インテリアのような冷凍庫と謳う、Hanx 84L 直冷式冷凍庫 HH-FC2384。「扉の開閉がしやすい」と高評価の口コミが見られる一方で、「温度調整ダイヤルが操作しづらい」という気になる声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに 、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の冷凍庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、冷凍庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
庫内温度の安定性も、非常に高い評価を獲得。庫内の温度を24時間1分ごとに計測すると、冷凍食品保存の目安となる-18℃を上回ることは一度もありませんでした。なお、比較した商品のなかで-18℃以下を24時間キープできたのはごく少数。本品は全体と比べても冷凍食品の品質管理がしっかりできるといえます。
年間の電気代も5,394円と安めで、高評価基準の8,000円を優にクリア。電気代の幅が広かった80~100Lの冷凍庫のなかでも、ランニングコストを抑えられていました。131L以上の大型冷凍庫は年間電気代が10,000円前後だったため、必要容量が少ない人には本品のような小さめタイプが向いています。
ただし、直冷式のため霜取りは必須。定期的に掃除する必要があり、手入れを楽に済ませたい人には不向きです。比較した冷蔵・チルド対応の商品とは異なり、モードも冷凍のみ。「温度調整ダイヤルが操作しづらい」との口コミ同様、ダイヤルが本体裏面下部にあり操作しにくい点も気になりました。引き出しが大きく開けられない点もネックです。
木目調の扉を採用したスタイリッシュな見た目で、インテリアに馴染みやすい本商品。容量は84Lと小型で高さは825mmと低く、圧迫感も少ないでしょう。とはいえ上位商品には、霜取り不要のものや冷蔵・チルド機能があるものも。より便利に使いたい人は、ほかの商品も検討してみてください。
Hanx 84L 直冷式冷凍庫 HH-FC2384のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
Hanx 84L 直冷式冷凍庫 HH-FC2384は、見た目のおしゃれさにこだわった冷凍庫です。使い勝手とスタイリッシュさを考慮し、取っ手にはステンレスを採用。落ち着きのある木目調のデザインも特徴的で、インテリアのような冷凍庫と謳っています。
製造元のHanxは、横浜に本社を構える家電メーカーです。生活家電・季節家電・照明・調理家電といった豊富なラインナップと、デザイン性の高さが強み。企画から開発・販売までを担っており、リーズナブルな点も売りにしています。
容量は84Lで右開きのワンドア式。一般的な冷蔵庫の冷凍室80~100Lほどと同程度で、冷凍庫としては小さめです。サイズは約幅545×奥行610×高さ825mmで、重量は約33kg。冷却方式は庫内を直接冷やす直冷式で、冷却性能を表す規格はフォースターに該当します。
内部には4段のクリアケースを配置。冷気を逃しにくく、中身が見えやすいと謳っています。ケースの大きさが段ごとに異なるのも特徴です。
冷蔵・チルドとしての使用はできませんが、-12~-23℃の間で6段階の温度調整に対応。トップテーブルは耐熱性があり、電子レンジも設置可能です。100℃・30kgまで対応するため、トースターやオーブンなど、自分の部屋の広さに応じて置くものを検討できますよ。
カラーは全2種類を用意。マットブラックの本体にダークウッドの木目ドアを組み合わせたものと、マットホワイトの本体にグレーウッドのドアを組み合わせたものを展開しています。
同梱品として、クリアケース(小)・クリアケース(中)×2、クリアケース(大)・霜取ヘラ・取扱説明書(保証書つき)が付属。省エネ達成率100%を謳っています。
今回は、Hanx 84L 直冷式冷凍庫 HH-FC2384を含む冷凍庫全22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、庫内温度の安定性とドア開閉時の温度復帰力の検証です。
庫内温度の安定性の検証では、設定を中にした冷凍庫の中に温湿度ロガーを投入し、24時間の温度を1分単位で計測。冷凍に必要な‐18℃以下であった時間が長いものを高評価としました。
ドア開閉時の温度復帰力については、15秒間と1分間開け放ったあとの温度変化を計測してチェック。どれくらいの時間で‐18℃以下に戻るかを確認しました。
そもそも、食品を冷凍保存する際に守らなければならない温度は‐18℃以下。庫内温度が上昇すると、食材の一部が解凍され、酸化や乾燥を引き起こす懸念があります。しかし比較した商品のうち、-18℃以下を24時間キープできたのはごくわずか。本品は文句なしの安定感で、冷凍食品の品質管理をしっかり行えるでしょう。
ドア開閉時の温度復帰力も高評価です。15秒間開けっ放しにしたドアを閉じてから-18℃以下に戻るまでにかかった時間は約3分と、高評価基準の10分を大きく下回りました。10分以上要する商品も複数あったなか、非常に優秀な温度復帰力を見せました。
1分間開け放ったあとも、高評価基準の13分を下回るわずか5分ほどで-18℃以下に復帰。温度復帰力は、ドアの開放時間を問わず優秀といえます。
続いて、出し入れのしやすさ・温度調整のしやすさの検証です。
取っ手の場所・扉に小物を入れるポケットの有無・600mLの冷凍可能ペットボトルを入れられる引き出しの有無などを確認し、出し入れのしやすさを評価しました。
温度調整のしやすさは、温度調節方法・温度調整パネルの場所を確認して評価しています。
「扉の開閉がしやすい」との口コミどおり、扉の開きやすさは申し分ありません。前面についた取っ手はつかみやすく、開閉がスムーズ。比較した商品内には、温度維持の結果が優秀でも扉が開けづらいものがありました。力をこめやすく楽に開けられるかは、大切なポイントといえます。
しかし、引き出しを手前に出せる割合は6割以下と低め。比較した7割以上開く商品と並ぶと、奥に詰めた食品が取り出しにくいと感じるでしょう。食品が眠ったままにならないよう注意が必要です。
扉には小物入れに便利なポケットがなく、600mLのペットボトルも立てて入れられず。実際にペットボトルを収納しようとしたところ、キャップが引っかかり扉が閉まりませんでした。夏場に冷凍した飲み物を持ち運びたい人は、物足りなさを感じる可能性があります。
