幅約50cmのスリムボディで、設置スペースにも困らないと謳う、ハイアール 前開き式冷凍庫 JF-NU102D。「引き出し式で出し入れしやすい」「霜取りが不要」など高評価の口コミを見かけますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の冷凍庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、冷凍庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2025年07月までの情報です
目次
ハイアール 前開き式冷凍庫 JF-NU102Dは、購入費用・ランニングコストともに抑えたい人におすすめです。ECサイトでの価格は執筆時点で約20,000~30,000円と、比較した商品内でも手頃。年間の電気代も約6,000円で、全商品の平均8,346円(※執筆時点)を下回りました。容量も102Lと大きめで、まとめ買いや作り置きをして家事にかかる時間を短縮したい人にもぴったりです。
庫内温度の安定性も優秀。24時間の温度変化を計測すると、食品の冷凍保存に適正な-18℃を上回ったのは30分にとどまりました。ドア開閉時の温度復帰力も高評価で、15秒開放後に-18℃に戻るまでは3分49秒と、全体平均の8分22秒(※執筆時点)よりかなりスピーディ。1分開放後も6分33秒で復帰しました。まとめ買いした食材の収納時など長く開けても、すぐに適温に戻るでしょう。
「引き出し式で出し入れしやすい」との口コミどおり、出し入れしやすさも非常に優秀です。引き出しを手前に引いた際に出せる割合は、全体平均の67.81%(※執筆時点)を超える78.05%でした。ただ、モードが冷凍のみなのは惜しい点。比較した冷蔵やチルドの設定ができる商品と並ぶと、温度調整の幅は少々物足りないといえます。
お手入れのしやすさもいまひとつ。「霜取りが不要」との口コミがありましたが、庫内の水分が凍りやすい直冷式で自動霜取り機能はありません。定期的に霜を取る手間がかかる点は覚えておきましょう。お手入れ回数を減らしたいなら、自動霜取り機能つきのファン式モデルも検討してみてください。
今回ご紹介する前開き式冷凍庫 JF-NU102Dは、冷蔵庫・洗濯機・掃除機などさまざまな生活家電を販売しているハイアールジャパンセールス株式会社の商品。容量102Lと大容量ながらスリムなデザインで、キッチンに無理なく置けるよう作られています。
年間消費電力量の公称値は193kWh/年。食品を急速で冷凍する急冷凍モードも搭載しています。クリアバスケットを採用しており、食品の使い忘れも防止。食品を分類しやすく、中身の確認も簡単です。
冷却方式には、冷却器から出た冷気が冷凍庫内に広がる直冷式を採用。ファンで冷気を循環させるファン式とは異なり、ファンの回転音がないのが特徴ですよ。
前開きの1ドアモデルで、ドアを開けると庫内のストック状況がひと目でわかる設計です。温度調節は-16〜-24℃に対応し、前面のタッチパネルで1℃単位で変更できます。
耐熱性能を備えた天板を採用し、電子レンジを上に設置できるのもメリットです。冷凍庫から出した食品をすぐに解凍できるのがうれしいですね。
幅50×奥行55×高さ99cmのスリムなデザインも特徴のひとつ。重量は34kgあり、カラーはホワイトの1種類です。電子レンジを上に置けるので、レンジラックと置き換えて設置するのもひとつの方法ですよ。
棚数は4段で、最上段にはケーストレイを、その下にはクリアバスケットを3つ装備しています。容量は102Lで、約33Lの買い物かご3個分を収納可能です。
今回はハイアール 前開き式冷凍庫 JF-NU102Dを含む、冷凍庫全22商品を実際に用意して比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、庫内温度の安定性の検証です。設定を中または-18℃にした冷凍庫の中に温湿度ロガーを投入し、24時間の温度を1分単位で計測。「食品を冷凍保存する際に守らなければならない温度である‐18℃以下を常に維持できる商品」を高評価としました。
続けて、ドア開閉時の温度復帰力の検証です。設定を中または-18℃にした冷凍庫の中に温湿度ロガーを投入し、それぞれの商品を15秒間と1分間開け放ったあとの、温度変化を計測。「食品を冷凍保存する際に守らなければならない温度である‐18℃以下に即時戻る商品」を満足の基準として評価しましたよ。
調べた結果、庫内温度は安定しており高評価を獲得。24時間の温度変化を計測すると、-18℃を上回ったのは30分にとどまりました。逆に-18℃以下になって冷えすぎることもありません。
-18℃を超えた時間は、比較した全商品の平均値が130.9分(※執筆時点)、なかには700分以上のものも。本品であれば、食材を適正な温度で保管できるといえます。
ドア開閉時の温度復帰力も非常に優秀です。15秒開放したあと安定温度に戻るまでの時間は3分49秒で、比較した全商品の平均値8分22秒(※執筆時点)を大きく下回りました。
1分開放したあとの温度回復にかかる時間は、6分33秒。全体平均値10分14秒(※執筆時点)を下回り、素早く安定温度に戻るとわかりました。
比較したなかには、15秒の開放でも10分以上-18℃に戻らないものも。まとめ買いした食材を収納する場合など、長く冷凍庫を開放してもスピーディに適温に戻るでしょう。
次は、出し入れのしやすさの検証です。取っ手の場所、扉に小物を入れるポケットがあるかどうか、引き出しの引き出せる割合の平均などをチェック。「開閉がラクにでき、引き出しに600mLペットボトルを立てて入れられるうえ、引き出しの奥までよく見える商品」を高評価としました。
続けて、温度調節のしやすさの検証です。温度調節方法・温度調整パネルの場所などを確認。「扉を開けたり商品を動かしたりすることなく、直感的な操作ができる商品」を満足の基準として評価しましたよ。
出し入れのしやすさは非常に優秀。中段は600mLのペットボトルを立てて収納可能で、スムーズに取り出せました。手をかけやすい扉の前面に取っ手があり、力を入れなくても開閉できる点もプラスポイントです。
また、大きく引き出せるのも魅力のひとつ。引き出せる割合を調べると、比較した全商品の平均値67.81%(※執筆時点)に対し、78.05%と奥のほうまで見やすいつくりです。「引き出し式で出し入れしやすい」との口コミどおり、引き出し奥に収納した食品の確認もスムーズでしょう。
