大容量タンクで最大40時間まで加湿できると謳う、シィー・ネット ハイブリッド加湿器 CDKH602。しかし口コミが少なく評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
カビの生えにくさ
加湿性能の高さ
お手入れのしやすさ
給水・排水のしやすさ
使いやすさ
静かさ
消費電力の低さ
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の加湿器とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、加湿器選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
シィー・ネット ハイブリッド加湿器 CDKH602は、狭い部屋にも置きやすく、電気代を安く抑えられる商品がほしい人におすすめです。幅は17.6cmと比較した商品のなかでもコンパクトで、限られたスペースにも圧迫感なく設置しやすいのがメリット。小さめながら、約6Lと大容量のタンクを備えていました。アロマオイルで香りつきのミストも楽しめますよ。
消費電力が低いのも利点。ワットモニターで測った際の数値は105Wと、比較した全商品の最大値1,000W(※執筆時点)の約10分の1でした。カビが生えにくいのもうれしい点です。7日間稼動後の水を培養すると、菌の数は低評価基準の21個未満に。比較したほかの加熱超音波式や超音波式はカビが生えやすかったなか、衛生面の心配は少ないでしょう。
部屋の湿度に応じて加湿量を自動調節できるので、過加湿によるカビや故障のリスクも抑えられます。また、給水のしやすさも十分。タンクの高さは18cmと低めで、シンクにすっぽり収まりました。タンクを外さず給水できる設計も魅力的。ただ排水トレーがなく、本体を傾けて水を捨てる必要がある点は気がかりです。
弱モードの稼動音は36.1dBを記録し、図書館内の音量目安である40dBより静音でした(参照:環境省)。寝室で使用しても音は気になりにくいでしょう。お手入れするパーツは6個と比較したなかでも少なめ。ただタンクが複雑な構造で、口の広いバケツ型タンクに比べて細かい部分を洗いにくい点はネックです。
肝心の加湿性能は低めの評価に。温度20℃・湿度30%に保った環境で強モードにして稼動させると、30分後の湿度は62%にとどまりました。比較した大半の商品が湿度70%以上まで加湿できたなか、物足りない結果です。上位商品には30分で湿度90%以上まで上昇したものも。広い部屋を効率よく加湿したい人は、ほかの商品を検討してみてください。
シィー・ネットは、さまざまな家電の卸売事業を行う大阪府の企業。加湿器はスチーム式・超音波式・ハイブリッド式の3タイプを取り扱っています。
今回ご紹介するハイブリッド加湿器 CDKH602は、約6Lの大容量タンクで最大40時間まで加湿できると謳う商品です。ヒーターで水を加熱することで、雑菌の繁殖を抑えるとアピールしています。
適用床面積は、木造和室が約8.5畳・鉄骨のプレハブ洋室は約14畳。加湿量は約500mL/h・約300mL/h・約150mL/hの3段階から選べるので、狭いスペースでは少なめ・広い部屋では多めといった調整ができますよ。40~70%の設定した湿度まで自動加湿できる仕様です。
1~12時間の間で設定できるオフタイマー機能つきなので、つけっぱなしにする心配も少ないでしょう。おやすみモードに設定すればパネルの光を抑えられるつくりで、夜間も快適に使えるよう配慮されています。
<スペック>
アロマに対応しているのも特徴。給水タンク内のアロマケースに好みのアロマオイルを垂らせば、ミストとともに香りを楽しめます。
タンク内の水を抗菌できるカートリッジつきで、衛生面にも配慮。カートリッジや吹き出し口は取り外し可能で、お手入れしやすい設計と謳っています。専用の掃除ブラシも付属しますよ。
今回は、シィー・ネット ハイブリッド加湿器 CDKH602を含む加湿器全48商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、加湿性能の高さの検証です。温度・湿度を一定に保てる約2畳の恒温恒湿室を温度20℃・湿度30%に統一しました。恒温恒湿室の運転を停止したうえで、加湿器を最も強いモードで稼動。96%を上限とし、湿度が上がる幅が大きいものほど高評価としました。
検証の結果、加湿性能はいまひとつ。強モードで加湿しても、30分後の湿度は62%と低めです。比較したほとんどの商品が湿度70%を超えたなか、評価が伸び悩みました。15分後の時点で湿度50%と、加湿スピードが比較したなかで遅いのも気になります。
比較したなかでも、加熱気化式の商品は加湿性能が高いものが多めでした。一方、本品を含む加熱超音波式や超音波式は、おしゃれでコンパクトなものが多い反面、加湿力は低い傾向が。広いリビングなどを効率的に加湿したい人には物足りないでしょう。
続いて、カビの生えにくさ・お手入れのしやすさの検証です。
加湿器に1日1回水を足し、7日間連続で稼動させました。その後、加湿器内の水に含まれるカビ菌の有無を専門機関で調査。培養液に寒天を加えた寒天培地で1週間培養してもカビが一切見られない状態を上限に、カビ菌が少ないものほど高評価としました。
