大量の洗濯物もしっかり乾燥できると謳う、コロナ 衣類乾燥除湿機 WHシリーズ CD-WH1823。「しっかり除湿できる」と評判な一方、「コンプレッサー動作音がそこそこうるさい」という口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のパナソニックや三菱電機などの除湿機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、除湿機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
コロナ 衣類乾燥除湿機 WHシリーズ CD-WH1823は、お手入れの負担が気になる人に向いています。比較した商品にはタンク容量が5L以下のものが複数あるなか、こちらは5.5Lと大きめ。排水の頻度・手間を減らせます。タンクのフタに注ぎ口があり、排水しやすいのも魅力。手入れが必要なフィルターが1か所のみなうえ、熱交換器の洗浄機能も備えていました。
本体は13.9kgとある程度重さがありますが、横方向に動くキャスターがついているため持ち運びはスムーズ。本体の左右にくぼみがあり、取っ手として持てるのも便利です。部屋を移動させて使いたい人も、不自由に感じることは少ないでしょう。
節電をしやすいのも魅力です。乾いたら停止する自動モード・2〜8時間のオフタイマーを設定できるため、スイッチの切り忘れを防いで電気代を節約できるでしょう。実際に稼働して電気代を計算したところ、1時間あたり除湿モード約9.6円・衣類乾燥モード約11.4円で使えました。比較した商品には除湿モードで10円を超えるものもあるなか、まずまずの結果です。
一方、衣類乾燥力はいまひとつ。実際に衣類を乾かしてみると、厚手のパーカー・チノパンなどは5時間干しても水分が残ったままでした。ワイシャツ・Tシャツといった薄手の服は3時間ほどで乾きましたが、比較したなかにはパーカーのフード内まで乾かせた商品もあったことを思うと物足りない結果です。
「しっかり除湿できる」との口コミがありましたが、除湿力もいま一歩。湿度73.7%の部屋で使ったところ、湿度50%を切るまでに17分もかかりました。比較したなかには10分かからなかった商品もあったことを思うと、除湿パワーが十分とはいえません。稼働してから15分後の湿度も51.38%で、同条件で30%台まで下げられた商品には及ばず。除湿力重視の人には向きません。
「音がそこそこうるさい」との口コミどおり運転音も大きめです。稼働音を測ると、弱モードでも49.77dbありました。比較した商品の平均42db(※執筆時点)を上回っており、寝室で使うには不向きです。薄手の服をこまめに乾かしたい人にはよいものの、パワフルな除湿力・衣類乾燥力や静音性に期待するなら、ほかの商品をチェックしてみてくださいね。
実際にコロナ 衣類乾燥除湿機 WHシリーズ CD-WH1823と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ除湿機と、衣類乾燥能力の高さ・除湿力の高さ・お手入れのしやすさ・持ち運びやすさ・節電のしやすさ・静かさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
コロナ 衣類乾燥除湿機 WHシリーズ CD-WH1823よりももっといい商品を選びたい人は、ぜひ検討してくださいね。
除湿機は部屋の湿気を取り除くだけでなく、部屋干しした洗濯物を早く乾かせるアイテム。持ち運びができるのでどこでも使えて、デリケートな衣類にも対応可能です。乾いた風を当てて早く乾かすことで、生乾き臭を防ぐ効果も期待できます。エアコンの除湿機能と違って部屋が冷えないため、真夏以外でも使いやすいですよ。
今回ご紹介するCD-WH1823は、メインとサブのWルーバーを搭載するWHシリーズのひとつ。WHシリーズは、「価格.com プロダクトアワード 2021 空調家電部門」で大賞受賞したHシリーズの後継モデルです。広く浅い風・シャープで遠くまで届く風をダブルで起こすことで、業界トップクラス(※)のスピード衣類乾燥を叶えると謳っています。
2022年12月1日時点