ただし、小物を収納するポケットがない点には注意が必要。比較したなかには小さな収納ポケットがある商品もあったので、こまごましたものを冷凍したい人はそちらもチェックしてください。
温度調節はタッチパネル式で、-16〜-24℃の範囲で1℃単位に細かく設定できます。タッチパネルは扉前面上部中央にあり、操作しやすいのもメリット。ただ比較したダイヤル式やボタン式に比べると、反応したかがわかりにくい点が気になりました。
温度調節できる範囲も冷凍のみ。冷凍機能しか使わない場合は問題ありませんが、比較した冷蔵やチルドに設定できる商品と並ぶと、機能性に物足りなさを感じる人もいるでしょう。汎用的に使えるものがほしいなら、上位にランクインした冷蔵・チルド対応のモデルも検討してみてくださいね。
次は、お手入れのしやすさの検証です。自動霜取りができるかどうか、引き出しが取り外し可能かどうか、扉がガラストップかどうかなどをチェック。「お手入れにかける時間・手間を最小限にできる工夫が施されているもの」を高評価としました。
お手入れのしやすさはいまひとつな評価に。「霜取りが不要」との口コミがありましたが、直冷式で自動霜取り機能はなく、定期的に霜取りをする必要があります。比較したなかには、ファン式を採用し自動霜取りに対応したものも。本品は、掃除の手間を減らしたい人にはあまり向かないといえます。
引き出しは全段取り外し可能で、庫内を掃除しやすいのはメリット。ただし、扉は汚れを拭き取りやすいガラストップ製ではありません。比較したガラストップ扉を採用したモデルに比べるとお手入れに手間がかかる点は理解しておきましょう。
最後は、電気代の検証です。JIS規格に則り計測されたメーカー公称値の年間消費電力量から、1年間にかかる電気代を算出。「1年間の電気代が5,000円以下である商品」を高評価としました。
電気代は年間5,983円と安く、ランニングコストを抑えたい人に適した商品といえます。比較した全商品の平均は8,346円(※執筆時点)。容量が大きいものほど電気代が高い傾向があるとわかり、大容量モデルには年間電気代が1万円を超えるものもありました。
比較したなかには80L程度でも年間8,000円以上電気代がかかるモデルも。対して本品は容量102Lで6,000円程度なので、容量の大きさと電気代の安さを兼ね備えているといえます。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
冷凍庫を効果的に使用するには、できるだけ満杯に近くなるように、かつ「あと1つ冷凍食品が入る」くらいの隙間を作って収納するのがおすすめです。満杯に近いほうが冷却効率は上がりますが、詰め込みすぎると出し入れに時間がかかり、庫内温度が上昇する原因になります。
「あと1つ冷凍食品が入る」くらいの隙間があると、スムーズに食品を出し入れ可能。ドアを開ける時間が短縮され、冷気の流出を防げますよ。
ハイアール 前開き式冷凍庫 JF-NU102Dは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能。送料や値段をチェックして、お得に購入できる取扱店舗を選びましょう。
なお、執筆時点でECサイト経由で20,000~30,000円ほどで購入可能です。比較した商品のなかでも安価なモデルなので、リーズナブルに購入したい場合はぜひチェックしてくださいね。
最後に、お手入れのしやすさにこだわる人におすすめの商品をご紹介します。
霜取り作業不要のモデルがほしいなら、同社の107L 前開き式冷凍庫 JF-NUF107A-Wも要チェック。ファン式で霜取りは不要です。ガラス製の棚を採用し、汚れや汁漏れを拭き取りやすいのもメリット。107Lと容量もあるので、まとめ買いしたい人や作り置きストックしたい人にも適しています。
庫内温度の安定性を重視するなら、TWINBIRD 1ドア冷凍庫 HF-E916Bがぴったり。24時間のうち庫内温度が-18℃を上回った時間は24分にとどまりました。161Lの大容量で、年間電気代が7,967円と安いのも魅力です。大きめのセカンド冷凍庫を検討している人はぜひチェックしてくださいね。
定格内容積 | 107L |
---|---|
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
引き出しの数 | 5段 |
幅 | 450mm |
奥行 | 585mm |
高さ | 1275mm |
重量 | 36kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
自動製氷可能 | 不明 |
急速製氷可能 | 不明 |
急冷機能 | |
閉め忘れ防止機能 | 不明 |
温度調節機能 | 不明 |
温度調節方法 | ダイヤル式 |
設定可能温度 | 不明 |
省エネ達成率 | 154% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 240kWh |
節電モードあり | 不明 |
種類 | |
特徴 | |
鍵付き | 不明 |
引き出しの取り外し可能 | 不明 |
付属品 |
ハイアール 冷凍庫 JF-NUF107Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
定格内容積 | 161L |
---|---|
幅 | 540mm |
奥行 | 600mm |
高さ | 1430mm |
温度調節方法 | ボタン式 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 257kWh |
良い
気になる
冷却性能 | フォースター |
---|---|
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
重量 | 41kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
急冷機能 | |
省エネ達成率 | 201% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
付属品 |
ツインバード 1ドア冷凍庫の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。