目盛りつきの耐熱透明ガラスで油の保存状態がわかりやすいと謳う、Ticaot オイルポット。「網の目が細かくきれいにこせる」と評判の一方、「油を注いだ後に垂れる」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のアイリスオーヤマや野田琺瑯などのオイルポットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、オイルポット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Ticaot オイルポットオイルポットは、家族が3人以上、かつ使いやすい商品を探している人におすすめです。鋭角の注ぎ口で油がスッと切れた点が魅力。少量を炒め油として使う際も調整しやすいですよ。比較したなかには注ぎ口がなく、油がどばっと出たものも。さらに容量が1,500mLと大きく、使用後の揚げ油をたっぷり保存できるのも利点です。
ろ過し終えるまでにかかった時間は58秒と速く、ろ過作業もスムーズ。比較したなかには30分以上かかったものもあるのに対し、手間がかからないでしょう。
大容量のわりに、体積は2091.24cm3とコンパクト。比較したほかの商品は、4,000cm3を超えるものもあったなか、収納場所に困りません。メーカーが謳うとおり透明のガラスで目盛りがついているため、油の状態を把握しやすいのもうれしいポイントです。
一方、「きれいにこせる」との口コミに反し、肝心のろ過性能はいまひとつ。ろ過した油を見たモニターからは「濁りが強く、上から覗いて底が見えない」「揚げカスが底と上面に溜まってどろっとしている。再利用したくない」など厳しい意見が寄せられました。比較したほかの商品では、未使用の油のようにきれいにろ過できたものも。
「油が垂れる」との口コミに反し、油を注ぎやすくスムーズにろ過できるのはメリットですが、油をきれいな状態で再利用をしたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にTicaot オイルポットオイルポットと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイオイルポットと、ろ過性能の高さ・ろ過作業のスムーズさ・油の注ぎやすさ・コンパクトさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Ticaot オイルポットオイルポットのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
オイルポットを利用するメリットは、油を繰り返し使えて節約になることです。月に3回揚げ物をするとした場合の、新品の油を使用した際のコストは約1,104円(※)。それに対し、ろ過した油に減った分の新しい油を加えても約576円と、約2分の1の節約につながります。油の処理を省けるのもメリットですよ。
コストは、食用油1本の平均価格(2023年6月時点)から算出し、1mLあたり0.48円で計算
今回ご紹介するTicaot オイルポットは、耐熱透明ガラスで油の保存状態が見やすいと謳うポット型の商品。側面には目盛りがついており、油の使用量なども適切に管理できます。ガラス部分は-20〜120℃まで耐えられるので、高温での洗浄も可能です。
さびにくい素材として知られる18-8ステンレスを使用している点も特徴。汚れも見やすくお手入れも簡単のため、清潔・衛生的に使用できますよ。
つなぎ目がないため、油漏れがしにくいのも魅力のひとつ。網フィルターは小さいカスもキャッチでき、ゴマ油・サラダ油・大豆油などをきれいに濾し再利用できると謳っています。
サイズは幅18×奥行12×高さ18.5cm(取っ手・フタ含む)・重量は680g。ろ過スペースの容量は約160mLです。持ち手は厚く作られているため、やけどやケガの心配も少ないでしょう。
容量は1Lと1.5Lの2種類が販売されています。家族の人数や用途に合わせて選べますよ。
今回は、Ticaot オイルポットを含むオイルポット全15商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、ろ過性能の高さの検証です。
120℃のサラダ油にパン粉・バター・ホットケーキミックスを入れ180℃まで加熱。油の温度が80℃になった時点でオイルポットでろ過し、日頃から揚げ物をするモニター7名でどれくらい油がきれいになるのかをチェックしました。
ろ過した油には濁りや不純物・においが残り、「ろ過性能が高い」と回答したモニターは7名中1名。「網の目が細かくきれいにこせる」との口コミに反する結果でした。
比較した活性炭フィルターつきの商品は、油が新品同様のきれいさだったのに対し、本品は網フィルターで揚げカスを除去する程度。ろ過性能はあまり高いとはいえません。
