筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
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目次
NEC LAVIE N15 PC-N1577HALは、幅広い用途に使える万能なパソコンがほしい人におすすめです。頭脳にあたるCPUにはインテルの「Core i7 1360P」を搭載し、複数の作業を同時に行う際の性能に関わるマルチコアのベンチマークスコアは、全体平均の約6522pts(※)を超える平均7496ptsを記録。メモリも16GBと大容量で、一般的なアプリを複数使用してもサクサク動きました。
ストレージの読み書き速度も優秀です。OSやアプリの起動速度に関わるランダムアクセスの読み込みは平均726.73MB/sと、全体平均546.05MB/s(※)や満足の目安450MB/sを優にクリア。データ移動時などに関わる書き込みも464.33MB/sと、満足の目安400MB/sを超えました。高負荷時のファンの音は41.9dBと気になりにくく、熱のこもりやすさも許容範囲内です。
WEBカメラの性能も比較した商品内でトップクラスに高く、肌が明るく映りました。マイクもノイズをほぼカットできており、リモート会議でも使いやすいでしょう。ディスプレイは普段使いなら十分な性能で、自然でリアルな描写が得意なHDRにも対応。スピーカーの出力は高音域が物足りないものの、通常用途なら問題なく使えました。
バッテリー持ちも良好で、動画をフルHDで再生し続けると約4時間持続。ただ外出先で丸1日使いたいなら、12時間以上持続した商品を検討するか、モバイルバッテリーがあると安心です。キーボードの使用感も悪くなく、実際に使ったモニターからは軽くて静かな打鍵感が好評。一方キーの配列は広めなので、慣れるまではタイプミスしやすいといえます。
「インターフェースが充実していない」との口コミがありましたが、USB Type-AやPD対応のType-Cのポートがありスピーディに充電が可能。サポート窓口は電話・チャットに対応し、困ってもすぐ相談できます。ECサイトでの価格は約19万円と高めですが、「高速パフォーマンス」との謳い文句どおりの性能で幅広いシーンで活躍するでしょう。ぜひ購入を検討してみてくださいね。
全体平均値と価格は、2024年8月時点での数値です
15インチノートパソコンの魅力は、画面が大きくインターフェースが豊富で、1台あればたいていの作業をこなせる点。重さは平均2kgほどですが、1.5kg前後のものなら通学・通勤時の持ち運びの負担を軽減できます。ただ軽量だとインターフェースが省かれる傾向があるので、予算を抑えたいなら軽さと機能性のどちらを取るか検討してくださいね。
今回ご紹介するLAVIE N15 PC-N1577HALは、「クリエイティブな作業を快適に行える」と謳う15.6インチのノートパソコンです。画像処理を行うGPUには、高性能な動画圧縮技術が盛り込まれた「インテル Arc A350M」を内蔵。パソコンの頭脳にあたるCPUには「第13世代 インテル Core i7-1360P」を採用し、高速パフォーマンスによって作業効率がアップする設計です。
販売元のNECは、1899年に設立した電機メーカー。1954年からコンピュータの研究開発に着手するなどパソコンメーカーとしても長い歴史を持ち、現在では個人ユーザー向きのパソコンブランド「LAVIE」を展開しています。ノート・デスクトップ・タブレットと様々な形態で販売していますよ。
メモリの容量は16GB。メモリは複数作業を同時に行う際の処理性能に関わり、16GBはブラウザのタブを複数開くようなマルチタスクにも適したスペックです。ストレージは大容量の516GBで、たくさんの画像やファイルを保存できるでしょう。
インターフェースはHDMI出力端子やType-A・Type-Cポートなどに対応し、周辺機器の接続しやすさにも配慮しています。キーボードは数値の入力に便利なテンキーつき。ディスプレイには、どこから見ても同じ色合いで視認できるIPS液晶を採用しています。
<スペック>
便利なアプリも標準搭載。AI機能を使える画像編集ソフト「Corel PaintShop Pro」や、動画編集ができる「Corel VideoStudio Pro」を備えています。多彩なゲームを遊べる「Xbox Game Pass Ultimate」を最大3か月無料で使用できるうえ、レトロゲームをプレイできる「プロジェクトEGGランチャー」も利用可能です。
「つながる! LAVIE」アプリを使えば、今まで使用していたLAVIEのパソコンからデータの引っ越
しが可能。ほかにもLAVIEのパソコン・タブレットと接続して、データを共有したりセカンドモニターとして活用したりできます。元々LAVIEのデバイスを持っている人には便利でしょう。
本体カラーはネイビーブルーの1種類。付属品は全部で5点です。マニュアル・ACアダプタ・Bluetooth BlueLEDマウス(Ver.5)・単三アルカリ乾電池1本(マウス用)・保証書が同梱されています。
LAVIE N15 PC-N1577HALのカスタマイズモデルとして、「LAVIE Direct N15」も販売しています。OS・メモリ・ストレージなどを自分好みに組み合わせて選択できるのが利点。メーカー直販サイト限定のモデルで、色はパールブラック・ネイビーブルーから選べます。
