4段ある引き出しをそれぞれムラなく直接冷凍できるレマコム RRS-T108。ネット上では、収納容量がたっぷりあると評判です。しかし、「引き出しが開けづらい」「最下段の容器が使いづらい」といった気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、レマコム RRS-T108を含む冷凍庫全9商品を実際に使って、庫内温度の安定性・使い勝手・鮮度保持力・ドア開閉時の温度維持力・電気代を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
レマコム RRS-T108は、安定した庫内温度で鮮度をしっかり維持できる、シンプルな商品がほしい人におすすめです。庫内の格段をそれぞれ直接冷凍できる業務用機械システムを搭載し、食材をムラなく冷やせると謳っています。比較したほかの商品には庫内の一部が棚になっているものも多いなか、本商品はすべての段が引き出し式で、整理しやすく冷気も逃しにくいでしょう。
庫内温度の変化を計測したところ、庫内温度は安定していてトップクラスの評価を獲得。48時間チェックしましたが、常に-18.8℃から-19.7℃の範囲を維持しました。鮮度保持力も優秀で、フリーザーバッグに入れた野菜を1週間庫内に放置しても、野菜の水分量は保たれていました。
ドアを開閉しても、庫内の温度は影響を受けにくいのも魅力です。1分間ドアを開けておいても温度はわずか0.9℃しか上昇せず、ドアを閉めたら約6分間で温度が元に戻りました。ほかの商品と比べて庫内の温度変化が少なかったので、ドア開閉による食材の劣化を最小限に抑えられるでしょう。
一方で、使い勝手の評価はそこそこでした。7段階の温度調節機能以外に、付加機能はなくシンプルです。冷蔵庫としても使えたり、ドアロック機能など便利機能があったりする商品には一歩及びませんでした。ただし、引き出しは横幅が広く、庫内に無駄な凹凸もないので食材は比較的たくさん入ります。
本体の価格は、執筆時点で税込38,060円(公式サイト参照)と比較したなかでは平均的。ただし年間の電気代は約7,020円と、比較的電気代を抑えられます。冷蔵庫のサブ機として、シンプルでたくさん収納できる商品がほしいという人は有力候補となる1台でしょう。
レマコムは、業務用の厨房機器や、店舗内の冷蔵ショーケースなどを開発する日本の機器メーカーです。レマコムの製造工場は、日本製とドイツ・スイス製のロボットで完全オートメーション化しているため、故障の少ない高品質な製品を提供できると公式サイトでアピールしています。
今回紹介するRRS-T108は業務用冷凍庫ですが、家庭用の100Vコンセントでも使用可能です。庫内には4つの引き出しがあり、各段を直接冷凍できる業務用機械システムを搭載。各段をムラなく冷凍できるとメーカーは謳っています。
冷凍能力を左右する機能として高性能コンプレッサーを搭載。急速冷凍機能では、扉の開閉などで上昇した庫内の温度を、コンプレッサーの働きにより短時間で一気に下げられます。
庫内の容量は108Lで、中は4段の引き出し式です。引き出しはすべて透明で中身が見えるので、庫内を整理しやすい仕様といえます。扉は前開き式なので、扉を開けたときにどこに何が入っているのか全体を見渡すことができますよ。
本体サイズは、幅519×奥行600×高さ1040mmです。
底面前側には高さ調節ができるアジャスターがついています。本体を水平にできるので、多少凹凸がある場所にも設置できますよ。また、後側にはキャスターがついているので、本体を移動させたいときに便利です。
今回はレマコム RRS-T108を含む、冷凍庫全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、庫内温度の安定性・ドア開閉時の温度維持力の検証です。各商品の温度設定を「中」に設定するなど、条件を統一したうえで、庫内の温度を48時間計測しました。-18℃以下を保てたものを高評価とし、温度上昇が見られるものは、その上昇幅と-18℃以下に戻るまでの時間をチェックします。
あわせて、ドアを開閉したときに、低い温度を保てるかどうか・元の温度に戻るまでどれほど時間がかかるかも検証しました。
まずはドアを閉め切った状態で庫内温度を計測したところ、基準値-18℃より上昇せず、比較したなかでもトップクラスの庫内温度の安定性を発揮。日本冷凍食品協会が定めた、食品を冷凍保存するのに守らなければならない温度-18℃を維持できる能力があるといえます。
計測した48時間のあいだに、若干の温度変化は見られたものの、-18.8℃から-19.7℃の範囲を維持しました。劣化しやすい生鮮食品を保存するのに十分な性能といえるでしょう。
ドア開閉時の温度変化もチェックすると、ほかの商品に比べて温度維持力も優秀でした。4段すべてが引き出し式のためかドア開閉時に温度上昇はほぼありません。
