日立 ヘルシーシェフ MRO-W10Aをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

ローストビーフの仕上がりはいまひとつです。全体に火が通りすぎており、見た目にもレア感がまったくありません。しっとり感も感じられず、ビーフジャーキーのような固めの食感になりました。

加熱時間はオートメニューで約50分。高火力ゆえ火が通りやすいので、仕上がりを弱めにするなど調整した方がよいでしょう。

肉じゃがはおいしくできあがりました。ねっとりとした食感のじゃがいもがおいしく、具材の火の通り方はばっちりです。オートメニューで約52分と加熱時間は長いものの、そのぶん素材のおいしさを引き出せていました。

レンジ調理の前にフライパンで豚肉を焼くという手間もありますが、そのあとはほったらかしでOK。火加減を気にせず肉じゃがを作りたいという人にはぴったりです。

からあげは、まずまずの仕上がりです。表面のカリッと感はあるものの、肉がややパサついており、もう少しジューシーさがほしいところ。焼き色にもムラがありました。

加熱時間はオートメニューで約22分とやや長め。高火力で20分以上熱するため、肉の水分が失われてしまったのかもしれません。

茶碗蒸しも惜しい仕上がりでした。手前の方はうまくできていますが、奥の方は気泡が入っていてなめらかさが半減しています。卵とだし汁が分離している部分もあり、あまりきれいな仕上がりとはいえません。

作り方は、先に具材だけをチンしてから、卵液を入れてオートメニューで約22分加熱します。火力の強さゆえ、茶碗蒸しのように繊細な料理はやや苦手な印象です。

卵白の固まり方であたためムラをチェックしたところ、中心部に熱が入りやすい様子でした。端が少しドロドロとしていますが、全体的には見ればあたためムラはさほど気になりません。

一方、あたためたお弁当をサーモグラフィーで見てみると、こちらは逆に端の方を中心に加熱されていました。全体的にご飯やおかずがぬるかったので、手動で時間を調整してあたため直す必要がありそうです。

パンケーキのたねは、両端に強く火が入ってしまいました。中央にもS字を描くように焼きムラができており、均一に焼けているとはいえません。

一部が焦げ付くほどではないため許容範囲ですが、気になる場合は手動で調整しましょう。

冷凍肉の解凍もいまひとつな結果に。中央はちょうどよい状態で解凍できましたが、両端の重なっている部分は凍ったままでした。

1枚ずつ剥がしにくいので、すぐに使いたいときには不便です。手動で加熱時間を少しずつプラスしてみるなど、工夫が必要でしょう。

操作性は高評価です。「パネルがカラーで見やすい」「文字が大きくてわかりやすい」など、モニターからも好意的な意見が集まりました。

5インチの大きな液晶画面で、スマホのように直感的に操作できるのがポイント。文字だけでなく料理の写真やイラストでガイドが表示されるので、はじめて使う人もわかりやすいでしょう。

1. 文字が大きくわかりやすいので大変見やすいし、音と押し具合で操作が分かるので急いでいる時にミスなくできると思います。
   
2. 写真まで綺麗に出るのでとても見やすい。ひたすらモニターをぽちぽちするだけなので、使いやすく料理やスチームもメニューを選択しやすい。
   
3. 写真まで入っていて視覚に訴えられ理解が早く老若男女に使いやすいと思う。
   

コメントは一部抜粋

お手入れのしやすさも評価は上々。庫内側面にシリコン系の塗装が施されており、「軽く拭いただけで汚れが落ちた」とモニターからも好評でした。お手入れコースは清掃・脱臭・水抜きの3つを搭載していて、気になる汚れやにおいを抑えられます。

給水は本体下部にあるタンクから行う仕様。スチームカップと比べて掃除は面倒ですが、本製品だけでなく上位モデルのほとんどがタンク式です。使用後は必ず水を捨て、定期的にクエン酸水などでお手入れしましょう。

1. 天板だけでなく奥や横もふき取りやすかったため、ささっと掃除出来るのはポイント高い。
   
2. こびりつき汚れが簡単に落とせた。
   
3. 掃除はしやすいです。ただ中が黒いので、見づらいソースやたれの汚れなどもあるのではと思います。
   

コメントは一部抜粋