加えて、お手入れのしやすさを確認。お手入れが必要な部品の多さ・お手入れのタイミングを知らせる機能の有無・お手入れがしやすいタンクの形状かなどをチェックして評価しました。
比較したところ、スチーム式の商品は1週間稼動させてもカビの原因菌がほぼ繁殖しないものが多め。一方、加熱超音波式や超音波式の商品は、タンク内にカビの原因菌が繁殖しやすい傾向がありました。
本品は加熱超音波式ながら、カビは比較的繁殖しにくい結果です。しかしまったく繁殖しないわけではないので、こまめなお手入れを心がけましょう。
ただタンク内の抗菌カートリッジを毎日外し、水ですすぐ必要があるのはやや手間。また、比較した電源プラグを取り外せる商品は気軽に水洗いできたのに対し、電源プラグが外れず水槽部を手入れしづらいのも気がかりです。水槽部は濡れた雑巾などで拭く必要があります。
タンク内の構造が複雑で、比較したシンプル設計のバケツ型タンクに比べて細かい部分を掃除しにくいのもネック。歯ブラシなどを使っても、完全にきれいするのは難しいでしょう。総合的には高評価を得たものの、気になる点も複数見られました。
次は、給水と排水のしやすさ・使いやすさの検証です。
給水タンクの取っ手の有無や、シンクに収まり給水しやすいタンクの形状か、給水後にタンクの向きを変える必要があるかなどをチェックしました。
加えて、稼動中も水量を把握できるか・加湿量を自動調節できるか・本体上部に持ち手があるかを確認し、使いやすさを評価しています。
2つの給水方法に対応し、シンクまで運ばず本体上部からも水を入れられます。タンクの容量は約6Lと、人気の上位商品より大容量。給水頻度を抑えたい人におすすめです。一方、給水タンクに取っ手がなく、サッと片手で持ち運べない点はやや気になりました。
また、排水が必要な場所がタンク・本体の2か所ある点もややネック。比較したタンクの排水だけでよい商品と並ぶと手間がかかります。取り外せる排水トレーはないため、本体を傾けて排水しなければなりません。
本体上部に取っ手がないため、移動時には本体を両手で抱える必要があります。比較した取っ手つきの商品は屈まず持ち運べて便利だったのに対し、頻繁に部屋間を移動させたい人には向かないでしょう。
続いて、静かさの検証です。加湿器から50cm離れた場所に騒音計を配置し、加湿器を稼動。35dBを上限に、最も弱いモードの音が静かなものほど高評価としました。
検証の結果、稼動音は比較的静かで評価は上々。弱モードの騒音値は36.1dBと、高評価基準の35dBに近い数値を記録しました。比較した商品には40dBを超えたものが複数あったことをふまえると、うるさいと感じることは少なそうです。
環境省によると、約40dBは図書館内の音量が目安(参照:環境省)。本品は40dB未満なので、夜間や就寝時も騒音によるストレスは感じにくいでしょう。
<各モードの稼動音>
最後は、消費電力の低さの検証です。加湿性能を検証する際にワットモニターを接続しました。20Wを上限に、消費電力が少ないものほど高評価としています。
検証の結果、消費電力は105Wと低めで、高評価基準とした300Wの約1/3と優秀。比較したほかの商品には、最大で1,000W(※執筆時点)を記録したものがあったのに対し、電気代を抑えやすいでしょう。本品を含む加熱超音波式や超音波式の商品は、水を直接沸騰させるスチーム式と比べて消費電力が少ない傾向が見られました。
加熱超音波式や超音波式は、気化式に比べて本体価格が安めなのも魅力。本品も、ECサイトで1万円前後(※執筆時点)と比較したなかではそれほど高くありません。消費電力が10W台だった高価格帯の上位商品には及ばないものの、初期費用を含めた総合的なコストは安く抑えられるでしょう。
加湿器の設置場所は、暖房の効いた場所や自然に温度が上がりやすい場所がおすすめ。空気中に含まれる水分の割合を示す「相対湿度」は、温度が高い場所ほど低くなるためです。
加湿器が検知する湿度も相対湿度。例えば、室温が20℃で湿度40%と表示されていても、室温が25℃になると湿度が30%と低く表示される場合があります。窓際や床など温度が低い場所に加湿器を置くと相対湿度が上がるので、加湿器が「十分加湿されている」と判断して運転を停止することも少なくありません。
棚の上や卓上など、暖房がよく当たる場所に設置すれば、効率よく室内を加湿できるでしょう。加湿器のパワーを最大限に発揮するために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メーカーでは、週2回以上のお手入れを推奨しています。本体には中性洗剤を使用できますが、水槽には洗剤を使えないため注意してください。お手入れの手順は以下のとおりです。
<本体のお手入れ>
①本体に残っている水を排水する
②ぬるま湯か中性洗剤を含ませた柔らかい布で汚れを拭き取る
③さらに乾いた布でやさしく拭く
④本体底部にある吸気口のホコリは掃除機などで吸い取る
<水槽のお手入れ>
①排水方向から残った水を排水する
②湿らせた柔らかい布で水槽内の汚れを拭き取る
③汚れが目立つ場合は、付属のブラシで掃除する
(出典:公式サイト)
