パソコンほど小さく薄くなると謳う、TOMOUNT チタン薪ストーブ。 ネット上では「コンパクトかつ軽量」と評判です。その一方、「使用しているうちに本体が歪む」「薪を入れるときに切る必要がある」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の薪ストーブとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、薪ストーブ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
TOMOUNT チタン薪ストーブは、コンパクトな折りたたみ式でツーリングキャンプにぴったりな1台です。発熱部は小さいものの、メーカーの謳い文句どおりたたむとノートパソコン程度のサイズになり、バイクの荷台にくくりつけられます。総重量は2.84kgと、比較したなかでもトップクラスの軽さです。同程度のサイズのSOOMLOOM「折りたたみ式薪ストーブ」は3.2kgだったのに対し、こちらは片手でも持ち運べるでしょう。
コンパクトさゆえに、暖房性能はいまひとつ。比較した結果、発熱部3辺の和が90cm程度あれば冬山でも快適に過ごせる傾向がありましたが、本商品は3辺合計で66.1cmと小さめでした。アウターと併用して寒さを凌ぐ必要があるでしょう。薪が入る部分の大きさも39cmと小さく、口コミどおり市販の薪はそのままでは入らない場合がありそうです。
折りたたみ式なので、準備・後片づけには手間がかかります。巻き式の煙突は、巻きグセがつくまでは1人で組み立てるのに苦労するでしょう。比較したホンマ製作所「RS-41」など固定式の商品は、準備が非常に楽でした。チタン製で錆には強いものの、折りたたみ式の商品は口コミで指摘されていたように熱で変形しやすく、耐久性も気になります。
安全性は高い設計です。煙突の長さは2.31mと高めで、火の粉の飛散を防ぐスパークアレスターも付属していました。火の粉がテントに落ちて燃えるリスクは低いでしょう。ロープで煙突を補強するガイロープリングが付属しており、風に煽られにくいのもポイントです。ダンパーつきで温度調整もできるので、機能面は充実しているといえます。
価格は執筆時点でECサイトにて4万円台です。比較したほかの商品の値段は1万〜7万円台と幅広く、こちらは中〜高価格帯の立ち位置といえます。バイクで持ち運べるほどコンパクトになる組み立て式商品は多くないので、ツーリングやソロキャンプなら有力候補となるでしょう。暖かさを重視するなら、ほかの商品も検討してみてくださいね。
実際にTOMOUNT チタン薪ストーブと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ薪ストーブと、暖房性の高さ・持ち運びやすさ・火力調整のしやすさ・安全に使用できるか・準備・片づけ・メンテナンスのしやすさ・頑丈さそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
TOMOUNT チタン薪ストーブの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
そもそも薪ストーブとは、薪を燃料とした煙突つきの暖房器具です。暖房性能が高く、真冬のキャンプでも快適に過ごせる暖かさがあります。煙突から排気できるので、テント内での使用も可能。窓から炎が見えるので、リラックスした時間を過ごせますよ。
今回ご紹介するTOMOUNT チタン薪ストーブは、ボディに軽量で腐食しにくいチタン素材を使用しているのが特徴です。厚さ1mmのTA1/GR1チタンで作られており、耐食性・耐錆性に優れ、頑丈だと謳っています。燃焼によってボディの表面が変色し、チタンブルーといわれるきれいな色合いを楽しめるのも魅力です。