1分間ドアを開けたとき、温度上昇はわずか0.9℃に留まりました。今回の比較では3~4℃温度が上昇してしまった商品もあるなか、本商品は比較的ドア開閉の影響を受けにくいといえます。
温度が元に戻るまでの時間も約6分間と、比較的速めでした。比較したほかの商品には温度を戻すのに約17分かかったものもあったなか、本商品の温度維持力の高さがうかがえます。
次に、鮮度保持力の検証です。
フリーザーバッグに入れた野菜を冷凍庫内に1週間放置し、食材の重さに変化がないかチェックしました。冷凍庫に入れる前の食材の重さと、保存したあとの重さを比較し、重量の変化が小さいものを高評価としています。重量を計測する際は、100gあたりの水分の減少率で計算しました。
1週間後の野菜の水分量をチェックしたところ、野菜の鮮度は維持されており高評価を獲得しました。比較したなかでも各野菜の重量の変化は小さかったので、野菜を買いだめして冷凍保存しておきたい人には重宝するでしょう。
とくにトマトとほうれん草の重量減少率は低く、好成績を記録。今回の比較で最も水分が飛んでしまった商品は、トマトで-4.17%・ほうれん草で-21.69%でしたが、本商品はトマトは-0.046%・ほうれん草は-0.52%と保存する前とほぼ変わりませんでした。
次に、使い勝手の検証をしました。
引き出しに食材を入れやすいか・冷凍するうえで便利な機能があるかなどをチェックしています。
使い勝手のよさは、比較した商品のなかではそこそこです。1℃単位の細かい温度調節機能や半ドア防止などの便利機能は搭載しておらず、機能がシンプルゆえに上位商品には及びませんでした。
庫内温度は、背面上部にある温度調節ダイヤルを回して7段階で調整可能です。ダイヤルの「7」には急速冷凍機能を搭載しており、庫内温度を短時間で冷却できます。ただし、急速冷凍機能の使用は1時間が目安とされているので、冷やしすぎには注意が必要です。
大きく透明な4つの引き出しは食材の整理がしやすく、実際に、冷凍食品や業務用のアイスもすっぽり収まりました。引き出しの使いにくさを指摘する口コミもありますが、気になる点はほぼありません。
引き出しの空間には余裕があり奥まで手を入れやすく、横幅も十分です。深さ20cmの最下段は500mLペットボトルも収納でき、夏場のお出かけ用に凍らせておきたい人にもおすすめです。
庫内には無駄な凹凸がなく、ひとつの引き出しの中にたくさんものが入ります。機能はシンプルでも、収納スペースに余裕がある商品がほしい人にも向いているでしょう。
最後に、消費電力を測定するワットチェッカーで年間の電気代を検証しました。年間の電気代が安かった商品ほど高評価としています。
電気代は年間約7,020円です。比較した商品の平均が約8,042円(※執筆時点)だったので、1,000円以上電気代を抑えられます。
容量が同程度のほかの商品には、電気代が年間約8,775円かかるものも。年間通して繋ぎっぱなしになる冷凍庫だけに、電気代も考慮して商品を選ぶのがおすすめですよ。
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最後に、今回紹介したレマコム RRS-T108よりも使い勝手の評価が高かった商品をご紹介します。
AQUA AQF-GF20CJは、食材の品質を保つための機能が充実した195Lモデル。-24℃から5℃まで温度を1℃ずつ調整できる機能や、ドアのロック機能など収納時の便利機能を搭載。庫内温度の安定性とドア開閉時の温度維持力も優秀で、設定した-18℃から大きくブレることはありませんでした。
ハイセンスジャパン HF-A16Sは、使い勝手のよさの検証で高評価を獲得した容量168Lの商品。温度調節は6段階で、すぐ使いたいときに便利な「ソフト」モードも搭載しています。525mlのペットボトルを立てて入れられる深めのケースも好評。庫内温度の安定性と温度維持力も比較的優秀でした。
定格内容積 | 195L |
---|---|
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 上開き |
幅 | 940mm |
奥行 | 630mm |
高さ | 895mm |
重量 | 54kg |
自動製氷可能 | 不明 |
急速製氷可能 | 不明 |
急冷機能 | |
温度調節方法 | タッチパネル式 |
設定可能温度 | -24~5℃ |
省エネ達成率 | 190% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 320kWh |
節電モードあり | 不明 |
種類 | 冷凍ストッカー |
付属品 | 不明 |
AQUA 冷凍庫 AQF-GF20CJをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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