アクア 冷凍庫 AQF-GS13Mの口コミ・評判は？実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー

注目すべきは、温度の調整範囲が広いところ。冷凍だけでなく、-5～3℃の間に設定して冷蔵に、0℃に調整してチルド室としても使えます。メインの冷蔵庫の状況に応じて、臨機応変に対応できるのが魅力です。

温度調整用のタッチパネルは本体上部についており、ドアを開けずに操作可能。比較したなかには庫内にダイヤルがついた商品があったのに対し、開閉の頻度を減らせるといえます。

なお、最上段には引き出しではなアルミトレイが備えられています。急速冷凍機能と組み合わせることで、肉・魚のおいしさを閉じ込めつつ手早く冷凍できますよ。

霜取りの必要がないのもうれしいポイント。本商品は庫外の冷却器の冷気を送り込むファン式冷凍庫で、自動霜取り機能がついています。定期的なメンテナンスがいらないので、日々のお手入れが楽ですよ。

なお、比較したなかには自動霜取り機能がない直冷式の冷凍庫もありました。手入れしやすい商品を探している人は、ファン式の冷凍庫を選ぶとよいでしょう。

引き出しは全段取り出せるので掃除がスムーズ。ドアと天板はガラストップで、見た目が美しいだけでなくサッと汚れ拭きとれるのも利点です。

引き出しに食材などを詰めた結果、最下段の引き出しなら500mLのペットボトルを立てて収納できました。比較した商品にはペットボトルを寝かせないと収納できないものがあったのに対し、背の高いものも出し入れしやすいといえます。

ドアにはポケットが1つ設けられており、小物の整理に便利。ただし、引き出しは6割程度しか引けないので、奥に入れた食材はやや取りにくいかもしれません。冷凍食品などの使い忘れを防ぐためにも、パンパンに詰め込まず余裕を持たせて収納しましょう。

ファン式冷凍庫の特性であるデフロスト（霜取り機能）の影響で、庫内の温度がブレやすいのが弱点。実際に庫内の温度を観察した結果、24時間のうちに冷凍保存に適した-18℃を上回る時間が各15分程度、断続的に発生しました。

一方、同じアクアのスリムフリーザー AQF-SF11Nをはじめ、ファン式ながら温度が比較的安定していた冷凍庫も。本商品は温度が不安定なので、溶けたり傷んだりしやすい食品は奥のほうに入れましょう。

ドアを開けたあとの温度回復に時間がかかる点もデメリット。ドアを15秒間開けると、元の温度に戻るまでに15分以上かかりました。1分間開けっ放しにした場合、温度が元に戻るまで約22分も要するので、食材の出し入れはスピーディに行う必要があります。

比較した商品のなかには、ドアを1分開けたとしてもわずか5分で温度が戻るものも。調理中に頻繁に開け閉めする人は、ほかの冷凍庫を検討してもよいでしょう。

134Lと大型であるため、メーカーが公開している消費電力をもとに計算した年間の電気代は約9,920円と少々高め。手入れの簡単さ・容量の大きさを優先する人にはよいですが、節約に取り組んでいる人にはあまり向きません。

なお、100L以上の冷凍庫は総じて電気代が高めでしたが、そのなかでも年8,000円程度に収めている商品もありました。ランニングコストの安さも譲れない人は、別の冷凍庫もチェックしてみてください。