小型なのにパワフルに除湿できると謳う、シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-P60。ネット上では「コンパクトで置きやすい」と高評価な口コミがある一方で、「送風範囲が狭い」「音が大きい」など気になる評判もみられ、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のパナソニックやアイリスオーヤマなどの除湿機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、除湿機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-P60は、コンパクトな商品をできるだけ安く手に入れたい人におすすめ。物干しスタンドの真下に置けるコンパクトタイプです。比較した7割以上の商品が10kgを超えるなか、本体は約6.7kgとトップクラスの軽さ。両サイドには手を入れるくぼみがあり、サッと持ち運べます。部屋間を移動させて使うにもぴったりですよ。
除湿力も高く、湿度71.3%の部屋で稼働させたところ、運転開始から15分で45.9%まで除湿できました。50%を切るまでにかかった時間はわずか13分。比較したなかには15分運転した時点で湿度が70%以上だった商品もあったことを思うと、こちらは「小型なのにパワフルに除湿できる」との謳い文句どおりといえます。
衣類乾燥力は、やや不満を感じる結果に。風向きを調整できないため送風範囲が狭く、本体の真上にしか十分な風が届きません。Tシャツなど薄手の衣類ですら乾くまで5時間近くかかり、厚手のチノパンまで乾燥させた上位商品と比べてパワー不足を感じました。タンク容量が1.5Lと小さいので、一度に干す量が2〜3枚の人には適しています。
稼動音を測定すると、弱モード41.2dB・強モード53.2dB。比較した全商品の平均値とほぼ同じ(※執筆時点)だったので、「音が大きい」という口コミほどの大きさではありません。夜間でも弱モードで運転させればさほど気にならないでしょう。
フィルターは2か所清掃する必要があり、ややお手入れに手間がかかります。また、ヒーター内蔵のデシカント式のため、電気代は1時間あたり11~12円とやや高く、長時間使用すると負担となりそうです。自動停止機能やオフタイマーを活用して節電するのがよいでしょう。その点コンプレッサー式のアイリスオーヤマIJC-H65は、1時間あたり約5円とかなり控えめでした。
ECサイトでは、17,000円前後(※執筆時点)で販売されています。容量が大きいものほど高価になりがちで比較した商品の半数以上が3万円以上でしたが、本商品はコンパクトタイプなだけあって手頃な価格です。そのうえ除湿力も高いため、ぜひ検討してみてくださいね。衣類乾燥力やお手入れの楽さも重視するなら、ほかの商品もチェックしてみましょう。
シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-P60と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ除湿機と、衣類乾燥力の高さ・除湿力の高さ・お手入れのしやすさ・節電のしやすさ・静かさ・持ち運びやすさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-P60よりも衣類乾燥力の高い商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
今回ご紹介するのは、シャープから2022年4月に発売された衣類乾燥除湿機 CV-P60。高さが約32cmと低く、物干しラック下のデッドスペースに置けるほどのコンパクトさが魅力です。
洗濯物の下から風を送る「360度全周吹き出し」を採用し、2kgの洗濯物を約99分でスピード乾燥できると謳われています。さらに「プラズマクラスター7000」により、衣類の生乾き臭も抑制。部屋干し時の嫌なニオイを抑えたい人にもぴったりです。
1日あたりの除湿量は最大5.6L。1回につき約2.5人分の衣類を乾かすことができ、一人暮らしの人や少人数世帯に重宝するでしょう。
除湿方式は、乾燥材で吸着した水分をヒーターで温めて除湿するデシカント式。寒い季節でも能力が落ちにくく、年間をとおして部屋干しする人にも向いています。過度な温度上昇のないPTCセラミックヒーターにより、安定した温度を保てるのもメリットです。
また、シャープ独自の空気洗浄技術「プラズマクラスター7000」も注目ポイント。衣類に付着した生乾き臭・汗臭・タバコ臭に加えて、カビ菌の抑制にも効果が期待できます。
除湿可能面積は、木造住宅は7畳(12㎡)・コンクリート住宅は14畳(23㎡)まで対応。プラズマクラスターの適応面積は約8畳(約13㎡)が目安です。衣類乾燥として使う場合は、対応面積が少し小さくなる点には注意してください。
サイズは幅300×奥行300×高さ323mmで、重量は約6.7kg。小型・軽量で取っ手もついており、場所を問わず使いやすいでしょう。
運転モードは、除湿・衣類乾燥・衣類消臭の3種類。帰宅後の衣類についた汗やタバコのニオイもケアできます。さらに衣類乾燥は、速乾・音控えめ・自動の3モードから選べるのもうれしいポイントです。
チャイルドロック機能があるので、子どものいたずらも防げるでしょう。以下に各機能の有無を記載するので、購入時の参考にしてください。
<各機能の有無>
