まるで家具のような冷凍庫と謳う、アイリスオーヤマ 奥行きスリム冷凍庫 KUSN-7A。「ファン式で使いやすい」と評判です。その一方、「下の引き出しが使いにくい」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の冷凍庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説します。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、冷凍庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
庫内温度の安定性も優秀。24時間中の庫内温度を測ると、おおむね-18℃をキープ。-23℃~-15℃まで断続的な温度の上下が見られたものの、-18℃を上回った時間はトータルで約1時間40分のみでした。高評価基準の2時間以内をクリアしており、冷凍食品への影響は少ないといえます。
手入れのしやすさも高評価です。比較した同じ60L台の商品には定期的な霜取りが必要な直冷式が多かったなか、自動で霜取りできるファン式を採用。「ファン式で使いやすい」との口コミどおり、手入れが楽な小型冷凍庫がほしい人に有力候補となるでしょう。引き出しは取り外せるうえ、透明なので汚れがひと目でわかりますよ。
温度は3段階で調節でき、生鮮食品の冷凍に役立つ急冷モードも搭載。本体上部の操作パネルで簡単に温度調整ができます。電気代は年間7,936円で比較した小型モデル内では高いものの、高評価基準の8,000円をクリア。本体は7万円台(※執筆時点・公式サイト参照)とやや高価格ですが、電気代が安めのファン式冷凍庫がほしいなら候補のひとつです。
取っ手が扉前面にあり、開閉しやすい点も魅力。「下の引き出しが使いにくい」との口コミがありましたが、トレイを引き出せる割合は約69%と比較したなかでは平均的でした。50%台の商品と並ぶと奥まで見通しやすいでしょう。ただ、600mLペットボトルを立てて収納できないのはネック。飲みものを冷凍する機会が多い人は、ほかの商品も検討してみてください。
実際にアイリスオーヤマ 奥行きスリム冷凍庫 KUSN-7Aと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ冷凍庫と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
アイリスオーヤマ 奥行きスリム冷凍庫 KUSN-7Aの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
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100L台ながら電気代が安い。直冷式なので霜取りは必須
アイリスオーヤマ 奥行きスリム冷凍庫 KUSN-7Aは、奥行き39cmのスリムな設計で、どこにでも置けると謳う商品です。定格内容積は66Lで、リビングに置くセカンド冷凍庫としても使いやすいでしょう。
宮城県に本社を置くアイリスオーヤマは、寝具・インテリア・園芸用品・ペット用品などの生活用品を幅広く展開している企業。近年は家電事業に力を入れており、キッチン家電をはじめ、エアコンや洗濯機などの大物家電も手がけています。
アイリスオーヤマでは、今回ご紹介するKUSN-7Aのような前開きタイプのほか、上開きタイプの冷凍庫もラインナップ。KUSN-7Aとほぼ同じスペックで製氷皿が付属しない「IUSN-7A」も販売中です。KUSN-7Aより手頃なので、安さを重視する人はチェックしてみましょう。
温度調節はボタン式で、弱・中・強の3段階。-18℃の「中」を基準に「弱」は2~3℃高め、「強」は2~3℃低めです。冷蔵やチルドへの切り替えはできませんが、素早く冷凍できる急冷モードを搭載。鮮度を維持したい生ものも、便利に保存できる設計です。
約80℃までの耐熱トップテーブルつきで、上にトースターや電子レンジなども設置できます。スペースを有効活用できるでしょう。1ドアの右開きタイプで、庫内には透明な引き出しを4段搭載。中身が確認しやすいうえ、奥の食品も楽に取り出せると謳っています。
<スペック>
引き出しは取り外して丸洗いが可能。前後左右には調整脚があり、使いやすい高さに微調整できますよ。音も24dBの静音設計で、深夜の住宅街やささやき声が目安の30dB(※)より小さな運転音とアピール。騒音を気にせず好きな場所に設置できるでしょう。
JIS C 9607規定の騒音試験による
今回は、アイリスオーヤマ 奥行きスリム冷凍庫 KUSN-7Aを含む、冷凍庫全22商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに庫内温度の安定性・ドア開閉時の温度復帰力の検証です。
温湿度ロガーを使って庫内温度を1分単位で24時間計測し、‐18℃以下の時間が長かったものほど高評価としました。
加えて、15秒間・1分間開け放ったあとの温度変化をそれぞれ計測。15秒間開放したあと10分以内、1分間の開放後13分以内に‐18℃以下へ戻ったものを高く評価しています。
庫内温度の安定性は高評価を獲得しました。24時間のうち、食品の冷凍に必要な-18℃より温度が高くなった時間はトータル約1時間40分。高評価基準の2時間以内をクリアしました。比較した全商品の平均値約2時間10分(※執筆時点)も下回り、温度のブレは少なめ。傷みが気になる生ものも保存しやすいといえます。
ただ、比較した商品内でも温度の上下が大きかった点は気がかり。低いときは約‐23℃、高いときは約‐15℃まで上昇しました。とはいえ、大きく変動したのは5分や10分程度のわずかな時間だったため、食品への影響はさほど大きくないでしょう。
ドア開閉時の温度復帰力は非常に優秀。15秒間・1分間ともに、高評価基準を容易にクリアしました。15秒間のドア開放後は、わずか2分12秒で‐18℃に復帰。比較した全商品の平均値8分22秒(※執筆時点)の1/3以下とスピーディです。
1分間のドア開閉後も3分13秒で-18℃に戻り、比較した全商品の平均値約10分(※執筆時点)に大差をつけました。比較した20分以上温度が戻らなかった商品に対し、開け閉め回数が多い人も気軽に使えるでしょう。多くの食材を出し入れする際も、ほかの冷凍食材に大きな影響を与えず済みそうです。
次に出し入れのしやすさ・温度調節のしやすさの検証です。
実際に各商品を使用し、取っ手の位置などをチェック。600mLのペットボトルが入れられるか、引き出しは容量の何割引き出せるかなども確認しました。さらに、温度調節方法や操作パネルの位置なども確かめ、操作しやすいものを高評価としています。
