高画質で全方位を記録できると話題の360度ドライブレコーダー、ユピテル 全方面3カメラドライブレコーダー marumie Y-3000。インターネット上では「画質がよい」と評判です。しかし、「Macで映像が確認できない」との気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のコムテックやJVCケンウッドなどの360度ドライブレコーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、360度ドライブレコーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ユピテル 全方面3カメラドライブレコーダー marumie Y-3000は、悪条件下でもはっきりと撮影できるものがほしい人におすすめです。真っ暗な環境で撮影したところ、フロント・リアカメラのどちらも人影や木の影をくっきり映りました。比較した商品には映像が真っ暗になるものもあったなか、外灯がない場所でも周囲の様子をしっかり残せます。
逆光を再現した状況でもきれいに撮影できました。比較したなかには白飛びする商品もありましたが、こちらはナンバープレートの数字や文字をはっきり確認可能。もちろん、通常の明るさで撮影した映像も「画質がよい」という口コミどおりで、事故の証拠を残すのにぴったりです。フレームレートは29.1fpsで信号の点滅周期と重ならず、信号が真っ暗に映るリスクを防ぎやすいのもメリットでしょう。
撮影画角は400度とまずまず広めです。画角が480度だったコムテック HDR362GWより若干死角があるものの、車の周り・内部のほぼすべてを撮影できます。車内はリアカメラによってを撮影するため後部座席が映りにくく、車内の様子を確認しやすいのがポイント。動体検知・タイムラプスといった駐車監視機能も充実していて、駐車中の事故にも気づきやすいですよ。
上書きのリスクを防ぐイベントリスク機能やSDカードチェック機能などもあり、自動で映像を保護します。最大記録容量は128GBと豊富で、長期間の撮影にも対応。記録した映像は液晶モニターですぐにチェックできます。PCだとより詳しく確認できますが、使用する専門アプリは「Macで映像が確認できない」との口コミどおりWindousにしか対応していない点には注意が必要です。
執筆時の価格は税込47,080円(公式サイト参照)。「夜間でも明瞭記録する」と謳うだけあって、天気や運転する時間帯を問わずに映像をきれいに撮影しやすく、事故の際に役立つ情報をしっかり記録できます。もしもの際に備えて、ぜひ購入を検討してみてください。
360度ドライブレコーダーと前後2カメラ型との違いは、前後だけではなく側方や車内の撮影もできること。車内外の様子をほぼ死角なく記録できるため、急ブレーキや煽り運転はもちろん、車上荒らしや側方からのすり抜けにも対応できます。トラブルが起きたときにより詳しい状況を伝えられるため、保険会社とのやり取りで役立ちますよ。
ユピテル 全方面3カメラドライブレコーダー marumie Y-3000は、3つのカメラで全方面記録をする商品。フロント1カメラに加えて、リアから左右と車内も記録するリアデュアルカメラがセットになっています。3カメラすべてに高感度センサーSTARVISを内蔵し、映像が不鮮明になりがちな夜間も明瞭に記録する設計です。
ユピテルは、50年以上の歴史がある映像技術・マイクロ波・無線通信技術の専門メーカー。大容量の映像データを安定して記録できるコア技術を誇り、業界を牽引するトップメーカーとして、民生用ドライブレコーダーを開発しました。広範囲・高画質記録・HDR機能対応など、豊富なラインナップからスタイルに合うドライブレコーダーを選べます。
フロントカメラ・リアカメラともに200万画素FULL HDで、ゆがみのない高画質で記録するスペック。3カメラともにHDRを搭載し、明暗差の大きい場面や夜間の後続車ヘッドライトで生じやすい黒つぶれや白飛びを大幅に抑制すると謳っています。
リアカメラはスモークガラスにも対応。スモークガラス越しでの後方車のナンバー識別や左右の車両など夜間でも明瞭記録する仕様です。
あおり運転を自動記録する機能も内蔵。後方車の異常接近を自動で検知し、ドライバーにいち早く知らせて映像を専用フォルダに自動保存します。
前方車発進警告・車線逸脱警告・前方車接近警告の安全運転サポートもあり、ドライバーの運転ミスを表示と音で警告。疲れや急いでいるときに起こりやすい事故も予防します。
