シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-P71の口コミ・評判は？実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー！

衣類乾燥力は惜しい結果に。実際に強モードで5時間運転したところ、薄手のTシャツ・ワイシャツは4時間の時点で全体が乾きましたが、厚手のチノパン・パーカーはポケットなど風の届きにくい部分に多くの水分が残りました。

比較したほかの商品には、5時間で厚手・薄手ともに乾燥できたものも。検証では、除湿能力が8L以上かつ風を送るルーバーつきの商品ほど広範囲を乾かせる傾向があったのに対し、本品はルーバーは装備されているものの、除湿能力は7.1Lとやや低めです。

部屋干しした衣類を短時間で乾燥させるには、パワーがやや頼りないといえます。厚手の衣類を乾かす際には、しっかり広げて風が当たるようにする・長めに運転するなど工夫しましょう。

除湿機を選ぶうえで重要な除湿力も物足りません。実際に湿度75.87％の部屋にて運転したところ、15分後の湿度は54.76%に。比較したなかには15分で30％台まで除湿できた商品もあったことを考えると、パワフルとはいえません。

部屋の湿度が50％を切る時間も調べたところ、こちらは20分かかりました。比較した商品のなかには、10分かからずに50％を切るスピードで除湿できたものも。除湿スピードも十分とはいえず、湿度の高い夏・梅雨といった時期に使うには物足りない商品といえます。

持ち運びにも負担を感じました。重量は9.4kgと口コミに指摘されているほど重くはないものの、持つ部分がハンドルなのは懸念点。本体自体に持ち手となるくぼみがついた商品に比べると、持ち上げた際の安定感に欠けます。

キャスターが装備されていないのもネックです。比較したなかには、重量が本品よりも重い10kgを超える商品も少なくありませんでしたが、その多くがキャスターつきで楽に持ち運べました。部屋感をこまめに移動させたい人には不向きといえます。

排水には手間がかかりません。タンクにはフタ・取っ手がついており、水をこぼさず移動できます。比較したほかの商品には排水時にフタを取り外さなければならないものもあったなか、本品は排水口つき。フタをつけたまま水を流せました。

背面のフィルターは手で取り外せるうえに1枚と少なく、手入れは楽に済ませられます。タンクの容量は2.5Lとやや小さめなため排水の頻度は高めですが、作業自体は簡単です。メンテナンスの負担を減らしたい人に向いています。

熱を使用しないコンプレッサー式により消費電力が少なく、節電しやすいのもメリットです。実際に運転したところ、1時間あたりの消費電力は除湿時で180W・衣類乾燥時で158Wを記録しました。

比較したほかの商品には両モードともに消費電力が500W近いものもあったことから、省エネ性能は高いといえます。

2・4・6時間に設定できるオフタイマーに加えて、除湿自動運転機能を搭載しているのも利点です。運転開始から1時間後の湿度が55％未満であれば、自動で運転を停止します。4時間運転した時点で電源が停止する仕組みのため、無駄な運転を軽減でき電気代の節約にもつながるでしょう。

静かさも良好な結果に。実際に50cm離れた場所にて計測すると、除湿の弱モードの運転音は39dBと控えめでした。寝室で使うなら、弱モードの騒音レベルが40dB以下のものだと、気になりにくいためおすすめです。なお、詳しい検証結果は以下のとおりです。

1. 衣類乾燥｜（弱）44.6dB
2. 衣類消臭｜（強）51dB/（弱）38.6dB
3. 除湿｜（強）46.8dB/（弱）39dB

ただし、衣類乾燥は弱モードでも44.6dBとやや大きめです。日中であればそれほど気になりませんが、夜間に部屋干しを乾かしたい場合は寝室から離れた場所に設置するとよいでしょう。