自動霜取り機能や温度調節機能を搭載した冷凍庫、アレジア AR-BD120。「しっかり冷える」と評判です。しかし、「食品の出し入れがしにくい」「電気代がかかる」などの気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、アレジア AR-BD120を含む冷凍庫全9商品を実際に使ってみて、庫内温度の安定性・使い勝手・鮮度保持力・ドア開閉時の温度維持力・電気代を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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目次
アレジア AR-BD120は、冷蔵庫のサブ用に食材の鮮度を保てる冷凍庫がほしい人におすすめです。実際に野菜を1週間冷凍保存したところ、みずみずしさを保てました。比較したなかには10%以上水分が飛んだ商品もあったなすは、0.33%の減少。ほうれん草やレタス・トマトの水分量は保存前より増えており、優れた鮮度保持力を発揮しました。
庫内の温度が安定しているのも魅力。ドアを閉め切った状態で48時間温度を記録したところ、日本冷凍食品協会が定める温度-18℃を上回った時間は1時間46分のみでした。比較した商品には5時間以上-18℃を上回ったものもあったのに対し、「しっかり冷える」という口コミどおりの結果です。
容量は108Lとやや小さめで、幅474mmとキッチンにも置きやすいサイズ感。トレイ1段・引き出し4段の計5段収納があり、ス―パーの冷凍食品は立てて入れられました。「食品の出し入れがしにくい」という口コミに反し、引き出し式のため限界まで物を詰めても取り出しやすいですよ。小分けした食材をたくさん入れるのに便利です。
一方で、温度調整ダイヤルを操作しにくいのは気になる点。最上段に物を詰めると操作できません。ドア開閉時の温度維持力も低く、1分間開けたままにすると最大4.3℃上昇しました。ドアを閉めて8分で元の温度に戻ったものの、なるべく素早く食材を取り出したほうがよいでしょう。
試算した電気代が年間8,775円と高めなのもネック。比較した商品の平均8,042円(※執筆時点)を上回りました。とはいえ、ドアの無駄な開閉を減らして電力消費を抑えれば、そこまで負担にはならないでしょう。4万円程度と比較したなかではお手頃な商品なので、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
A&R株式会社は、家電製品・アウトドア用品を開発する日本のメーカーです。同社のブランドALLEGiA(アレジア)では、無駄なデザイン・機能を削ぎ落とし、シンプルかつ必要な機能を特化させた商品開発を目指しています。
今回ご紹介するAR-BD120は、トレー1段・引き出し4段を備えた容量107Lの冷凍庫。霜取り不要の間冷式(ファン式)を採用しており、7段階の温度調節機能が搭載されています。
冷蔵状態を保つための冷媒には、地球への環境に配慮してノンフロンタイプを採用。省エネ性能の指標となる省エネ基準達成率は125%です。静音設計にもこだわっており、稼働音は24dBだと説明しています。
容量は107L。庫内は5段に分かれており、ドアポケットはありません。最上段は冷気循環調整室で、左奥に温度調節ダイヤルがあります。製氷皿とアイスボックスが付属するので、冷蔵庫の製氷機能だけでは氷を作るのが追い付かない…というときも助かりますよ。
下4段は引き出し式で、ボックスはすべて取り出せます。容量は11Lが1つ、14Lが3つあり、食材によって段を分けることが可能。食パン1斤をそのまま入れられるほどのスペースがあります。
最上段の引き出しの上にある冷気循環調整室の仕切り板を外せば、ペットボトルのような背の高いものも収納しやすいですよ。
本体サイズは幅47.4×奥行54.1×高さ125cm、重さは約37kg。前開きドアが採用されており、上開きタイプよりも幅が抑えられています。省スペースのため、冷蔵庫の横に並べて使うなど、狭い場所に置きたい場合も導入しやすいでしょう。
天面に耐熱温度100℃の天板を使用しているので、上に電子レンジやトースターを置いてスペースを有効活用できますよ。
今回はアレジア AR-BD120を含む、冷凍庫全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、庫内温度の安定性・ドア開閉時の温度維持力を検証しました。温度を「中」に設定した冷凍庫の中に、温度ロガーを入れて48時間記録。「冷凍食品自主的取扱基準」に準じて、-18℃以下をキープできているか確認しました。
さらにドアの開閉を15秒間・1分間の計2回行い、温度変化をチェック。低い温度を維持できたもの、元の温度に戻る時間が短かったものを高評価としました。
「しっかりと冷える」という口コミのとおり、庫内温度の安定性は高評価です。48時間のうち、-18℃を上回ったのは87.6分。比較した商品には5時間以上上回っていたものもあったなか、食品に影響を及ぼさない程度の時間に留まっています。
検証中は一時的に温度が上がり、最高温度は-1.7℃まで上昇しましたが、最低温度は-22.3℃を記録。しっかり低温で冷やせる実力があるといえます。
一方で、ドア開閉時は温度の上昇が見られました。15秒間開ける程度であれば問題ありませんが、1分間開けると庫内温度が上昇。安定時が-17~19℃だったのに対し、-14.7℃まで上がりました。
比較した商品には1分間開けたままでも庫内温度を保てたものもあったのに対し、上昇幅は大きめです。とはいえ、8分で再び元の温度に戻りました。今回の比較の平均値が約8.14分(※執筆時点)のため、冷却スピードはまずまずといえます。
続いて、鮮度保持力の検証です。
フリーザーバッグに入れた5種類の野菜を最大1週間保存し、食材の重さを確認しました。水分の蒸発による重量の変化が小さいものほど高評価としています。