製造元のTOMOUNTは、中国のアウトドアブランド。薪ストーブだけではなく、テントやタープなどキャンプ用品を取り扱っています。
チタン製の薪ストーブは軽さも魅力です。本体のサイズは幅19.6×奥行30.6×高さ15.9cm、重さは2.8kg。比較した商品の約8割は重量が6~10kg程度だったことをふまえると、ほかの商品よりかなり軽いといえます。
折りたたみ式のためコンパクトになり、持ち運びやすいのも魅力です。4枚のサイド板は底板と一体になっており、2本の脚は折りたたみ可能。メーカーは、組み立てと収納がとても簡単だとしています。持ち運びに便利な収納バッグも付属していますよ。
<スペックの詳細>
前面と側面には耐熱ガラス窓つきです。炉内で薪が燃えているのを眺められるのでリラックス効果も期待できます。
煙突にはダンパーが付属しており、燃焼効率の調整が可能です。ダンパーは、煙突と本体を遮断して、本体の温度を上げにくくする機能があります。前面ドアの空気調整口からの火力調整もできますよ。なお、製品の内容は以下のとおりです。
<同梱品>
今回はTOMOUNT チタン薪ストーブを含む、薪ストーブ全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、暖房性の高さの検証です。
本体の大きさ・薪が入る部分の大きさ、素材・形状の3つの観点から、暖房性の高さを評価しました。
発熱部が小さめなので、暖房性はいまひとつ。冬場のキャンプでは、アウターと併用することになるでしょう。検証結果の詳細は以下のとおりです。
<検証結果>
本体の3辺の和は66.1cmとかなり小さめです。円形よりも発熱面積の大きいボックス型であるものの、全体的にコンパクトなので、そのぶん暖房性は劣ります。暖かさを重視するなら、3辺の和が126.7cmと発熱部が大きかったホンマ製作所「ASS-60」がおすすめです。
薪が入る部分の大きさは、入り口から斜め上奥までで39cmです。比較した商品の約8割は大きさが50~60cmだったことをふまえると、やはり小さめ。一般的な薪は36cm程度とギリギリなので、口コミどおり切ったり割ったりしないと市販の薪が入らない可能性があるでしょう。
本体の素材にはチタンが使われています。比較したなかでは、チタン製の商品はステンレス・スチール製の商品より蓄熱性が劣る傾向がありました。軽さや耐久性には優れているチタンですが、氷点下になるような環境ではアウターと併用でも寒さを感じる可能性があります。
次に、持ち運びやすさの検証です。
総重量と収納時の幅・奥行・高さを測定しました。軽量かつ小さいものど高評価としています。
折りたたみ式なので、軽量かつコンパクトです。謳い文句どおりノートパソコン程度の大きさになるので、バイクの荷台にくくりつけてもOK。ツーリングキャンプしたい人にもおすすめですよ。比較したところ、折りたたみ式や組み立て式でないとバイクに載せるのは難しいサイズ感でした。
本体の総重量は2.84kgと、比較したなかでもトップクラスの軽さです。同じくらいのサイズのSOOMLOOM「折りたたみ式薪ストーブ」は3.2kgだったのでかなり軽量といえます。組み立てが必要ない固定式の商品は10kg超のものも多く、本商品はかなり扱いやすいでしょう。
<検証結果>
続いて、火力調整のしやすさの検証です。
バンパーの有無と組み立て方式を調べ、温度調節が簡単かつ、薪の消費を抑えられる商品を高評価としました。
煙突にダンパーが付属しているので、温度調節ができます。ダンパーとは、煙突と本体を遮断することで、本体の温度を上げにくくする装置のことです。ダンパーを閉めることでテント内を快適な温度でキープできますよ。
比較したなかでもダンパーがない商品は、テント内が暑くなりすぎたり、換気で極端に寒くなりすぎたりすることがありました。
しかし、折りたたみ式ゆえに本体に隙間ができやすいのはネックです。本体から熱が逃げやすく、テント内の温度を上げにくいといえます。組み立ての必要がない固定式の商品は、隙間が少ないので熱が逃げにくく、効率的に暖めやすい傾向がありました。
