持ち運びやすいのに、細かなディティールまでしっかり描写できると評判のXGIMI MoGo+ XK13S。インターネット上では高評価の口コミが多い一方、「昼間は見えにくい」「充電しながら天井投影できない」という気になる意見もあり、購入を迷ってる人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、XGIMI MoGo Pro+ XK13Sを含むモバイルプロジェクター全11商品を実際に使ってみて、画質・明るさ・音質・設置性・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
結論からいうと、XGIMI MoGo Pro+ XK13Sは、高音質・高画質でありながらセッティングも簡単なのが魅力です。実際に商品を試した結果、映像もサウンドもハイクオリティでした。ピントや画面の歪みが自動調整されるので、セッティングが苦手な人にもおすすめです。
光が差し込む昼間は見えにくいものの、暗所での画質は色鮮やか。暗いシーンも微妙な色の違いまで描写できていました。コンパクトなボディとは思えぬほどの、迫力ある重厚なサウンドも好印象です。投影せずスピーカーとして使うこともでき、1台2役でさまざまなシーンに活用できますよ。
Android TV 10.1を搭載しているので、好きなアプリを入れれば映画もライブ映像も存分に楽しめます。スマホ画面をミラーリングしたり、HDMIでレコーダーを接続したり、アプリ以外の活用方法も多彩。内蔵メモリに音楽や映像も保存でき、ネット環境のない場所でも自由に使えます。
ただし、端子が背面にあるため、充電しながらの天井投影はできません。事前にしっかり充電しておきましょう。販売価格は執筆時点で税込80,800円(公式サイト参照)。全体的に欠点の少ない商品ですが、同価格帯でより明るく投影できた商品があるので、一度比較してみてはいかがでしょうか。
そもそもXGIMI MoGo Pro+ XK13Sとは、どんな商品なのか解説します。
MoGo Pro+ XK13Sは、中国国内のプロジェクター市場でトップシェアを誇るXGIMIから2020年12月に発売された、ミドルクラスのモデルです。
「持って歩ける映画館」のコンセプトどおり、本体は片手で持てるほどコンパクト。1080p フルHDの高解像な映像を、最大200インチ※とテレビでは難しい大画面で投影できます。内蔵スピーカーもHarman/Kardon社のシステムを採用するなど、細部までシアタークオリティを追求しました。
推奨インチ数は、60~120インチまで
投影可能なサイズは、40~200インチまで(推奨60~120インチ)。1080p フルHD解像度で、どこでも鮮明な映像を映し出せると謳っています。
イーグルアイ知覚システムにより、オートフォーカスや台形補正もスピーディに。投影した映像をセンサーで見て自動調整するため、難しい設定を行う必要はありません。
内蔵スピーカーには、オーディオ機器ブランド「Harman/Kardon」のオリジナルサウンドシステムを搭載。プロ仕様にチューニングされた高性能スピーカーで、さまざまな音楽を楽しめます。
3.5mmのミニプラグ・Bluetooth機能を利用して、外部スピーカーやヘッドホンと繋げるのも便利。サラウンドシステムを構築したり、夜遅い時間帯に1人で映画鑑賞を楽しんだり、自由な方法で視聴できます。音楽プレイヤーなどと繋いで、プロジェクターをスピーカーとして使うこともできますよ。
洗練されたXGIMIならではのデザインも魅力です。すべて黒で統一した継ぎ目のないボデイは、持っているだけで満たされます。
サイズは高さ14.6×幅10.55×奥行9.45cmとコンパクト。高さが500mlペットボトルより低く、バッグにも収まりやすいサイズ感です。重量も0.9kgとと軽いので、友人宅で集まって映画を見るときやお泊りキャンプなど、屋外へも気軽に持って行けます。
2GB+16GBのメモリが内蔵されており、インターネット接続なしで使えるのもポイントです。音楽なら約100曲・映画なら約10本を保存できるので、どこでも自由にコンテンツを楽しめますよ。
今回はXGIMIMoGo Pro+ XK13Sを含むモバイルプロジェクター全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、プロジェクター選びで最重要ともいえる、画質と明るさの検証です。今回は映像と音の専門家である折原一也さんに、3種類の映像を明るい部屋と暗い部屋でそれぞれ視聴していただきました。色の再現・解像度・明るさ・コントラストなど映像ごとに重要な要素を評価していただきます。
明るさの検証では、壁に白の映像を投影して中心照度(ルクス)を測定し、ANSIルーメンを算出して比較評価を行いました。
実際に投影した結果、口コミで指摘されたとおり、昼間の明るい部屋では見えにくいことがわかりました。全く見えないほどではありませんが、遮光カーテンなどで部屋を暗くしないと、映像として楽しむのは難しいでしょう。
暗い部屋では、色鮮やかで美しい映像を楽しめました。明るいシーンが色鮮やかなだけでなく、暗いシーンも豊かな階調表現でメリハリがあります。暗所でも明るさが足りなかった商品があるのに対し、比較的きれいに投影できていました。
次に画像の見やすさを左右する明るさを検証しました。壁に投影した真っ白の映像の中心照度を測定したところ、明るさは158lmという結果に。実測値で300lmを超えた商品には及びませんが、今回の検証の平均100ml前後は上回りました。
専門家によると、150lm以上あれば壁の凹凸に影響されず、きれいに見えるとのこと。実測値でちょうど150lm程度だったので、投影場所を選ばず映像に没入できるでしょう。
次は、音質の検証です。
画像の検証と同じく、映像と音の専門家・折原一也さんに協力を依頼。3種類の映像を視聴し、音の広がり・聞き取りやすさ・迫力・臨場感・ボーカルのクリアさなどに着目して評価しました。