とはいえ、フィルターを繰り返し使えてコストの削減につながる点はメリット。活性炭フィルターと違い、ろ過した油の量もほとんど減らないため、節約重視の人には向いているでしょう。
<ろ過性能の高さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、ろ過作業のスムーズさの検証です。ろ過にかかる時間・ろ過スペースの容量を確認し、スピーディにろ過できるかをチェックしました。なお、網フィルターの場合はろ過の時間が短くあふれる心配が少ないため、ろ過スペースの容量は評価対象から外しています。
結果、ろ過し終えるまでにかかった時間は58秒。比較した活性炭フィルターのものでは30分以上かかったものもありました。
ろ過スペースの容量は約160mLと特段大きくないものの、すぐにろ過されるのであふれる心配は少ないといえます。すばやく処理ができるので、手間もかかりませんよ。
次は、油の移しやすさの検証です。
注ぎ口の形状や受け皿の有無、容器を伝わないような工夫がされているかをチェックし、スムーズに油を移し替えられるかを確認しました。
「油が垂れる」との口コミに反し、鋭角の注ぎ口で油がスッと切れる点が高評価に。比較したほかの商品は、注ぎ口が鈍角で油がどばっと出たものも多いのに対し、こちらは細かく調整できます。
一重口なのは惜しい点ですが、切れはよいため使うたびにキッチンがひどく汚れるということはなさそうです。
最後は、コンパクトさの検証です。オイルポットの体積を算出し、コンパクトに収納できるかを確認しました。
算出した体積は2,091.2cm3と、比較した全商品の平均2,331cm3(※執筆時点)に対しコンパクト。1,500mLの大容量のわりに、サイズは幅18×奥行12×高さ18.5cm(取っ手・フタ含む)とスリムな形状のため、スペースが限られたキッチンでも収納しやすいでしょう。
フィルターの種類 | 網フィルター |
---|---|
油保存可能容量 | 1,500mL |
ろ過スペースの容量 | 約133mL |
注ぎ口の形状 | 鋭角 |
良い
気になる
幅 | 18.0cm |
---|---|
奥行 | 12.0cm |
高さ | 18.5cm |
重量 | 680g |
本体体積 | 約2,091cm3 |
本体素材 | 耐熱ガラス |
二重口あり |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
Ticaot オイルポットは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。
ECサイトでは送料がかかることが多いでの、購入前にしっかり確認するようにしてくださいね。
オイルポットで油をろ過する際は、油の温度が80℃程度になってからにしましょう。高温のままだとやけどのリスクがあるうえ、フィルターの破損にもつながります。逆に油が冷めすぎると、油に粘りが出てろ過しにくい結果に。
なお、室温24℃の部屋では、180℃の油が80℃に下がるまでにかかった時間は20分程度でした。ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後に、ろ過性能が高かった商品をご紹介します。
オイルポット選びに迷ったら、アイリスオーヤマの活性炭オイルポットがおすすめです。ろ過した油は濁りや沈殿物がなく、未使用の油に近い状態になりました。ろ過にかかった時間も10分14秒と、活性炭フィルター商品のなかではスピーディ。鋭角の注ぎ口、かつ二重口で油垂れも少ないですよ。
見た目にもこだわりたい人は、野田琺瑯の1回で800mlろ過できる琺瑯オイルポットをチェック。ホーローでできたつやと丸みのあるフォルムが魅力のこちらは、ろ過性能も優秀。ろ過した油には濁りや沈殿物はありませんでした。6分40秒とスムーズにろ過できた点もメリットです。
フィルターの種類 | 活性炭フィルター |
---|---|
油保存可能容量 | 900mL |
ろ過スペースの容量 | 約815mL |
注ぎ口の形状 | 鋭角 |
良い
気になる
幅 | 18.5cm |
---|---|
奥行 | 15.5cm |
高さ | 17.8cm |
重量 | 454g |
本体体積 | 約3,357cm3 |
本体素材 | スチール |
二重口あり |
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フィルターの種類 | 活性炭フィルター |
---|---|
油保存可能容量 | 800mL |
ろ過スペースの容量 | 約821mL |
注ぎ口の形状 | 鋭角 |
良い
気になる
幅 | 18.5cm |
---|---|
奥行 | 14.0cm |
高さ | 21.0cm |
重量 | 850g |
本体体積 | 約3,465cm3 |
本体素材 | ホーロー |
二重口あり |
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