フロントカメラはドライバーの視界を遮りにくいコンパクト設計。ボールジョイント式ブラケットで角度調整ができ、モニター右の操作ボタンで運転席からでも直感的に操作できる構造です。リアデュアルカメラは視界を妨げづらい円筒型で、左右・車内用、後方用ともに独自に可動し、車種に合わせてアングルを調整できます。
フロントカメラのサイズは幅65×高さ53×奥行28mm、重量は約91g。リアデュアルカメラのサイズは幅118×直径27mm、重量は約51gです。
本機の保証期間は3年間。付属品は、5Vコンバーター付電源直結コード・フロントカメラ用ブラケット・リアカメラケーブル・microSDカード (32GB)・ドライブレコーダー搭載ステッカー・取扱説明書・保証書です。
今回は、ユピテル 全方面3カメラドライブレコーダー marumie Y-3000を含む360度ドライブレコーダー全20商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、撮影画角の広さの検証です。
壁から3.5mの距離に商品を設置し、正確に角度を設定するためにレーザー墨出し器と分度器を使用。左右対称になるよう放射状に10度ずつ40~150度までの角度を設定し、何度まで撮影できるかをチェックしました。
フロントカメラの撮影画角を測定したところ角度は140度で、メーカーが謳っている138度とほぼ同じ。比較したコムテックのHDR362GWは360度の記録ができましたが、こちらはフロントカメラだけでは不安が残る結果です。
とはいえ、140度を映す車内カメラ・120度を映す後方カメラを合わせると、3つのカメラの水平画角は400度と優秀。比較した商品には300度を下回るものも少数ながらあったのに対し、画角は広めで高評価の基準値390度を上回りました。
3つのカメラを使って写すため側面に若干視覚ができますが、リアカメラで後部座席の影響を受けずに撮影できるのはメリットです。後方の様子をしっかりと記録できるでしょう。
続いて、映像のきれいさの検証です。
3.5mの距離から付属するすべてのカメラで、ナンバープレートの一連指定番号・本拠地・分類番号・判別文字を明確に読み取れるかをチェック。また、フレームレートが100・120の約数ではないかも確認しました。
口コミに「画質がよい」とあるように、フロントカメラの映像はきれいで好評。ナンバープレートの本拠地は見づらい部分もありましたが、3.5mの距離からでも一連指定番号や判別文字などはしっかり記録できました。
比較した約半数の商品が映像が鮮明と評価されましたが、こちらも負けていません。フレームレートは29.1fpsで信号の点滅周期と重ならないため、信号が真っ暗に映るリスクは防ぎやすいのもメリットでしょう。
リアカメラでの映像も良好。フロントカメラと同様に若干見えにくい部分はあるものの数字は確認できるため、加害者の車を特定するための証拠のひとつとして役立つでしょう。
比較したなかには、フロントカメラ・リアカメラのどちらか一方でしかナンバーを確認できない商品も。こちらは両方でしっかり映像を記録します。
次に、悪条件下での映像のきれいさの検証です。
真っ暗な環境のなかフロントカメラで撮影した映像の輝度は34.24と優秀。輝度が2.98だったJVCケンウッドのDRV-C750Rは人影もわからなかったのに対し、こちらは暗闇でも洋服の柄がわかるほどに明るく撮影できました。「夜間も明瞭に記録する」との謳い文句にも納得です。
暗闇で撮影したリアカメラの映像も高評価に。なかでも車内を撮影するカメラの輝度は65.26ととても高く、比較した商品のなかで最大値でした(※執筆時点)。街灯が少ない道路の走行中だけでなく、夜間に車上荒らしにあった際も記録をしっかり残します。
比較した商品には映像が不鮮明で確認が難しいものも多くあったなか、フロントカメラ・リアカメラともに暗所に強いのが特徴です。
逆光のなかでも、フロントカメラの映像はきれいに撮影可能。比較した商品には白飛びするものもありましたが、こちらは一連指定番号や判別文字が明瞭に映し出されていました。天気のよい日のドライブでも活躍するでしょう。
リアカメラによる逆光での映像もきれいに撮れました。フロントカメラと同様に、数字や文字を明確に確認できます。比較した商品ではリアカメラだと暗所や逆光などの悪条件下でも明瞭に撮れる商品が多く、こちらも例外ではありませんでした。
さらに、駐車監視のしやすさの検証です。
駐車監視機能があるか・衝撃や動体検知ができるか・キャンセルタイマーがあるかなどの商品スペックを確認して、ストレスなく駐車監視できる仕組みが整っているかをチェックしました。
