昔ながらの特徴的なデザインで持ち運びも簡単と謳う、ホンマ製作所 ステンレス 時計1型薪ストーブセット ASS-60。「着火も早く、火力も強い」「とても暖かい」と評判です。しかし、「持ち運びしにくい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の薪ストーブとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、薪ストーブ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ホンマ製作所 ステンレス 時計1型薪ストーブセット ASS-60は、長く使えて手間なく暖を取れるものがほしい人におすすめです。本体の素材には、錆に強く耐熱性に優れたステンレスを採用。連結部分が少ない固定式モデルで、比較した折りたたみ式や組み立て式より本体が曲がりにくい点もメリットです。形状は時計型で外部からの衝撃にも強く、長く使い続けられるでしょう。
暖房性の高さも非常に優秀。本体の3辺の和は126.7cmと比較した商品のなかでもトップクラスの大きさです。サイズが大きいほど暖房性が高い傾向があり、本品も「とても暖かい」との口コミどおり真冬のキャンプにも活躍するでしょう。薪を入れる部分も76cmと大きく、フルサイズの40cm程度の薪をそのまま入れられます。
準備・片づけの手間が少ないのもうれしい点です。本体の組み立てがほぼ不要な固定式で、4パーツを組み合わせるだけでスピーディに設置が完了。早く暖を取りたいシーンにも重宝します。ただし底網がないため、薪の燃え残りや灰が出やすい点は理解しておきましょう。
安全面は高評価には届かず。煙突の長さは、比較した全商品の平均値2.06m(※執筆時点)に対して1.26mと短めです。火の粉を防ぐスパークアレスターはあるものの、高さ約1mの位置に煙突穴があるテントで使うと、火の粉が落ちるリスクがあるといえます。ロープをつけるガイロープリングもないため、強風時は使用を控えるのが無難でしょう。
火力調整のしやすさもあと一歩。煙突と本体を遮断して本体温度の上昇を防ぐダンパーがなく、本体温度が上がり続けてしまう点がネックです。重さは実測値で6.46kgと軽量ですが、収納時のサイズは幅38.5×奥行63×高さ34cmと大きく、「持ち運びしにくい」との口コミも否定できません。携行性や収納性にこだわるなら、上位商品も検討してみてください。
実際にホンマ製作所 ステンレス 時計1型薪ストーブセット ASS-60と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ薪ストーブと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ホンマ製作所 ステンレス 時計1型薪ストーブセット ASS-60の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
そもそも薪ストーブとは、薪を燃料にした煙突つきのストーブ。薪で火を起こして本体を熱し、その放射熱で周囲を暖める暖房器具で、冬キャンプに重宝します。煙突から排気できるのでテント内で使用でき、炎の揺らぎを見つめてリラックスタイムを過ごせる点も魅力です。
今回ご紹介するホンマ製作所 ステンレス 時計1型薪ストーブセット ASS-60も、そんな薪ストーブのひとつ。昔ながらのクラシカルな雰囲気の漂うルックスが魅力なうえ、実用性の高さもアピール。キャンプだけでなく防災用にも適していると謳っています。調理も可能で、3升のご飯を20分弱で炊飯でき、30Lのお湯も沸かせる設計です。
ホンマ製作所は、昭和49年設立の新潟県の企業。鉄板製の薪ストーブのほか、屋内専用の据え置き型の薪ストーブやアウトドア用のかまど・ピザ窯なども販売しています。
本体の組み立てがほぼ不要の固定式モデルで、素材にはステンレスを採用しています。本体サイズは幅40×奥行60×高さ34.5cmあり、重さは6.6kg。煙突は連結型で高さは130cmです。
ガラス窓やサイドシェルフはついていませんが、煙突先から火の粉の飛び散りを防ぐスペークアレスターが付属していますよ。
セット内容は本体と煙突。煙突は、エビ曲90度1個・半直筒2本・専用トップ1個(非売品)・煙突の接続を強化する二つ割1個に分割されています。屋外専用ですが、別売りの煙突を購入して延長すれば、屋内にも設置できますよ。
同シリーズには、より小型の「時計1型薪ストーブ AF-60」や「時計2型薪ストーブ AF-52」、耐熱塗装を施した「窓付時計型薪ストーブ ASW-60B」など多彩な薪ストーブが販売されています。自分の使い方にマッチするサイズ・仕様のモデルを選んでくださいね。
今回はホンマ製作所 ステンレス 時計1型薪ストーブセット ASS-60を含む、薪ストーブ全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、暖房性の高さの検証です。