メモリ容量は8GB・16GB・32GB、ストレージ容量は512GB・1TB・2TBから選択可能。OSも、Windows 11 HomeまたはWindows 11 Proから選べます。そのほか、DVD/CDドライブ・マウス・セキュリティ・オフィスアプリの有無なども決められますよ。価格も94,380円~279,180円(※)とスペックによって異なります。
価格は税込・2024年8月時点・公式サイト参照
なお、今回ご紹介するN15 PC-N1577HALはカタログモデルとして分類されており、パソコンショップでも購入可能です。自分で細かなスペックを選ぶのは難しいけど、15.6インチの大画面かつ高性能モデルがほしい…という人に向いているでしょう。
今回はNEC LAVIE N15 PC-N1577HALを含む、人気の15〜16インチのノートパソコンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の15〜16インチのノートパソコンを比較検証したところ、NEC LAVIE N15 PC-N1577HALには11個のよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
「Cinebench R23」ソフトでCPUのベンチマークスコアを測定すると、1つのタスクをこなす際の性能を指すシングルコアは平均1699ptsと、比較した全商品の平均1387.72pts(※2024年8月時点)を上回りました。起動など基本的な動作を高速処理できる目安の1200ptsも優にクリアしています。
複数のタスクをこなす際の性能であるマルチコアは平均7496ptsと、こちらも全体平均6522.72pts(※2024年8月時点)を超える結果に。マルチタスクが快適にこなせる目安とした5000ptsもクリアし、ネットを見ながら書類を作るなどの作業もスムーズでしょう。
「PassMark」のソフトで計測したメモリのベンチマークスコアも、平均3404ptsと優秀です。一般的なアプリを複数使用しても問題なく動作する目安とした2000ptsを上回っており、動作が重くなりやすいクリエイティブなソフトもサクサク動く性能といえます。
ストレージの読み書き速度の検証でも、高い評価を獲得。データの保存場所にあたるストレージにはHDDより高速とされるSSDを採用しており、容量は512GBです。
測定用ソフト「CrystalDiskMark」を使って計測すると、システムやアプリの起動スピードを左右するランダムアクセスの読み込みは、2回の平均で726.73MB/sを記録。満足の目安とした450MB/s、全体平均546.05MB/s(※2024年8月時点)ともに大きく上回りました。OSやアプリの起動も高速に完了するでしょう。
ランダムアクセスの書き込みは、2回の平均が464.33MB/sに。こちらも全体平均420.36MB/s(※2024年8月時点)、満足の目安とした400MB/sをどちらも超えています。比較したほかの商品には書き込みが200MB/sを下回るものもありましたが、本品はデータの保存や呼び出しもスムーズに行えました。
熱のこもりにくさも、サーモカメラで撮影した画像を色ごとに点数づけして検証。すると合計スコアは158と、満足の基準とした70や全体平均の104.4(※2024年8月時点)より温度が高い結果でした。とはいえ、重たい作業をすると若干熱がこもりやすいものの、故障の心配をするほどではないでしょう。
電力消費が大きい状況下で4時間近く使えるので、明るさを抑えるなど工夫すればより長く持つでしょう。ただ外出先で丸1日使いたいなら、モバイルバッテリーを携帯するか、比較した12時間以上視聴できた商品なども検討してみましょう。
なお本品は、バッテリーの劣化を遅らせる「LAVIEかんたん設定」機能を搭載しています。フル充電が長時間続くと駆動時間が短くなるというリスクを軽減するため、途中で充電を止めることが可能。充電を止める際のパーセンテージは設定で変更できますよ。
WEBカメラの評価は比較した商品内でもトップクラス。カメラの解像度は多くの商品と同様に1080pですが、マネキンを撮影して外づけカメラとの画質を比較すると、解像度が高く肌が明るくきれいに映りました。
実際に画像編集ソフトで数値化し採点を行うと、肌の明るさを示す数値は73.3で、全商品の平均値約63(※2024年8月時点)や、満足の基準とした70を上回っています。肌の色味は少し赤みが強いものの、違和感はありません。一部商品には全体的に暗く、肌の血色感が物足りないものもありました。
目の光もぼやけておらず、輪郭もはっきりしています。画質の粗さが気になりにくく、相手によい印象を与えられる性能といえます。撮影範囲も適正で、リモートワークなどにも問題なく使えるでしょう。
人が聞き取りやすい1000〜4000Hzの音圧もしっかり強調できており、125〜1000Hzの周波数特性も男女の声ともにしっかりキャッチ。人の声が聞き取りやすいバランスのよい音を拾えていました。外づけマイクがなくても、リモート会議で快適に使えるでしょう。
ディスプレイ性能は、普段使いには十分なレベルです。解像度は多くの商品と同様に、1920×1080pxのフルHD。液晶にはどこから見ても同じ色合いで視認できるIPSを採用しています。最大表示色は約1677万色、輝度は270knitと比較した商品内では標準的な数値でした。
