上下2ドアタイプで大容量の冷凍庫、三菱電機 ホームフリーザー MF-U22J。しかし、口コミが少なく評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の冷凍庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説します。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、冷凍庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
年間の電気代を算出すると10,447円と高めで、高評価基準の8,000円を上回りました。本品のようなファン式は霜取り不要な反面、直冷式に比べて電気代が高い傾向があります。とはいえ、218Lと大容量ながら、比較した100~120Lの冷凍庫と同程度の電気代。容量を優先して選ぶなら、コストはそれほど気にならないでしょう。
出し入れのしやすさはおおむね良好です。比較した約半数の商品は600mLペットボトルを寝かせて収納する必要があったなか、最下段のみ立てて収納できました。ただ、2段目のトレイが容量の約45%しか引き出せず、奥の食材を取るには屈む必要がありそうです。扉の側面に取っ手があり、前面にある商品と並ぶと開ける際に力を込めにくい点も気になりました。
冷蔵庫やチルド室への切り替えはできませんが、弱・中・強の3段階で温度調整が可能。生鮮食品の冷凍に役立つ急冷スイッチがあるのも利点です。操作パネルは本体上部にあり、背面に回って操作する商品より楽に扱えます。ただ設置場所が扉の中のため、毎回開ける必要があるのは懸念点でしょう。
温度復帰力は優秀。1分間ドアを開放しても、約8分で‐18℃以下に戻りました。比較した復帰に20分以上かかった商品と並ぶと、頻繁に開け閉めする人も使いやすいといえます。引き出しを取り外せるうえ、霜取り不要のファン式で手入れも簡単。とはいえ、庫内温度が一定で電気代の安いものがほしい人は、ほかの商品も検討してください。
三菱電機のホームフリーザー MF-U22Jは、上下2ドアタイプの冷凍庫。ドアを分けることで開閉による温度変化の影響を減らし、省エネや食材の鮮度キープにつながると謳っています。地球温暖化への影響があるといわれるフロンガスを使っていないノンフロンタイプです。
三菱電機は「Changes for the Better」を合言葉に、家電製品から産業機器まで幅広く手掛ける大手総合電機メーカー。近年では、AIを活用した独自機能つきの家電も展開しています。冷凍庫は122・141Lの1ドアタイプもラインナップしていますよ。
定格内容積は218Lで、上が116L・下が102Lです。右開きドアで、閉め忘れ時に知らせるアラーム機能を搭載。上段には2段の可動棚と1段の引き出し、下段には3段の引き出しを備えています。すぐ使う冷凍食品は上段、長期保存する食品は下段といった使い分けが可能です。
JIS C 9607規定の騒音試験による(周囲温度20℃ 安定運転時)
すっきりとした外観にこだわり、温度調節スイッチは扉を開けた箇所に配置。上下ともにLED照明つきで、暗い場所でも食品を見つけやすい設計です。2023年には、生活家電カテゴリーでグッドデザイン賞を受賞しています。
取扱説明書は公式サイトからダウンロードできるので、温度調節方法など詳しく知りたい人はチェックしてみてくださいね。
今回は、三菱電機 ホームフリーザー MF-U22Jを含む、冷凍庫全22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに庫内温度の安定性・ドア開閉時の温度復帰力の検証です。
温湿度ロガーを使って中の温度を24時間1分単位で計測し、冷凍に適した‐18℃以下を長く保てたものほど高い評価としました。加えて、15秒間と1分間開け放ったあとの温度変化をそれぞれ計測。15秒開放したあと10分以内、1分開放したあと13分以内に‐18℃以下に戻ったものを高評価としています。
庫内温度の安定性は低評価です。計測した24時間のうち、食品の冷凍に必要な‐18℃を上回った時間は11時間53分。高評価基準とした2時間以内や、比較した全商品の平均値である約2時間10分(※執筆時点)には遠く及びませんでした。
温度ムラが断続的に発生していたのも気になる点。上下幅は小さいものの、細かい変動が多く見られました。生ものを保存する際は、温度管理に気を配る必要がありそうです。
ドア開閉時の温度復帰力は高評価です。15秒間の開放後は温度復帰に10分38秒かかりましたが、1分間の開閉後は8分42秒で-18℃に復帰。高評価基準の13分以内をクリアし、比較した全商品の平均値10分14秒(※執筆時点)も下回りました。
比較したなかでも、1分開放したあと10分未満で温度が戻った商品は全体の6割程度。復帰に20分以上かかった商品もあったなか、温度上昇による食品の乾燥や酸化のリスクは少ないといえます。
ただ、15秒・1分の検証ともに5分以内で温度が戻った上位商品には及びません。調理の際など開け閉めする回数が多い人は、より復帰時間の速い商品も視野に入れてくださいね。
次に出し入れのしやすさ・温度調節のしやすさの検証です。
実際に各商品を使用し、取っ手の位置などをチェック。600mLのペットボトルが入れられるか、引き出しはどのくらい引き出せるかなども確認しました。さらに、温度調節方法や操作パネルの位置なども確かめ、操作しやすいものを高評価としています。
出し入れのしやすさはおおむね良好。最下段のみではありますが、600mLのペットボトルを立てて収納できるのがうれしいポイントです。比較した約半数の商品が、寝かせた状態でしか収納できなかったのに対し、飲みものを効率的に収納できますよ。
ドアポケットはないものの、上2段は棚なので別途トレイなどを用意すれば小物も収納しやすいでしょう。ただ、引き出しによっては奥まで見通しにくいのが惜しい点。比較した商品には容量の80%前後引き出せるものがあったなか、下の1段目は約45%しか引き出せませんでした。