シィー・ネット ハイブリッド加湿器 CDKH602は、楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで販売されています。販売元により値段が異なるので、各サイトを比較してお得に購入してくださいね。なお、実店舗の取扱店舗は確認できませんでした。
最後に、加湿力が高く高評価だった商品をご紹介します。
給排水のしやすさを重視するなら、シャープのプラズマクラスター 加湿器 HV-S75-Wがおすすめ。タンクを外さず上から簡単に給水できるうえ、取っ手つきで排水時もサッと持ち運べますよ。加えて、温度20℃・湿度30%の環境を30分で湿度100%まで加湿。広めの部屋も素早く加湿できるでしょう。
1万円前後で探している人は、スリーアップの上部給水式 スチーム加湿器に注目しましょう。丸みを帯びたかわいらしい見た目ながら、加湿性能は比較したなかでもトップクラス。30分で99%まで加湿できました。こちらも本体に直接給水できるうえ、電源コードを外せるのでトレーの排水も簡単です。
加湿方法 | 加熱気化式(ハイブリッド式) |
---|---|
素材 | 不明 |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 12.5畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 21畳 |
幅(公称値) | 27.2cm |
奥行(公称値) | 20.6cm |
高さ(公称値) | 45.5cm |
重量(公称値) | 5.1kg |
電源コードの長さ | 1.8m |
タンク容量 | 約4.0L |
加湿量 | 強:750mL/h/静音:200mL/h/エコ(強):480mL/h |
連続加湿時間 | 強:約5.3時間/静音:約19時間 |
電源 | ACプラグ式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | バケツ式 |
タンク種類 | 着脱式 |
給水位置 | 上部、下部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 不明 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | |
抗菌カートリッジ付き | |
タイマー設定最大時間 | 切:6時間 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | |
対象 | 不明 |
形状 |
シャープ プラズマクラスター加湿器 HV-S75の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
加湿方法 | スチーム式 |
---|---|
素材 | PP |
設置方法 | 据え置き型 |
適用畳数(木造和室) | 6畳 |
適用畳数(プレハブ洋室) | 10畳 |
幅(公称値) | 23cm |
奥行(公称値) | 23cm |
高さ(公称値) | 28cm |
重量(公称値) | 2.1kg |
幅(実測値) | 不明 |
奥行(実測値) | 不明 |
高さ(実測値) | 不明 |
重量(実測値) | 不明 |
電源コードの長さ | 1.5m |
タンク容量 | 2.5L |
加湿量 | 350mL/h |
連続加湿時間 | 7時間(ミスト最大時) |
連続加湿時間(給水持ち) | 不明 |
連続加湿時間(バッテリー持ち) | 不明 |
1日あたりの電気代目安 | 不明 |
消費電力(公称値) | 不明 |
電源 | 電源コード式 |
部品の数 | 不明 |
加湿フィルターなし | 不明 |
タンクの幅 | 不明 |
タンクの奥行 | 不明 |
タンクの高さ | 不明 |
チャイルドロック機能 | |
防カビ機能 | |
除菌機能 | |
アロマ対応 | |
自動運転機能 | |
タイマー機能 | |
自動調整機能 | |
空焚き防止機能 | |
静音設計 | |
給水タンク形状 | タンク式 |
タンク種類 | 一体型 |
給水位置 | 上部 |
2Way給水可能 | |
用途 | 寝室・部屋用 |
LEDイルミネーション機能 | 不明 |
次亜塩素酸水対応 | 不明 |
抗菌カートリッジ付き | 不明 |
タイマー設定最大時間 | 切:4時間 |
減灯・消灯機能 | 不明 |
満水ランプあり | |
水位確認可能 | |
転倒湯漏れ防止構造 | 不明 |
ヒーターオフ機能 | 不明 |
吹き出し口の温度 | 不明 |
最小稼動音 | 不明 |
最大稼動音 | 不明 |
転倒防止機能 | 不明 |
特徴 | おしゃれ |
対象 | 不明 |
形状 | 筒型 |
使い捨てフィルター対応 | 不明 |
マグネットプラグ式 | 不明 |
キャップ取り付け式 | 不明 |
デザイン | 不明 |
スリーアップ 上部給水式 スチーム加湿器 フォグチムニー ST-T2140をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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