今回は、シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-P60を含む除湿機全18商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、衣類乾燥力の高さ・除湿力の高さを検証しました。
一定の温度・湿度を保てる約2畳の恒温恒湿室にて、水に濡らして脱水したTシャツ・ワイシャツ・パーカー・チノパンを2枚ずつ部屋干し。干す前と後の水分量を測定し、水分が減っているほど高評価とします。
除湿力については、室温25±1℃、湿度73.2±5%に設定した恒温恒湿室にて、最も強い除湿モードで1時間運転。湿度が50%を切るまでにかかる時間と運転開始15分後の湿度をチェックしました。
衣類乾燥力はやや不満が残りました。「送風範囲が狭い」という口コミのとおり、本体の真上に干した衣類にしか風が当たらないところが惜しいポイント。各衣類に残った水分量は以下のとおりです。
<検証結果>
Tシャツやワイシャツなど薄手の衣類は乾いたものの、完全に乾くまで5時間近くかかりました。比較したなかで上位の商品は薄手の衣類を2〜3時間で乾かせことを考えると、衣類乾燥力が高いとはいえません。パーカーなどの厚手の衣類も、全体的に湿り気が残ったままでした。
乾きにくい原因は、吹き出し口が真上で固定されており、風向きを調整できないこと。洗濯物を広範囲に干すと端のほうが乾きにくくなるため、位置を工夫する必要があるでしょう。
除湿力は高評価を獲得しました。室温24.8℃・湿度71.3%に設定した恒温恒湿室で運転すると、13分後には71.3%から49.0%に。15分経つと45.9%まで湿度が下がっており、非常に優秀な結果でした。
比較したなかには、湿度を50%以下に下げるのに20分以上かかった商品も多数。なかには、15分運転した時点で湿度が70%以上と高いままだったものもありました。こちらは「小型なのにパワフルに除湿できる」との謳い文句どおり、除湿力に期待できる商品といえます。
ただし、ヒーターを内蔵したデシカント式の商品なため、室温が上がりやすい点には注意してくださいね。
続いては、お手入れのしやすさ・持ち運びやすさの検証です。
お手入れ方法・タンク容量・重さなど、お手入れのしやすさをチェック。持ち運びやすさについては、本体が軽量かつ楽に移動できるものを高評価としています。
手入れするフィルターは2か所。フィルターが1か所のみの商品と比べると、掃除の手間がかかります。詳細は以下のとおりです。
ボディがコンパクトなぶん、タンク容量も1.5Lと小さめ。比較した7割近くの商品はタンク容量が3L以上あったので、本商品はかなり容量が少なく排水の頻度が増えやすいのは懸念点です。一度に干したい洗濯物が2〜3枚の人におすすめです。
<お手入れ方法>
持ち運びやすさの検証では高評価を獲得。詳細は以下のとおりです。
本体重量は約6.7kg。コンパクトさを売りにしている商品だけあって、比較した7割以上の商品が10kgを超えたなかトップクラスの軽さです。なかでもパナソニックのF-YHVX200は、ファミリーでも使えるようなサイズで17.4kgとかなりの重量がありました。
本体上部の両サイドには手を入れるくぼみもあるので、楽に持ち上げられるでしょう。
続いて、節電のしやすさを検証しました。
衣類乾燥力・除湿力を検証した際にワットモニターを接続し、消費電力をチェックしました。
節電のしやすさには、大きな不満がありません。運転開始から4時間経ったとき、もしくは湿度が55%未満になると自動停止するため、無駄な運転を防いで節電しやすい仕様です。オフタイマーもうまく活用して、使いすぎを防ぎましょう。
一方で1時間あたりの電気代は、除湿時で約10.9円・衣類乾燥時で約12.2円とやや高め。比較した全商品の平均値、除湿約7円・衣類乾燥約9円(※執筆時点)をどちらも上回りました。ヒーターを通して除湿するデシカント式の商品なので、冬でも使えるメリットはありますが、電気代は高くなりがちです。
例えば同じくらいの除湿力を記録した三菱電機MJ-M120VX-Wは、コンプレッサー式。除湿時で約9.9円・衣類乾燥時で約6.9円と電気代は控えめでした。そのぶんコンプレッサー式は冬に除湿力が落ちるので、用途にあわせて検討するのがよいでしょう。
最後は、静かさの検証です。
除湿機から50cm離れたところに騒音計を配置し、最も強いモード・最も弱いモードそれぞれで稼動。騒音値が小さいものほど高評価としました。
運転音はさほど大きくありません。測定結果と、比較した全商品の平均値は以下のとおりです。
は執筆時点
弱・強モードともに、全体平均と同じくらいの騒音値でした。「音が大きい」という口コミもありましたが、比較したなかでは特別うるさいわけではありません。
40dB前後は図書館の中・50dB前後は書店の中と同程度の音量とされています(参照:環境省)。日中なら強モード、夜間には弱モードと使い分けるとよいでしょう。
高さ | 32.3cm |
---|---|
除湿方式 | デシカント式 |
タンク容量 | 1.5L |
定格除湿能力(50Hz) | 5.1〜5.4L |
除湿可能面積(鉄筋) | 7~14畳 |
ルーバー(羽)あり | 不明 |
良い
気になる
幅 | 30.0cm |
---|---|
奥行 | 30.0cm |
コードの長さ | 2.0m |
除湿可能面積(木造) | 7畳 |
消費電力(除湿) | 約350W |
消費電力(衣類乾燥) | 約394W |
衣類乾燥時間 | 99分 |
最大運転音 | 53.2dB |