また、上下の扉とも左サイドに手を掛ける凹みがついており、前面に取っ手がついた商品に比べるとやや開けにくいつくり。上の扉の取っ手は下部に配置されており、高身長の人は屈んで開ける必要がありそうです。
温度調節機能を確認すると、弱中強の3段階で調節できるうえ、急冷スイッチも搭載していました。常温の食材を入れると庫内温度が一時的に高くなりますが、急冷機能を使うと素早く温度を下げられる利点が。ほかの冷凍食品への影響を少なく抑えられるでしょう。
ただ、操作パネルが扉の中にある点が気がかり。本体上部に配置され手が届きやすいものの、操作のたびに扉を開ける必要があります。食材に合わせて頻繁に温度調節をしたい人には使いにくいかもしれません。比較した多くの商品と同様に、冷蔵庫やチルド室などへの切り替え機能も非搭載でした。
続いてお手入れのしやすさの検証です。自動霜取りができるか、引き出しが取り出し可能か、扉がガラストップかといった項目を確認しました。
検証の結果、ファン式冷却を採用しているため高評価を獲得。比較した直冷式のように、定期的な霜取りが必要ないのがメリットです。なお、比較した半数以上の商品がファン式で、手入れの手間が少ない冷凍庫が多めでした。
また本品を含めたほとんどの商品が、引き出しを取り外して掃除できる仕様です。ただ比較した大半の商品と同様に、扉はガラストップではありません。やや傷つきやすい鋼鉄製のため、やさしく掃除してくださいね。
最後は、電気代の検証です。JIS規格にのっとり計測されたメーカー公称値の年間消費電力量から、1年間にかかる電気代を算出しました。
検証したところ、電気代は安いとはいえない結果に。メーカー公称値の年間消費電力量は337kWhで、1年間にかかる電気代は10,447円と、高評価基準の8,000円を上回りました。比較したなかでも本品のようなファン式は手入れが楽な反面、電気代が高めです。
とはいえ218Lと大容量ながら、比較した100~120Lの冷凍庫とそれほど電気代に差がないのはよい点。100mL以下の小型冷凍庫や電気代が安めの直冷式と比べるとランニングコストはかかりますが、ファン式かつ大容量の商品を探している人には候補となるでしょう。
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冷凍庫に収納する際は、隙間なく詰め込まないようにしましょう。凍った食材は保冷剤の役割を果たすため、たくさん詰めたほうが冷却効率は上がるといわれています。しかし、詰め込みすぎると出し入れに時間がかかり、庫内温度が上昇しやすくなるのがネックです。
目安として、冷凍食品がもう1つ入りそうなスペースを常に確保しておくとよいでしょう。必要な食品をスムーズに見つけられるうえ、素早く出し入れできますよ。余分な電力消費を抑えるためにも、心がけてみてください。
三菱電機 ホームフリーザー MF-U22Jは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで販売されています。ショップによって値段が異なるため、お得に買える購入場所を見つけてくださいね。
ほかの取扱店舗は、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店。実物を見てから購入したい人は、最寄りの店舗に在庫があるか確認してみましょう。
最後に、電気代が控えめで使い勝手のよい冷凍庫をご紹介します。
ハイアールの107L 前開き式冷凍庫 JF-NUF107A-Wは、幅広い用途に使いたい人におすすめ。冷蔵への切り替え機能を備えているので、サブの野菜室として活用するのもよいでしょう。最上段にはガラス棚を搭載しており、必要なものをさっと取り出せますよ。算出した電気代は年間7,440円と控えめでした。
大容量にこだわるなら、ツインバードの1ドア冷凍庫 HF-E916Bがぴったりです。たっぷり入る161Lながら、年間の電気代は7,967円。60L台のファン式冷凍庫とも並ぶ安さでした。全段に600mLのペットボトルを立てて収納できるため、飲みものもサッと出し入れできるでしょう。
定格内容積 | 107L |
---|---|
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
引き出しの数 | 5段 |
幅 | 450mm |
奥行 | 585mm |
高さ | 1275mm |
重量 | 36kg |
自動製氷可能 | 不明 |
急速製氷可能 | 不明 |
急冷機能 | |
閉め忘れ防止機能 | 不明 |
温度調節機能 | 不明 |
温度調節方法 | ダイヤル式 |
設定可能温度 | 不明 |
省エネ達成率 | 154% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 240kWh |
節電モードあり | 不明 |
種類 | |
特徴 | |
鍵付き | 不明 |
引き出しの取り外し可能 | 不明 |
付属品 |
ハイアール 冷凍庫 JF-NUF107Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
定格内容積 | 161L |
---|---|
幅 | 540mm |
奥行 | 600mm |
高さ | 1430mm |
温度調節方法 | タッチパネル式 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 257kWh |
良い
気になる
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
---|---|
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
重量 | 41kg |
急冷機能 | |
省エネ達成率 | 201% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
付属品 |
ツインバード 1ドア冷凍庫の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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