本体の大きさ・薪が入る部分の大きさ・本体の素材・形状を確認。「気温が氷点下でもテント内でアウターを脱いで長時間快適に過ごせる商品」を高評価としました。
調べたところ、暖房性は高評価を獲得。3辺の和は126.7cmと比較した商品内でもトップクラスに大きく、全商品の平均値82.8cm(※執筆時点)を大きく上回りました。
検証の結果サイズが大きいほど暖房性が高い傾向があり、本品も「とても暖かい」との口コミどおり、冬キャンプでも快適に使える性能が備わっています。
形は時計型で、素材にはステンレスを使用。本体サイズが大きいぶん薪を入れる部分も76cmと大きく、全体平均値の53.9cm(※執筆時点)を優に超えました。フルサイズの40cm程度の薪も、そのまま入れられます。薪を割る手間を省きたい人にも有力な選択肢になるでしょう。
次は、持ち運びやすさの検証です。
総重量・収納時の幅・奥行・高さをチェック。「バックパックに収納できるうえに、片手で持てる商品」を高評価としました。
持ち運びやすさは悪くないものの、高評価には届かず。重さは実測値で6.46kgと軽量で、比較した全商品の平均値9.68kg(※執筆時点)を大きく下回りました。1人で車に積み込めるほど軽い点はメリットです。
ただし、収納時のサイズが幅38.5×奥行63×高さ34cmと大きい点はネック。「持ち運びしにくい」との口コミどおりの結果で、特に奥行は全体平均値40.2cm(※執筆時点)を大幅に超えています。購入する場合はほかの荷物量も考慮し、無理なく積載できるかチェックしておきましょう。
続けて、火力調整のしやすさの検証です。
ダンパーの有無・組み立て方式をチェック。「温度調節が簡単なうえに、薪の消費を抑えられる商品」を高評価としました。
ただ組み立てがほぼ不要の固定式を採用しており、比較した組み立て式や折りたたみ式より本体の隙間が少ないのは利点。隙間から入ってくる空気の影響を受けにくいため、テント内の温度は上がりやすいでしょう。
次は、安全に使用できるかの検証です。
煙突の長さやガイロープリング・スパークアレスターの有無など、安全に使用できる工夫があるかなどのポイントをチェック。「乾いていない薪を投入しても2〜3人用テントが燃える心配が少ないうえに、風が少し強い日でもストーブが煽られにくい商品」を高評価としました。
煙突は連結式で、長さは実測値で1.26m。比較した商品の平均値2.06m(※執筆時点)よりかなり短いのが気がかりです。高さ1m程度の位置に煙突穴があるテントが多いことを考慮すると、約30cmしか煙突が外に出ず、テントに火の粉が落ちるリスクが高いといえます。
ただ煙突の先に、火の粉の落下を防止するスパークアレスタがあるのはうれしいポイント。比較したなかには、煙突の長さは2mを超えていてもスパークアレスタがない商品もありました。
一方で、ロープをくくりつけるガイロープリングは非搭載。強風が吹いた際にロープで固定できず、煙突が倒れるおそれがあるので注意が必要です。風が強い場合は使用を控えましょう。
続けて、準備・片づけ・メンテナンスのしやすさの検証です。
組み立て方式・煙突の方式・連結式煙突のパーツの個数・底網の有無などを確認。「誰でも簡単に準備ができるうえに、片づけ・メンテナンスにコツがいらない商品」を高評価としました。
調べた結果、非常に優秀な評価を獲得。本体の組み立てがほぼ不要な固定式で、脚部と煙突の準備をすればすぐに使い始められます。比較した折りたたみ式や組み立て式に比べて簡単に準備・片づけができるので、早く暖を取りたいシーンでも重宝するでしょう。
煙突も4パーツからなる連結式で、比較した巻き式のモデルよりも設置が簡単。1人でも作業できますよ。
ただし、底網がない点はデメリット。下部からの空気を取り込みづらく、比較した底網つきモデルと並ぶと燃焼効率は劣ります。薪の燃え残りや灰が出やすく、処理に手間がかかる点は覚えておきましょう。
最後は、頑丈さの検証です。
組み立て方式・本体の素材・本体の形状をチェック。「どれだけ使用しても変形しないうえに、錆びない商品」を高評価としました。
素材にはステンレスを採用。耐熱性に優れるうえ錆にも強いので、長く使い続けられるでしょう。比較したスチール製の商品は風合いを重視する場合は選択肢になりますが、錆びにくさ重視なら本商品を含めたステンレス製かチタン製がおすすめです。
素材 | ステンレス |
---|---|
本体の設営方式 | 固定式 |
総重量(実測値) | 6.4kg |
煙突の高さ(実測値) | 1.26m |
ダンパー付き | |
本体のサイズ | ラージサイズ |
煙突のタイプ | 連結型 |
---|---|
本体の形状 | 丸型 |
ガラス窓付き | |
収納袋付き | |
サイドシェルフ付き | |
吸気レバー付き | |
スパークアレスター付き | |
ガイロープリング付き | |
調理用の穴付き |