駐車を監視する機能は充実。常時録画だけではなく、動体に反応したときのみイベント記録を行う動体検知や、長時間録画も可能なタイムラプスにも対応しています。駐車監視モードはボタンひとつでオンオフを切り替えられるため、シーンに合わせて素早く切り替えができるのもポイントです。
降車時のキャンセルタイマーはありませんが、駐車中に衝撃や動体を検知すると次の乗車時にアナウンスがあるのが便利。比較したなかでアナウンス機能がついていなかったいくつかの商品より、事故に気づかず対処が遅れるケースを防ぎやすいでしょう。
最後は、映像の確認のしやすさ・映像保護機能の充実度の検証です。
商品を確認し、手軽に詳しく映像を確認できるか・どんな状況でも録画した映像が消えるリスクが少ないかをチェックしました。
映像の確認はさほど難しくありません。液晶モニターがついているため、記録映像を車内ですぐにチェック可能。PCに専用ビュアーソフトを無料ダウンロードすれば、日時・GPS情報・走行軌跡といったさまざまな情報とともに映像を確認できます。
しかし、専用ソフトがWindousにしか対応していないのは惜しいところ。「Macで映像が確認できない」との口コミどおりなので、Macユーザーは注意が必要です。
映像の保護機能はかなり充実しています。イベント記録機能がついていて、トラブルが発生した際の映像を通常とは別のファイルに保存できるため、上書きのリスクを防ぎやすい点が好評です。
SDカードチェック機能もあり、SDカードの入れ忘れや破損を表示と音でエラーを知らせてくれます。比較した商品にはSDカードチェック機能がなく、SDカードの不具合に気づきにくいものもありました。そのような商品に比べると、証拠を残し忘れるリスクを軽減できます。
SDカードのフォーマットが不要な点もメリット。比較した商品の半数以上が定期的なSDカードフォーマットが必要だったのに対し、運転前のひと手間を省けます。最大記録容量も128GBと豊富なので、長時間の撮影にも対応できる点でも評価を伸ばしました。
カメラ構成 | 3カメラタイプ(フロント・リア・車内) |
---|---|
記録解像度 | フルHD(1920×1080) |
フレームレート(フロント) | 29.1fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
水平画角(フロント) | 138度 |
垂直画角(フロント) | 78度 |
実測した水平画角(フロント) | 140度 |
水平画角(リア) | 128度 |
実測した水平画角(リア) | 120度 |
垂直画角(リア) | 63度 |
水平画角(車内) | 138度 |
実測した水平画角(車内). | 140度 |
垂直画角(車内) | 78度 |
記録方式 | 常時録画、イベント記録、後方異常接近記録、駐車記録 |
駐車監視記録方式 | 常時録画、タイムラプス録画、動体検知録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | AVI |
幅(フロント) | 65mm |
奥行(フロント) | 28mm |
高さ(フロント) | 53mm |
幅(リア) | 118mm |
奥行(リア) | 31mm |
高さ(リア) | 27mm |
幅(車内) | 118mm |
奥行(車内) | 31mm |
高さ(車内) | 27mm |
付属品 | リアカメラ用ケーブル、32G microSDカード、取扱説明書、ステッカー、保証書 |
音声録音機能 | |
音声録音ON/OFF切り替え可能 | |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
ユピテル 全方面3カメラドライブレコーダー marumie Y-3000は、オートバックスをはじめ全国のカー用品店で購入できます。取扱店舗は、公式サイトから検索してみましょう。値段は、税込47,080円です。
価格は執筆時点・公式参照
自宅で購入する場合は、公式オンラインストアを利用するのが便利。税込5,000円以上のお買い物で全国どこでも送料が無料です。製品ごとのメーカー保証に加えクロネコ延長保証を付帯することもでき、メーカー保証を含めて最長5年の延長保証をつけられますよ。
また、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなど大手ECサイトでも販売を確認できました。普段利用しているサイトもぜひチェックしてみてください。
最後に、より撮影の死角が生まれにくかったドライブレコーダーをご紹介します。
カーメイト d'Action 360Dは、前後2カメラと360度カメラの3カメラを採用したドライブレコーダーです。撮影画角の広さの検証では490度を記録し、側方にも死角ができにくいのが特徴。暗所や逆光の映像も鮮明に確認しやすく、どんな環境でも全方位をしっかり記録したい人におすすめです。