鮮度保持力は、比較した商品のなかでもトップクラスです。5種類の野菜すべて、水分量の減少幅は少なめでした。
とくに少なかったのは、なすとほうれん草。比較した商品では、どちらも10%以上水分が減ったものもあったのに対し、なすは-0.33%・ほうれん草は+1.4%でした。
レタス+2.9%・トマト+0.45%と、5種類のうち3種類の野菜の水分量が増えていることからも、みずみずしさを保てているといえます。最も水分が減ったブロッコリーでも、-4.58%とまずまずの水準。比較した商品には5~6%水分量が減ったものもあるなか、野菜の種類問わず鮮度を保持できていました。
収納のしやすさ・取り出しやすさ・温度調節のしやすさなどから、総合的に評価しました。
使い勝手はいまひとつ。温度調節ダイヤルが最上段の左奥にあり、手前に食材を詰めると操作ができないのが気になりました。7段階で温度調整は可能ですが、こまめに操作したい場合には、食材の入れ方を考えなければなりません。
そのほかの詳細は以下のとおりです。
比較したほかの商品のように、引き出し内を仕分けるガラストレーやドアポケットもありません。ドアを分厚くして開閉しやすいようにするといった工夫も見られませんでした。とはいえ、しっかりと閉まるので、ドアが半開きのままだった…といった心配は少ないでしょう。
引き出しは4つあり、すべて取り外しが可能です。「食品の出し入れがしにくい」という口コミに反し、限界まで物を詰めても取り出しやすいですよ。スーパーの冷凍食品は立てた状態で入ったので、小分けにしてたくさん冷凍しておきたい人にぴったりです。
最上段はシンプルな棚で、カバーがかかっている仕様。しっかり冷やしたいアイスなどを入れるよりは、すぐ解凍する予定の肉などを置くのに向いています。比較したなかには不自然な凹凸でデッドスペースができてしまう商品もあったのに対し、どの段も食材を入れやすく感じました。
冷気をムラなく庫内に循環させるファン式で、霜取り作業が不要なのもメリット。比較したなかには、定期的に霜取り作業をしないと冷凍能力が下がってしまう直冷式の商品もありましたが、お手入れの手間を省けます。
最後に、電気代の検証です。
ワットチェッカーを使用して1年間にかかる電気代を計算しました。
「電気代がかかる」という口コミのとおり、計算すると年間8,775円とやや高めです。高評価の基準とした7,000円も、比較した全商品の平均値8,042円(※執筆時点)も上回っており、ランニングコストがかかるといえます。
容量によっても電気代に差は出ますが、比較したなかには本商品と同じく100L程度のものでも年間5,000円台に抑えられたものもありました。電気代をなるべく抑えたい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
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最後に、違った魅力のある商品をご紹介します。
AQUA 冷凍庫 AQF-GF20CJは、容量195Lの上開きタイプ。庫内にバスケットが4つあり、食材を仕分けられます。急冷機能・ドアのロック機能・開けっぱなし防止アラームなど、庫内温度を保つための機能が充実しているのも魅力。ドアのタッチパネルで温度を1℃単位で調節できるのも便利です。
レマコムのRRS-T108は、試算した電気代が年間7,020円と安めでした。ドアを1分間開けても温度はあまり上がらなかったため、劣化しやすい生鮮食品の保存にうってつけです。庫内の引き出しが深く、500mLペットボトルなら立てた状態で入ります。夏場に飲み物を凍らせるのにもよいでしょう。
定格内容積 | 195L |
---|---|
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 上開き |
幅 | 940mm |
奥行 | 630mm |
高さ | 895mm |
重量 | 54kg |
自動製氷可能 | 不明 |
急速製氷可能 | 不明 |
急冷機能 | |
温度調節方法 | タッチパネル式 |
設定可能温度 | -24~5℃ |
省エネ達成率 | 190% |
冷蔵/チルドとして使用可能 | |
耐熱トップテーブル搭載 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 320kWh |
節電モードあり | 不明 |
種類 | 冷凍ストッカー |
付属品 | 不明 |
AQUA 冷凍庫 AQF-GF20CJをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
定格内容積 | 108L |
---|---|
冷却方式 | 直冷式 |
冷却性能 | フォースター |
ドア数 | 1ドア |
ドアの開き方 | 前開き(右開き) |
引き出しの数 | 4段 |
幅 | 519mm |
奥行 | 600mm |
高さ | 1040mm |
重量 | 40kg |
自動製氷可能 | 不明 |
急速製氷可能 | 不明 |
急冷機能 | |
閉め忘れ防止機能 | 不明 |
温度調節機能 | 不明 |
温度調節方法 | ダイヤル式 |
設定可能温度 | -25℃から-15℃ |
省エネ達成率 | 不明 |
冷蔵/チルドとして使用可能 | 不明 |
耐熱トップテーブル搭載 | |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 260kWh |
節電モードあり | 不明 |
種類 | 冷凍ストッカー |
特徴 | 不明 |
鍵付き | 不明 |
引き出しの取り外し可能 | 不明 |
付属品 | 霜取りヘラ |
レマコム RRS-T108をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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