最小運転音 | 41.3dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | 不明 |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
連続排水機能 | |
自動ストップ機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
21,305円
(最安)
販売価格:21,500円
ポイント:195円相当
送料無料
22,316円
(+1,011円)
販売価格:22,520円
ポイント:204円相当
送料無料
22,613円
(+1,308円)
販売価格:22,820円
ポイント:207円相当
送料無料
22,700円
(+1,395円)
販売価格:22,700円
ポイント:0円相当
送料別
(103件)
24,355円
(+3,050円)
販売価格:24,578円
ポイント:223円相当
送料無料
24,578円
(+3,273円)
販売価格:24,578円
ポイント:0円相当
送料無料
(969件)
24,800円
(+3,495円)
販売価格:24,800円
ポイント:0円相当
送料無料
(40,155件)
25,780円
(+4,475円)
販売価格:26,016円
ポイント:236円相当
送料無料
28,273円
(+6,968円)
販売価格:28,532円
ポイント:259円相当
送料別
31,066円
(+9,761円)
販売価格:31,066円
ポイント:0円相当
送料別
(35件)
32,264円
(+10,959円)
販売価格:32,560円
ポイント:296円相当
送料無料
32,374円
(+11,069円)
販売価格:32,671円
ポイント:297円相当
送料別
32,560円
(+11,255円)
販売価格:32,560円
ポイント:0円相当
送料無料
(51件)
部屋干しした衣類を早く乾かしたいなら、干し方も工夫しましょう。タオルなど短いものは中央に、ズボンなど丈の長いものを端にしてアーチ状に干すことで、風通しがよくなり乾きやすくなります。
また、洗濯物同士の間隔は最低でも5cmあけましょう。乾いた風が通る空間を作ることで、除湿機の効果を高めることができますよ。
シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-P60の取扱店舗は、Amazon・楽天市場・YahooショッピングなどのECサイトです。ショップによって値段が異なるので、比較してから購入してくださいね。
なお、フィルターなどの消耗品はシャープの公式通販でも販売されています。
最後に、衣類乾燥力が高かった商品をご紹介します。
はじめて除湿機を買う人には、三菱電機の美空感MJ-PHDV24WXがおすすめです。 衣類乾燥力が高く、乾きにくいチノパンのウエスト・パーカーのフード裏も水分量がかなり減っていました。本体が19.62kgとやや重いものの、しっかりパワーのある除湿機がほしい人にはぴったりです。
パナソニックの衣類乾燥除湿機 F-YHVX200も、衣類乾燥力の検証でトップクラスの評価を獲得。肝心な除湿機能にも優れており、部屋の湿度73.2%をわずか9分で50%以下に下げることができました。音の静かさ・節電性能なども優秀で、ぜひ候補に入れてほしい一品です。
高さ | 65.0cm |
---|---|
除湿方式 | コンプレッサー式 |
タンク容量 | 5.5L |
定格除湿能力(50Hz) | 24L |
除湿可能面積(鉄筋) | 61畳 |
ルーバー(羽)あり |
良い
気になる
幅 | 41.0cm |
---|---|
奥行 | 28.5cm |
コードの長さ | 1.8m |
除湿可能面積(木造) | 30畳 |
消費電力(除湿) | 415W |
消費電力(衣類乾燥) | 415W |
衣類乾燥時間 | 約97分(2kg) |
最大運転音 | 50.9dB |
最小運転音 | 40.1dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | 不明 |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
連続排水機能 | |
自動ストップ機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
三菱電機 空清脱臭除湿機 (美空感) MJ-PHDV24WXの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
高さ | 66.2cm |
---|---|
除湿方式 | ハイブリッド式 |
タンク容量 | 5.0L |
定格除湿能力(50Hz) | 15L |
除湿可能面積(鉄筋) | 38畳 |
ルーバー(羽)あり |
良い
気になる
幅 | 37.8cm |
---|---|
奥行 | 29.6cm |
コードの長さ | 2.1m |
除湿可能面積(木造) | 19畳 |
消費電力(除湿) | 約390W |
消費電力(衣類乾燥) | 約380W |
衣類乾燥時間 | 72分 |
最大運転音 | 49.1dB |
最小運転音 | 41.3dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
連続排水機能 | |
自動ストップ機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHVX200-Wをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。