<検証結果>
次に、安全に使用できるかの検証です。
煙突の長さと安全に使用できる工夫があるかをチェック。煙突から火の粉が飛んでテントが燃える心配が少なく、風が少し強い日でもストーブが煽られにくい商品を高評価としています。
安全性には十分配慮されていました。煙突の長さが2.31mあり、2~3人用のテントの中に入れても1m以上煙突が飛び出ます。煙突が高いので、火の粉がテントに落ちにくいでしょう。比較したホンマ製作所「RS-41」は煙突の長さが1m程度しかなく、テントを低く張る必要がありました。
付属のスパークアレスターには、火の粉の飛散を防ぐ機能も。スパークアレスターは、メッシュ形状で煙突から火の粉が飛び出るのをガードする装置です。テントに火の粉が飛ぶリスクを減らせるでしょう。
煙突の方式は巻き式なので安定感には欠けるものの、ガイロープリングが付属しています。ロープをつけて煙突を補強できるので、風が吹いても煽られにくいでしょう。
<検証結果>
続いて、準備・片づけ・メンテナンスのしやすさの検証です。
組み立て方式・煙突の方式・連結式煙突のパーツ個数・底網の有無を確認しました。誰でも簡単に準備ができ、片づけ・メンテナンスのコツがいらない商品を高評価としています。
本体の準備・後片づけはやや面倒です。ネジ締めの必要はないものの、折りたたみ式なので組み立ての手間はかかりました。片づけの際には、本体が熱いのでグローブをして留め具を外す必要もあります。
比較したところ、固定式の商品は脚部パーツを組み立てるだけと簡単で、1分程度で設営が完了しました。組み立て式である本商品は持ち運びやすい反面、ある程度の準備の手間は覚悟しておきましょう。
また、煙突が巻き式なので、1人で組み立てるのには苦労しました。何度か使って巻きグセがつくまでは、2人がかりでないと設営が難しいでしょう。ソロキャンパーは、煙突に巻きグセをつけてから使用するとよいでしょう。
底網がないのも気になるところです。薪の燃え残りが多くなり、灰がたくさん出ます。後片づけでは灰の処理にも時間がかかりそうです。
<検証結果>
最後に、頑丈さの検証です。
組み立て方式・本体の素材と形状を調べました。どれだけ使用しても変形しないうえに、錆びない商品を高評価としています。
本体の素材がチタン製で、錆に強いのは魅力です。比較したスチール製の商品より、長時間使用しても錆びにくい傾向がありました。
しかし、耐久性はやや低めです。比較したなかでも折りたたみ式の商品は、口コミで指摘があったように熱によって変化しやすく、嚙み合わせが悪くなる傾向がありました。
形状もボックス型なので衝撃が加わると、形状が変化する可能性があります。使い続けているうちに修理が必要になる場面もあるでしょう。
<検証結果>
素材 | チタン |
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本体の設営方式 | 折りたたみ式 |
総重量(実測値) | 2.8kg |
煙突の高さ(実測値) | 2.31m |
ダンパー付き | |
本体のサイズ | スモールサイズ |
煙突のタイプ | 巻き型 |
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本体の形状 | ボックス型 |
ガラス窓付き | |
収納袋付き | |
サイドシェルフ付き | |
吸気レバー付き | |
スパークアレスター付き | |
ガイロープリング付き | |
調理用の穴付き |
TOMOUNT チタン薪ストーブの取扱店舗は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトです。
値段は執筆時点で4万円台。サイトによって値段は異なるので、購入の際はそれぞれ比較してみてくださいね!