コロナは、石油ファンヒーター・給湯機・エアコンなどを扱う総合住宅設備メーカー。衣類乾燥除湿機を多数展開しており、湿った暖かい空気を冷やすことで除湿するコンプレッサー式を採用したものが多いのが特徴です。静音性・節電しやすさに優れた商品が多いのも魅力。寝室の近くで部屋干しをしたい人・電気代が気になる人に適しています。
夏向きなコンプレッサー式を採用しつつ、ヒーターを併用することで冬も乾燥速度をアップ。ヒーターがオフのときに比べて、約40%乾燥時間を短縮できる(※)と謳っています。
実使用時の衣類乾燥時間は、設置環境・使用条件により異なります
定格除湿能力は、50Hzで16L・60Hzで18Lです。溜まった水を捨てる頻度を減らすため、タンクは5.5Lと大きめサイズを搭載。ecoモードを備え、節電を意識する人にも配慮した設計です。
熱交換アルミフィンにはクリアフィンコートを採用し、汚れのつきにくさ・落ちやすさを高めています。熱交換器の手動洗浄機能があるのもポイント。背面の注水口からコップ1杯分の水をいれることでほこり・汚れを洗い落とし、性能低下を防ぐ効果が期待できます。
カラーは、クリスタルホワイトとクリスタルブラックの2種類。どちらも白を基調としたデザインです。操作部分はタッチパネル式で、ひと目で操作がわかりやすいつくり。楽に掃除ができるよう配慮したフラットタイプです。
サイズは、高さ65.7×幅37.8×奥行23.5cm。重量は13.5kgです。使いたい場所まで気軽に持っていけるよう、キャスターを備えています。タンクを抜いたときに水が垂れるのを防ぐため、ドレンストッパーを搭載しているのもうれしいですね。
今回は、コロナ 衣類乾燥除湿機 WHシリーズ CD-WH1823を含む、除湿機全18商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まず、衣類乾燥力・除湿力の検証です。
室温25±1℃・湿度73.2±5%に設定した恒温恒湿室(約2畳)を用意。濡らしてから脱水したTシャツ・ワイシャツ・パーカー・チノパンを2枚ずつ5時間干し、1時間ごとに水分量を計測して衣類乾燥力をチェックしました。なお、除湿機は衣類乾燥用・最も強いモードで稼働させています。
除湿力の高さも、同じ条件に設定した約2畳の恒温恒湿室で検証。除湿用・最も強いモードで1時間稼働し、運転開始から15分後の湿度・湿度50%を切るまでにかかった時間をチェックしました。
Tシャツ・ワイシャツ・パーカー・チノパンを5時間部屋干ししたところ、薄手の服は3時間ほどで乾かせました。一方で、厚手の服はほとんど乾かないという結果に。検証結果の詳細は以下のとおりです。
<検証結果>
比較したなかで、除湿能力が10L以上の商品は、大量の洗濯物から出る水分もしっかり除湿できる傾向がありました。対してこちらは除湿能力は18Lと高めですが、服には水分が残っています。
生乾き臭の原因となる菌の繁殖を抑えるのには、5時間以内には乾かしたいところ。「業界トップクラスのスピード衣類乾燥」との謳い文句に反し、衣類乾燥力はいまひとつだったため、薄手の衣類メインで使うのがよさそうです。
湿度73.7%の部屋で除湿機を運転してみても、除湿力は高いとはいえない結果に。稼働してから15分後の湿度は、51.38%とやや高めでした。比較したなかには15分稼働で30%台まで除湿できた商品もあったことを考えると、除湿のパワーはあと一歩というところです。
湿度50%を切るまでの時間を測ってみても、17分かかっています。30分以上かかった商品もあったことを考えると悪い結果ではないものの、なかには10分以内に50%より低い湿度に下げられた商品もありました。
口コミでは「しっかり除湿できる」と評判でしたが、除湿パワー・スピードともに惜しいところです。素早くカラッとした空気に整えて快適に過ごしたい場合、物足りなく感じる可能性があります。
次は、お手入れしやすさの検証です。タンクの容量の大きさや、タンクにフタ・取っ手があるか、フィルターは手で外せるかなど、お手入れに関わるパーツを評価しました。
さらに、持ち運びやすさもチェック。本体の重量・本体に取っ手やキャスターがついているかを確認しました。
お手入れのしやすさは高評価に。取っ手・フタのついた大容量タンクが便利で、高評価を獲得しました。なお、詳細は以下のとおりです。
