油を楽に再利用できると謳う、ダイソー オイルポット。しかし実際の口コミが少なく、評判がわからないため、購入をためらっている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のオイルポットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、オイルポット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ダイソー オイルポットは、ろ過性能は高いものの、スムーズに作業できないのは懸念点です。実際に測定したろ過にかかる時間は5分12秒と遅め。比較した商品内ではろ過スペースの容量が600mL以上だと油を一気に注げたのに対し、本品は92mLと小さく少量ずつしか注げません。ろ過中は長く離れられないため、効率を重視する人には不向きといえます。
油の注ぎやすさもいま一歩。ポットのフチ部分は一部注ぎ口のようになっていますが、鈍角に近い形状で注ぐ量の調節に手こずりました。注ぎ口から垂れた油をキャッチする二重口やポットを置く受け皿がないのもネックです。液だれする可能性があるため、こまめに拭き取るなど手間がかかります。
一方で、ろ過性能は十分です。油こし紙を使うタイプで、実際にろ過した揚げ油は少し濁りやニオイが残る程度。使用したモニターからも「きれいにろ過されている」と好評でした。比較したなかでもとくに透明度の高い仕上がりだった活性炭フィルタータイプにはおよばないものの、ニオイ移りが気になる料理でなければ再利用に問題はありません。
省スペースに収納できるのも利点。容量は600mLと1〜2人暮らし向きの大きさで、サイズは幅14×奥行13.5×高さ11cmと片手でも持てます。体積は比較した全商品の平均が2,331cm3(※執筆時点)だったのに対し、約1,573cm3と小型でした。省スペースに置けるため、収納スペースが狭いキッチンでも圧迫感なく保管できますよ。
また、価格の安さの魅力です。比較した商品内には3,000円を超えるものもあったなか、公式サイトでの販売価格は税込220円(※執筆時点)とリーズナブルでした。手軽に試しやすいのはメリットですが、上位商品にはたくさんの油を一度にろ過できるものも。片づけを早く終わらせたい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
実際にダイソー オイルポットと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイオイルポットと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ダイソー オイルポットのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
オイルポットは、使用後の油から揚げカスや濁りを取り除き、保管できるアイテムです。油の再利用が可能になるためコストを抑えられるほか、毎回の処理を省けます。とくに揚げ物をよくする人は重宝するでしょう。
今回ご紹介するのは、100円ショップとしてお馴染みのダイソーから販売されているオイルポット。容量は700mLと、1〜2人分の揚げ物に使う油の保存に適したサイズです。
素材は、本体がスチール製(錫メッキ)・取っ手はステンレス鋼製。大きさは幅14×奥行13.5×高さ11cmあります。
なお、油をろ過するには油こし紙が必要です。ダイソーでも販売されているので、あわせて購入しましょう。
今回は、ダイソー オイルポットを含むオイルポット全18商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、ろ過性能の高さの検証です。
120℃に熱したサラダ油にパン粉を入れて30秒間加熱したあと、バターを溶かしてホットケーキミックスを投入します。180℃になるまでかき混ぜてから80℃になるまで冷まし、自宅で揚げ物をしたことがあるモニター7人が各商品を使って油をろ過しました。
実際に揚げ油をろ過したところ、不純物をしっかり取り除けました。比較したなかでも、揚げカスのみを取り除くこし網タイプの商品は濁りやニオイが残りやすい傾向がありましたが、本品はこし網の上に油こし紙を敷いてろ過するタイプです。
濁りやニオイはうっすら残っているものの、ろ過性能に「不満」と答えたのはモニター7人中1人のみ。モニターからは「サラッとしている」「きれいにろ過されている」との声が寄せられました。
未使用のような透明度の高い仕上がりだった活性炭フィルター使用の上位商品にはおよびませんが、ニオイ移りが気になる料理でなければ問題なく使えますよ。
<ろ過性能の高さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、ろ過作業のスムーズさの検証です。実際に使用したところ、油をろ過し終わるまでに5分12秒の時間がかかりました。