温度調整のしやすさは低評価に。比較したほかの商品には冷蔵室・チルド室として使えるものがあったなか、本品のモードは冷凍のみ。幅広い用途を求める人には不向きでしょう。
温度調整ダイヤルは、「切」と-23~-12℃の5段階の全6段階に切り替えOK。説明書には1~2が約-12℃、3~4が約-19℃、5が約-23℃と記載されていますが、1段階ごとの温度調整幅が不明瞭である点が気になりました。
温度調整のダイヤルが、本体裏面下部にあるのも評価を下げた理由。壁沿いに設置した場合、ダイヤルが見にくく温度調整しにくい可能性があります。「温度調整ダイヤルが操作しづらい」との口コミは否定できません。比較したなかでも本体上部前面にパネルがついている商品は、楽に調節できると好評でした。
次は、お手入れのしやすさの検証です。自動霜取りができるか・引き出しが取り外し可能か・扉がガラストップかをチェックし、楽にお手入れができるかを確認しました。
検証の結果、お手入れのしやすさも低めの評価に。直冷式のため霜取りが必要で、定期的なお手入れに手間がかかるのが難点です。比較したほとんどの商品はファン式で、自動霜取り可能なものが多くありました。
引き出しの取り外し・扉の素材については、商品による差がほとんど見られず。比較した商品のうち、掃除しやすいガラストップを採用したものはごくわずか。引き出しはすべての商品が全段取り出し可能で、本品も4つの引き出しをすべて取り出して洗えます。
最後は、電気代の検証です。JIS規格に則り計測されたメーカー公称値の年間消費電力量から、1年間にかかる電気代を算出します。1kWhあたり31円として、電気代が安価なものほど高く評価しました。
算出した年間の電気代は5,394円で、高評価基準の8,000円を大幅に下回り高評価。比較した全商品の平均値約8,346円(※執筆時点)も大きく下回る優秀な結果です。
冷凍庫の大きさによって電気代に差が見られ、131L以上の場合は10,000円前後と高額な傾向があったのに対し、80~100Lの場合は電気代の幅が広めでした。84Lで5,000円台だった本品は、比較したなかでもコスパがよいといえます。
定格内容積 | 84L |
---|---|
幅 | 545mm |
奥行 | 610mm |
高さ | 825mm |
温度調節方法 | ダイヤル式 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 174kWh |
冷却性能 | フォースター |
---|---|
冷却方式 | 直冷式 |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
重量 | 33kg |
急冷機能 | |
省エネ達成率 | 100% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
付属品 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
54,252円
(最安)
販売価格:54,800円
ポイント:548円相当
送料別
(38件)
冷凍庫を使用する際は、最低でも冷凍食品1つ分のスペースを空けてください。冷凍庫に食品を詰め込みすぎると、すぐに食品を見つけられません。探すたびに手間がかかり、使いにくさを感じるでしょう。
出し入れに時間がかかると、庫内温度が上昇する点もデメリットです。冷却効率が下がると食品の劣化にもつながります。冷気の流出を防ぐためにも、冷凍庫は少し余裕を持って使うように心がけてくださいね。
Hanx 84L 直冷式冷凍庫 HH-FC2384は、Amazon・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。取扱店舗によって値段が異なることがあるため、比較検討しましょう。
なお、Hanxはメーカー直販の公式メルカリShopも運営しています。アウトレット商品をお得に購入できることもあるため、気になる人はチェックしてくださいね。
最後に、お手入れが簡単で温度が安定していた商品をご紹介します。
ハイアール107L 前開き式冷凍庫 JF-NUF107Aは、幅45cmのスリムなボディが特徴的。冷蔵庫にも切り替えできるため、状況に応じて用途を広げられます。霜取り不要なファン式であることに加え、庫内温度の安定性・温度復帰力も高評価。棚がガラス製で拭き取りやすいのも高ポイントです。
ツインバード1ドア冷凍庫 HF-E916Bは、161Lと大きめで人数が多い家庭におすすめです。比較した大型冷凍庫の電気代は年間10,000円前後でしたが、こちらは年間7,967円と安め。ファン式で霜取りいらずで使えるうえ、ガラス製の棚で掃除も簡単です。庫内温度の安定性や温度の復帰力も高評価でした。
定格内容積 | 107L |
---|---|
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
引き出しの数 | 5段 |
幅 | 450mm |
奥行 | 585mm |
高さ | 1275mm |
重量 | 36kg |
自動製氷可能 | 不明 |
急速製氷可能 | 不明 |
急冷機能 | |
閉め忘れ防止機能 | 不明 |
温度調節機能 | 不明 |
温度調節方法 | ダイヤル式 |
設定可能温度 | 不明 |
省エネ達成率 | 154% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 240kWh |
節電モードあり | 不明 |
種類 | |
特徴 | |
鍵付き | 不明 |
引き出しの取り外し可能 | 不明 |
付属品 |
ハイアール 冷凍庫 JF-NUF107Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
定格内容積 | 161L |
---|---|
幅 | 540mm |
奥行 | 600mm |
高さ | 1430mm |
温度調節方法 | タッチパネル式 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 257kWh |
良い
気になる
冷却性能 | フォースター |
---|---|
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
重量 | 41kg |
急冷機能 | |
省エネ達成率 | 201% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
付属品 |
ツインバード 1ドア冷凍庫の評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。