比較したなかには水タンクが5L以下の商品が多数ありましたが、本商品は5.5Lと大容量。3L以上のタンクであれば排水の頻度と手間を減らせる傾向があり、こちらもお手入れの負担軽減が期待できます。
タンクに取っ手・フタがついているのも魅力。比較したなかで、タンクにフタがついた商品は水がいっぱいに溜まった状態でもこぼしにくいと高評価を得ていました。こちらも同様に、水が溜まっていても運びやすいでしょう。フタに注ぎ口があるため、排水作業も簡単に行えますよ。
お手入れが必要なフィルターは、比較したほとんどの商品と同様に1か所。手で取り外しが可能です。お手入れの頻度・手間がかかりにくく、使いやすいですよ。
持ち運びやすさも高評価でした。キャスターと左右についた取っ手が魅力。なお、詳細は以下のとおりです。
本体重量は13.9kgとそれなりですが、横方向に動くキャスターがついています。比較したなかで、キャスターつきの商品は大型でもスイスイ動かせる傾向に。こちらも同様に、スムーズに動かせます。
本体の左右にはくぼみがあり、取っ手として持つことが可能。比較したなかにはハンドルがあるのみの商品も多くありましたが、こちらはより持ちやすいと高評価を得ました。部屋を移動させて使いたい人にもぴったりです。
続いて、節電のしやすさの検証です。
衣類乾燥力・除湿力の検証時に、ワットモニターを用いて積算消費電力を測定します。除湿運転時・衣類乾燥運転時の積算消費電力や、除湿・衣類乾燥の自動モードの有無、オフタイマーの最短・最長時間をチェックしました。
節電もしやすい設計でした。除湿・衣類乾燥ともに自動モードがある点が高評価。詳細な結果は以下のとおりです。
1時間あたりの電気代の目安は、除湿モードで約9.6円・衣類乾燥モードで約11.4円です。比較したなかで、コロナの商品は1時間あたり約7円と節約しやすい傾向がありました。同メーカーのなかではやや高めですが、比較した商品には除湿で10円を超えるものもあったことを思うとまずまずの結果です。
自動モードがあるのも魅力。衣類乾燥モードでは、周囲の湿度と温度をセンサーで確認し、洗濯物が乾いたころに運転を自動停止します。比較したなかには洗濯物の乾き具合を確認せずに運転を停止する商品もあったのに対し、より便利に使えますよ。
オフタイマーは2〜8時間に変更できるため、ほどよい時間で切れるよう設定できます。スイッチの切り忘れを防ぐことで、電気代の節約につながるでしょう。
最後に、静かさの検証を行いました。
除湿機から50cm離れた場所に騒音計を設置し、弱・強モードそれぞれの音を測定しました。弱モードは就寝中も気にならないほどの音量、強モードは日中に気にならないほどの音量であるかを評価します。
稼働音は、弱モードで49.77db、強モードでは61.80dbでした。比較した全商品の平均は弱モードで約42db、強モードで約52.56db(※執筆時点)。どちらも上回っており、静音性は低いといえます。
環境省によると、49.77dbは昼間の高層住宅地域と同じ程度の音量(参照サイト:環境省)。本体から50cm時の音量とはいえ、静かな部屋だと気になりやすいでしょう。
比較したコロナの商品は夜間モードがあり、音がほとんど気にならないほど静音性が高い傾向がありました。一方、こちらはいまひとつの結果に。「そこそこうるさい」との口コミどおり、寝室で使用する場合は注意が必要です。
高さ | 65.7cm |
---|---|
除湿方式 | コンプレッサー式 |
タンク容量 | 5.5L |
定格除湿能力(50Hz) | 16L(50Hz)/18L(60Hz) |
除湿可能面積(鉄筋) | 40畳(50Hz)/45畳(60Hz) |
ルーバー(羽)あり |
良い
気になる
幅 | 37.8cm |
---|---|
奥行 | 23.5cm |
コードの長さ | 2.0m |
除湿可能面積(木造) | 20畳(50Hz)/23畳(60Hz) |
消費電力(除湿) | 約310W |
消費電力(衣類乾燥) | 約366W |
衣類乾燥時間 | 約58分 |
最大運転音 | 61.8dB |
最小運転音 | 49.8dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