引き出せるトレイの割合は68.8%と、比較した商品内では平均的。「下の引き出しが使いにくい」との口コミがありましたが、どの引き出しもある程度奥まで見通せました。3割程度の商品が備えていたドアポケットはありませんが、小物を入れる機会が少なければ問題なく使えそうです。
ただ、比較した約半数の商品は600mLのペットボトルを立てて収納できたなか、寝かせて入れる必要があるのは惜しいところ。飲み物をたくさん凍らせる場合は、やや出し入れしづらいでしょう。
温度調節のしやすさは非常に優秀。本体外側の上部右側に操作パネルを設置し、カバーを開けるだけで簡単に操作できます。比較した扉の内部に操作パネルがある商品に対し、扉を開けなくても温度調整が可能。操作のたびに庫内の温度が上昇する心配がないのが利点です。
弱・中・強の3段階に温度調節できるうえ、急冷モードを搭載している点も評価を上げました。常温の食材を入れると庫内温度が上がりがちですが、急冷モードを活用すれば温度を早めに下げられます。冷蔵やチルド室への切り替えはできないものの、用途に合わせて柔軟に使えるでしょう。
続いてお手入れのしやすさの検証です。自動霜取りができるか、引き出しが取り外し可能か、扉がガラストップかといった項目を確認しました。
検証の結果、メンテナンスの手間が少ないファン式を採用しており高評価に。庫外から冷たい空気を送り込む仕組みなので、庫内を直接冷やす直冷式のように自分で霜取りをする必要がありません。「ファン式で使いやすい」との口コミにも頷けます。
比較した多くの商品と同様に、引き出しは取り外し可能。透明なので、汚れた場所がひと目でわかりますよ。しかし扉は鋼鉄製で、比較した1商品のみが採用していたガラストップと並ぶと、取り扱いには配慮が必要です。
最後は電気代の検証です。JIS規格にのっとり計測されたメーカー公称値の年間消費電力量から、1年間にかかる電気代を算出しました。
検証の結果、年間の電気代は7,936円と安め。高評価の基準値とした8,000円以下に収まり、比較した全商品の平均8,346円(※執筆時点)も下回りました。
ただ、年間電気代が4,000~5,000円台だった直冷式の小型冷凍庫には及ばず、比較した小型モデルのなかでは電気代が高めです。とはいえ、霜取り不要で手入れしやすい利点もあるため、ランニングコストが安めのファン式冷凍庫を探している人には候補となるでしょう。
定格内容積 | 66L |
---|---|
幅 | 552mm |
奥行 | 390mm |
高さ | 800mm |
温度調節方法 | ボタン式 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 256kWh |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
---|---|
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
重量 | 28kg |
急冷機能 | |
省エネ達成率 | 101% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
付属品 | 製氷皿 |
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冷凍庫に収納する際は、詰め込みすぎないことが大切。出し入れに時間がかかり、庫内温度が上昇する原因になるためです。
たくさん詰めると凍った食材が保冷剤の役割を果たすメリットもありますが、あと1つ冷凍食品が入る程度のスペースは空けておくのがベター。出し入れの時間を短縮できるうえ、必要な食品を見つけやすくなりますよ。
楽天市場やYahoo!ショッピングといったECサイトでの販売も確認できました。取扱店舗によって販売価格が異なるため、お得な購入場所を探してみてください。
最後に、出し入れしやすい設計で高評価を得た冷凍庫をご紹介します。
ハイアールの107L 前開き式冷凍庫 JF-NUF107Aは、冷蔵に切り替えられる点が魅力。用途に合わせて便利に使い分けられます。幅45cmとスリムで、最上段にはフラットなガラス棚を採用。必要なものを手早く取り出せるでしょう。電気代が年間7,440円と控えめなのもうれしいポイントです。
飲みものを多く収納したい人には、ツインバードの1ドア冷凍庫 HF-E916Bがおすすめ。引き出しの深さが十分あり、全段に600mLの冷凍ペットボトルを立てて収納できました。161Lの大容量ながら、年間7,967円と電気代が安いのも魅力。大きめのセカンド冷凍庫を探している人にぴったりです。
定格内容積 | 107L |
---|---|
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
引き出しの数 | 5段 |
幅 | 450mm |
奥行 | 585mm |
高さ | 1275mm |
重量 | 36kg |
自動製氷可能 | 不明 |
急速製氷可能 | 不明 |
急冷機能 | |
閉め忘れ防止機能 | 不明 |
温度調節機能 | 不明 |
温度調節方法 | ダイヤル式 |
設定可能温度 | 不明 |
省エネ達成率 | 154% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 240kWh |
節電モードあり | 不明 |
種類 | |
特徴 | |
鍵付き | 不明 |
引き出しの取り外し可能 | 不明 |
付属品 |
ハイアール 冷凍庫 JF-NUF107Aの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
定格内容積 | 161L |
---|---|
幅 | 540mm |
奥行 | 600mm |
高さ | 1430mm |
温度調節方法 | タッチパネル式 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 257kWh |
良い
気になる
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
---|---|
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
重量 | 41kg |
急冷機能 | |
省エネ達成率 | 201% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | |
付属品 |
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