際は、水タンクと本体の水そう部の両方から水を捨ててくださいね。
加湿量は「おまかせ運転」によって自動調節が可能。周囲の温度に応じて運転と停止を切り替えます。「エコ運転」なら湿度50%を超えると停止、45%以下になると稼働するため、状況に合わせて使い分けられます。過加湿でカビが発生するリスクも低いでしょう。
一方で持ち手がなく、頻繁に移動するような使い方には不向き。場所を固定して使うのがおすすめです。シンプルで無機質な白いボックスのため、部屋の雰囲気を損なわずに置いておけますが、その分操作部の文字がやや見にくいのも気になりました。
また、比較した半数以上の商品には、操作画面やむき出しのタンクによって水量が確認できる機能が備わっていました。本商品は稼働中に確認できないため、水がなくなりそうなタイミングでチェックする必要があります。
次に、騒音計を用いて静かさを検証しました。稼働中の加湿器から50cm離れた距離で計測したところ、騒音値は48.1dBを記録し、静かとはいえない結果に。昼間の高層住宅地域の騒音値が50dB(参照:環境省)とされており、高評価の目安とした35dBも大幅に上回っています。
比較したところ、稼働音は大きいもので65.4dB、静かなものは33.43dBと大きな差がありました。本商品はおやすみモードが非搭載。「ファンの音がうるさく寝室向きではない」という口コミどおり、静音性を期待する場面での使用にはあまり向いていません。
本商品のようなスチーム式は水を沸騰させるため、比較したほかの加湿方式に比べて消費電力が高い傾向がありました。しかし、本商品はタンク内の水をすべて沸騰させないことによって、スチーム式ながら消費電力を抑えています。熱くなりすぎないのも魅力です。
なお、比較したなかには10Wを下回るものから、最大で1,000Wとかなりの消費電力がかかるものもあったため、電気代を抑えたい人は購入前にチェックしてくださいね。
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設置場所の空間には余裕を持ち、本体の四方は30cm以上周囲から距離を開けて置きましょう。上方は1.5m以上、スチームがあたらない場所を選んでください。斜面や毛足の長い敷物など、不安定な場所に置くのは避けましょう。
なお、加湿器を効果的に使うには、温度の高い場所に置くのがおすすめ。窓際など寒いところに設置すると相対湿度が高くなり、加湿器が十分な湿度があると判断してしまうためです。暖房のよく効くあたたかい場所や、なるべく高い位置に設置することで効率的な加湿が期待できますよ。
<本体外側・吹き出し口カバー・水タンク>
柔らかい布をぬるま湯または薄めた台所用中性洗剤に浸し、よく絞って汚れを拭き取ります。その後乾いた柔らかい布で拭き、十分に乾燥させましょう。
<水タンク内側>
少量の水を入れて軽く振り洗いします。給水キャップを締めて行いましょう。
<水そう部>
水道水に含まれるミネラル分などが茶色に変色した場合は歯ブラシなどでこすって汚れを落とします。汚れがひどい場合はクエン酸を使用し、以下の手順でお手入れしてください。
(出典:公式サイト)
取扱店舗によって値段が異なるため、ぜひ比較してみてください。なお、THREEUPの会員登録をするとポイントがたまるほか、3,980円以上の買い物で送料無料になる特典もありますよ。
最後に、おすすめの加湿器をご紹介します。
シャープのプラズマクラスター加湿器 HV-S75は、広い部屋をパワフルに加湿したい人におすすめ。検証では2畳の空間を、30分で湿度100%まで上げました。上からの給水も可能な2Way式で、タンクにはフタもないためお手入れも簡単です。電気代を抑えつつ運転でき、稼働音も静かですよ。
東芝AのTKA-S45Aは、菌が繁殖しにくいスチーム式。寝室ほどの広さであれば十分な加湿性能で、スチーム式としては稼働音も静かでした。湿度・温度センサーがあり、ほったらかしで適度な湿度を保ちやすいのも魅力です。執筆時点で7,000円台と本体価格も手頃ですよ。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
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素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
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適用畳数(木造和室) | 8畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 13畳 |
連続加湿時間 | 強:約8時間50分 |
1日あたりの電気代目安 | 約24.2円 |
最小稼動音 | 58.6dB |
良い
気になる
幅(公称値) | 26.4cm |
---|---|
奥行(公称値) | 25.7cm |
高さ(公称値) | 28.5cm |
重量(公称値) | 3.3kg |
幅(実測値) | 25.9cm |
奥行(実測値) | 25.5cm |
高さ(実測値) | 27.9cm |
重量(実測値) | 3.11kg |
電源コードの長さ | 1.4m |
加湿量 | 450mL/h |
加湿フィルターなし | |
タンクの幅 | 23.0cm |
タンクの奥行 | 16.0cm |
タンクの高さ | 18.0cm |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | 不明 |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
空焚き防止機能 | 不明 |
タンク種類 | 着脱式 |
2Way給水可能 | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 42.0℃ |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 |
東芝 スチームファン式加湿器 TKA-S45Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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