機能性にこだわる人は、コムテック HDR362GWもチェック。キャンセルタイマーがついていて、ドアの開閉による衝撃に反応しにくいため、データ容量を圧迫しづらいのがメリットです。そのうえ、こちらも撮影画角が広め。検証では2つのカメラで480度の映像を記録できたため、事故の証拠を残しやすいでしょう。
カメラ構成 | 360度カメラタイプ(フロント・リア・360度) |
---|---|
記録解像度 | フロント:フルHD(1920×1080)、HD(1280×720)/リア:フルHD(1920×1080) |
フレームレート(フロント) | 27.5fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
---|---|
水平画角(フロント) | 96度 |
垂直画角(フロント) | 50度 |
実測した水平画角(フロント) | 90度 |
水平画角(リア) | 131度 |
実測した水平画角(リア) | 130度 |
垂直画角(リア) | 75度 |
水平画角(車内) | 360度 |
実測した水平画角(車内). | 360度 |
垂直画角(車内) | 190度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃録画、手動録画 |
駐車監視記録方式 | 衝撃録画(別売オプション) |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | MOV |
幅(フロント) | 122mm |
奥行(フロント) | 48mm |
高さ(フロント) | 67mm |
幅(リア) | 49mm |
奥行(リア) | 30mm |
高さ(リア) | 48mm |
幅(車内) | 122mm |
奥行(車内) | 48mm |
高さ(車内) | 67mm |
付属品 | 32GB microSDカード(DC3)、電源ケーブル、リアカメラケーブル、通信ケーブル、ステッカー、六角レンチ、脱脂クリーナー、レンズクロス、取扱説明書、保証書 |
音声録音機能 | |
音声録音ON/OFF切り替え可能 | |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
カーメイト ダクション 360D DC4000Rをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
カメラ構成 | 360度メイン+リア |
---|---|
記録解像度 | フロントカメラ:1856×1856/リアカメラ:フルHD(1920×1080) |
フレームレート(フロント) | 27.5fps |
SDカードチェック機能 |
良い
気になる
モニター | |
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水平画角(フロント) | 360度 |
垂直画角(フロント) | 240度 |
実測した水平画角(フロント) | 360度 |
水平画角(リア) | 130度 |
実測した水平画角(リア) | 120度 |
垂直画角(リア) | 68度 |
水平画角(車内) | 360度 |
実測した水平画角(車内). | |
垂直画角(車内) | 240度 |
記録方式 | 常時録画、衝撃検知録画(イベント録画) |
駐車監視記録方式 | 衝撃録画、常時録画+衝撃録画、タイムラプス録画 |
記録最大容量 | 128GB |
映像ファイル形式 | MP4 |
幅(フロント) | 66mm |
奥行(フロント) | 41mm |
高さ(フロント) | 88mm |
幅(リア) | 62mm |
奥行(リア) | 24mm |
高さ(リア) | 41mm |
幅(車内) | |
奥行(車内) | |
高さ(車内) | |
付属品 | シガープラグコード、脱脂クリーナー、両面テープ、32G microSDカード、ステッカー、コードクランプ |
音声録音機能 | |
音声録音ON/OFF切り替え可能 | |
HDR対応 | |
GPS対応 | |
Gセンサー | |
Wi-Fi | |
SDカードフォーマット不要 |
コムテック ドライブレコーダー HDR362GWの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットをレビュー!
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