薪ストーブをテント内で使うときに注意したいのは、一酸化炭素中毒と火事です。一酸化炭素の濃度が上昇すると、頭痛やめまいなど体調が悪くなる可能性があります。また、火の粉によってテントが燃える危険も。以下の4つのポイントに注意して、薪ストーブを安全に使用しましょう。
<注意するポイント>
煙突窓のテントを使用することで、煙突から外部への排気ができます。さらに煙突ガードを装着すると、煙突からの放射熱の軽減ができるでしょう。テントの融解を防げますよ。
こまめな換気と一酸化炭素チェッカーの使用もポイントです。一酸化炭素濃度をチェックし、定期的な空気の入れ替えを心掛けましょう。
薪の量をセーブすることも大切です。薪を大量に燃やすと、炎が薪ストーブから溢れる危険もあります。薪の量は3分の1程度に留めておくのがおすすめです。燃焼中の薪を投入する火消し壺や、燃えかすが燃え広がるのを防ぐ焚火シートなどがあるとなおよいでしょう。
薪ストーブは使用した後は、必ずメンテナンスをしましょう。メンテナンスを怠ると、煙突内に溜まったタールが引火し、思わぬ火災につながります。
薪ストーブのメンテナンスに必要なのは、タールをこそぎ落とすブラシと体を守るためのグローブとマスクの3つです。どれもECサイトで手軽に購入できますよ。
メンテナンスは、煙突内とスパークアレスター内部のタールをブラシで除去するだけと簡単です。慣れれば5分程度で終わるので、欠かさずに行うようにしましょう。
最後に、冬の山でも過ごせるレベルの暖房性を備えている商品をご紹介します。
Deelight/Work Tuff Gearのワーク タフ ストーブは、薪ストーブを検討中のすべての人におすすめ。高い暖房性と、車への積み込みやすさを両立しています。脚部パーツを取りつけ、煙突を繋げるだけと設置も簡単です。ソロキャンプ・家族とのキャンプなど、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
より暖房性を重視するなら、スター商事のポータブル薪ストーブがおすすめです。発熱部が大きく、冬のキャンプでもアウターなしで快適に過ごせるほどの暖房性でした。ダンバーが付属しているので、温度調節も容易です。持ち運びしやすいサイズなので、ソロキャンプでも活躍するでしょう。
収納時の幅 | 26cm |
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収納時の奥行 | 40cm |
収納時の高さ | 30cm |
収納時の幅(実測値) | 25cm |
収納時の奥行(実測値) | 39.5cm |
収納時の高さ(実測値) | 34cm |
使用時の幅 | 40cm |
使用時の奥行 | 44.5cm |
使用時の高さ | 21.6cm |
最大薪長さ | 不明 |
素材 | ステンレス |
煙突のタイプ | 連結型 |
本体の形状 | ボックス型 |
本体の設営方式 | 固定式 |
重量 | 8.5kg |
総重量(実測値) | 10.3kg |
本体の表面積(実測値) | 不明 |
本体奥行の内寸(実測値) | 不明 |
煙突付き | |
煙突の高さ | 不明 |
煙突の高さ(実測値) | 2.15m |
付属品 | 煙突、ダンパー付き煙突、煙突蓋、灰落とし用スクレーパー、火格子、シェルフ、収納バッグ、ハンドル |
煙突径 | 76.2mm |
ガラス窓付き | |
取っ手付き | 不明 |
二次燃焼機能 | |
収納袋付き | |
サイドシェルフ付き | |
ダンパー付き | |
吸気口の開閉 | |
吸気レバー付き | |
スパークアレスター付き | |
ガイロープリング付き | |
調理用の穴付き | |
最大熱出力 | 不明 |
暖房面積 | 不明 |
脚の高さ調節 | 不明 |
焼き網付き | 不明 |
本体の幅(実測値) | 25.3cm |
本体の奥行(実測値) | 40.2cm |
本体の高さ(実測値) | 25.3cm |
本体のサイズ | ミドルサイズ |
素材 | スチール |
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本体の設営方式 | 固定式 |
総重量(実測値) | 11.9kg |
煙突の高さ(実測値) | 2.41m |
ダンパー付き | |
本体のサイズ | ミドルサイズ |
煙突のタイプ | 連結型 |
---|---|
本体の形状 | 丸型 |
ガラス窓付き | |
収納袋付き | |
サイドシェルフ付き | |
吸気レバー付き | |
スパークアレスター付き | |
ガイロープリング付き | |
調理用の穴付き |
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