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ホンマ製作所 ステンレス 時計1型薪ストーブセット ASS-60は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで販売されています。送料や値段を比較して、お得に購入できる取り扱い店舗を選びましょう。
また、ホンマ製作所の公式オンラインサイトでも購入可能。執筆時点で税込16,500円(※公式サイト参照)で購入できます。送料無料なのもうれしいポイントです。
薪ストーブを使用するときは、一酸化炭素中毒や火災に注意が必要。以下のポイントに注意して、事故のないよう楽しみましょう。
まず1つ目の注意点は煙突窓つきのテントを使用することです。煙突をテント外部に突き出すことで排気できます。煙突ガードをつけると煙突からの放射熱を防げ、テントが溶けるリスクも軽減できますよ。
2つ目の注意点はこまめな換気。新鮮な空気を取り込み、酸素不足に陥るのを防ぎましょう。テント内の温度が高いときも、換気により快適温度に保てます。3つ目は一酸化炭素チェッカーの利用です。一酸化炭素濃度が高くなったときにアラームが鳴るので、事故を未然に防げます。
4つ目の注意点は薪の量です。薪ストーブの容量どおりの薪を使用し、火災のリスクを下げましょう。薪の使用量が多すぎたときは、燃焼中の薪を火消し壷に保管してくださいね。燃えかすや炭が地面に落ちないためにも、焚き火シートを使用するのがおすすめです。
薪ストーブは使用後のメンテナンスが重要。メンテナンスしないと、煙突内に溜まったタールに炎が引火し、煙道火災を引き起こす場合もあります。メンテナンスを怠らないようにしましょう。
薪ストーブのメンテナンスに必要な道具は、タールをこそぎ落とすブラシ・グローブ・マスクの3点。煙突とスパークアレスタ内部のタールをブラシで除去します。約5分程度で完了するので、薪ストーブを事故なく使用するために、欠かさずメンテナンスを行ってくださいね。
最後に、コンパクトサイズで楽に持ち運べるおすすめ商品をご紹介します。
火力調整のしやすさも重視するなら、Deelight/Work Tuff Gear ワーク タフ ストーブがぴったり。収納サイズは幅25×奥行39.5×高さ34cm、重さは10.3kgで、1人で車に積載できます。ダンパーつきで、快適温度に調節しやすい点も魅力。小さすぎず暖房性も高いので、冬キャンプでも使用できますよ。
無骨なデザインが好みの場合は、スター商事 Petromax ポータブル薪ストーブにも注目。黒色スチールを使用したモデルで、ワイルドなキャンプサイトにマッチします。収納サイズは幅25×奥行45×高さ28cmで、重さは11.9kg。車に無理なく積載できるコンパクトさが魅力です。
収納時の幅 | 26cm |
---|---|
収納時の奥行 | 40cm |
収納時の高さ | 30cm |
収納時の幅(実測値) | 25cm |
収納時の奥行(実測値) | 39.5cm |
収納時の高さ(実測値) | 34cm |
使用時の幅 | 40cm |
使用時の奥行 | 44.5cm |
使用時の高さ | 21.6cm |
最大薪長さ | 不明 |
素材 | ステンレス |
煙突のタイプ | 連結型 |
本体の形状 | ボックス型 |
本体の設営方式 | 固定式 |
重量 | 8.5kg |
総重量(実測値) | 10.3kg |
本体の表面積(実測値) | 不明 |
本体奥行の内寸(実測値) | 不明 |
煙突付き | |
煙突の高さ | 不明 |
煙突の高さ(実測値) | 2.15m |
付属品 | 煙突、ダンパー付き煙突、煙突蓋、灰落とし用スクレーパー、火格子、シェルフ、収納バッグ、ハンドル |
煙突径 | 76.2mm |
ガラス窓付き | |
取っ手付き | 不明 |
二次燃焼機能 | |
収納袋付き | |
サイドシェルフ付き | |
ダンパー付き | |
吸気口の開閉 | |
吸気レバー付き | |
スパークアレスター付き | |
ガイロープリング付き | |
調理用の穴付き | |
最大熱出力 | 不明 |
暖房面積 | 不明 |
脚の高さ調節 | 不明 |
焼き網付き | 不明 |
本体の幅(実測値) | 25.3cm |
本体の奥行(実測値) | 40.2cm |
本体の高さ(実測値) | 25.3cm |
本体のサイズ | ミドルサイズ |
素材 | スチール |
---|---|
本体の設営方式 | 固定式 |
総重量(実測値) | 11.9kg |
煙突の高さ(実測値) | 2.41m |
ダンパー付き | |
本体のサイズ | ミドルサイズ |
煙突のタイプ | 連結型 |
---|---|
本体の形状 | 丸型 |
ガラス窓付き | |
収納袋付き | |
サイドシェルフ付き | |
吸気レバー付き | |
スパークアレスター付き | |
ガイロープリング付き | |
調理用の穴付き |
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