自動ストップ機能 | |
連続排水機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
部屋干しで乾きやすくするためには、乾いた風が通る空間を作ることが重要です。ズボンなどの長さがある衣類は端に干し、タオルなどの短いものは中央に干しましょう。アーチ状になるように干すことで、中央の風通しがよくなります。
また、洗濯物同士の間隔をあけるように意識しましょう。5cm以上を目安にあけることで、風が通りやすくなりますよ。
コロナ 衣類乾燥除湿機 WHシリーズ CD-WH1823は、楽天やYahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能です。セールやクーポンなどを使って安い値段で購入できるケースもあるので、ぜひチェックしてみてください。
実店舗であれば、ヨドバシカメラやケーズデンキなどの家電量販店で取り扱いがあります。実物を見てから購入を決めたい人は、近隣の取扱店舗に足を運んでみてくださいね。
最後に、パワフルな衣類乾燥力で厚手の服も短時間で乾かせた商品をご紹介します。
三菱電機の空清脱臭除湿機 美空感MJ-PHDV24WXは、衣類乾燥力・除湿力だけでなく、お手入れや節電のしやすさ・持ち運びやすさなども高評価を獲得。薄手の服は2時間で完全に乾き、厚手のチノパンやパーカーも5時間でほぼ乾かせました。キャスター付きで移動がしやすいのも便利です。
生乾き臭を防ぎたいなら、パナソニックの衣類乾燥除湿機 F-YHVX200-Wがおすすめです。5時間で厚手のチノパンがしっかり乾いたうえ、2枚干したパーカーのうち1枚はフードの中まで乾きました。ハイブリッド式で室温を上げすぎないため、1年を通して活躍しますよ。稼働音も静かでした。
高さ | 65.0cm |
---|---|
除湿方式 | コンプレッサー式 |
タンク容量 | 5.5L |
定格除湿能力(50Hz) | 24L |
除湿可能面積(鉄筋) | 61畳 |
ルーバー(羽)あり |
良い
気になる
幅 | 41.0cm |
---|---|
奥行 | 28.5cm |
コードの長さ | 1.8m |
除湿可能面積(木造) | 30畳 |
消費電力(除湿) | 415W |
消費電力(衣類乾燥) | 415W |
衣類乾燥時間 | 約97分(2kg) |
最大運転音 | 50.9dB |
最小運転音 | 40.1dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | 不明 |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
自動ストップ機能 | |
連続排水機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
三菱電機 空清脱臭除湿機 (美空感) MJ-PHDV24WXの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
高さ | 66.2cm |
---|---|
除湿方式 | ハイブリッド式 |
タンク容量 | 5.0L |
定格除湿能力(50Hz) | 15L |
除湿可能面積(鉄筋) | 38畳 |
ルーバー(羽)あり |
良い
気になる
幅 | 37.8cm |
---|---|
奥行 | 29.6cm |
コードの長さ | 2.1m |
除湿可能面積(木造) | 19畳 |
消費電力(除湿) | 約390W |
消費電力(衣類乾燥) | 約380W |
衣類乾燥時間 | 72分 |
最大運転音 | 49.1dB |
最小運転音 | 41.3dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
自動ストップ機能 | |
連続排水機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHVX200-Wをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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