音質は、比較的高めの評価を獲得しました。Harman/Kardonのオリジナルサウンドシステムが搭載されているだけあって、内蔵スピーカーでも迫力を感じられます。
最大音量はやや小さめですが、小さなボディから鳴っているとは思えないほどの音の広がり。自宅で使うには十分なクオリティです。屋外で使う場合など、ボリューム不足が気になる場合は、外部スピーカーの購入を検討するとよいでしょう。
最後に、設置性と機能性を検証します。
設置性は、どれくらいの距離から投影できるか・台形補正やオートフォーカス機能の有無などに着目。機能性については、動画配信サービスの対応や端子の種類・ミラーリング対応などを確認し、総合的に評価しました。
80インチの投影に必要な距離を実測したところ、2.3mの時点できれいに映りました。比較したなかには2.2m以下で映せた商品もありますが、誤差程度といえるでしょう。そのほかのインチ数の公表値は、以下のとおりです。
【投影に必要な距離(公表値)】
設置の自由度はかなり高め。斜め方向や近距離からしか投影できなくても、台形補正とオートフォーカスにより、自動的に見やすい画面に調整されます。底面のスタンドを引き出せば、0~30度の角度調整も可能です。
本体が箱型なので、横に倒せば天井投影も簡単ですよ。ただし、裏面に充電プラグがあるため、口コミで指摘されていたとおり、充電しながらの天井投影はできません。
機能性も高評価を獲得。Android TV 10.1が内蔵されており、動画配信サービスの視聴や音声操作に対応できます。いちいちリモコンでボタン操作をしなくても、映画やスポーツ・ライブ映像など、好きなコンテンツを楽しめるのはうれしいですね。
HDMI端子でブルーレイレコーダーを接続したり、Chrome cast/Apple AirPlayでスマホ画面をミラーリングしたりと、接続方法も多彩です。もちろんゲームを大画面でプレイすることもでき、大人から子どもまで楽しめますよ。
最後に、昼間でも映像が見やすいおすすめの2商品をご紹介します。
XGIMIのHalo+は、昼間でも高画質で視聴できるほどの明るさでした。部屋を暗くすると、まさに映画館といえるほどのクオリティ。音質も深みがあり、細かな声の抑揚まで感じ取れました。価格は約10万円と安くありませんが、予算があるならぜひ検討してほしいモデルです。
BenQのGV30は、本体を回転させるだけで天井投影が可能。充電したままでも、端子は干渉しません。昼間でもライトに楽しむには十分な画質で、暗くするとより色鮮やかな映像を楽しめました。サウンドは高評価に一歩届かなかったものの、設置の楽さで選びたい人は要チェックです。
解像度 | フルHD |
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明るさ(ANSIルーメン) | 511ANSIルーメン |
対応ネットサービス | Amazon Prime、YouTube、Hulu、Disney+、DAZN |
良い
気になる
連続再生時間 | 170分 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
60インチ投影に必要な距離 | 1.6m |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
OS搭載 | |
オートフォーカス | |
コントラスト比 | 48:1 |
障害物自動回避 | |
台形補正 | 自動 |
入力端子 | HDMI端子、USB、DC |
バッテリー搭載 | |
HDR対応 | HDR10、HLG |
Bluetooth対応 | |
奥行 | 145mm |
幅 | 114mm |
高さ | 172mm |
重量 | 1.6kg |
XGIMI Haloプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
連続再生時間 | 不明 |
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投影方式(光源) | DLP方式 |
解像度 | HD(1280×720) |
対応デバイス | PC、タブレット、スマホ |
明るさ(ルーメン) | 197ANSIルーメン |
明るさ(公称値) | 300 ANSI lm |
40インチ投影に必要な距離 | 不明 |
60インチ投影に必要な距離 | 不明 |
80インチ投影に必要な距離 | 2.1m |
100インチ投影に必要な距離 | 2.7m |
120インチ投影に必要な距離 | 不明 |
最小投影画面サイズ | 30インチ |
最大投影画面サイズ | 120インチ |
最短投影距離 | 不明 |
最長投影距離 | 不明 |
コントラスト比 | 100000:1 |
アスペクト比 | 16:9 |
OS搭載 | |
入力端子 | HDMI、USB-C |
オートフォーカス. | 自動 |
光源 | LED |
3D対応 | |
スピーカー出力 | 4W×2/8W(ウーファー) |
Wi-Fi対応 | |
特徴 | スマホ対応 |
台形補正機能 | 自動垂直 |
設置方式 | ポータブル |
ゲームモード | 不明 |
HDR対応 | 不明 |
Bluetooth対応 | |
内蔵スピーカー | |
短焦点 | 不明 |
天井投影可能 | 不明 |
稼動時騒音 | 通常:29dBA/エコ:27dBA |
バッテリー付属 | |
幅. | 120mm |
奥行. | 185mm |
高さ. | 196mm |
重量 | 1.6kg |
BenQ モバイルプロジェクター GV30をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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