1秒間の画面の切り替わり回数を表すフレームレートは60Hzで、比較的なめらかに表示できる性能。自然でリアルな描写が可能になるHDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応し、デスクワークだけでなく映像を楽しむのにも適しています。映像編集などクリエイティブな作業をしないのであれば、不満を感じることなく使えるでしょう。
スピーカーも通常用途には十分な性能です。スピーカーの周波数特性を確認したところ、波形に少し凹凸が見られましたが、基本的な山なりの形状でした。約16,000Hzの高音域は十分に出せているとはいえないものの、約125Hzの低音域はしっかり出ています。
ただ、音域ごとに強弱のばらつきがあったのは気になるところ。比較したほかの商品には、音域を問わずバランスよく音を出せたものもありました。主にエンタメコンテンツを楽しみたい人や、高音が多いクラシック音楽などには少し物足りないかもしれません。とはいえ音質に大きなこだわりがなければ、それほど問題にはならないでしょう。
キーボードの打ち心地も悪くありません。実際に使った男女5人のモニターからは、打鍵感が好評。比較した商品内ではキーの反発が適度なものが人気を集める傾向がありましたが、本品は軽めの打鍵感で柔らかな押し心地が好みの人に向いています。打鍵音も静かなので、外出先でも使いやすいでしょう。
一方で、キーボードの配列は「キー配列が広め」と複数人から指摘が。エンターキーとバックスペースキーが遠い点、矢印のキーが小さい点は好みが分かれそうです。慣れるまではタイプミスをしやすいかもしれません。
タッチパッドは、ピンチアウト・スクロールの際にやや引っ掛かりを感じた人がいましたが、遅延などはなく感度は良好です。タッチパッド上でのクリックもスムーズでした。
<キーボードの快適さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
HDMI出力端子やLAN端子も備わっていました。ただSDカードスロットはないため、必要な場合は別売りのカードリーダーを購入する必要があります。
Wi-Fi規格は6Eに対応。比較した商品にはWi-Fi6の商品が少なくありませんでしたが、こちらはより新しい規格なので、対応ルーターを使えば高速通信に期待できます。
サポート体制も申し分なく、困った際にはすぐに確認が可能です。サポート窓口は電話・チャットに対応。出張設定サポートやQAサイトも用意されているため、使い方に不安がある人にも心強いですよ。初期設定の方法もしっかり説明されていました。
比較したなかには、ACアダプタやバッテリーなどの消耗品を購入する際に別途問い合わせが必要な商品もありましたが、本品は消耗品を公式サイトからすぐに購入できて便利です。
自然故障や落下・水こぼしなどによる物損が発生した場合に、5年間の保証が適用されるのも利点。手厚いアフターサポートがあるので、初心者や設定に自信がない人でも楽に使い始められそうです。
NEC LAVIE N15 PC-N1577HALにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
値段が高い点は少し気がかりです。価格は19万円前後(※2024年8月時点・ECサイト参照)と、比較した商品内でも高め。そのぶん処理性能は優秀なので、性能にこだわる人向きといえます。
コストを抑えたいなら、先述したカスタムモデル「LAVIE Direct N15」も選択肢に入るでしょう。グレードを下げることで値段を抑えつつ、用途に合わせてスペックを選べます。パソコンの知識がないと選ぶのは難しいですが、本コンテンツの検証結果などを参考に検討してみてくださいね。
ここでは、NEC LAVIE N15 PC-N1577HAL以外で高評価を得た、ほかのおすすめ商品をご紹介します。
ASUS VivoBook 15 OLED K513EAは、趣味の用途で使う人におすすめ。価格は10万円台前半と上位商品のなかでは手頃ながら、性能は高めでした。動画などのコンテンツを楽しんだり、画像編集などの作業をしたりするのに活躍しそうです。
CPUは第11世代のCore i7で、マルチコアのベンチマークスコアは平均3832ptsと優秀な性能を発揮。ネット閲覧や動画視聴はもちろん、一般的な文書作業や表計算も十分スムーズに行えます。
バッテリー持ちは4時間29分で、満足の基準とした4時間を超えていました。ディスプレイは有機ELパネルで解像度はフルHDのため、鮮やかな発色を楽しめます。マイクは適度にノイズがカットされるので、オンライン通話も集中しやすいでしょう。
NEC LAVIE N15 PC-N1577HALの取扱店舗は、ヨドバシカメラなどの家電量販店です。直営店にあたるNEC Direct スポットも公式サイトで探せるので、ぜひ最寄りの店舗に足を運んでみてください。
このほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどでも取り扱いが確認できました。サイトによって価格・ポイント・送料などが異なるので、リサーチしてお得に手にいれてくださいね。
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