比較したなかでも、油こし紙を使う本品とろ過方法が近い網フィルターの商品には数十秒で作業が終わるものも。ゆっくりろ過されるため油の仕上がりは良好ですが、作業はスムーズとはいえません。
ろ過スペースの容量が92mLと小さいのも懸念点です。検証ではろ過スペースの容量が600mL以上だと油を一気に注げ、溢れる心配が少ない傾向がありました。こまめに油を入れなければならないため、効率よく作業を進めたい人には不向きといえます。
続いて、油の移しやすさの検証です。
実際に各商品を使用し、注ぎ口は鋭角か・受け皿がついているか・二重口になっているかをチェック。油が容器を伝わらないよう工夫がされているか確認しました。
油の注ぎやすさはいまひとつな結果に。ポットのフチは一部が尖った形状をしてきますが、注ぎ口としてはうまく機能していません。比較した商品内では注ぎ口が鋭角だと油がスッと切れたのに対し、鈍角に近い形状で注ぐ量の調節に難しさを感じました。
注ぎ口から垂れた油をキャッチする二重口もなく、調理台の汚れを防ぐための受け皿も付属していません。液だれする可能性があるため、注いだあとは口周辺を拭くなど工夫が必要になります。
最後は、コンパクトさの検証です。実際に大きさを調べたところ、サイズは幅14×奥行13.5×高さ11cmと片手に持てるほどコンパクトでした。
測定した体積は約1,573cm3と、比較した全商品の平均2,331cm3(※執筆時点)を下回っています。スペースが限られたキッチンにも置きやすく、収納しやすさにこだわる人にぴったりです。
フィルターの種類 | 油こし紙(別売り) |
---|---|
油保存可能容量 | 700mL |
ろ過スペースの容量 | 約101mL |
注ぎ口の形状 | 鈍角 |
良い
気になる
幅 | 14.0cm |
---|---|
奥行 | 13.5cm |
高さ | 11.0cm |
重量 | 不明 |
本体体積 | 約1,573cm3 |
本体素材 | 本体:スチール/取っ手:ステンレス鋼 |
二重口あり |
ダイソー オイルポットは、全国にある実店舗・公式通販サイト「ダイソーネットストア」にて購入できます。なお、公式通販サイトでの販売価格は税込220円(※執筆時点)です。手頃な価格なので、オイルポットデビューにぜひ試してみてください。
オイルポットで油をろ過する際は、80℃まで冷ますのがポイントです。高温のまま移し替えると、やけどをする恐れも。フィルターの破損や劣化にもつながるため注意が必要です。
実際にmybest編集部にて油の温度変化を確認すると、室温24℃の部屋ではスタートからおよそ20分で180℃から80℃まで温度が下がりました。冷ましすぎると油に粘り気が出てろ過しづらくなるため、上記を放置時間の目安として参考にしてください。
高温の油を放置するときは、火を消した状態でもそばを離れないようにしましょう。
最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
油の使用量が多い人には、野田琺瑯の1回で800mlろ過できる琺瑯オイルポット ロカポがおすすめです。ろ過にかかった時間は6分40秒と、比較した活性炭フィルター使用の商品のなかではトップクラスの速さでした。ろ過スペース容量も約747mLと広めなため、ろ過を待たなくとも油を一気に入れられますよ。
アイリスオーヤマの活性炭オイルポットは、油を未使用に近い状態までクリアにできます。濁りやニオイがほぼ残らず、モニター7人全員が「ろ過性能が高い」と回答しました。注ぎ口は鋭角で油切れがよいうえに、液が垂れてもポットの内側に戻る二重口を採用。調理台を汚さず油を注げるでしょう。
フィルターの種類 | 活性炭フィルター |
---|---|
油保存可能容量 | 800mL |
ろ過スペースの容量 | 約821mL |
注ぎ口の形状 | 鋭角 |
良い
気になる
幅 | 18.5cm |
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奥行 | 14.0cm |
高さ | 21.0cm |
重量 | 850g |
本体体積 | 約3,465cm3 |
本体素材 | ホーロー |
二重口あり |
野田琺瑯 1回で800mlろ過できる 琺瑯オイルポット ロカポ NOLー800をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
フィルターの種類 | 活性炭フィルター |
---|---|
油保存可能容量 | 900mL |
ろ過スペースの容量 | 約815mL |
注ぎ口の形状 | 鋭角 |
良い
気になる
幅 | 18.5cm |
---|---|
奥行 | 15.5cm |
高さ | 17.8cm |
重量 | 454g |
本体体積 | 約3,357cm3 |
本体素材 | スチール |
二重口あり |
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